牙は抜かないで 不会拔掉的
潔と一夏の過ちをおかした凛が、付き合う気のない潔に振り回されて気を紛らわすために彼女を作ってED気味になったり潔を泣かせたりしてなんだかんだでくっつく話です。
洁与凛因一夏的错误而陷入困境,凛为了分散注意力,假装与洁交往,结果却变得有些 ED 倾向,甚至让洁哭泣,最终两人还是走到了一起的故事。
⚠️凛がモブ女と付き合ったりしますが凛からの気持ちはありません
⚠️凛会与路人女交往,但凛对她并没有感情
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キャプション必読 必读说明
十八の夏、潔と死ぬほどセックスした。 十八岁的夏天,我和洁做了个死去活来。
俺が動くと潔の体がびくんと震えた。一つになるってこういうことだと思った。
我一动,洁的身体就猛地一颤。我想,合二为一大概就是这种感觉吧。
「凛……この二週間だけ泊めてくれない?」 「凛……就让我住两周,行吗?」
「断る、却下、死ね」 「拒绝、驳回、去死」
「三段で拒否か〜……」 「三连拒啊……」
夏のパリはバカンスでからっぽになる。世界に取り残されるような感覚に慣れず、だからといって、実家でのんびりする気も起きず。マネージャー経由で東京にウィークリーマンションを借りた。
夏天的巴黎因假期而空荡荡的。习惯了那种被世界遗忘的感觉,但又提不起回老家悠闲度日的兴致。通过经纪人途径在东京租了一间周租公寓。
シーズンオフを狙ってスポンサー関連の仕事があって、そん時に俺は潔世一に鉢合わせた。昼の暑さが固形化したように空気にとどまった熱帯夜だった。潔は俺の前に手を合わせてわけのわからない懇願をしてきたのだった。
瞄准淡季,有赞助商相关的工作,那时我碰巧遇到了洁世一。白天的炎热仿佛凝固在空气中,是一个热带夜晚。洁在我面前合掌,做出了莫名其妙的恳求。
ブルーロックの申し子の名前は健在で、潔世一は世間に半ばアイドルみたいな扱いをされている。しかも仕事の選び方を知らない。何も分からず全部受けた結果、まるまる数週間東京滞在という馬鹿みたいなオフシーズンとなったらしい。
蓝锁之子的名声犹存,洁世一在社会上几乎被当作半个偶像对待。而且他似乎不懂得如何挑选工作。什么都不懂,结果全盘接受,导致整个数周都滞留在东京,简直像是愚蠢的淡季安排。
「埼玉ならギリ通えんだろ」 「埼玉的话勉强能过吧」
「毎日は流石にきついんだって!ホテルも連泊できるとこなんてもう空いてないし……トレーニングする時間もないしコンディションに影響するんだって頼むって!」
「每天去果然还是太勉强了!酒店连住的地方都没有了……连训练的时间都没有,会影响状态的,拜托了!」
「はあ……」 「唉……」
正直、潔のコンディションがどうなろうが知ったこっちゃない。
正直、洁的状态如何关我屁事。
しかし来シーズン、クソ生ぬるいプレーで俺と闘るとこまでこれなかったら、情けなさすぎてこっちが死にそうだと思った。
但如果下赛季你还是用这种烂透的打法来跟我对抗,我可能会因为太失望而死。
「……俺の生活の邪魔したらマジで殺す。話しかけんな死ね」
「……敢打扰我的生活,我真的会杀了你。别来烦我,去死吧。」
「これってオーケーされてんの?」 「这真的被允许吗?」
監獄生活での慣れか、潔との共同生活もそこまで不快じゃなかった。元々、潔は他の野郎たちに比べると、まだ従順でおとなしい方だった。
或许是监狱生活的习惯,与洁的共同生活并没有那么不愉快。原本,洁比起其他家伙,算是比较顺从和温顺的。
毎日出前というのもなんだしと、メシは俺が作ると潔が申し出てきたけど、なんのバランスも考えられてないメニューですぐに料理係をクビにした。結局俺が二人分作るハメになった。代わりに掃除とか風呂洗い、洗濯は潔が担当することになった。
每天都是外卖也觉得有点腻,洁提出由他来做饭,但那毫无平衡的菜单很快就让我把他从料理岗位上解雇了。结果还是得由我来做两人的饭。作为交换,打扫、洗浴和洗衣服就由洁来负责了。
寝室では俺がベッド、潔は自費で買った(当たり前だ)布団で寝た。俺が起きると潔も起きてきて、当たり前のようにヨガとロードワークについてきて、もはや文句を言うことすら忘れた頃。
在宿舍里,我睡床,洁则睡他自费买的(理所当然)被子。我起床时,洁也跟着起来,理所当然地跟着做瑜伽和负重训练,甚至已经忘了抱怨。
「凛、もしかして彼女とか連れ込むつもりだった?」 「凛,你该不会是想带女朋友来吧?」
朝から気温は地獄の様相を見せている。足元から立ち上るじっとりとした熱の中で、潔の頓珍漢な質問を聞いた。
从早上开始,气温就呈现出地狱般的景象。在从脚下升起的闷热中,我听到了洁那莫名其妙的问题。
潔は首に流れる汗を襟で拭きながら、俺を見ないようにしているみたいだった。
洁似乎在用衣领擦拭脖子上的汗水,同时尽量避免看我。
「は?」 「哈?」
「だって凛、別にそんな仕事詰め込んでるわけじゃないし……わざわざマンション借りたって、そういうことかなって」
「因为凛,你并没有特别忙于工作……特意租了公寓,是不是因为这个呢?」
だったらごめん、と笑いもせず平静に言う潔に、どう口を動かしたらいいか分からなくなった。
那对不起,她平静地说,没有笑,洁的话语让我不知该如何开口。
アホから始めるか、ボケナスから始めるか。 是从傻瓜开始,还是从笨蛋开始。
「……頭湧いてんのか。そんなんいるわけねーだろ」 「……你脑子进水了吧。怎么可能有那种人」
「え、あ、そうなの?」 「诶,啊,是这样吗?」
潔は無駄にでかい目で、意外そうに俺を見た。 洁用那双大得不必要的眼睛,意外地看着我。
「なんだその反応」 「那是什么反应」
「い、や……連れ込むつもりなかったとしても、彼女の一人や二人いるだろうなって思ってたから」
「不、不是……就算没打算带进来,我也觉得她应该有一两个吧」
「……二人作ってたら問題だろ」 「……要是做了两个就有问题了吧」
「そうだよな、やっぱ糸師凛はそうじゃなくっちゃな」
「是啊,果然糸师凛就是那样的人」
潔は肌を撫でるぬるい風に踊らされたように、俺より一歩先に進んで、後ろに手を回してこちらへ振り向くのだった。
洁被抚摸肌肤的温暖微风所舞动,比我先一步前行,然后转身向后,挥手示意我跟上。
笑っていた。潔のことは、よく分からない。ずっとそうだ。だからこそイラつくのだ。
他笑了。我对洁并不了解。一直如此。正因为如此,我才感到烦躁。
「つか、まず自分のこと話せ」 「说起来,先谈谈你自己吧」
「ん?」 「嗯?」
「彼女とか……」 「女朋友之类的……」
一方的に詮索されるのが嫌だっただけ。けれど口に出してみると、潔のその辺の事情を自分がいやに知りたがってるみたいに聞こえて、口をすぐにつぐんだ。
只是不喜欢被单方面地打探隐私。但说出口后,听起来却像是自己对洁的私事异常感兴趣,于是立刻闭上了嘴。
「いないってそんなん」 「不在什么的,怎么可能」
潔は軽やかに答えた。 洁轻快地回答。
◆
前、監獄にいたとき。何かのアンケートで、去年もらったバレンタインチョコの数を聞かれた。俺の回答を盗み見た潔が「いいよなあ」とくだらないことを垂れ流していたのを覚えている。
之前在监狱的时候。某个问卷调查中,被问到去年收到的情人节巧克力的数量。我记得洁偷看了我的回答后,还说了句「真好啊」这种无聊的话。
プロになって、学生の頃より言い寄られることが増えた。付き合うとか一緒に寝るとか、そういうことが高校生の時よりずっとカジュアルに行われていると肌で感じたが、それに踊らされたことは一度もない。
成为职业选手后,被搭讪的次数比学生时代多了。交往也好,一起过夜也罢,感觉这些事情比高中时更加随意地发生,但我从未因此动摇过。
潔のまわりでも同じことが起こっているはずだった。バレンタインチョコの数とかを気にしていたあいつが、大人になってなお、誰とも付き合っていないのは微妙に違和感があった。
洁的周围应该也发生了同样的事情。那个曾经在意情人节巧克力数量的家伙,长大后依然没有和任何人交往,这让我感到一丝微妙的违和感。
「……そんなことはどうでもいい」 「……那种事怎样都好」
一人、リビングで声に出してみる。 一个人,在客厅里试着大声说出来。
夏、災害並みの日差しが降り注ぐ東京。今日は珍しく雨が降っていた。重く暗い空はパリを彷彿とさせた。
夏天,东京的阳光如灾害般猛烈。今天难得下起了雨。沉重而阴暗的天空让人想起了巴黎。
潔が外泊の日だった。監獄の奴らと会うのかと思って、間違ってもこの家に呼ぶなと言ったら、ドイツの知り合いと会うと返ってきた。
今天是洁外宿的日子。我以为他是去见监狱里的那些人,警告他绝对不要把他们叫到家里来,结果他回答说是去见德国的朋友。
水色頭ともおさげチビとも違う、俺の知らない他人。
既不是水色头发,也不是双马尾小个子,是我不认识的陌生人。
彼女とかいないって言ったくせに。 明明说过没有女朋友的。
瞬間的にそう思ったことを認めたら、とてつもない敗北感に襲われそうだった。
如果承认那一瞬间的想法,似乎会被无与伦比的挫败感所吞噬。
相手が男か女かも聞き出せないまま俺は潔を送り出した、と同時に、やっぱりあいつを家に置くのはやめておけばよかったと思った。
还没问出对方是男是女,我就把洁送走了,同时心里想着,果然还是不该让他留在家里的。
潔のサッカーじゃない一面を知っていくほど、自分がぬるくなっていく感じがした。気持ち悪い、と思った。
越是了解洁不为人知的一面,就越觉得自己变得软弱了。这种感觉真让人不舒服。
ジムだとかに出かける気にもならず、八時間ほど自堕落に過ごした後、夕方にはベッドに横になった。腹が減るまでスマホをいじるつもりが、気を失っていたようで体を起こしたときには夜九時を過ぎていた。
连去健身房之类的念头都没有,浑浑噩噩地度过了八个小时后,傍晚时分就躺在了床上。本打算在肚子饿之前一直玩手机,结果好像昏睡过去了,醒来时已经是晚上九点多了。
何か食いたくなり、時間も遅いけどウーバーを頼む。注文して五分後に玄関の方から音が聞こえた。いくらなんでも早すぎると思って見にいくと、今日はどこかのホテルに泊まるはずの潔世一がサンダルを脱いでいた。
突然想吃点什么,虽然时间已晚但还是点了外卖。下单五分钟后,听到门口传来声音。心想这也太快了吧,走过去一看,本该住在某家酒店的洁世一正脱下凉鞋。
傘を持っていかなかったのか、置いてきたのか、髪の毛は霧雨に濡らされて、ゆるく束になっていた。
不知是没带伞还是忘带了,头发被毛毛雨打湿,松松地束着。
「……今日」
「一緒に泊まるのやめたんだよ」 「我取消了共住的计划」
「はあ」 「哈」
「無理だなって思った。やっぱり」 「果然还是觉得不行啊」
話を飲み込めないまま突っ立ってるうちに潔はシャワーを浴びに行き、頭をびっしょり濡らした状態ですぐに出てきた。
洁在愣愣地站着消化不了这些话的时候,去洗了个澡,湿漉漉的头发就出来了。
「腹減った」 「肚子饿了」
ダイニングの椅子に座るや否や、首にタオルをかけたまま無感情に言う。
一坐到餐厅的椅子上,就面无表情地说了这句话,脖子上还挂着毛巾。
この家に転がり込んできて「居候」してる自覚がある態度から、むくれた子供みたいな態度に潔は幼児退行していた。
从他滚进这个家开始,意识到自己在「寄人篱下」的态度,洁变得像闹别扭的孩子一样,表现出幼儿退行的状态。
「今出前頼んでる」 「现在点外卖呢」
「でもそれ一人ぶんしょ」 「但那只有一人份啊」
「当たり前だ」 「当然啦」
「カップ麺とかなかったっけ」 「没有杯面了吗?」
「昨日お前が最後の食っただろうが」 「昨天不是你吃掉了最后一碗吗?」
「もういい。寝る」 「算了,睡觉吧。」
髪の毛ビショビショのまま潔は寝室へ向かった。床に水滴が垂れるのが嫌で、「おい」と声をあげる。潔は応じなかった。
头发湿漉漉的洁朝卧室走去。他讨厌地板上滴水,于是喊了一声「喂」。洁没有回应。
ちょうど出前が届き、一人で寿司を食った。潔が飯食ってないのか聞くのを忘れた。でもそこまで心配する義理はない。潔の調子がおかしいから、不本意ながらこっちまで巻き込まれている。
正好外卖送到了,一个人吃了寿司。忘了问洁有没有吃饭。但也没必要那么担心。因为洁的状态不对劲,虽然不情愿,但还是被卷进来了。
寿司を平らげ、テレビでサブスクを見るものの妙に落ち着かず、観念して寝室へ足を踏み入れた。
吃完寿司,看电视上的订阅内容却莫名心神不宁,无奈之下踏入了卧室。
暗い中で、潔はぼんやりとスマホをいじっていた。 在昏暗中,洁茫然地摆弄着手机。
「暗いとこでスマホいじんな」 「别在暗处玩手机」
「うるさい」 「吵死了」
潔がこんなに態度が悪いのは初めてで、少しだけ、どうしたらいいかわからなくなる。
洁第一次态度这么恶劣,我有点不知所措。
とりあえず無言で電気をつけて、ベッドに腰掛けた。潔はバスタオルに頭をあずけて、布団に横向きで寝転がっている。
我默默地打开灯,坐在床上。洁把头靠在浴巾上,侧身躺在被子里。
「……凛、好きな人できたことある?」 「……凛,你有喜欢过的人吗?」
「ねぇよ」 「才不呢」
「全然意外じゃねぇわ」 「一点也不意外啊」
乾いた笑いが逆に寒かった。潔の濡れた後頭部を俺は見ていた。
干涩的笑声反而更冷。我看着洁湿漉漉的后脑勺。
「……俺もできたことないよ」 「……我也做不到啊」
「意外とでも言えば満足か」 「意外地也能说满意吧」
「だよな。意外だろ。俺もだわ。彼女とかできてみたいってずっと思ってたんだけどさ……恋に恋してたってやつなんかな」
「是吧。很意外吧。我也是啊。我一直想着能有个女朋友什么的……就像那种恋爱中恋爱的感觉吧」
恋に恋するというのが全く意味わからず、俺は「はあ」と気の抜けた返事しかできなかった。
恋上恋爱,完全搞不懂是什么意思,我只能“啊”地一声,无力地回应。
「今現役真っ盛りだし、そーいうのに興味が薄れただけかなって思ってたんだけど……他人とそういう関係になるイメージすら全然湧かないって言うか……だから俺、もしかしたら、女の子じゃなくて男が好きなのかなって思ったんだ」
“现在正是全盛时期,我以为只是对那种事兴趣淡了……和别人建立那种关系的想象完全浮现不出来……所以我在想,或许我不是喜欢女孩子,而是喜欢男孩子。”
論理の飛躍に相槌すら打てなかった。いや、理論的といえば理論的だが、理論的すぎるあまりぶっ飛んでいる。
逻辑的跳跃让我连附和都做不到。不,说是理论性的也没错,但理论性过头,反而飞跃得离谱。
そういえば潔世一はそういう人間だったとやっと思い出す。
这么说来,洁世一确实是那样的人,我终于想起来了。
導き出された結論を俺は口に出した。 我终于说出了得出的结论。
「……今日会ってたのは男かよ」 「……今天见的是个男的啊」
沈黙は肯定だろう。 沉默就是默认吧。
「セックスしたのか、そいつと」 「和他上床了吗?」
「できなかったから帰ってきたんじゃん」 「没能做到,所以就回来了。」
「くだらねぇな」 「真是无聊啊」
「凛にとってはくだらないよな」 「对凛来说是无聊吧」
突き放された感じ。潔の後頭部を少し睨んでみたけど、アホらしくなってすぐにやめた。何にも集中できないし、支度を整えて電気を消す。
有种被推开的感觉。稍微瞪了一眼洁的后脑勺,但觉得傻乎乎的,很快就放弃了。什么都集中不了,整理好行装,关掉电灯。
あっというまに闇になれた目で天井を見ていると、やがて潔のスマホの明かりが消えたのがわかった。
转眼间,黑暗中的目光投向天花板,不久便察觉到洁的手机灯光熄灭了。
「……どこまでした」 「……做到哪里了」
「くだらないと思ってるわりに、聞くじゃん」 「明明觉得无聊,还不是在听」
「重苦しい空気出される家主の身にもなれ」 「成为房东也能感受到沉重的空气」
「思い出したくねぇし」 「不想回忆起来」
「……キス」 「……亲吻」
「キスもできなかった。気持ち悪いって、思っちゃった」
「连个吻都没能给出去。恶心,真是这么想的。」
つまり相手は乗り気だったということだ。 也就是说,对方是乐意的。
「なんでそんな相手と付き合おうと思ったんだか……意味わかんねー」
「为什么还会想着跟那种人交往……真是搞不懂。」
「相手から好きだって気持ちが伝わってきたからかな」
「或许是因为感受到了对方的心意吧」
「誰でもいいのか、お前」 「谁都可以吗,你这家伙」
「そういうわけじゃねぇけど……そうなのかな」 「并不是那个意思……但或许就是这样吧」
理論に沿って適応しようとする馬鹿力はあるのに、現実の人間関係の話になると、潔は変に受動的だ。俺自身はそれ以前の問題だと、もちろん自覚している。
明明有股子按理论去适应的傻劲儿,可一谈到现实的人际关系,洁却变得异常被动。我自己当然也清楚,问题远不止于此。
ただ、誰でもいいなら、自分のセクシュアリティを試すだけなら、今一番近くにいる人間でもよかったはずだ。
只是,如果谁都可以的话,仅仅是为了试探自己的性取向,那么现在身边最近的人也未尝不可。
嫌な感じだった。無性に、何かしでかしてやりたくなった。
感觉很不爽。莫名地,想要做些什么来发泄。
「おい、起きろ」 「喂,醒醒」
「? なんで……」 「? 为什么……」
潔が起き上がった拍子に、ベッドの上から身を乗り出してキスしてやった。
洁刚坐起身,就被他从床上探出身子吻住了。
すぐに離れたけれど、潔も俺も動揺なんてしなかった。いや、反応できてなかっただけかもしれない。
虽然立刻分开了,但洁和我都没有动摇。不,也许只是没能反应过来。
「……嫌がらせ?」 「……骚扰?」
「かもな」 「也许吧」
「残念だけど、……嫌じゃない。なんで?」 「虽然遗憾,但……并不讨厌。为什么?」
俺は潔の布団に体を移動させて、そのままキスを続けた。潔は正面に向かって押されたハリボテのように、あっけなく仰向けに倒れた。
我移动身体到洁的被褥里,继续亲吻。洁像被正面推倒的纸板人一样,轻易地仰面倒下。
やり方は知らなかったけど、半開きに開けられた潔の口に舌を入れて、潔の体の内部の熱を知る。
虽然不知道方法,但将舌头伸入半张开的洁的口中,感受洁体内的热度。
潔の手が肩に置かれた。 洁的手放在了肩膀上。
「あのさ、俺」 「那个,我」
「何」
「ファーストキスなんだけど……」 「虽然是初吻……」
「なら死ぬまで覚えてろ。それが俺の嫌がらせだ」 「那就记到死为止吧。这就是我的骚扰」
何も考えていやしなかったけれど、後戻りする選択肢はなかった。他の男とセックスする覚悟でいた潔を俺が犯してやるのは、絶対に気持ちがいい。そのように確信していた。
虽然什么都没想,但已经没有回头路了。我确信,侵犯决心与其他男人上床的洁,绝对会让我感到愉悦。
潔を傷物にするのは俺がいいと思った。 我觉得把洁弄伤是我的乐趣。
「服……脱いだ方がいいんかな?」 「衣服……是不是脱掉比较好?」
「どっちでもいい」 「随便你」
萎えるような、馬鹿みたいな会話。 令人泄气的、愚蠢至极的对话。
潔は結局、Tシャツで一枚隔てた裸体を俺に委ねることにした。潔の裸を見たって別に欲情しない。
洁最终决定,将仅隔一件 T 恤的裸体交托于我。即便目睹洁的裸体,也并未激起我的欲望。
ただ、潔をこれから物理的に征服できるということに、下半身へと勝手に熱が集まっていく感じがした。
只是,想到接下来能从物理上征服洁,下半身便不由自主地涌起一股热意。
動かした太ももに俺の股間が当たって、そこの感触に潔は少々驚いたように、でかい目をさらに大きく見開く。
移动的大腿触碰到我的胯间,洁似乎因那里的触感而略显惊讶,瞪大的眼睛更加睁大。
「凛も勃ったりするんだ……」 「凛也会勃起啊……」
「なんだと思ってんだ、人のコト」 「你在想什么啊,别人的事」
「てか、男が好きだったんだ」 「话说,你喜欢男人啊」
「んなわけねぇだろバカ」 「怎么可能啊,笨蛋」
「どういうこと……?」 「这是什么意思……?」
男に欲情したことなんて、生まれてから一度たりともない。そもそも、そういった欲の部分が人よりずっと薄かった。
对男人产生欲望这种事,自出生以来一次也没有过。原本,在欲望这方面就比别人淡薄得多。
「……脱がせていい?俺も下脱ぐから」 「……可以脱掉吗?我也脱下身」
潔は抵抗するどころが、俺に犯されるのをすんなり受け入れている。
洁不仅没有反抗,反而顺从地接受了我对他的侵犯。
腰から下が丸裸になった潔にズボンを下ろされて、反応した性器をふたりで露出するという、日常からは決して想像できないありえない場面になった。
洁的下半身被脱得一丝不挂,两人一起暴露出他反应的性器,这种场景在日常生活中是绝对无法想象的。
今、俺たちは、非日常にいる。 现在,我们身处非日常之中。
「……入るかな、これ」 「……要进去吗,这个」
対象に向かってそそり勃ってるそれ。潔は指を口元にあてて、考え込む素振りを見せる。
对着目标勃起的那个。洁将手指放在嘴边,做出沉思的样子。
「……お前そもそも、入れる準備とかできてんのかよ」
「……你到底有没有准备好啊?」
「うん。一応……」 「嗯。姑且……」
さらっととんでもないことを肯定してみせる潔に、俺は口を挟むのをやめた。どう問いただしてもキリがないと思った。こんなことにまで行動力出してんじゃねぇとは言わなかった。
洁淡然地承认了这不可思议的事实,我便不再插嘴。我觉得无论怎么追问都无济于事。我并没有说,你居然连这种事都付诸行动了。
潔が俺のものに触れる前に、体を起こしてきてた潔の肩を掴んで押し倒して、膝の裏を押すようにして股をひらかせた。さすがに潔の顔色がカッと変わった。
在洁触碰到我之前,我猛地起身,抓住洁的肩膀将其推倒,膝盖顶住他的腿弯,迫使他张开双腿。洁的脸色顿时变得铁青。
「ちょっ……!」 「等……!」
「はいるとかはいらないとか、やってみないととわかんねぇだろ」
「进不进得去,不试试怎么知道啊」
「ねぇやだ、ゴムつけて!」 「不要,戴上套套!」
んなこと言われてもゴムなんてない。つけ方も知らない。潔は必死を通り越した震える声でつぶやいた。
被这么一说,洁连套套都没有,更别说怎么戴了。他以颤抖得近乎绝望的声音低语道。
「俺のバッグに、入ってる……」 「在我的包里……」
笑えた。顔は笑ってなかったと思うけど、俺は可笑しくなった。
笑出来了。虽然我觉得脸上并没有笑,但我觉得很可笑。
こんなヤりたがりの処女と俺は同居してたのかよって。
我居然和这样一个渴望被上的处女同居过。
それは、潔が性的対象になった瞬間だった。 那是在洁成为性对象的瞬间。
「うそ、うそでしょ、いだいってぇ゛……!」 「骗人、骗人的吧、怎么会这样……!」
入口と思わしきとこにモノを捩じ込む。潔は俺の体を押し返そうともがいたけれど、ピッチでのフィジカル差は残酷なほど性行為に直結する。
将东西扭进疑似入口的地方。洁拼命挣扎着想推开我的身体,但在球场上的身体差距,在性行为中体现得残酷无比。
蛙が潰れたような声を聞きながら、亀頭までを挿入した。潔は目元を隠すように顔を両手で覆い、涎を垂らして震えていた。キツすぎてこれ以上奥には行けそうになかった。
听到青蛙被压扁般的呻吟声,龟头被插入。洁用双手捂住脸,仿佛要遮住眼睛,流着口水颤抖着。太紧了,似乎无法再深入。
「……おい、準備してたんじゃねぇのかよ」 「……喂,不是说已经准备好了吗?」
「ろ、ローションないと無理……ッだって、女の子じゃないんだから、濡れないし……ッホント、バカじゃねぇの……!?」
「呃,没有润滑油不行……因为,我又不是女孩子,不会湿的……真是的,你不是傻吧……!?」
下半身を下品に開いて、俺に恥部をおしげもなくさらし、しかもそこに俺のチンポを受け入れさせられている潔。潔に感じてた謎の渇きが濡れて満たされていく。
下半身淫荡地敞开,毫不羞涩地向我展示私处,甚至被迫接纳我的肉棒的洁。洁身上感受到的那种神秘的渴望,正被湿润和满足所填满。
「わかった」 「明白了」
中途半端に突っ込んでたペニスを抜く。潔はほっとしたような、期待が外れて困惑するような顔をして俺を見た。潔のかばんを漁ってこようと立ち上がったときだった。
中途半端地插入的阴茎被拔了出来。洁露出了松了一口气般的表情,又像是期待落空而困惑地看着我。就在我起身打算翻找洁的背包时。
布団に寝ている奴の手が、シャツの裾を掴んで引きとめた。
被窝里躺着的家伙伸手抓住了衬衫的下摆,拉住了。
「し、しないの……? 続き……」 「不、不做吗……?继续……」
乾きの満たされた部分が燃え上がる。ガソリンをぶっかけられたのかと思った。知らなかった欲望へ俺は転げ落ちていく。
干渴被满足的部分燃烧起来。仿佛被泼了汽油一般。我向着未知的欲望滚落下去。
潔は、コンドームだけじゃなくて、スティック型のローションまで持ち歩いていた。潤滑剤に、セーフティに、硬い棒と棒を受け入れる穴。セックスに必要なものはすべてそろっていた。
洁不仅随身携带避孕套,甚至连棒状润滑剂都备着。润滑剂、安全措施、坚硬的棒与接纳它的洞穴。性爱所需的一切都一应俱全。
「いきなりぶち込むとかマナー違反だから。ちゃんと優しくして」
「突然塞进来可是违反礼仪的。要温柔点才行」
潔はローションを俺の手から奪い、こっちに背を向ける形で何か準備をし始めた。
洁从我手中夺过乳液,背对着我开始准备什么。
これからセックスするってのに蚊帳の外にされてるみたいで、潔のしてることを、奴の頭の真上から覗き込んだ。
明明接下来就要做爱了,却被排除在外,洁从他的头顶上方窥视着他的所作所为。
「ぎゃっ」と可愛くもなんともねぇ声をあげる潔。 「呀」地发出既不可爱也无甚特别的叫声的洁。
「見んなよ! 凛はちんぽ勃たせてればそれでいいから……」
「别看啊!凛只要小弟弟硬起来就满足了……」
「はあ……それやらせろ」 「哈啊……让我来吧」
「さっき無理やりいれようとしたのに……?」 「刚才不是硬要插进来吗……?」
恥じらいは見せたものの、潔は案外素直に股をひらいた。さすがの俺でも、こういう行為で男役が指で解してやることくらいは知ってる。二本指にゴムをつけて、無防備に枕を抱きしめてる潔のケツの間にさしいれる。さっきチンポを入れたせいか入口は簡単に受け入れたけど、そこから先はちょっとだけ狭かった。
虽然羞涩地表现了出来,但洁意外地坦率地张开了双腿。即便是我,也知道在这种行为中,男性角色会用手指来解决。将两根手指戴上橡胶手套,插入毫无防备地抱着枕头的洁的臀缝之间。或许是刚才插入过肉棒的缘故,入口轻易地接受了,但再往里就稍微有些狭窄了。
「うん……っ、うぅん……っ」 「嗯……唔、嗯……」
枕にしがみつくようにして、潔は声を抑えてるみたいだった。さっき潔は、俺が股間を勃たせてるだけでいいと言ったけれど、こんなふうに愛撫してやることで、俺自身の欲求も高まっていくとは思ってないんだろう。
洁紧紧抓着枕头,似乎在压抑着声音。刚才洁说,只要我勃起就够了,但没想到通过这样的爱抚,我自己的欲望也会随之高涨。
よりによって潔世一に対して、性的興奮がピークを更新していってること。自分でも信じられなかった。
偏偏对洁世一的性兴奋不断达到新高,连自己都难以置信。
ピッチ上のものをなんでも喰うスーパーヒーローの潔世一と、ぬるいお人好しの潔世一しか知らなかったから、いま視覚で捉えている
只知道那个什么都吃的超级英雄洁世一,和那个温和老好人洁世一,所以现在亲眼所见,潔世一 洁世一が、俺自身ですら自覚してなかった欲望の解像度を高めていくことに、思考も理性もついていけてなかった。
但就连我自己都未曾察觉的欲望,其解析度却在不断提升,思考与理性已然跟不上这变化。
「あ、ね……もっと奥、広げて……っ凛の指、ながいから……っ」
「啊,嗯……再往里,再张开些……凛的手指,太长了……嗯」
「命令か?いい度胸だな」 「命令吗?胆子不小啊」
「お願いだって……っ」 「拜托了……」
善がられて応えない選択肢はなかった。 没有不被善待而得不到回应的选择。
付け根まで中に埋めて指先を折ると、潔は面白いように腰を浮かせて、「へぉっ……へうぅ……」とだらしない声をあげた。
将手指深深埋入根部,折断指尖,洁有趣地抬起腰,发出懒散的声音:「嘿……呜……」
指よりは余裕でチンポの方が長いけど、ぶち込んだら一体潔はどうなるのか。よくない好奇心がそそられた。
手指长多了,但要是插进去,洁会变成什么样呢。不好的好奇心被勾起来了。
「おい、挿れさせろ」 「喂,让我插进去」
潔の大きな目は決壊しそうに潤み、唇が「やさしくして」と呟く。セックスは受け入れる側のほうがずっと負担が大きい。俺は突っ込んで出すだけ。それだけの負担を潔に強いてまで潔にチンポを突っ込むことに、興奮が抑えられなかった。
洁的大眼睛湿润得仿佛要决堤,嘴唇低语着「温柔点」。接受的一方承受的压力要大得多。我只是进去再出来。为了强迫洁接受我的肉棒,这种兴奋感无法抑制。
ゴムつけてと耳が痛くなるほど言われていたので、潔の持参したものの装着を試みる、が、キツい上に竿の途中で膜がおわってしまう。
因为耳朵都快被念出茧子了,所以尝试装上洁自带的,但不仅紧得要命,杆子中间的膜还破了。
「あ、あれ……」と潔も困惑してしまっていた。 「啊,那个……」洁也困惑了起来。
「おい、コレなんの冗談だ。痛ぇ。コックリングか何かか?」
「喂,这是什么玩笑啊。好痛。是戒指还是什么吗?」
「ち、違うよ……別に小さいの買ったわけじゃないし……」
「不、不是的……又不是买了小的……」
「こんなんでイけるわけねぇ。却下」 「这怎么可能行得通。驳回」
ゴムを破いてその辺に投げる。生ハメ確定になった今、潔は不安そうな顔をして黙りこくっていた。
撕开避孕套扔到一旁。如今已确定是真枪实弹,洁一脸不安地沉默着。
ここまでの行為で学んだことがある。俺は潔が不安そうだったり困惑してる顔を見ると興奮するらしい。我ながら嫌な性癖だ。
通过这些行为我学到了一件事。似乎每当我看到洁不安或困惑的表情时,我就会兴奋。连我自己都觉得这是令人厌恶的癖好。
布団の上に座り込んでいた潔の体を倒して、膝裏を掴みもう一回股を開かせた。ゴムをかぶってない生の亀頭で、ぬちゅぬちゅにほぐれたセックス穴をつつく。潔は観念して、自分の膝裏を押さえつける俺の手に触れてきた。
将坐在被褥上的洁推倒,抓住他的膝弯再次分开双腿。用没有戴套的裸露龟头,戳弄着已经湿润松弛的性穴。洁似乎认命了,开始触碰按住自己膝弯的我的手。
「……外に出して」 「……放我出去」
「お前次第だろ」 「全看你了」
さっきよりはスムーズにペニスを飲み込んでいく雌の性器。最初よりは丁寧に興奮が高められたのと、右手でするのよりずっと刺激が強いのもあって、気を抜けば中で出しちまいそうだった。
比刚才更顺畅地吞咽着阳具的雌性私处。比起最初,兴奋感被更细致地提升,而且比用右手刺激时强烈得多,稍一松懈就会在里面射出来。
「う、う゛う……っおおぎぃっ……」 「呜、呜唔……唔哦唔唔唔……」
「とっとと慣れろ」 「快点习惯吧」
おそらく、これまでの人生でいちばん勃起してた。女相手でもこうなるのかはよくわからない。泣いてる潔を鑑賞しつつ、痛がらせない程度のぬるさで奥をたどっていくと、やがて壁みたいなところに亀頭がぶつかった。
或许,这是他一生中勃起得最厉害的一次。不知道面对女人是否也会这样。一边欣赏着哭泣的洁,一边以不至于让他感到疼痛的温柔深入,不久龟头便碰到了像墙壁一样的地方。
「ひ、ぃ──っ、ひっ──……」 「啊、咿──啊──……」
「無事処女喪失ってトコか」 「无事处女丧失ってトコか」
潔の処女を奪った。俺が。俺が、潔世一を傷物にした。
洁的处女被夺走了。是我。是我,把洁世一变成了伤物。
Tシャツごしに乳首がビンビンと主張してて、無意識に手を伸ばしてつまみ上げる。潔は体をのけぞらせて、声にならない叫び声をあげたように見えた。布一枚めくると乳輪と乳首の色がわかる。肌色がかったやわらかいピンクで、自分の股間がさらに膨張したのがわかった。
T 恤下的乳首硬挺挺地主张着,无意识地伸手去捏。洁的身体向后仰去,似乎发出了不成声的叫喊。掀起一层布就能看到乳晕和乳首的颜色。带着肤色的柔软粉色,自己的胯间更加膨胀了。
「きゃぁ……っ」 「呀……」
腹の中に入ったモノがより中を押し広げたせいか、潔は泣いてる目元をこすりながら雌らしい声を出した。
或许是腹中被推挤得更深,洁一边揉着哭红的眼睛,一边发出了娇媚的声音。
潔のエロ声がもっと聴きたくなって、腰を少しずつ動かしていく。小刻みに、奥の壁を叩くようにするとカリ部分に肉がキツく締まってきて口の中で涎が溢れ出した。
想要听到洁更色情的声音,于是慢慢动起了腰。轻轻地、像敲击深处墙壁一样,卡利部分肉体紧绷,口中唾液不由自主地溢出。
「はひっ……、ひ、ぃ……っ、おぐ、ぅ……もうだめぇ……っ」
「哈……、哈、咿……、呜、唔……不行了……」
駄目と言われてやめるほど、利口でもない。 被说没用就放弃,那也太没出息了。
硬いチンポで何度も何度も奥を突いてるうちに、潔は首を振り乱して、下半身をガクガクと痙攣させた。涙と涎でぐちゃぐちゃになった潔。
在坚硬肉棒一次次深入撞击的过程中,洁疯狂地摇晃着头,下半身剧烈痉挛。泪水和口水混杂在一起,洁变得一团糟。
「……イったのか。何も出てねーぞ」 「……射了吗。什么都没出来啊」
潔のペニスは勃起したまま、液体を吐き出すことはしなかった。
洁的阴茎依旧勃起着,没有射出任何液体。
「処女奪われてイクとか、淫乱すぎだろ」 「夺走处女之身还高潮什么的,也太淫乱了吧」
イッたせいか、さっきまでより素直にペニスを包むようになった潔の膣内に好きにさせる。コレが好きなら好きなだけ搾りとりゃいい。ぐったりしてる潔の体にチンポを根元まで打ち付けて、パンパンパンとセックスに定番の音を鳴らす。我慢してたけど、そんな長くは耐えきれず、半ば暴発する形で潔の腹の上に出した。
是因为射了吗,比刚才更坦率地包裹着阴茎的洁的阴道内,让他随心所欲。如果喜欢的话,就尽情地榨取吧。将疲软的洁的身体紧紧贴在阴茎根部,发出啪啪啪的性爱经典声音。虽然忍耐了,但终究无法长久忍受,以半途爆发的形式在洁的腹部上射了出来。
中に出さなかったのは、次を拒否られるのが嫌だったからだ。
没有射在里面,是因为不想被拒绝下一次。
◆
自分の中で、鮮烈に残っているラブロマンスがある。
心中,有一段刻骨铭心的爱情故事。
ベティ・ブルーというフランス映画だ。 那是一部法国电影《贝蒂·布鲁》。
画面の中で描かれる劇薬のような愛とセックスは俺の脳を灼いた。破滅的で、エロティックで、狂気的な恋愛だ。
画面中描绘的如剧毒般的爱与性,灼烧着我的大脑。那是毁灭性的、色情的、疯狂的爱情。
彼女がほしいと強く思ったこともないし、もちろん恋愛に憧れも夢ももってない俺が、あの映画を今でも瞼の裏で描けるのは、こんな恋愛をしてみたいと、無意識に憧れてしまったからなのか。
我从未强烈渴望过她,当然也没有对恋爱抱有憧憬或梦想,但至今仍能在眼帘中描绘出那部电影,或许是因为我无意识中向往着这样的恋爱吧。
できれば、眼球をくり抜かれたくはないけれど。 如果可以的话,我不想被挖掉眼球。
潔の胸の膨らみが上下している。先は肌色がかった柔らかいピンクに色付いていて、俺の唾液でよく濡らされていた。
洁的胸脯起伏着。顶端泛着淡淡的肉粉色,被我的唾液浸润得湿漉漉的。
「ア……っ」 「啊……」
シーツの上で身をよじる裸体。最初の夜と違って布一枚まとってない体で、俺と潔は交尾を続けていた。
在床单上扭动的裸体。与第一晚不同,洁和我继续交缠,身上一丝不挂。
朝のロードワークも、ジムも、自主練も忘れてセックスに耽る。潔の滞在は二週間から無期限に伸びていた。
晨跑、健身房、自主训练都抛诸脑后,沉溺于性爱之中。洁的停留时间从两周延长到了无限期。
俺のあぐらの上に潔が乗っかり、体を密着させながら対面坐位をする。潔のよがる顔と体がよく見えるし、口でも愛撫ができて、いい具合に性欲へ溺れることができた。
洁坐在我的盘腿上,身体紧贴着面对面坐着。我能清楚地看到洁的笑脸和身体,还能用嘴爱抚,恰到好处地沉溺于性欲之中。
「ひぁああっ……、ぁ、う……」 「啊啊啊……、啊、呜……」
チンポをギリギリまで抜いた状態で、潔の乳首を音を立てて吸った。眉をハの字にして喘ぐ潔はすっかり俺の女だ。
将肉棒抽到极限,然后含住洁的乳头用力吸吮,发出响亮的声音。洁皱着眉头喘息着,完全成了我的女人。
青みがかった髪の毛をシーツにふたたび散らばせて、潔のケツを掴んで上からマンコを貫く。
将泛青的发丝再次散落在床单上,抓住洁的臀部,从上方贯穿他的私处。
「あ、ひああああ〜〜っ、ぁあ、あ!」 「啊、咿呀呀呀呀~~,啊,啊!」
全身から汗の粒が噴き出ていて、ピストンするたび俺と潔の肌がぬるぬる擦れ合う。気持ち悪いとか思う間もなく、股間の気持ちよさに全部思考をもってかれて、潔の感じてる顔を見ながら中をほじくりかえした。
全身汗珠喷涌而出,每一次抽插,我和洁的皮肤都湿漉漉地摩擦着。来不及感到恶心,快感已经占据了全部思绪,我一边看着洁的表情,一边在他体内翻搅。
眺めていると、潔の顔ごと性器に見えてきて、口の中に舌を突っ込みたくなる。なのに、ベロを伸ばすと、潔は頑なに顔を逸らしてキスを拒む。
看着看着,洁的脸庞仿佛变成了性器,让人忍不住想把舌头伸进他嘴里。然而,每当伸出舌头,洁却固执地别过脸,拒绝亲吻。
フェラはするくせにキスはだめとか、意味がわからなかった。
明明会口交却不能接吻,真是搞不懂。
男とのセックスに目覚めて外泊しまくったりしないか気がかりではあったけれど、潔はあれきり泊まりがけで誰かに会いに行こうとはしなかった。何より他の男とセックスされたらすぐわかる。潔の中はもう俺の形になっていた。
虽然担心她会不会因为觉醒了与男人的性爱而频繁夜不归宿,但洁自那以后再也没有为了见谁而外宿。更重要的是,如果她和别的男人上床,我马上就能察觉。洁的内心已经完全变成了我的形状。
会話もほとんどなく、メシを食ったらセックス、映画を流しながらセックス、シャワーを浴びながらセックス。
几乎无话可说,吃完饭就做爱,边看电影边做爱,边洗澡边做爱。
とにかく、潔とヤりまくった。それはもう、死ぬほど。
总之,和洁疯狂地做了。简直要死了一样。
潔は、裸にタンクトップだけ着て歯磨きをしていた。俺に腰を打ちつけられまくったせいで、丸出しのケツは赤い。
洁只穿着一件背心,裸着身子在刷牙。因为被我猛烈撞击腰部,她那暴露无遗的臀部都红了。
それを一揉みしてから、俺も口の中にブラシを入れた。
轻轻揉搓了一下后,我也将牙刷放入口中。
やがて潔が屈んで、唇の中から泡と唾液を吐き出した。潔の体液は糸を引き、冷たい洗面台の表面に落ちた。
不久,洁弯下腰,从唇间吐出泡沫和唾液。洁的体液拉出丝线,滴落在冰冷的洗脸台表面。
「明日、ここ出る」 「明天,离开这里」
びっくりするほど淡白に潔は言った。俺は歯ブラシを口に突っ込んだまま、潔の横顔を見下ろした。
洁淡然地说道,语气平淡得令人惊讶。我嘴里还含着牙刷,低头看着洁的侧脸。
「もう来週にはあっち戻るから。ありがとな。この……三週間くらい?」
「下周就回那边了。谢谢你。这……三周左右吧?」
潔がこの家に来て一ヶ月が経とうとしていた。俺もそろそろここを引き払うつもりだった。けれど潔の方から先にここを出ると言ってきたことで、変に振られた気持ちになる。
洁来到这个家已经快一个月了。我也打算差不多该离开这里了。但洁却先提出要离开,这让我感到有些被甩了的感觉。
「勝手にしろ」 「随你的便」
「あいあい」 「哎哎」
昨日も俺に跨ってよがってたくせに。潔はやけにさっぱりしていた。
昨天还骑在我身上得意忘形。洁倒是异常清爽。
部屋に戻ると、潔はソファに腰掛けて、脚にボディクリームを塗っていた。冷房で乾燥したのか、一昨日くらいから痒いとうめいているのだ。
回到房间,洁坐在沙发上,正在给腿上涂抹身体乳。或许是空调让皮肤干燥了,从前天开始就痒得直哼哼。
その隣に座って、肩を抱いてみる。恋人以上の距離感にとっくに慣れた俺たちは、顔をぐっと近づけたって、今更動揺しやしない。
坐在旁边,试着搂住肩膀。我们早已习惯了超越恋人的距离感,即使现在突然靠近脸庞,也不会再感到慌乱。
そのまま潔の唇をまっとうに奪おうとして、予想と違う感触が口を押した。潔の人差し指だった。思わず潔を睨む。
正要直接夺走洁的唇,却意外地感受到了不同的触感压在嘴上。是洁的食指。我不由得瞪了洁一眼。
「そういうのは、好きな人としろよ」 「那种事,和喜欢的人去做吧」
眉を下げて、深い意味もなさそうに笑う潔。 洁垂下眉毛,毫无深意地笑着。
結局、俺が潔を襲った夜以来、俺たちはキスしてない。というか、潔が応じなかった。
结局,自从我袭击洁的那个夜晚以来,我们就没有接过吻。或者说,是洁没有回应。
「……今更だろ。何清純ぶってんだ」 「……现在才说。装什么清纯啊」
「違うって。俺たちのためを思って言ってんの。普通にキスするようになっちゃったら、マジで何か変わっちまう気がする」
「不是的。我是为了我们好才说的。如果像平常那样亲吻的话,我真的觉得会发生什么变化」
「変わるって、とっくに変わってんだろ」 「改变,不早就变了吗」
「一夏で終わらなくなっちゃう気がするんだよ」 「感觉这个夏天不会就这么结束的」
身体的距離は一センチもないのに、俺と潔の心は他人のままだ。「ひとなつ、」と俺は情けなくオウム返しした。
身体距离近得连一厘米都没有,但我和洁的心却依然如陌生人。「一夏,」我无奈地鹦鹉学舌般重复道。
潔はソファの上で膝をかかえた。足首の後ろ側にマンコが覗きそうだった。俺に触られるのはもう終わりとでも言いたげだった。
洁坐在沙发上,膝盖蜷缩着。脚踝后侧似乎隐约可见私处。他仿佛在说,被我触碰的日子已经结束了。
「同居して、事故みたいな感じでこうなっちゃったけど……俺、ギラギラしてる凛がいいな。そんな凛が、好きなんだ。いつでも、俺のことを殺すつもりでいてほしい」
「同居之后,就这样意外地发生了……我,喜欢闪闪发光的凛。那样的凛,我很喜欢。无论何时,都希望你抱着杀我的决心。」
潔は、俺のことをドがつくほどの不器用だと思っている感じだった。セックスしようと、キスしようと、……関係が本当に変わってしまおうと。もう少しガキの頃だったらわからないけど、今の俺にとって、ピッチでの熱とプライベートは関係ない。
洁似乎觉得我笨拙得令人发指。无论是要做爱,还是要接吻,……关系真的要发生改变时。如果是小时候的我,可能还不懂,但对于现在的我来说,球场上的热情与私生活是无关的。
それとも、これは、目の前の潔が欲しくて出てきた自己過信か?
还是说,这只是因为渴望眼前洁而产生的自我膨胀?
潔のことを知れば知るほど、自分がぬるくなって、気持ち悪くなるんじゃなかったのか?
越了解洁,自己不是越变得软弱,越感到恶心吗?
ここにきて、自分がどこまで自分をコントロールできるのか、突然わからなくなった。他人の心と体を自分のものにしたいっていう激しい欲求に直面したのは、生まれて初めてだったから。
来到这里,突然间,自己究竟能掌控自己到何种程度,变得模糊不清了。第一次面对如此强烈的欲望——想要将他人的心灵与身体据为己有,这种感觉前所未有。
「だから、な?キスはなし!セックスしようよ。最後だしさ」
「所以,听好了?不接吻!直接做吧。反正这是最后一次了。」
たぶん、腑に落ちないような表情をしてる俺の顔を潔が両手で包んで、冬の空のようなカラッとした明るさで笑う。
洁用双手包裹住我那大概显得难以释怀的脸庞,带着冬日晴空般爽朗的笑容。
自分の喉と心臓の中間でひっかかっているものをうまく言葉にできないまま、目の前にぶら下がっている潔の体というエサに溺れる。
无法将卡在喉咙和心脏之间的东西化为言语,只能沉溺于眼前悬挂着的洁的躯体这一诱饵中。
俺はその日も、潔を犯し続けることしかできなかった。
那天,我除了继续侵犯洁之外,别无他法。
潔が部屋を出る時ですら、俺たちは何の口約束もしなかった。
洁离开房间时,我们连一句口头约定都没有。
奴は継続的な関係を築く気はないみたいで俺も何も言わなかった。
她似乎无意建立长期关系,我也没说什么。
恋人じゃないし、セフレですらない。 不是恋人,连炮友都不是。
過ごした時間の結末は、一夏の過ちということで落ち着いた。
度过的时光终于以一夏的过错尘埃落定。
一人きりの部屋はやけに眠気を誘った。 独自一人的房间莫名地催人入睡。
潔は、自分で買った布団を餞別のつもりか置いて行った。収納袋から取り出し、フローリングに広げて横になってみる。枕に顔を埋めると、潔の匂いがした。
洁留下了一床自己买的被子,或许是作为临别赠礼。我从收纳袋中取出,铺在地板上躺下。将脸埋进枕头,闻到了洁的气息。
牙は抜かないで 别拔牙
ブルーロックにいた頃。兄貴を潰すことだけがサッカーをする理由だった頃。
在蓝色监狱的时候。那时,踢足球的理由只有一个,那就是打倒哥哥。
ぼんやりと、三十までには死ぬだろうなと思っていた。
恍惚间,觉得自己大概活不到三十岁吧。
その年齢を超えても世界一の称号を保ち続けられることは現実に証明されている。
即使超越那个年龄,依然能保持世界第一的称号,这在现实中已得到证明。
けれども、兄貴を潰したその後がちっとも想像できなかったし、負の感情を無理やり持続させることについて、心の底の底では疲れていたのかもしれない。
然而,我完全无法想象击溃兄长后的情景,或许在内心最深处,我对强行维持负面情感已经感到疲惫不堪。
その先の、「糸師凛」としての人生を考え始めたのはブルーロックイレブンバーサスU-20日本代表の、あの試合の後からだったように思う。
开始思考作为「糸师凛」的未来人生,似乎是从那场与 U-20 日本代表的蓝色监狱十一人对决之后开始的。
兄貴を超えて、潔を潰す。それからどうするかはその後決める。俺は今しか見えてなかった。
超越兄长,击溃洁。至于之后该怎么做,那时再决定。我只看得见现在。
ブルーロック計画が終盤に差し掛かっている時に、潔とこんな話をした。
在蓝色监狱计划接近尾声时,我和洁有过这样的对话。
「お前、やること全部終わったら、どうすんだ」 「你做完所有事后,打算怎么办?」
ロッカールームで会話もなく、俺はスパイクのケア、潔はノートになんか書いてるような状況だった。
更衣室里一片沉默,我忙着处理斯派克的伤口,洁则在笔记本上写着什么。
潔が、フィールドをえがいたノートから顔を上げる。戸惑ったように目を開いていた。
洁从描绘着场地的笔记本上抬起头,困惑地睁大了眼睛。
「やることって?」 「要做什么?」
「仮に俺が死亡したとする」 「假设我死了」
「なんて?」 「什么?」
「それで、世界一になった後」 「然后,成为世界第一之后」
「なんで凛がいないこと前提なんだよ」 「为什么是以凛不在为前提啊」
「俺が生きてる限り、お前が世界一になるのは不可能だからだ」
「只要我活着,你就不可能成为世界第一」
「あえて突っ込まないでおくけど……凛がいない世界でナンバーワンになったところでなあ……てか、どうしたんだよ。そんな質問、なんかお前らしくないけど」
「虽然不想特意指出……但就算在凛不在的世界里成为第一,那又怎样……话说,你怎么了。问这种问题,不太像你啊」
「お前が俺の何を知ってんだ」 「你知道我什么啊」
「少なくともお前のサッカーについては」 「至少关于你的足球」
ノートを閉じて、潔はヘタクソなペン回しを披露しようとした。一周したところで床に落ちる。
洁合上笔记本,试图展示他拙劣的转笔技巧。转了一圈后,笔掉在了地上。
「お前について知るには、それで十分だろ」 「了解你就够了,这样就够了。」
ペンを拾いながら、潔は付け加えた。それを聞き届けて、息を吸う。
捡起笔的同时,洁补充道。听到这话,他深吸一口气。
「白いのに聞かれたから」 「因为被白问了」
「白いのって……凪?」 「白指的是……凪?」
「お前みたいなバカの思考回路を聞いてやってもいいと思っただけだ」
「我只是觉得听听你这种笨蛋的思维回路也无妨罢了」
「バカじゃねぇし!……まあなるほどね……凛に聞くんだ……」
「才不是笨蛋呢!……嘛,原来如此……去问凛吧……」
腕を組んで、潔は天井を見上げた。沈黙が戻ってきたので会話をやめたのかと思ったけど、潔は再び話し始めた。
双臂交叉,洁仰望着天花板。本以为他是因为沉默再次降临而停止了对话,但洁又重新开口了。
「でも俺、戦いの世界に生きてたいな」 「但我还是想活在战斗的世界里啊」
「あ?」 「啊?」
「それはやっぱりサッカーなのかもしれないけど……勝ち負けのある世界に関わっていたいなって思う」
「虽然那可能还是足球吧……但我还是想参与有胜负的世界」
「大破産したら笑ってやるよ」 「要是真破产了,我可要笑出声了」
「ギャンブルはしねぇよ!……夢を叶えたその先にも、凛みたいな奴がそばにいたらなって思うよ」
「我才不赌呢!……想着实现了梦想之后,也要有凛这样的家伙在身边」
潔世一は、気色悪いことをストレートに言う。誰もが口にするのを一瞬躊躇うことを、おくめんもなく相手の目に向かって。
洁世一直言不讳地说出了令人不快的事实。面对那些众人一时语塞、难以启齿的话语,他毫无顾忌地直视对方的眼睛,坦率道出。
前は、そういうところが嫌だった。 以前,就是讨厌这种地方。
遠くからでも俺ごと吸引するようなデカい瞳がこっちを見てる。
即使从远处也能将我吸进去般的大眼睛正看着这边。
「俺にとって凛が、戦いの世界そのものみたいなもんだから」
「对我来说,凛就像是战斗世界本身一样。」
「……はあ」 「……哈」
「一生こうしてたいな。できることならさ」 「一生这样下去就好了。如果可以的话。」
フィールドは俺の死に場所。だから、潔の未来に俺が思い描かれていること自体に、驚きを抱かなかったと言えば嘘になる。
球场是我的葬身之地。所以,对于洁的未来中描绘着我的身影这件事,如果说我没有感到惊讶,那就是在撒谎。
「凛、俺を殺す牙は抜かないでくれよ」 「凛,别拔掉杀我的獠牙啊。」
首の後ろに鈍い痛みが走った。潔の最後の一言は夢だ。記憶と俺自身の空想がまざった変な夢。ソファの背もたれに首を預けて寝落ちてたらしく、テレビには潔の所属するチームのアーカイブが流しっぱなしになっていた。敵陣、DF二枚に挟まれた潔。挟まれた、と、画面越しの俺を含めた周囲が認識した瞬間にボールを隙間から蹴っ飛ばし、ゴールネットを貫いた。
后脑勺传来一阵钝痛。洁的最后一句话是梦。记忆与我的幻想混杂在一起的奇怪梦境。似乎是靠在沙发背上睡着了,电视上一直在播放洁所属队伍的比赛录像。敌方阵地,被两名防守球员夹住的洁。被夹住的那一刻,包括隔着屏幕的我在内的周围人都意识到,他从缝隙中踢出球,贯穿了球门。
それは奴の三点目だったらしく、腕を振り上げて潔は笑顔を振り撒き、チームメイトに首を抱かれたり頭を乱暴に撫でられたりともみくちゃにされていた。
那似乎是他的第三个进球,洁挥舞着手臂,笑容满面,被队友搂着脖子,或者被粗暴地揉乱头发,弄得一团糟。
画面ど真ん中に映る潔の笑顔。そこに手を伸ばし、潔の顔を握り潰すようにして、薄暗い部屋の空気を強く掴んだ。
画面正中央映出的洁的笑容。我伸出手,仿佛要捏碎洁的脸,用力抓住了昏暗房间里的空气。
夏から潔とは会ってない。活躍してるチームも国も別じゃ、偶然会うのも難しいし、わざわざ約束するような仲でもない。最後までいった肉体関係とは裏腹に、俺たちの距離は全く縮まっていなかった。
从夏天开始就没见过洁。活跃的队伍和国家都不同,偶然相遇也很难,也不是那种会特意约定见面的关系。尽管最后有了肉体关系,但我们之间的距离完全没有缩短。
たまに、潔から俺の試合についてコメントがあったけど、ほとんど無視していた。返信して変に期待して、したくもない落胆をするのはこっちだと思ったからだ。
偶尔,洁会对我比赛的表现发表评论,但我几乎都无视了。因为我觉得,回复后产生不必要的期待,然后感到失望的,只会是我自己。
潔の体が忘れられなくて女を作った。 洁的身体难以忘怀,于是创造了女人。
潔に似て黒い髪の、少し目尻のつりあがった、目のでかい女。容姿の特徴が何となく似てるだけで、潔とはかけ離れていたけど、頭の中で潔とセックスしながら抱くのには役に立った。
与洁相似的黑发女子,眼角微微上扬,眼睛很大。虽然外貌特征有些相似,但与洁相去甚远,不过在脑海中一边与洁做爱一边拥抱她时,这点相似倒是派上了用场。
最低なのを自覚する程度には冷静だった。 冷静到能意识到自己是最差劲的程度。
長い髪が潔を思わせるのに邪魔だったから、ショートにしてほしいと伝えたこともある。不可解そうに断られた。
因为长头发妨碍了我想象洁,所以曾经提出过希望剪短。结果被莫名其妙地拒绝了。
そういうのが積み重なると、潔と思ってセックスするのにどんどん無理が出てきて、……やがて勃起することすら、難しくなってきた。
这样的事情积累起来,明明想着洁去进行性行为,却越来越觉得勉强,……渐渐地,甚至连勃起都变得困难了。
俺自身、元々他人のために時間を使うのを嫌う 我自己原本就讨厌为别人花时间質 质な上に、サッカーと休息の合間を縫って会う都合もあって、デートはほとんどしなかった。たまにしても家。
而且,由于在足球和休息的间隙中勉强安排见面,我们几乎没有约会过。偶尔有也是在家里。
そんな感じの付き合い方をして、俺がED気味ときた。彼女との仲は険悪になり、俺という人間が他人と関係を継続させるのは、人類が深海生物のすべてを発見するより難しいことだと改めて学んだのだった。
就这样交往着,我却陷入了 ED(勃起功能障碍)的困扰。与她的关系变得紧张,我再次认识到,作为一个个体,维持与他人的关系比人类发现深海生物的所有种类还要困难。
やけくそな私生活を合間に挟んだ日常をこなしていくうちに、クリスマスが近づいてきた。
在夹杂着放纵私生活的日常中度过时,圣诞节渐渐临近了。
一緒にいても険悪な雰囲気で険悪な時間を過ごすことになるとお互いわかっているのか、彼女とは会う約束すらしていなかった。
彼此都心知肚明,若在一起只会度过气氛紧张、令人不快的时光,因此我们甚至连见面的约定都没有定下。
十二月二十四日。クリスマス当日には眠ったようになる街に出て、スーパーで買い出しをしてた。そんなときに入ったLINE。
十二月二十四日。在圣诞节当天变得如沉睡般的街道上,我去超市采购。就在那时,收到了 LINE 消息。
潔からだ。また直近の試合についてのコメントかと思い、通知だけ見て流すつもりだった。
洁的身体。本以为又是关于最近比赛的评论,打算只看通知就略过的。
【今、パリにいるんだけど、迷った、、、】 【现在在巴黎,迷路了……】
カートに入れてたものを全部棚に戻し、全速力でメトロに飛び乗って、奴が目的地にしてたというコンコルド広場に向かった。
把购物车里的东西全放回货架,全速冲进地铁,朝着他目的地所在的协和广场奔去。
意味がわからなかったし、なんなら広場に行ってあちこち見回っても潔の姿は見えなかった。
不明白是什么意思,甚至去广场四处张望,也没看到洁的身影。
「ガチの迷子かよ……」 「真是个迷路的孩子啊……」
まさか真反対に行ったんじゃねぇだろうな。それとも大通りの真ん中で立ち往生でもしてんのか。
该不会真的走反了吧。还是在大马路的正中央动弹不得了。
潔はブルーロック内でもフロアが変わるたびに迷ったりしてたので、まともに足を踏み入れたことのないパリで迷うのは、火を見るより明らかだった。
洁在 Blue Lock 里每换一层都会迷路,所以从未正经踏足过的巴黎会迷路,简直是显而易见的事。
汗を滲ませてまでアイツを探してる自分が、ふと馬鹿らしくなってくる。知恵の輪をこねくり回すがごとく堂々巡りしてる思考とは裏腹に、体が勝手に動くのは昔からだ。そして往々にして、体が動く方が俺の本心だったりする。ヤるだけヤって俺をヤり捨てた潔なんかパリの寒空の下で凍え死ねばいいのに、とも間違いなく思っている。それでも、潔を見つけてやってアイツに縋りつかれるのを無意識に夢想してしまっているのが、絶望的な事実を俺に突きつける。
汗水浸透衣衫,只为寻找那家伙的自己,忽然间显得如此愚蠢。思绪如同解不开的智力环,反复兜圈子,而身体却自顾自地行动,这从以前就是如此。而往往,身体的行动才是我真正的本意。明明只要尽情地做,然后潇洒地抛弃我就好,那家伙却偏偏要在巴黎的寒空下冻死,我无疑也是这么想的。即便如此,我仍无意识地幻想着找到洁,让他紧紧依附于我,这绝望的事实无情地摆在我面前。
【あっなんかそれっぽい噴水見えてきたかも】 【好像看到有点像喷泉的东西了】
「死ね」 「去死吧」
メッセージに向かって思わず吐き捨てた。 对着信息忍不住吐出这句话。
苛立ちと呆れのないまぜになった感情を持て余しながら、有名なそのオブジェに向かう。ブラウンの短いコートを着た潔が、デートの待ち合わせでもしてるみたいに、両手に息を吹きかけてそこに佇んでいた。
带着混杂着烦躁与无奈的复杂情感,朝向那著名的雕塑走去。穿着棕色短外套的洁,像是在等待约会一样,双手呵着气站在那里。
「あっ、凛!」 「啊,凛!」
パッと明るく笑う顔。花みたいだと思った自分がひたすら悔しい。
突然明朗地笑起来的脸。觉得自己像花一样,真是无比懊悔。
「この時期観光客少ないって聞いてさー、ちょっと一人で来てみたんだよな」
「听说这个时期游客很少,所以我就一个人来看看」
「そうかよ……」 「这样啊……」
人の気も知らないで、気軽な笑顔を浮かべる潔。地を這うような声が、喉から勝手に出た。
不知人心,还轻松地露出笑容的洁。那低沉的声音,不由自主地从喉咙里冒了出来。
潔は俺の頭に目をやった。それから、背伸びして、腕を伸ばす。潔の指が髪の毛に触れる。
洁将目光投向我的头顶。然后,踮起脚尖,伸出手臂。洁的手指触碰到了我的头发。
「なんか、髪ぐちゃってしてる……あっ、そこまででもないけど。凛いつも髪の毛サラサラだから……もしかして、俺のこと探しててくれた?」
「总觉得头发乱糟糟的……啊,也没那么糟糕啦。凛的头发总是那么柔顺……难道说,你在找我吗?」
申し訳程度に整えたらしく、潔は爪先立ちをやめて、伸ばした後の右手を、自分の顔の近くに遠慮がちに寄せた。眉を下げて、やたらでかい目で上目遣いしてくる魔物。
似乎只是象征性地整理了一下,洁停止了踮脚,将伸出的右手有些拘谨地靠近自己的脸庞。他垂下眉毛,用那双异常大的眼睛向上看着,像是一只魔物。
マジでコイツ体ごと潰してやろうかと思ったけど、「だったらなんだ」と答えてやった。ここにいる時点で誤魔化すのは無理な話だった。
我真想把他整个人都碾碎,但还是回答了“那又怎样”。既然已经在这里了,再想蒙混过关是不可能的。
「そっか……俺、凛に嫌われてなかったんだ……」 「这样啊……我,并没有被凛讨厌啊……」
「ハ???」 「哈???」
「だってお前俺の連絡全部スルーじゃん!少しくらい返してくれたっていーだろ」
「可是你把我所有的联系都无视了啊!稍微回一下又不会怎样」
「……んな暇じゃねぇ」 「……没那种闲工夫」
前述した通り、変に馴れ合うことで潔との関係の発展について期待してしまうのを防止するため、メッセージはずっと未読からの、まとめて既読スルーという対応を続けていた。
如前所述,为了防止因过度亲近而期待与洁的关系发展,我一直采取将信息保持未读状态,然后集中已读忽略的应对方式。
潔は仕方がなく悟ったように、視線を右にそらした。
洁无奈地像是领悟了什么,视线转向了右边。
「……まぁいいや。凛ってそういう奴だもんな。サッカー以外眼中にねぇし」
「……算了,凛就是那样的人嘛。除了足球,眼里啥都没有。」
つくづく、コイツは俺のことをなんだと思ってるんだと感じる。
我深深地感觉到,这家伙到底把我当成什么了。
お前を使って百回はオナニーしたとか、彼女のことお前だと思ってセックスしてるとか言ったらどんな顔をするだろうか。
要是我说用你自慰了上百次,或者把她当成你来做了爱,你会露出什么样的表情呢?
「……今日は一日空いてるの?」 「……今天一整天都有空吗?」
「……まあ」 「……嗯,算是吧」
日本とこっちじゃクリスマスの風習が全然違うんで、帰国は年末のつもりだった。
日本和这边圣诞节的习俗完全不同,所以原本打算年底回国的。
潔はなぜか表情をひっそり輝かせた。 洁不知为何表情变得闪闪发光。
「ホント?じゃあ歩くだけでいいから、案内してくれたら嬉しいなー……なんて」
「真的吗?那只要带我走走就好,我会很开心的……之类的」
セックスさせてくれるならいいけど、と喉まで出かかって、さすがにやめた。
如果让我做爱的话倒是不错,但话到嘴边,还是忍住了。
「借りは返せよ」 「欠债要还啊」
「マジ?やった!やっぱ現地人がいると心強いんだよなー、行こうぜ」
「真的?太好了!果然有当地人一起就安心多了啊,走吧」
潔は弾けるような笑みと共に俺の腕に抱きついてきた。不可解がすぎて、思わず潔の顔を見たけど、潔は唇を笑みの形にしたまま、無邪気な上目遣いで徹底的に俺を焦がす。
洁带着灿烂的笑容扑向我的手臂。太过突然,我不由得看向洁的脸,但他只是保持着微笑的唇形,用天真无邪的眼神彻底让我心焦。
俺のセフレにも彼女にもなる気がない潔の仕草は、世界のどんな生き物より悪魔らしかった。
洁那既不想成为我的情人也不愿做我女友的态度,比世界上任何生物都更像恶魔。
散歩がてら二キロほどの大通りを歩いて、とりあえず定番の凱旋門を潔と並んで遠目で見た。潔と会ったのが昼過ぎだったので、日はもう西に傾いていたし、ここからまた広場に戻って、どこか観光地に行くとしても日が暮れる。今日一日空いてると言った手前ではあるけど、夕方以降も一緒にいろって潔が言ったわけじゃない。
散步途中,沿着大约两公里的大道走了一会儿,姑且和洁一起远远地看了看经典的凯旋门。和洁见面时已是午后,太阳已经西斜,从这里再返回广场,无论去哪个景点,天都快黑了。虽说我今天一整天都有空,但洁并没有说傍晚以后也要一起待着。
都会に出てきた田舎モンみたいに潔は街のあちこちに視線をうつし、景観ごと美術品みたいなパリに魅了されてる感じだった。
简直像个刚进城的乡巴佬,洁在街上四处张望,仿佛被巴黎这座宛如艺术品般的城市景观所迷住了。
ここであっさり帰してやるのか?そもそも本当にただの観光目的でここに来たのか……。奴にしては随分無計画で衝動的なホリデーだ。
就这么轻易地放他回去吗?他真的只是出于观光目的来到这里的吗……。对他来说,这趟旅行未免太过无计划和冲动了。
「なあ凛、腹空かね?どこか空いてる店とかないかな」
「呐凛,肚子饿了吗?有没有哪家店还开着呢?」
「俺をガイドか何かと勘違いしてんのか。つかお前、今日どこに泊まるつもりで……」
「你是不是把我当成导游还是什么了。话说回来,你今天打算住哪儿……」
「え、凛が泊めてくれるんじゃないの?」 「诶,不是凛要收留我吗?」
「……は、」 「……是、」
「え、だって今日一日空いてるって……」 「诶,可你今天不是有空吗……」
「てめぇ……」 「你这……」
図々しさなのか、あの夏を経たなりの距離の近さなのか。嘘も毒も知らないような顔をして、潔は首を傾げた。
是厚颜无耻,还是经历了那个夏天后的亲近感。洁歪着头,脸上带着仿佛不知谎言与毒辣的表情。
「凛?」
動揺とは裏腹に、潔とセックスできるかもしれないって期待が確実に俺の体温を上げていった。
与动摇相反,能和洁做爱的期待确实在不断升高我的体温。
……いや、まだ早い。 ……不,还太早。
こいつは俺とどうなるつもりもない。俺も大概だけど、潔は俺との関係の全てをサッカーに捧げるような
这家伙根本没打算和我有什么发展。我虽然也差不多,但洁却打算把我们之间的一切都献给足球。異常者 异常者だ。 啊。
潔世一、お前はなんのために 洁世一,你究竟是为了什么?パリ 巴黎にやってきた? 来了吗?
潔と寝たことのない俺だったら、潔のこの意図のわからない誘惑もすべて跳ね除けて、自主練またはホラーゲームに励んでいたに違いない。
如果是我,一个从未与洁同床共枕的人,面对洁这难以捉摸的诱惑,必定会全部拒绝,转而投身于自主训练或恐怖游戏中。
だけど、俺と潔の関係があの夏を経てなお変わってなかったとしても、俺自身は変わってしまった。それは認めざるを得ない事実だ。
但即便我和洁的关系在那年夏天之后依然未变,我自己却已经改变了。这是不得不承认的事实。
「……時期考えろボケ」 「……好好想想时机,笨蛋」
「え?」 「诶?」
「期待できねぇが夕飯くらいは見繕ってやる」 「虽然不抱期待,但晚饭还是给你准备好了」
「さすが。凛もすっかりパリジャンだな」 「真不愧是你。凛也完全是个巴黎人了啊」
「うっせ」 「吵死了」
潔の思惑を知ること。それだけのために、俺はこの憎たらしい小悪魔の誘いに乗った。
了解洁的想法。仅仅为此,我便上了这可恨的小恶魔的当。
明日クリスマスを控えるなか、営業してる店はそう多くない。やってるとこでもだいたいが時短営業だし、クリスマスディナーができるのは多分、だいぶ限られた店だ。
明日就是圣诞节了,还在营业的店铺并不多。即使有营业的,大多也是缩短了营业时间,能提供圣诞晚餐的店铺大概非常有限。
そんな中でディナーと呼ぶほどご立派ではないものの、ワインとチーズくらいはつまめるバルを見つけて潔を連れ込んだ。誰でも聞いたことがあるようなシャンソンが流れている大衆的な店だ。
在那种情况下,虽然称不上正式的晚餐,但还是找到了一家能喝点葡萄酒、吃点奶酪的小酒馆,把洁带了进去。这是一家播放着人人皆知的香颂歌曲的大众化店铺。
「凛も洒落た店知ってるんだなー」 「凛也知道这么时髦的店啊—」
「お前基準で見んな。普通だ」 「别用你的标准来看我。普通就行了」
何か妙に探るような言い方に違和感を覚えながらも、カウンターで赤ワインを二つ頼んだ。潔にグラスを差し出されたけど敢えて無視して飲む。
虽然对那句略带试探意味的话感到违和,但还是向柜台点了两人份的红酒。洁递过酒杯,我却故意无视,直接喝了起来。
「なんだよ。乾杯くらいしようよ。数ヶ月ぶりの再会だってのに」
「干嘛啊。至少碰个杯吧。这可是时隔几个月的再会啊。」
「お前との再会に乾杯なんかするか」 「和你重逢还干杯?想得美」
「なんだよー……つれないなぁ……」 「什么嘛——真冷淡啊……」
潔は不服そうにグラスに口をつけた。 洁不服气地抿了一口玻璃杯中的液体。
あの夏の終わりに突き放したのはそっちなのに、俺があしらうと潔の機嫌が少しずつ削れていく。
那个夏天结束时推开的是你,可我一冷淡对待,洁的心情就一点点变糟。
マジで、どうしたいんだコイツと思う。 真的,这家伙到底想干嘛啊。
しばらくは、潔の喋りたいようにさせていた。今シーズンから移籍してきたあの選手はあれがすごいけどここの扱いが難しいとか、この前見た試合の感想とか、最近買った家電とか、チームメイトの愚痴とか。
暂时让洁想说就说。从本赛季开始转会来的那位选手虽然很厉害,但这里的待遇很难搞,还有之前看比赛的感想,最近买的家电,以及对队友的抱怨等等。
どれも上滑りして、今日潔がわざわざここにきた意味の核心をついてないように思えた。
感觉哪个都没说到点子上,没能触及今天洁特意来这里的真正意图。
それとも、俺が期待している内容じゃないだけで、潔はただ本当に観光しにきただけなのか。
还是说,只是我期待的内容不对,洁其实真的只是来观光的?
「でも、凛とクリスマス過ごせるなんて嬉しいな。しかもパリ」
「不过,能和凛一起过圣诞节真是太开心了。而且还是在巴黎。」
頬杖をつき俺の顔を覗き込む潔が、割と唐突にそう言った。
洁托着腮,突然这么说道,探头看着我的脸。
俺は空になりかけているグラスから口を離し、あざとくてバカでかい瞳を見返した。
我松开几乎空了的酒杯,回以那双既做作又大得离谱的眼睛。
「どういう意味だ」 「什么意思?」
「ほら、夏頃さ、男が好きなのかなって試行錯誤してた時期あったじゃん、俺」
「你看,夏天那会儿,我不是在摸索自己是不是喜欢男生嘛,有过那段时期吧,我」
いとも簡単に心臓が大量吐血した。潔の中でなかったことになっていなかったとしても、こんなに軽く話題に出されるとは思っていなかった。
心脏轻易地大量吐血。即使洁的内心并未将其当作未曾发生过,也未曾料到会被如此轻描淡写地提及。
俺は誤魔化しにチーズを取ることも忘れて、潔の表情を見ていた。
我连掩饰地拿块奶酪都忘了,只是盯着洁的表情。
潔が、ゆっくりと、目を細めて笑う。 洁缓缓地,眯起眼睛微笑。
「あの時の凛とのセックスが忘れられなかったんだよな、結局」
「最终还是忘不了那时和凛的性爱啊。」
「お前……」 「你……」
「凛は?どうだった?忘れられた?」 「凛呢?怎么样了?被忘了吗?」
────毒牙だ。 ────毒牙。
潔は、毒を含んだ牙を、もう一度俺に刺しに来たのだった。
洁再次带着毒牙向我袭来。
あの夏に俺に注がれた毒は、俺を変えた。潔の面影を求めて、俺に仮初めの彼女さえ作らせた。
那个夏天注入我体内的毒,改变了我。为了追寻洁的身影,甚至让我制造了短暂的假女友。
毒が決して切れぬように。潔は俺にまたあの夏の快楽を教えようとしてる。
为了不让毒性断绝。洁试图再次教会我那个夏天的快乐。
動機はわからない。それがいちばん知りたいのに、潔は煙に巻いている。
动机不明。明明最想知道的就是这个,洁却避而不谈。
抵抗するも何も、潔が俺の太ももに指を滑らせた瞬間、ED気味だった股間はズボンを突き破りそうなほどに昂った。
抵抗什么的,洁在我大腿上滑过手指的瞬间,原本就有些 ED 倾向的胯下猛地昂扬起来,仿佛要撑破裤子一般。
「なあ……凛って今、彼女いるの?」 「呐……凛,你现在有女朋友吗?」
いずれにせよ、彼女とはもう終わっていた。それが今日、完全な事実になるだけの話だ。今から彼女に連絡して別れ話をする時間はない。完成した事実が先か、口約束が先かの些細な違いだ。
总之,他和她已经结束了。今天不过是让这一切成为既定事实罢了。现在没有时间联系她谈分手的事。不过是既成事实在前,还是口头约定在前的细微差别。
そんな思考が一瞬にして頭を通り抜けた。 那一瞬间,思绪如电光火石般掠过脑海。
「いない」と口が喋っていた。 「不在」,嘴上这么说着。
潔は心底嬉しそうに微笑む。 洁从心底里开心地微笑着。
「そうだよな。凛は、そういう奴だよな」 「是啊。凛就是那样的家伙吧」
潔の言っている「凛」が誰のことなのか、もうわからない。
洁所说的「凛」指的是谁,已经无从得知了。
それでも、潔との関係がどんなふうに転がろうと、たとえ変わらなくても、あの夏と同じように、潔の体を好きにできるなら。
即便如此,无论与洁的关系如何发展,哪怕一切如故,只要能像那个夏天一样,随心所欲地喜欢洁的身体。
他に優先すべきことは、ない。 没有其他更应优先的事了。
俺の本能の決断だった。 这是我的本能决定。
タクシーの中ですら我慢できず、潔の脇の下を掴みながら胸を揉んだ。コートの下、ニット越しの柔らかい感触は変わらない。
在出租车内也忍不住,一边抓着洁的腋下,一边揉搓着他的胸膛。外套下、毛衣之上的柔软触感依旧未变。
部屋に連れ込んですぐ、潔の裸見たさに玄関で脱がそうとすると、「焦りすぎ」と眉を下げて笑われる。潔に膝でモノを擦られ、思わず腰を振る。犬にでもなった気分だった。
一进房间,我迫不及待想看洁的裸体,就在玄关开始脱衣服,结果被他笑着说“太急了”,还皱了皱眉。洁用膝盖蹭我的下体,我不由自主地扭动腰肢,感觉自己简直像条狗。
「やだもお……ガッチガチじゃん」 「讨厌啦……硬邦邦的嘛」
唇を軽く尖らせてちょっと嗜めるような言い方をする潔。けど、次の瞬間には俺のベルトを解きはじめ、前を寛げてくれる。
洁微微噘起嘴唇,用一种略带挑逗的语气说话。但下一秒,他就开始解开我的腰带,为我敞开前路。
もう何十分も我慢してたせいで血管がおかしいことになってるチンポ。潔は息を吹きかけるとキスして、俺に向かって上目遣いしながらカポリと口に亀頭を入れる。
已经忍耐了几十分钟,血管都变得不正常的肉棒。洁吹了口气,亲吻了一下,然后抬头看着我,轻轻地将龟头含入口中。
「ク……ッ」 「唔……」
洗ってない性器を咥えさせられてる潔に、枯れてた性欲は一気にみなぎり、電撃みたいに下半身に迸っていく。溜まりに溜まったザーメンはほとんど固形の状態で潔の舌と顔に噴射されて、ゼリー状に垂れた。
被强迫含住未经清洗的性器,洁的干涸性欲瞬间涌起,如电击般在下半身奔涌。积聚已久的精液几乎凝固,喷射在洁的舌头和脸上,化作果冻状滴落。
「えっ早……!?」 「哎?这么早……!?」
すさまじい開放感と共に、自分でもわかるほどに濃厚なザーメン臭に少し恥ずかしくなる。潔は、顔に垂れた白いゼリーみたいなものを人差し指で取って、親指で粘度を確かめてみせる。
伴随着强烈的开放感,浓烈的精液气味让自己都感到些许羞耻。洁用食指挑起垂在脸上的白色果冻状物,用拇指确认其粘度。
「あれ……ずっと抜いてなかった? なんつーか……体に悪いんじゃないかな、こんなに抜いてないと……」
「咦……不是一直没拔吗?怎么说呢……这样对身体不好吧,这么久不拔……」
「……うるせぇ」 「……吵死了」
顔をザーメンで汚しながらも純粋に心配するような言い方をする潔の髪の毛を、軽く引っ張ってやる。
一边用精液弄脏脸,一边用纯粹担心的语气说话的洁的头发,轻轻地拉了一下。
「……ん、さすがまだまだ元気……」 「……嗯,果然还是那么精神……」
本物の潔を前にしたらもう止まらない。自分の精嚢が、潔のために次々に精子を溜めているのがわかった。見透かしてるように潔は舌なめずりした。
面对真正的洁,他已经无法自控。他感觉到自己的精囊正为了洁而不断积蓄精子。洁仿佛看穿了一切,舔了舔嘴唇。
ベッドのそばで、全部脱がせた潔を半裸で抱きしめる。シャワーをあびて、とかも頭から完全に消えていた。なだらかな筋肉に包まれた、俺より一回り小さい潔の体。触れる柔らかい突起と、耳の後ろから放たれる性的な体臭。胸から腰にかけてのライン。手に収まるかと思うくらい引き締まって小さいケツ。
在床边,我紧紧拥抱着全身脱光的洁,他半裸着身体。洗过澡后,连同汗水一起,从头顶完全消失了。被平滑肌肉包裹的洁,身材比我小一圈。触感柔软的突起,从耳后散发出的性感体味。从胸部到腰部的线条。紧致到仿佛能一手掌握的小屁股。
潔の体は潔だけのもの。他の代わりなんていないと抱きしめただけで理解させられる。
洁的身体只属于洁。仅仅拥抱就能让人明白,没有其他人可以替代。
「凛……なんか前より逞しくなった?」 「凛……感觉比以前更结实了?」
「あ?」 「啊?」
「なんかハダカで抱きしめられるだけでお腹きゅっとする……」
「只是被赤裸着抱住,肚子就会紧紧的……」
潔のくちびるが頬にチュッと触れて、死ぬんじゃないかと思うくらい心臓がデカい音を立てる。
洁的嘴唇轻轻触碰到脸颊,心脏跳得仿佛要炸裂一般。
「へへ……」 「嘿嘿……」
ズボンは履いたまま、でも腰下までずらされたままのそれからはみでてるモノを潔が両手で丁寧に優しく扱く。ムクムクと音を立てるように射精の準備を整えていく股間は、今日潔と会うまでED気味だったとは思えない。オナニーはともかく、セックスじゃ全然勃たなくなってたのに。
裤子还穿着,但被拉到腰下的部分露出了里面的东西,洁用双手小心翼翼地温柔对待。股间像是要发出咕噜咕噜的声音般,准备着射精,完全看不出在今天与洁见面之前还有些 ED 的迹象。虽然自慰还可以,但做爱时却完全勃不起来。
「どうするつもりだ」 「你打算怎么办?」
「ん……ふへ……どうしよっかな……?」 「嗯……呜唔……怎么办好呢……?」
潔をベッドに寝かせて、シーツの上に広がる裸体を目に焼き付ける。写真を撮りたいと思った。潔はずっと笑いを堪えるようにして、俺の顔を見てる。
将洁安置在床上,目光烙印下床单上舒展的裸体。心中涌起拍照的冲动。洁一直强忍着笑意,注视着我的脸。
「なあ……、みられてるだけじゃ気持ちよくなれないよ。いろんなトコ、いっぱい触って、舐めて」
「喂……,光看着可不够爽啊。到处都摸摸,舔舔嘛」
潔の言葉に誘われるように、青みがかった黒い髪の毛の横に手をついて、潔の顔を見ながら舌を伸ばす。
仿佛被洁的话语所引诱,将手搭在泛青的黑色发丝旁,一边看着洁的脸一边伸出舌头。
乳首も臍も太腿も。俺の唾液まみれにならなきゃ気が済まなかった。俺が舌を這わせるたびに潔は女みたいな声をあげて喜んだ。潔の全身を舐めてるってことと、潔の感じてる顔をオカズに自分でチンポを扱いて、潔のエロさに押し出されるようにして白い我慢汁をだらしなく漏らした。
乳头、肚脐、大腿,全都得沾满我的唾液,不然我心里不痛快。每次我用舌头舔舐,洁都会发出像女人一样的声音,显得很开心。我一边舔遍洁的全身,一边以洁那陶醉的表情为饵,自己动手摆弄着下体,仿佛被洁的淫荡所驱使,不由自主地泄出了白色的忍耐之液。
控えめに色づいた乳輪は男を本能的に刺激するのか、潔が脱いだ時から、なんなら今日会った時から、俺をずっと誘惑している。
微微泛红的乳晕,是否本能地刺激着男人,从洁脱下衣服的那一刻起,甚至可以说从今天见到她的那一刻起,就一直诱惑着我。
潔の脇の匂いを嗅いで、舐めてる最中もその誘惑の甘みはどんどん強くなってく。誘惑に乗ってやってまた口の中に含むと、潔はガキにするみたいに俺の頭を撫でた。
嗅着洁的腋下气味,舔舐的过程中,那诱惑的甜美愈发强烈。被诱惑驱使,再次含入口中时,洁像对待小孩一样抚摸着我的头。
普段こんなことされたら手を叩き落としてやるけど、今は気にならない。潔の体に抱きついて、潔の胸に顔を埋めて、あの夏ぶりにしゃぶってる乳首を十分に味わう。
平时要是被这么对待,早就一巴掌扇过去了,但现在却毫不在意。紧紧抱住洁的身体,将脸埋进洁的胸膛,尽情品味着那个夏天以来被吸吮过的乳头。
潔は起き上がると、俺の頭を膝の上に乗せて引き続き乳首を吸わせた。チンポに潔の手がかかる。あまりのエロさに眩暈がする。俺が潔にしたかったこと、してほしいことの要素がどっちもこの行為に詰まってた。
洁起身,将我的头枕在她的膝上,继续吮吸着乳头。洁的手握住了我的阴茎。过于色情的画面让我感到一阵眩晕。我想要对洁做的事、希望她做的事,全都浓缩在了这个行为中。
「なんか、凛を甘やかしてるみたい」 「总觉得,像是在宠凛一样」
潔の胸を吸いながら、恥ずかしそうに微笑んでる潔の顔を見て、頭がトぶほど気持ちよくなって射精した。
一边吸吮着洁的胸部,一边看着洁羞涩微笑的脸庞,快感如潮水般涌来,射精了。
二度目の射精をしてもなお、腹についたままのチンポに潔が眉を下げた。
尽管已经射了第二次,洁还是皱着眉头看着依旧贴在腹部的阴茎。
「……やだもお、凛、せーよく強すぎ……」 「……讨厌啦,凛,你太强了……」
全身俺のヨダレまみれになった潔。潔の顔が舐めたい。全部口に入れたい。食べたい。
全身沾满我口水的洁。好想舔洁的脸。想全部含在嘴里。想吃掉。
起き上がるのと同時に潔を無理やり押し倒す。両手で頭を固定してやって、勝手に潔の唇を舐めた。一連の俺の行為に潔は目を見開いたけど、少しの間をおいて「いいよ」と呟いた。
刚一坐起身,就强行将洁压倒。用双手固定住他的头,肆意舔舐洁的唇。面对我这一连串的行为,洁瞪大了眼睛,但稍作停顿后,低声呢喃道:“可以哦。”
その言葉を皮切りに、潔の唇にむしゃぶりついて、口の中へ下品に舌を突っ込んだ。潔とキス。潔とベロチュー。夏にさせてもらえなかったことを取り返すように、目を閉じてる潔の顔をガン見しながら、小さいベロを音を立てて吸いまくった。
以那句话为开端,他猛地扑向洁的唇,粗鲁地将舌头探入口中。与洁接吻。与洁舌吻。仿佛要弥补夏天未能实现的遗憾,他一边紧盯着闭着眼睛的洁的脸,一边用力吸吮着那娇小的舌头,发出响亮的声音。
「へぶ……」 「嘿咻……」
俺に顔半分を食べられてるみたいになってる潔がさすがに苦しそうな声をあげる。潔の顔面とセックスしてるみたいで、興奮する。
洁的脸被我吃掉了一半似的,他终于忍不住发出了痛苦的呻吟。仿佛在和洁的脸做爱一般,我兴奋不已。
たまらなくて、衝動のまま潔の唇を丸ごと口に入れた。潔の顔のエロさを思いながら、強く強く吸う。いい加減股間が痛いほどになってきて口を離すと、潔は涙目になって呆然と俺の顔を見てた。全身も顔面も俺の涎に濡れて、わかりやすく潔が俺のものになったとわかる。
忍不住了,冲动之下将洁的唇整个含入口中。一边想着洁脸庞的色气,一边用力地吸吮。当股间痛得实在受不了而松开口时,洁已是泪眼朦胧,茫然地看着我。全身和脸颊都被我的口水沾湿,明显地表明洁已属于我。
「潔……」 「洁……」
俺とのキスで、すっかり大人しくなってしまった潔の太腿を掴み、マンコを目の前に晒す。笑った潔の顔も花に似てるけど、マンコも薄ピンクの花みたいに潔の恥ずかしいところでクパついていた。触ると、むちむちと柔らかい。やっぱり準備してきたのか、奥までちゃんと指を咥え込んだ。
我抓住了因与我接吻而变得温顺的洁的大腿,将他的私处暴露在我眼前。洁笑着,那张脸像花一样美丽,而他的私处也像淡粉色的花朵,在他羞涩的地方微微颤动。触摸时,柔软而富有弹性。果然是做好了准备,我的手指顺利地深入其中。
「潔、いさぎ……っ」 「洁、伊佐木……」
生意気であざとすぎる顔面と、服の上からでも俺を誘惑してくるピンク色に尖った乳首。どっちも俺の唾液に濡れて、俺に征服されてる。
傲慢又过于撩人的脸庞,以及即使隔着衣服也能诱惑我的粉色尖尖乳头。两者都被我的唾液浸湿,被我征服。
髪の毛の一本一本、指先まで狂おしく思える。何度も妄想して夢にまで見た潔とのセックス。
每一根头发,甚至指尖都让我疯狂。无数次幻想,甚至在梦中见到的与洁的性爱。
呼吸の荒さを制御できなくて苦しいくらいだった。 呼吸的急促几乎到了无法控制的地步,痛苦难耐。
ほぼ使ってなくて放置してたローションをチンポに塗りたくって、潔のエロすぎる体に抱きついてから、潔のマンコにチンポの先をつけた。
几乎没怎么用过、一直闲置的乳液涂在了鸡巴上,然后紧紧抱住洁那过于色情的身体,将鸡巴的前端抵在了洁的阴部。
「いさぎ……っ」 「伊佐木……」
「きゃあ……っ」 「呀……」
潔は俺を力なく受け入れた。潔の体を潰す勢いで抱きしめながら腰を振りまくる。潔は俺の鎖骨の下で苦しそうに喘いでたけど、これは俺をたぶらかすだけでは飽き足らず、度を越して可愛こぶってる罰だ。俺に犯されてアンアン言ってる潔を見てると、口ん中に唾液が溢れ出してピストンもどんどん早くなる。絶対に中に出すと決めた。
洁无力地接受了我的拥抱。我以压倒洁的气势紧抱他,同时猛烈地摆动腰部。洁在我的锁骨下痛苦地喘息,但这只是对我诱惑的惩罚,他过度地装可爱。看着被我侵犯而发出呻吟的洁,唾液不由自主地溢出,抽插的速度也越来越快。我决定一定要在里面射出。
「潔っ、潔っ、いさぎ……」 「洁,洁,伊佐木……」
「りん……」 「凛……」
眉をゆるく下げて、俺の暴力的な突き上げを受け入れてる潔が、俺の背中に腕を回した。潔に受け入れられて、求められてる感覚に快楽物質が脳内に危険なほど分泌されていく。思わず舌が出て、垂れた唾液が潔の顔を汚した。俺の体液で汚されまくってる潔がか弱くねだる。
微微垂下眼帘,洁接受了我暴力的上顶,双臂环上了我的背。被洁接纳、被渴求的感觉让快感物质在脑内危险地分泌。我不由自主地伸出舌头,垂下的唾液弄脏了洁的脸。被我的体液弄得一塌糊涂的洁,虚弱地哀求着。
「りん……ねっ、……ちゅーして……?」 「凛……呐,……亲一下……?」
言われた瞬間、潔の顔面にむしゃぶりついた。頭ん中がスパークしたのがわかった。
话音刚落,就猛地扑向洁的脸。感觉到脑海中火花四溅。
「んっ、んっ、ふぅ、んんっ」 「嗯、嗯、呼、嗯嗯」
潔は背中に回してた腕を俺の首に回して、ベロをしっかり絡め返してくれた。潔との両思いみたいなキスハメに無我夢中で腰を振りまくる。潔の目を閉じたキスハメ顔を網膜に焼き付けながら、中の締め付けにチンポを押し込み、潔の奥の奥の壁に向かって精子を全部出した。
洁将原本环在背上的手臂绕到我的脖子上,紧紧地回吻着我。我们仿佛心意相通般地沉浸在亲吻中,我忘我地摆动着腰肢。我一边将洁闭着眼睛亲吻的表情烙印在视网膜上,一边将阴茎顶入那紧致的内部,朝着洁最深处的那堵墙,将所有的精液全部射出。
「はっ、ぁっ、あっ、なからし、きもちぃ……っ」 「哈、啊、啊、好辣、好难受……」
犬かってくらい長い射精をして、舌のまわってない潔からモノを抜く。むわっとした空気のかたまり、俺と潔のマンコを繋ぐ白い糸たち。俺と潔が交尾した証拠。
像狗一样长时间射精,从舌头还没转过来的洁那里拔出东西。一股闷热的空气团块,连接着我和洁的阴部之间的白色丝线。我和洁交配的证据。
「はふ……っ、……へ、……えっ?りん、はなぢでてる……っ」
「哈……嗯、……诶、……啊?凛、鼻血流出来了……」
妙に鼻で呼吸しづらいと思ったら。汗じゃないかと思って拭うと、目に刺さるほどの赤が手の甲にべっとりついた。
总觉得鼻子呼吸不畅,原来是流汗了。一擦之下,手背上竟沾满了刺眼的鲜红。
潔は余韻にひたるまもなく、顔をあちこちに向けてティッシュを探し、やがてベッドの近くの箱を取った。鼻を抑えながら潔の世話焼を断る。
洁还沉浸在余韵中,便开始四处寻找纸巾,最终从床边的盒子里取了出来。她一边按住鼻子,一边婉拒了洁的热心照顾。
「いい。ほっときゃ止まる」 「好啦。放着不管它自己会停的」
「いやそうでしょーけど……!手が血で真っ赤になっちゃうよ」
「才不是那样吧……!手会沾满血变得通红的」
裸でティッシュの箱をもってる潔はオナペットの象徴みたいだった。俺でシコってティッシュにザーメンいっぱい出してくださいって言ってるみたいに。
赤裸着拿着纸巾盒的洁,简直就像个自慰玩偶的象征。仿佛在说,请用我射精,把精液满满地射在纸巾上。
そんな潔の顔がぐっと近づいてきて、確かに血まみれになってる俺の両腕を握る。それで、蜜を舐めるように、俺の唇の上を汚してる血をぺろんと舐めとった。
洁的脸猛地凑近,紧紧握住我那沾满鲜血的双臂。然后,他像舔舐蜜糖般,轻轻舔去了我唇上沾染的血迹。
至近距離で、潔が顔を赤くして笑う。 在极近距离下,洁羞红了脸笑了起来。
「へへ……凛の真似……」 「嘿嘿……模仿凛……」
勃起した。それから、流血はもっとひどくなった。 勃起了。接着,出血变得更加严重了。
行為した後シャワーを浴びて、その後はゆるくセックスをした。あの夏のように、時間を忘れて、潔の膣の中をじっくり味わった。胸は揉み放題、あざとい顔面は舐めしゃぶり放題、潔の体の中にも外にも俺の痕跡を残す快楽。
事后洗了个澡,然后又轻松地做了爱。像那个夏天一样,忘记了时间,细细品味着洁的阴道。胸部可以随意揉捏,可爱的脸庞可以尽情舔舐,在洁的身体内外都留下了我的痕迹的快感。
次に気がついた時には朝だった。カーテンの隙間から冬の冷たい朝日がさしこんでいた。
回过神来已是清晨。冬日的寒冽晨光透过窗帘缝隙洒了进来。
裸で、俺の腕の中で寝てる潔。元々ガキっぽさが抜けない顔立ちなのに、寝てると自分が犯罪を犯してんのかと錯覚するくらい幼く見える。
赤裸着,睡在我臂弯里的洁。原本就带着几分稚气的脸庞,睡着时更是显得幼小,几乎让人错觉自己是在犯罪。
クリスマスの朝を潔と迎えられたこと。 能与洁一起迎接圣诞节的早晨。
この後、俺たちの関係がどう転ぼうと、俺の人生が狂おうと、……せっかく狂うなら、とことん狂ってやろうと思った。
之后,无论我们的关系如何变化,我的人生是否失控,……既然注定要疯狂,那就彻底疯狂到底吧。
俺の人生の手綱は俺が握る。 我的人生由我掌控。
握りながら、潔にあえて狂わされる。 紧握着,洁却甘愿被迷惑。
そうしてやってもいい、いや、そうしたいと、潔の髪の毛を触りながら静かに覚悟を決めた。
就这样做也可以,不,是想要这样做,一边轻触洁的发丝,一边静静地下定决心。
「……コーヒーでも、用意するか」 「……我去准备点咖啡吧。」
我ながららしくない独り言を言った時、自分が浮かれてるのだとわかった。
我不禁自言自语起来,意识到自己正沉浸在喜悦之中。
起き上がり、ニットにスウェットを履いて、昨日店に入る前くらいからほぼ放置してたスマホを確認する。
起身,穿上针织衫和运动衫,检查从昨天进店前几乎就被搁置一旁的智能手机。
彼女から、【近いうちに、会って話そう】とだけきていた。
她只发来了一条消息:【最近,见个面聊聊吧】。
付き合うことより、別れることの方がずっと面倒だと思っていたけど、くるべき時がくれば何だってスムーズに物事は進む。
比起交往,分手要麻烦得多,但该来的时候,事情总会顺利进行。
初めて彼女と気が合ったと思った。そして、今俺のベッドで寝てる潔とは一ミリも似てないことも今更思い知る。
第一次觉得和她很合得来。然而,如今躺在我的床上、与洁完全不像的现实,现在才深刻体会到。
いずれにせよ、返事は急がないだろうスマホをベッドサイドに置き、無垢に拍車のかかった潔の寝顔を見守って寝室を離れた。
总之,回信不必着急吧。我将手机放在床头,静静地注视着洁那张因兴奋而纯真无瑕的睡颜,然后离开了卧室。
潔を彼女にするまではできなくても、定期的な関係はもちたい。昨日の潔を見る限り、俺に優しくされるのを望んでいる感じではあったが、何が潔の許容範囲で、何が許容外なのかはまだわからない。潔世一は本当に訳がわからない。
虽然不能让洁成为我的女朋友,但我还是想保持定期关系。从昨天洁的表现来看,她似乎希望我能对她温柔些,但还不清楚洁的容忍范围是什么,哪些是她不能接受的。洁世一真是让人捉摸不透。
繊細な人間関係も駆け引きも嫌いだけど、潔とのプライベートにおける距離感はまだ探っていく必要がある。
虽然讨厌复杂的人际关系和勾心斗角,但与洁在私人关系中的距离感还需要进一步摸索。
終わりの見えないお預けはもうごめんだ。 看不到尽头的等待已经受够了。
「凛、俺に嘘ついた?」 「凛,你骗了我吗?」
マグにコーヒーを注いでいる最中だった。振り向くと、無表情の潔と目があった。
正在往马克杯里倒咖啡。转过身,与面无表情的洁目光相接。
冷えたフローリングを裸足で歩くように、潔は音もなくダイニングの戸口に立っていた。裸に俺が履いているスウェットのトップスを着て、素足を晒したまま。
赤脚走在冰冷的木地板上,洁无声无息地站在餐厅门口。身上只穿着我穿过的运动衫上衣,光着脚丫。
「……何が」 「……什么」
「彼女いないって。LINE、きてた」 「她不在了。LINE,来了消息。」
俺のスマホの通知を見たのだとすぐにわかった。昨日の夕方から無視してて、追撃がきても別におかしくない。俺は落ち着いて答えた。
我立刻明白他看到了我的手机通知。从昨天傍晚开始就没理会,即使再收到追问也不奇怪。我平静地回答。
「もう別れてるようなもんだ」 「已经跟分手差不多了。」
「だって、好きってきてたよ。俺のこと家に連れ込みながら、彼女に好きって送ってたの、凛も」
「因为,你明明说过喜欢的。一边把我带回家,一边对她说喜欢,凛也是。」
表情を変えないまま、口調だけどんどん感情的になっていく潔に、眉間へ力が集まっていく。俺と付き合うつもりも定期的な関係をつくるつもりもないと言ったのは潔だ。
表情不变,只是语气越来越充满感情的洁,眉间逐渐凝聚起力量。说没有打算和我交往,也没有打算建立定期关系的,是洁。
俺にそんな感情も執着もねーだろ、お前。 俺可没有那种感情和执着,你这家伙。
「別に俺、凛の本命になろうとか思ってないよ。元々俺のセクシャリティに付き合ってもらってるだけだし……」
「我可没想过要成为凛的真爱什么的。原本就只是让她配合我的性取向罢了……」
喉と心臓の間で言葉が引っかかる。 话语在喉咙与心脏之间卡住。
あの夏の終わり際と同じように、俺は自分がどうしたいのか、うまく潔に伝えることができない。
就像那个夏末一样,我无法清晰地表达自己到底想要什么。
「……おい……」 「……喂……」
スウェットの袖で涙を拭い始めた潔に、冷や汗が出た。二人分のコーヒーは高い温度を保ったまま冬のダイニングの空気をあたためたが、潔の方には到底届かない。
洁用运动衫的袖子开始擦眼泪,冷汗直冒。两杯咖啡保持着高温,温暖了冬日餐厅的空气,却无论如何也传不到洁这边。
「でも、浮気相手にされるのは、傷つく……」 「可是,被当成出轨对象,还是会受伤……」
「……お前」 「……你」
潔は涙を途切れさせぬまま踵を返した。 洁流着泪,毫不犹豫地转身离去。
昨晩はあれだけ簡単に触れられた体が、今はもう届かないところにある。さっさと着替えて身支度を整える潔の周りを右往左往と、俺は不恰好に歩き回ることしかできない。
昨晚还能轻易触碰的身体,如今已遥不可及。我只能在洁匆忙换衣整理的周围笨拙地来回走动,无能为力。
「潔……」 「洁……」
奴が部屋を出る直前、コートからはみ出た小さな手を握って引き留めた。潔の潤んだ目と視線があう。
就在我即将离开房间时,他抓住了我从外套里露出的手,挽留了我。我们湿润的目光交汇在一起。
「行くな」 「别去」
好きだ、は今は誤魔化しに聞こえるかもしれないと思ったから、咄嗟にシンプルな本心を口に出した。事情を伝える時間がほしい。
因为觉得‘喜欢’这个词现在听起来可能像是在敷衍,所以情急之下说出了简单的心声。想要有时间传达心意。
潔は悲しい顔をした。 洁露出了悲伤的表情。
「凛……、痛い」 「凛……、好痛」
思わず手を離す。音を立てて閉まったドアの向こうに、潔は行ってしまった。
不由自主地松开了手。随着一声响动,门关上了,洁已经离去。
◆
話を聞かない潔が悪い。前と言ってることが矛盾してる潔にセキニンがある。
不听话的洁让人不爽。前后矛盾的洁让世凛感到不快。
相手のせいにすることはいくらでもできた。俺から見た事実がそうだからだ。
把责任推给对方是再容易不过的事。因为从我的角度看,事实就是如此。
だけど、潔と定期的にセックス、あるいは好きって言ってもらえるような関係になるには、自分の中で完結しているだけでは足りないのだと、俺はようやく学んだのだった。
然而,我终于明白,仅仅在自己心中完结是不够的,要与洁建立起定期做爱,或者能听到他说喜欢我的那种关系。
日本へ帰省する前に、彼女と会った。 回国探亲前,我与她见了一面。
こっちに気持ちはないこと、やり直す気もないことを彼女は察したのか、最終的には約数ヵ月の関係を解消するに至った。
她似乎察觉到我无意于此,也不愿重来,最终导致了这段持续数月的感情走向终结。
別れる時はお互いが良いように見えると言って、彼女は俺との思い出を話した。
分手时,她说看起来对彼此都好,然后谈起了我们之间的回忆。
それらの何一つ、俺の中には残っていなかった。 然而,那些回忆,在我心中未曾留下一丝痕迹。
ピッチ上の生死をかけた闘いの繰り返しと、瞼の裏に浮かぶ潔の残像。
球场上生死攸关的战斗不断重复,眼睑内浮现出洁的残影。
やっぱりそれだけが俺の現在を構成していて、彼女との関係は俺にとって何でもなかった上に、奴の思惑はどうあれ、潔を泣かせてしまったこと。
果然,只有这些构成了我的现在,她与我的关系对我来说无关紧要,无论那家伙的意图如何,让洁哭泣的事实。
女がいなくなった後もカフェに残り、俺は背もたれに全体重をあずけるようにして天井をあおぎ、目を閉じた。細く短い溜息が口から出る。
女人离开后,我仍留在咖啡馆,背靠椅背仰望天花板,闭上了眼睛。从口中吐出细短的叹息。
年明けになっても潔に連絡はつかなかった。 新年已过,洁依然杳无音讯。
◆
オカッパにも赤髪にも普通に知られたくないし、おさげチビは俺を警戒して話を聞かなさそう。消去法で口外も詮索もしなさそうな水色頭が浮かんだ。
不想让奥卡帕和红发也知道,而那个扎着双马尾的小个子似乎对我很警惕,不会听我说话。排除法后,浮现出的是那个不会多嘴也不会追问的水蓝色头发的家伙。
潔に直接会いにいくしかないと思った。 我想只能直接去找洁了。
「凛くんとサシで会う日が来るとは……生きてるといろんなことあるなあ」
「没想到会和凛君以这种方式见面……活着真是会发生各种事情啊」
「……悪いかよ」 「……抱歉啊」
潔の住んでる場所を聞き出すだけならメッセージ上でもよかったけど、突拍子もなく潔の住所を尋ねるにはハードルが高い。
如果只是想问出洁的住处,在消息里问也可以,但突然问起洁的住址,门槛还是太高了。
今日直接聞き出して、そのまま潔のところに行くつもりだった。
今天打算直接问出来,然后就去找洁。
水色頭とミュンヘンのランドマークで待ち合わせて、適当なカフェみたいなところに入った。メニューを見ながら奴は悪びれず言う。
约在水色头和慕尼黑的标志性建筑见面,进了一家看似随意的咖啡馆。他一边看菜单一边毫无愧色地说。
「何も悪いことないよ。わざわざ 「我什么坏事都没做。特意ドイツ 德国まで来てくれて、珍しゅう思ただけ。それで、どうせ潔君のことやろ?」
你能来,真是稀奇啊。所以,反正是为了洁君的事吧?」
「……何でそう思う」 「……为什么这么想」
「いや、凛君のことやし……君が積極的に動くといえば潔君。わざわざ僕呼び出すほど切羽詰まってるとか?」
「不,因为是你凛君的事……要说你会积极行动的话,那就是为了洁君。特意把我叫出来,是有什么急事吗?」
相手の勘の良さで話が進むのはいいが、反比例的に帰りたくなってくる。
对方敏锐的直觉让谈话顺利进行固然不错,但反倒让人越发想回家了。
どこまで話せばいいかわからなくなってきて、率直にとりあえず、「潔の居場所を教えろ」と言うしかなかった。
不知道该说到什么程度才好,只好直截了当地说:“告诉我洁在哪里。”
水色頭が手のひらを口に当てて「ふふふ」と声を出した。
水色头将手掌贴在嘴边,发出“呵呵呵”的笑声。
「刑事さんみたいなこと言うなあ。何?潔君の住んでるとこ?ええよ、必要なら教えたるわ」
「别像刑警似的问东问西的。什么?洁君住的地方?可以啊,需要的话就告诉你。」
「……じゃあさっさと教えろ」 「……那就快点告诉我吧」
「でも僕潔君に嫌われとうないしなあ。問題起こされたら困んで」
「但我不想被洁君讨厌啊。要是惹出问题来就麻烦了。」
掴みどころのない話し方にペースが乱される。仕方なく、水色頭の出方を待った。
无从捉摸的说话方式打乱了节奏。无奈之下,只好等待水蓝色头发的下一步动作。
「……あー、そんな怖い顔せんでええよ。君たちほんま不器用よな。サッカー大好き同士なせいか、プライベートでギグシャクしてるというか」
「……啊,别摆出那么可怕的表情嘛。你们真是笨拙啊。大概是因为都喜欢足球,私下里也总是针锋相对吧。」
「……潔はそんなの関係なく、ヘラヘラ愛想振り撒く野郎だろ」
「……洁才不管这些,那家伙只会傻笑着献殷勤吧。」
さっき頼んだコーヒーが運ばれてくる。かじかんだ指先にホットのコーヒーカップは熱すぎる。
刚才点的咖啡送来了。冻僵的手指触碰到热咖啡杯,烫得不行。
「まあ……潔君も凛君とは当然違う性質やね。……なんというか、一つの目標のために自分の全てを構築する……もちろんそれが潔君の強みやけど」
「嗯……洁君和凛君当然有着不同的特质。……该怎么说呢,为了一个目标而构建自己的全部……当然这也是洁君的强项。」
水色頭は、コーヒーの黒い水面を眺めながら続けた。言葉を選んで喋っているような感じだった。
水色头继续说道,目光凝视着咖啡那漆黑的水面。他的话语仿佛经过精心挑选,缓缓流淌而出。
「敢えて言い方悪くすると、サッカーに人生を支配されてるというか……まあこれで生活してるし、プロやし、当たり前なんやけど……度合いの違い、かな……。僕らももう大人になる。いつまでも子供とちがうし。好きな人と付き合うたりもするし、いずれ結婚もするかもしれへん。人生のフェーズとそんなんって、大多数の選手は平行してるのに対して……潔君は、ずっとそれが一緒くたになってる気もする。……本人も葛藤してるかもだし、ええ悪いは別としてな」
「硬要说的话,感觉足球支配了他的人生……嘛,毕竟以此为生,又是职业球员,理所当然的……只是程度上的差别吧……。我们也已经长大成人了。不可能永远像个孩子。也会和喜欢的人交往,说不定哪天还会结婚。大多数选手的人生阶段都是并行的……但洁君,总觉得他一直把那些混为一谈。……或许他本人也在挣扎,撇开好坏不谈。」
自分のセクシャリティを手近な男で試そうとしてた、半ば自暴自棄だった潔を思い出す。
回想起那时半自暴自弃地想用身边的男性来试探自己性取向的洁。
俺からは見えなかった潔の性質。 我未曾察觉的洁的本质。
潔はいつだって、正論という意味で正しい。俺とは完全に違う人間で、ついでに無愛想とは程遠い。
洁总是那么正确,从道理上来说无可挑剔。她和我完全是两种人,而且远非冷漠无情。
他人が語る潔の姿は、俺の目に映っていた世界を、ほんの少しだけ変えた。
他人所描述的洁的形象,稍稍改变了我眼中所见的世界。
「せやからまあ、凛君との関係も、潔君の中で整理できてへんと違うかな?……僕が勝手に思とるだけやけど」
「所以嘛,凛君和洁君的关系,是不是在洁君心中还没整理清楚呢?……这只是我个人的想法而已。」
俺と潔の関係を見抜いてるのか見抜いてないのか、水色頭はそう締めてコーヒーを飲んだ。
水色头发的家伙抿了口咖啡,似乎在揣摩我和洁的关系是看穿了还是没看穿。
こっちも少しずつ口に注いでいると、スマホが震える。
这边也一点点地往嘴里送着,手机震动了。
「潔君の住所。ここのマンションに住んでる」 「洁君的住址。住在这栋公寓里」
位置情報を確認して、水色頭の顔を見る。奴は眉を下げて、お人好しモードの発動した潔みたいな笑い方をした。
确认位置信息,看到水蓝色头发的脸。他眉头一皱,露出了像是洁发动了好心人模式般的笑容。
「お礼はええよ。僕が個人的に面白そうや思ただけやし。潔君のこと、泣かさんといてな」
「不用谢了。我只是个人觉得挺有趣的。别让洁君哭了啊」
既に一回泣かせてると言ったら、怒られるだろうなと思った。
既然已经说过让她哭了一次,恐怕会被骂吧。
ミュンヘンの地面に雪はない。少し歩いてタクシー広場で住所を見せたら、運転手は寡黙にそこへ向かった。
慕尼黑的地面没有雪。稍微走了一段路,在出租车广场出示了住址后,司机沉默地朝那里驶去。
マンションのインターホンを鳴らすと勝手にエントランスが開いて、位置情報と一緒に送られてた部屋番号の前に辿り着く。
按下公寓的对讲机,入口便自动打开,根据发送过来的位置信息和房间号,顺利抵达门前。
無防備に部屋から出てきた潔は俺を見ると、動作を逆再生するようにドアを閉めた。
毫无防备地从房间出来的洁看到我,动作像倒放一样关上了门。
「人の顔見て閉めるとか、失礼すぎだろ」 「当着人的面关门,太失礼了吧」
「なんでここわかったんだよ……。蜂楽?黒名?あっ、わかった千切だろ!あいつぜってー面白がって教えるもん!」
「你怎么知道这里的……。蜂乐?黑名?啊,我知道了,是千切吧!那家伙肯定会觉得很有趣而告诉你的!」
「水色頭」 「水色头发」
「あんの極S……!!」 「你这个极 S……!!」
ドア越しに怒りのこもった声が聞こえてくる。扉を拳で叩いた。
隔着门传来了充满怒气的声音。拳头重重地敲在门上。
「さっさと開けろ。ここで言い合いしてたら近所迷惑になる」
「快点开门。在这里吵的话会打扰到邻居的」
「それこっちのセリフ……!?ていうか、今、会いたくないんだけど……」
「这难道不是我的台词……!?而且,我现在不想见你……」
「だから、こっちから来たんだろ」 「所以,是我来找你的吧」
「いや……無理だって」 「不……不行啦」
「……潔」 「……洁」
「今は話せない……。帰って」 「现在不能说……。回去吧」
三分ほど立ち尽くしていたと思う。廊下を通った住人に訝しげな視線を送られ、溜息をついた。
我想大概站了三分钟左右。经过走廊的住户投来诧异的目光,我不禁叹了口气。
もう一度潔の部屋のドアを叩いた。反応はない。 再次敲了敲洁的房间门。没有回应。
通報されたりしたら困るので、いったんマンションの外に出て近くのベンチに座った。ちょうど後ろを仰ぎ見ると、部屋の位置関係的に、多分、潔の部屋であろう窓が見える。窓の向こうはカーテンに覆われていた。
如果被报警就麻烦了,于是暂时离开公寓,坐在附近的椅子上。正好仰头一看,从房间的位置关系来看,大概能看到洁的房间的窗户。窗的那边被窗帘遮住了。
ミュンヘンの景色が夕闇に包まれてきて、マンションの窓がぼんやりと白く滲む。
慕尼黑的景色渐渐被暮色笼罩,公寓的窗户朦胧地泛着白光。
頬に冷たいものが触れた。暗くなってきた天を見ると、数え切れないほどの白い綿が視界を覆った。雪だ。
脸颊触碰到冰冷的东西。抬头望向渐暗的天空,无数白色棉絮般的雪花覆盖了视野。是雪。
一人で雪を見てると、ガキだったころの痛烈な思い出が蘇ってくる。あの出来事が当時の俺と、今の俺とでは違う意味を持つとしても、脳が勝手に、あの夜の凍るような冷たさを思い出す。
独自一人赏雪时,孩提时代的惨痛回忆便会复苏。即便那件事对当时的我和现在的我有着不同的意义,大脑仍会擅自忆起那个夜晚刺骨的寒冷。
水の底に沈むように、思い出の中でぼんやりしていると、いつのまにか、頭にも肩にも払い落とせるくらいの雪が積もっているのに気がついた。不思議と寒くはなかった。潔もずっと部屋に立てこもっているわけにはいかないから、ここで朝まで待ってれば、いずれ話くらいはできるはずだ。いくらでも待てるような、そんな自信があった。
沉浸在回忆中,恍惚间,忽然察觉到头上和肩上已积了足以拂去的雪。奇怪的是,并不觉得寒冷。洁也不能一直躲在房间里,在这里等到早晨,总该能说上几句话吧。我有种无论多久都能等的自信。
まつ毛に乗っていた雪が溶けて、止んだのかと思って再び空を見た。透明なビニール越しに、ミュンヘンの夜空が見えた。
睫毛上积的雪融化了,我以为是停了,再次抬头望向天空。透过透明的塑料膜,看到了慕尼黑的夜空。
「……一部リーグのエースストライカーがこんなところで凍死したら、半世紀先まで語り継がれるぞ」
「……一位联赛的顶级前锋要是冻死在这种地方,可是会被传颂半个世纪的。」
潔は面白くなさそうな顔をしていた。ビニール傘を俺に傾けて、ダウンジャケットにマフラーとあたたかそうな格好をしている。
洁的表情显得有些无趣。她将塑料伞向我这边倾斜,穿着羽绒服,围着围巾,一副暖洋洋的样子。
「そのときはお前も語り継がれる」 「那时你也将被传颂」
「なんで?」 「为什么?」
「俺を見殺しにした冷酷なストライカー」 「冷酷无情,任我自生自灭的狙击手」
「なんじゃそりゃ」 「什么鬼啊」
雪が溶けるみたいに、潔は泣きそうな顔で笑った。 像雪融化般,洁露出了快要哭出来的笑容。
暖房のきいた部屋は片付いていた。今片付けたのかはわからない。香水ともデュフューザーとも違う、潔の部屋はうっすらといい匂いがした。
暖房开着的房间已经收拾干净了。不知道是不是刚刚才整理的。不同于香水也不同于香薰,洁的房间里隐约飘散着一股好闻的香气。
夜だからねと言って、潔はホットミルクを二つテーブルに置いた。向かいの椅子に座ると、ガキみたいにマグを両手に持って、白い水面に向かって息を吹きかけている。
说着“因为是晚上嘛”,洁将两杯热牛奶放在了桌上。他坐在对面的椅子上,像个孩子似的双手捧着马克杯,对着白色的水面吹气。
ここまできたら自分から切り出さないといけないことは分かっていた。会いたがってない相手の家に、我慢比べみたいな形で上がり込んだ。相手から話題に触れてくれるのを待つほど、図々しくはない。
既然已经到了这一步,自己必须主动开口的事心里有数。明明对方并不想见自己,却像比拼耐力似的硬闯进人家家里。还没厚脸皮到等着对方主动提起话题。
「……誤解だった」 「……是误会」
潔は鼻から下をマグで覆いながら、目だけで俺を見た。
洁用马克杯遮住鼻子以下,只用眼睛看着我。
「……メッセージ履歴を見せてもいい。もう、自然消滅するトコだった。二股とか、そんなつもり、は、」
「……可以给你看聊天记录。已经,快要自然消失了。脚踏两条船什么的,那种打算,是,」
「わかってるよ。お前が同時に二人愛せるほど器用な人間じゃないことくらい、わかってる」
「我知道的。你不是那种能同时爱两个人的灵巧之人,这点我还是明白的。」
「じゃあなんで」という顔をしていると自分でも分かった。潔はマグを置くと、目線をテーブルの面に落としてこう言う。
「那为什么」自己也能察觉到脸上露出了这样的表情。洁放下马克杯,视线落在桌面上,说道。
「合わす顔がなかったんだよ」 「没脸见人了啊」
一言、それだけ。俺は潔の言葉の続きを待った。数十秒の沈黙を経て、奴は続けた。
一言、仅此而已。我等待着洁的话语继续。经过数十秒的沉默,他继续说道。
「あんなこと言っておいて、俺の感情とか、気持ちは、この前の夏からずっと止まったままだった。終わりにするって決めたのに……だからお前と接点持とうと、何かにつけて連絡したりして……ほら、もうここで矛盾だらけだろ」
「明明说了那样的话,我的感情和心情,从那个夏天开始就一直停滞不前。明明决定要结束了……所以才想着和你保持联系,找各种理由联系你……看吧,这里已经充满了矛盾吧。」
自己分析してそれなりに時間が経っているのか、潔は淀みなく振り返り、唇だけで笑った。
或许是自己分析后已过了相当一段时间,洁毫无滞涩地回过头,仅以唇角勾起一抹笑意。
俺はというと、飲み物に口をつけることもなく、潔の表情の変化ひとつひとつを目に焼き付けた。潔の心を聴いていた。
至于我,连饮料都没碰,只是将洁的表情变化一一烙印在眼中。我在倾听洁的心声。
「凛、ごめんな」 「凛,对不起」
「……なんだそれ」 「……那是什么啊」
「俺はサッカーのためだったらいくらでも変わってみせる。どの世界だって同じだ。変わらなければ、人間は生きていけない。そんなこと、分かりすぎるほど分かってる……。なのに、俺は、凛に俺と同じでいてほしかった。勝つか負けるか、そんな世界でしか生きられない、そういう生き物でいてほしかった。だから、あの夏、元チームメイト以上の関係になるのを、拒んだ。……でも今は、とんでもない傲慢だったって、もう、わかってる」
「为了足球,我愿意改变一切。无论在哪个世界,不变就无法生存。这种道理,我比谁都明白……。可是,我却希望凛能和我一样。希望他能成为那种只能在胜负世界中生存的生物。所以,那个夏天,我拒绝了与他建立超越队友的关系。……但现在,我明白了,那是一种无比傲慢的想法」
ずっと平坦だった潔の表情が少しだけ動く。俯いて、潔の目元を隠す黒い髪の毛。時計の音が、いやに大きく聞こえ、前髪の下から、確かにあの、獰猛な青がそっと覗いた。
一直平静无波的洁的表情微微一动。他低下头,遮住了眼角的黑色发丝。时钟的滴答声异常清晰,从刘海下,那双凶猛的青色眼眸确实悄悄地窥视着。
「どんな手を使ってでも、凛は誰のものにもさせない。そう思ってた」
「无论用什么手段,凛都不会让任何人得到。我一直是这么想的。」
言ってやりたいと思っていたことはたくさんあった。
有很多话我一直想对你说。
俺がどれだけ悩んだか、潔のことを考えたか。潔からの連絡をどんな気持ちで見てたか、……クリスマスの朝、俺がどれだけ浮かれたか。
我有多么烦恼,多么为洁着想。看到洁的联络时,我是怀着怎样的心情……圣诞节的早晨,我有多么兴奋。
でもそれは、今言うべきことじゃない。 但那不是现在该说的话。
俺自身の弁解。そして、聞きたいことがあって、俺は潔に会いに来た。
我自己的辩解。而且,有件事想问,所以我来找洁了。
「俺は、懺悔を聞きにきたわけじゃない」 「我不是来听你忏悔的」
「……」
「お前が頭おかしいことくらい、十分わかってる。今更すぎる話だ。聞きたいのは、お前が俺とどうなりたいか。そういう話を、聞きにきた」
「你脑子有问题这点,我早就知道了。现在说这个太晚了。我想知道的是,你想和我变成什么样。我是来听这个的」
糸につられたように顔を上げた潔の大きな瞳。涙の膜がかかり、丸く光を反射した。喉がこくりと息を呑み、今度こそ俺をまっすぐに見つめている。
洁像被线牵引着一样抬起头,大大的眼睛里蒙着泪膜,圆润地反射着光。喉咙咕噜一声咽下气息,这次终于直视着我。
「俺が、凛とどうなりたいか……?」 「我想和凛变成什么样……?」
「お前はもう変わってる。それをお前自身が認められてないだけだろ」
「你已经变了。只是你自己还没意识到罢了。」
「……わかんない、俺……」 「……不明白,我……」
「好きだ、潔世一」 「喜欢你,洁世一」
元々でかい目が零れ落ちるんじゃないかと思うくらいに潔は目を見開いて、首から血がせりあがってきたように、顔をみるみる赤くした。
原本就很大的眼睛瞪得仿佛要掉出来似的,洁的脸色瞬间变得通红,仿佛脖子上涌起的血液都冲上了脸颊。
「え、なに、いきなり……」 「诶,什么,突然……」
「……セックスもフェラも平気な顔でしといて、ウブすぎんだろ。処女かよ」
「……做爱口交都面不改色,也太纯情了吧。还是处女吗?」
「し、下ネタ言うなよ……エッチ」 「别、别说下流话啊……色狼」
「えっち……」 「色狼……」
喜んで俺の上で腰を振ってた潔や、竿の側面をうまそうにしゃぶってた潔と同一人物とは思えなかった。
难以相信那个在我身上欢快扭动腰肢的洁,和那个津津有味地舔舐着阳具侧面的洁,竟然是同一个人。
「つか、察してただろ。あんなノリノリで誘ってきといて、気づいてなかったとは言わせねー」
「喂,你早该察觉了吧。那么兴致勃勃地来邀请我,还想装作没发现?」
「……凛、セックスできるなら誰でもいいのかと思って……夏に、すごいセックス好きなんだなって思ってたし……第一、それで彼女作ったんじゃないの?」
「……凛,你是不是觉得只要能做爱,谁都无所谓……夏天的时候,我还以为你是个超级性爱狂呢……再说了,你不就是因为这个才交到女朋友的吗?」
「結果、お前でしか勃たないことが分かったって言ったら」
「结果,发现只有你能让我硬起来,这么说的话」
「凛も、冗談とか言うんだな」 「凛也会开玩笑啊」
「俺はお前とどうなりたいか、わからせてきたつもりだ。……お前は、どうしたい」
「我一直想让你明白,我到底想和你变成什么样……你呢,想怎么样?」
「俺は……」潔は現実感のない顔で言葉を止めた。 「我……」洁停住了话语,脸上带着不真实的感觉。
俺と付き合いたいと言え。俺のものになりたいと言え。俺を自分のものにしたいと言え。潔の欲の深さが、俺は欲しい。
说想和我交往。说想成为我的。说想让我成为你的。我想要洁那深沉的欲望。
搾り出される言葉を、ひたすら待つ。 只是默默等待着被榨出的言语。
「……凛に、誰のものにもなってほしくない……」 「……不想凛成为任何人的……」
「……答えになってねぇ」 「……这回答不靠谱啊」
「だって、変わっていいの、俺たち……。恋人になるとか、付き合うとか、そんな……」
「可是,我们可以改变,不是吗……。成为恋人,开始交往,这些……」
「だから、もう変わってるっつってんだよ」 「所以,我说了,我们已经改变了」
右腕を伸ばし、潔の手に触れた。愛撫されたみたいに、潔の肩がかるく跳ねた。潔は躊躇している。けれど同時に、瞳は輝いていた。
伸出手,触碰了洁的手腕。仿佛被爱抚一般,洁的肩膀轻轻一颤。洁犹豫着,但同时,他的眼睛闪闪发光。
これだから、欲望に忠実な潔世一からは目を離せない。その瞳の輝きで俺を灼き、俺を殺す。ピッチの上でも、ベッドの上でも。
这就是为什么,我无法移开目光,从那个忠于欲望的洁世一身上。那双眼睛的光芒灼烧着我,将我杀死。无论是在球场上,还是在床上。
「お前が今迷ってることが、何よりの証拠だろ」 「你现在所迷茫的,就是最好的证明吧」
潔は俺の言葉を噛み砕くようにして黙り、そして目を閉じた。やがて、大きな瞳が俺を映す。
洁仿佛咀嚼着我的话般沉默了,然后闭上了眼睛。不久,那双大眼睛映出了我。
「凛……」
「なんだよ」 「什么啊」
「……好きって、言っていい?」 「……可以……说喜欢你吗?」
「……バカ潔。待ちくたびれた」 「……笨蛋洁。等得我都累了」
子供のままではいられないと言い聞かせるまでもなく、潔世一も俺も、とっくに変わっていたのだ。
无需告诫自己不能一直像个孩子,洁世一和我,早已改变了。
男二人が入るとバスタブからは湯が溢れた。潔は体育座りで、俺は腕を縁にあずけて向かい合っていた。
两人一进去,浴缸里的水就溢了出来。洁盘腿坐着,我则将手臂搭在边缘,面对面坐着。
「……クリスマスはごめん」 「……圣诞节抱歉了」
「だから、もういいって」 「所以,已经够了」
「女の子なんかになびかないように、凛を完全に堕とそうって、俺、頑張ったんだよ」
「为了不让女孩子左右,彻底征服凛,我可是努力过的」
前髪が頬に張り付いて邪魔なので、右手で後ろにかきあげた。潔は恥じらっているつもりか、膝で胸を隠したままだ。本心を白状した後から潔はなんとなく慎ましい。
前发贴在脸颊上碍事,我用右手将其撩到后面。洁似乎还在害羞,一直用膝盖遮着胸口。自从坦白心声后,洁不知为何变得有些拘谨。
「そうかよ。成功したか?」 「是吗。成功了吗?」
潔は膝をかかえて、大人を警戒する子供のようにじっと俺を見つめた。
洁抱着膝盖,像警惕大人的孩子一样,一动不动地盯着俺。
「成功……したと思った……」 「本以为……成功了……」
「じゃあ、ここで襲われても本望ってワケか」 「那在这里被袭击也是心甘情愿的吗?」
「するの?」 「真的吗?」
潔の体をバスタブの縁に持ち上げて座らせた。潔の太腿を肩に乗せて、脚の間から奴を見上げる形になる。
将洁的身体抬起,让他坐在浴缸边缘。将洁的大腿搭在肩上,形成从双腿间仰视他的姿势。
濡れた潔の腕に頭を抱きしめられる。柔らかい胸が顔に当たり、目を閉じた。
被洁湿漉漉的手臂紧紧抱住头。柔软的胸部贴在脸上,闭上了眼睛。
「……あっ、」 「……啊、」
潔の唇にするみたいに、乳首を丁寧に吸い上げる。乳首の色と唇の色が、潔に限ってはなんとなく似てる。胸に顔を埋めながら、咲きかけの蕾みたいなやわらかさをしたマンコにそっと指を入れる。
像是要亲吻洁的唇一样,温柔地吸吮着乳头。乳头的颜色和唇色,在洁身上莫名地相似。将脸埋在胸前,轻轻地将手指插入那如同初绽花蕾般柔软的阴部。
「……ねぇ凛、指じゃないのがいい……」 「……呐,凛,不要用手指……」
「もう我慢できなくなったか」 「已经忍无可忍了吗」
「ん……そうじゃなくて……」 「嗯……不是那样的……」
潔はバスタブを掴んで、太腿を持ち上げて俺の頭をくぐらせた。そうしてこっちに背中を向けて、……片手でケツマンコの肉を割りひらくようにして、俺に見せた。
洁抓住浴缸边缘,抬起大腿,让我的头从她腿间穿过。她背对着我,……一只手像是要掰开臀肉似的,向我展示着。
「く、くんにして……」 「小久,你……」
奴にはじゅうぶん、 对我来说已经足够了,糸師凛の女って自覚がある。 她有自知之明。
潔の手に、自分の手を重ねて、肉の奥の入り口を視界に晒した。
将手叠在洁的手上,暴露出肉体深处的入口。
「は、ふ……」 「啊,呼……」
潔はぬるい愛撫を待つようにして、うっとり短く息をついた。いじらしくヒクついてる入り口周りをそっと舌先で撫でて焦らした。
洁等待着温柔的爱抚,轻轻地叹了口气。她用舌尖轻轻抚摸着入口周围,那令人怜爱的悸动,故意拖延着。
「はぁ……くすぐったいよぉ……」 「哈啊……好痒啊……」
口とチンポのどっちが敏感なんだろうか、と不意に謎の好奇心が湧いてくる。
突然间,心中涌起一股莫名的好奇:到底是嘴巴还是那话儿更敏感呢?
締め付けとか、あたたかさとか、どっちの方がよくわかる?でも、潔のマンコの味は舌でしかわからない。唇をしっかり濡らしてから、舌先鋭くしてマンコ穴のなかに滑らせると、いつも亀頭を抱きしめてくれる締め付けがベロを包んだ。
紧缚感也好,温暖感也罢,哪个更能体会?不过,洁的阴道的味道只有舌头才能知晓。先用嘴唇充分湿润,然后舌尖锐利地滑入阴道穴内,那总是紧紧拥抱龟头的紧缚感便包裹住了舌尖。
「ひゃっ……うっ……」 「呀……唔……」
ベロのぬるさに、潔がケツとか背中をぴくぴく震わせている。すっかりのぼせたみたいに全身を赤くほてらせて。
贝罗的温热,让洁的屁股和背部微微颤抖。全身像完全上头了一样,泛起红晕。
潔のマンコはちょっぴり苦くて、だけど美味かった。ピストンをイメージして前後させると、潔は甘い声を跳ねさせて俺を煽るように喘いだ。潔の度を越したエロさは、毎回最高値を更新して、俺を獣と変わらない何かに変化させる。
洁的蜜穴有点苦涩,但很美味。想象着活塞运动前后摆动,洁发出甜美的声音,喘息着像是在挑逗我。洁那过度的色情,每次都在刷新最高值,让我变成了与野兽无异的某种存在。
中をほじくるようなエロいクンニをしてやって、ベロをずるりと抜いたとき、「ひゃあぁあ」と情けない声を出して潔は崩れ落ちてしまった。後ろから抱き止めて、潔の胸をさりげなく鷲掴むのと一緒に、オナホにするみたいに挿入の照準を定めた。片手で持ち上げられるくらい軽い潔の体。物理的にも関係性的にも、俺の好きにできるという事実に激しく勃起する。
当我在她体内进行那种深入探索般的色情口交,然后缓缓抽出舌头时,洁发出了一声“啊啊啊”的可怜叫声,整个人瘫软了下来。我从背后抱住她,不经意间像抓住猎物般握住她的胸部,同时瞄准了插入的位置,仿佛要将她变成我的专属玩偶。洁的身体轻盈得几乎可以用一只手托起。无论是从物理上还是关系上,我都能随心所欲地对待她,这一事实让我兴奋得难以自持。
「はっん……!ん、んんんん……!」 「哈嗯……!嗯、嗯嗯嗯嗯……!」
ベロを受け入れて敏感になったそこに、モノを飲み込ませていく。
将舌头接纳,敏感地感受着,任由其吞咽而下。
俺と一つになることに、胸を逸らして、ひどく感じる潔。こんな小さいケツに俺のを突っ込んでること自体に、嗜虐心をさらにそそられる。
与俺合为一体,心中涌起一股难以言喻的快感。将俺的硬挺插入如此娇小的臀间,更激起了俺的施虐欲望。
「やっ!り、ちょ、ちょっとやぁっ……!」 「呀!真、真是的……!」
「よく啼けよ」 「好好哭吧」
腰を抱えるようにして潔の体を持ち上げ、根元まで一気にぶち込んだ。潔の体の中にチンポが完全に飲み込まれる。快楽を追求してしっかり気持ちよくなってる俺とは裏腹に、急に体を貫かれた衝撃で潔の喉からひり出される半泣きの悲鳴が心地いい。
将洁的身体抱起,一口气深深插入根部。我的肉棒完全被洁的体内吞没。与追求快感、沉浸在愉悦中的我形成鲜明对比,突然被贯穿身体的冲击让洁从喉咙里发出半带哭泣的悲鸣,这声音令人心醉。
「んきゃ、あぁあ──……っ」 「嗯啊,啊啊──……」
こいつが善がる場所はよく知ってる。 这家伙喜欢的地方我可清楚得很。
上側を亀頭で重点的に擦ってやって、潔の甘い声を浴室に響かせ続けた。潔は俺の腕の中でもがいて逃げようとするけど絶対に放してやらない。
用龟头重点摩擦上方,让洁的甜美声音持续在浴室中回荡。洁在我怀里挣扎着想要逃脱,但我绝对不会放手。
潔の肌の匂いが強い。気持ちよさのまま突くたびにクリトリス、もとい潔のちんこの先っぽから何か出て、湯に落ちていた。
洁的肌肤气味浓烈。每次心情愉悦地突刺,克里托里斯,也就是洁的小弟弟前端,总有东西流出,落入汤中。
「は、ぁ……っ、潔……っ」 「啊、唔……洁……」
しばらく潔を善がらせるために腰を動かしていた。けど、潔はやがて声にならない悲鳴を立て続けにあげて、体を震わせるだけの生き物になってしまった。
为了暂时让洁好受些,我动了动腰。但洁很快便只能发出不成声的悲鸣,身体剧烈颤抖,仿佛只剩下了本能的反应。
浮いてた潔のつまさきを湯の底に触れさせる。バスタブのふちにかろうじて手をついてる潔に後ろから抱きつき直して胸を揉みまくる。硬くなってるピンク乳首を指でコリコリ潰した。
将漂浮在水中的洁的脚尖轻轻触碰浴缸底部。从背后重新抱住几乎只能勉强扶着浴缸边缘的洁,用力揉搓他的胸部。用手指狠狠碾压他那变得坚硬的粉红色乳头。
「おっ……、ひっ……、ず、ずっといって、りゅ、う……、っ」
「哦……、哈……、一、一直说、呜、嗯……、啊」
快楽のしかばねみたいになってしまった奴を、腰を小刻みに動かして本格的に犯してやる。こっからはただの交尾だ。こっちの快楽だけを優先した打ち付け方で追い詰める。潔の奥の部分がカリやら亀頭やらをムチュムチュと食んできて、思わず低く呻いた。
将那已化作快感残骸的家伙,腰部轻颤着彻底侵犯。从这里开始,不过是单纯的交媾。只优先于这边的快感,用猛烈的撞击逼迫他。洁的深处被龟头和肉棒吮吸得咕啾作响,忍不住低吟出声。
「ハ……っ、イイぜ、いさぎ……っ」 「哈……啊、好啊,伊佐木……」
「〜〜〜っい、……ひっ──」 「〜〜〜呃,……咻──」
後ろから突きまくってて潔の顔が見えないのが少し惜しい。きっと涙と涎でぐちゃぐちゃになっただらしない顔を見せてくれる。もっと潔を泣かせたくて、カリまで抜き根本まで突っ込んで、奥の壁をブチ抜くような重めのピストンをしてやる。
从后面猛烈撞击,看不到洁的脸庞,稍感遗憾。他一定会露出被泪水和口水弄得一塌糊涂的邋遢表情。我更想让洁哭泣,于是连根拔起,深入到底,施以能穿透内壁的重击。
「いやぁあぁ!っ……ひぃ〜〜っ、……いやっ、いやぁ……っ!、」
「不要啊啊啊!……咿——……不要、不要……!」
必死に泣きじゃくってる潔に思わず口元がニヤけるのがわかった。その間も潔の胸を揉みまくって徹底的にセックスする。
知道洁在拼命哭泣,我不禁嘴角上扬。与此同时,我不断揉捏洁的胸膛,彻底地进行着性爱。
潔の顔を見たら確実に射精する。ああ、つかもう我慢できない。出る、潔の中に、出す。
看到洁的脸绝对会射精。啊,不行了,忍不住了。要出来了,在洁里面,射出来。
小さな体を潰すようにわざと力一杯抱きついて、潔の悲鳴じみた甲高い声を聞きながら思う存分射精した。
故意用力紧紧抱住洁那娇小的身体,听着他那近乎悲鸣的高亢声音,尽情地射精了。
俺が性欲強いってわかってて好きって言ったのはお前だから、潔。
既然是你知道我性欲强还说喜欢我的,洁。
こっちは泊まる準備もしていなかったし、潔の服は全部小さくて着る気になれない。潔の歯ブラシを使うでも全然よかったけど、たまたま買ってたらしい新品のを差し出された。それは俺という彼氏専用のものになった。
我这边连住宿的准备都没做,洁的衣服又全都太小,穿不上。用洁的牙刷也完全没问题,但碰巧他递给我一支像是新买的。那支牙刷就成了我这个男朋友专用的了。
裸でベッドに入る俺に対して潔は紺一色のパジャマをちゃんと着ていた。ブチ犯されて当然なほどにでかい目は、さっきのセックスで泣いたせいか充血している。潔は俺の腕の中に収まった。
赤裸着钻进被窝的我,洁却规规矩矩地穿着深蓝色的睡衣。那双大得仿佛理所当然会被强暴的眼睛,或许是刚才的性事中哭过,显得有些充血。洁依偎在我的臂弯里。
「りん……」 「凛……」
「んだよ」 「什么啊」
「えっちしたいの?」 「想做色色的事吗?」
「当たり前だ」 「理所当然」
潔ともっとセックスしたいと期待して、勃起した股間が潔のパジャマにおしつけられていた。
期待着能与洁再多做几次,勃起的下体紧贴着洁的睡衣。
「今日はもう寝ていい?疲れちゃった……」 「今天可以睡觉了吗?好累啊……」
「……勝手にしろ」 「……随你的便」
いくら俺でも、さっき風呂で中出ししといて、さらに潔に無理強いさせる気はない。まだ付き合ったばっかだし。潔の彼氏なら、優しくしてやるべきだと思った。
再怎么说,我也不会在刚刚洗完澡就内射之后,还强行要求洁做更多。毕竟我们才刚开始交往。作为洁的男朋友,我觉得应该温柔对待他。
「凛」
「まだ何かあんのか」 「还有什么事吗?」
「口開けて」 「张开嘴」
おやすみのベロキスでもしてくれんのかと思って、俺は素直に口を開けた。
我还以为你会给我一个晚安吻呢,于是我老实地张开了嘴。
入ってきたのは、潔の子猫みたいなベロじゃなくて、俺より一回り小さい手の、人差し指だった。
伸进来的不是洁那像小猫般柔软的舌头,而是比我的手小一圈的、人食指。
人差し指は、俺の歯をなぞって、やがていちばん鋭く尖った一本の犬歯を愛おしそうに撫でる。俺は、潔の指を少し強めに齧った。
食指在我的牙齿上划过,最终温柔地抚摸着最尖锐的那颗犬齿。我稍稍加重力道,咬住了洁的手指。
潔を抱きしめながら、この牙を抜くことはしない。それが俺たちの、大人のなりかただと思った。
抱着洁,我不会拔掉这颗牙。我认为这就是我们作为大人的方式。
了