
絵名と別々の日常を選んで何回目かの春。 与絵名选择各自生活的第几个春天。
ボクは今、学生時代から付き合いのある何人かで共同だけど念願叶って自分のお店を持った。
如今,我和学生时代就相识的几位朋友共同经营,终于实现了拥有自己店铺的愿望。
ボクは仕入れがメインの仕事で、日本中・世界中からボクの好きな物を仕入れてる。ボクの好きとカワイイが詰まった空間。
我的主要工作是采购,从日本乃至世界各地搜罗我钟爱的物品。这个空间里,满满都是我所爱和可爱的元素。
それなりに充実して割りと満足してる、そんな日々を過ごしてるある日。
在那些充实且相对满足的日子里,某一天。
バックヤードで何気なく店内のカメラの映像を観てるとそこに映ってる1人の女性にボクは目が釘付けになった。
在后台不经意间查看店内监控录像时,我的目光被画面中的一位女性牢牢吸引。
『え、絵名?』 “诶,是绘名吗?”
絵名にそっくりな女性が映ってた。 画面中出现了一位与绘名极为相似的女性。
髪はロングだし、ボクの記憶の中の絵名より大人の雰囲気があって確信は持てなかったけど心臓の音がうるさい。
她留着长发,比我记忆中的绘名更显成熟,虽然无法确定,但心跳声却异常响亮。
違ってて欲しい気持ちと本人なのではとの期待がぶつかって軽いパニックになった。
心中既希望她不是绘名,又期待她就是本人,两种情绪交织,让我陷入了轻微的慌乱。
ボクはその人が帰った後にさりげなくレジを開けてクレジットの控えを確認する。
在那人离开后,我若无其事地打开收银机,确认信用卡的存根。
『ENA SHINONOME 本人だ、、、』 『东云绘奈 本人……』
本人だった、、、ボクのお店に絵名が、、、いや、、、
真的是本人……绘奈来到了我的店里……不……
「あれ?レジどうかしたの?」 「咦?收银台怎么了?」
レジ担当の子に声をかけられる。 我向负责收银的女孩搭话。
『いや、なんでもないよ。ところでさ、このお客さんよく来るの?』
『不,没什么。对了,这位客人经常来吗?』
「あぁ、茶髪のロングのお客様かな?よく来てくれるよ、しかもほとんど毎回買っていってくれる!でもどうして?もしかして知り合い?」
「啊,是那位茶色长发的客人吗?她经常来呢,而且几乎每次都会买些东西!不过为什么呢?难道你们认识?」
『まぁ、ちょっと。』 『嗯,算是吧。』
「もしかして、元カノとか?」 「该不会是,前女友之类的?」
『っはぁ!?』 『哈!?』
「え!冗談だったんだけど!図星!?」 「诶!我开玩笑的!被说中了!?」
思わず声が出る。無駄に勘がいい同僚にニヤニヤされながらボクはバックヤードに戻った。
我不由得叫出声来。面对直觉异常敏锐的同事那副得意的笑容,我只好转身回到了后台。
ーーーーーーーーーーーーーーー
家に帰って珍しくお酒を呑む。 回到家,难得地喝起了酒。
頭に浮かぶのはもちろん昼間見た絵名の事。 脑海中浮现的,自然是白天所见那幅画名的事。
久々に見た絵名に塞ぎ込んでた過去の出来事を思い出してしまう。
久违地看到绘名,我不禁回想起那段令人沮丧的往事。
あの頃のボクはホントに幼稚で、入社したてで不慣れな上に繁忙期で毎日忙しい絵名が構ってくれない事に不満を募らせてた。
那时的我真是幼稚,刚入职不熟悉工作,又碰上繁忙期,每天忙得不可开交的绘名无暇顾及我,让我心生不满。
大学生兼ショップのアルバイト店員なボクと社会人になった絵名。
一边上大学一边在商店兼职的我,和已经成为社会人的绘名。
使える時間もお財布事情ももちろん違う。 可支配的时间与钱包状况自然各不相同。
絵名は「学生のうちは生活費なんて気にせず勉強を頑張るのと経験を積むことをだけ考えてなさい!」なんてお姉ちゃんぶって生活費をほとんど出してくれてたし、忙しい中でも出来る範囲で家事をしてくれてた。
绘名总是摆出一副姐姐的架势,说“学生时代就该专心学习、积累经验,别为生活费操心!”几乎承担了所有的生活开销,即便再忙也会尽力分担家务。
それなのにボクは、そんな絵名の優しさにあぐらをかいて、仕事が忙しくて一緒に居れない寂しさと疲れて余裕のない絵名の素っ気ない言動と行動に身勝手に憤慨していた。
然而,我却仗着绘名的这份温柔,对她因工作忙碌无法陪伴的寂寞,以及疲惫不堪、无暇他顾时的冷淡言行,自私地感到愤慨。
そして、春物を断捨離し始めた晩春の頃、絵名が残業で職場でおにぎりを食べて夕飯を済ませる日が出てきて心配になってきたある日。
就在晚春时节,开始断舍离春装的那天,绘名因加班而在公司吃便当解决晚餐的日子逐渐增多,让我不禁担忧起来。
絵名は取引先との打ち合わせとゆうなの飲み会に参加して深夜にタクシーで帰ってきた。
绘名参加了与客户的会议以及由奈的聚会,深夜才乘出租车回家。
ボクは最近の溜まった負の感情もあって、それが許せなかった。
我因最近积压的负面情绪,对此无法容忍。
帰ってきた絵名にこれまでの不満が爆発して、絵名も気疲れと労働で心身共に疲弊してたのもあって喧嘩になってしまった。
对归来的绘名,我积压已久的不满终于爆发了,而她也因心力交瘁和过度劳累,身心俱疲,于是我们之间爆发了争吵。
溜め息をつきながらお風呂に向かった絵名に何も言わずボクはソファで寝て、冷静を取り戻すことなく絵名との日々を終わらせる事を決めた。
绘名叹息着走向浴室,我则一言不发地在沙发上躺下,未能恢复冷静,便决定结束与绘名共度的日子。
翌朝、起きて来た絵名に合鍵を渡す。 次日清晨,我将备用钥匙递给了起床的绘名。
訳の分からないとゆう顔をして困惑してる絵名に『もういい加減限界。絵名はボクと居なくてもいいんだよ』と一方的に言った後、目を合わせないようにしてキャリーケース1つにまとめた荷物を持って家を出た。
面对一脸茫然、困惑不已的绘名,我单方面地说出“已经够了,我受够了。绘名,没有我你也可以的。”之后,为了避免眼神接触,我提起装满行李的行李箱,离开了家。
ゆくあての無いボクはとりあえず実家に戻って自室に引きこもる。
无处可去的我,暂且回到了老家,把自己关在房间里。
絵名が全部悪いとゆうように被害者面して、そうでも思ってないと崩れそうだった。
我摆出一副全是绘名错的受害者姿态,心里却明白,若不这样想,自己恐怕会崩溃。
絵名からの連絡も連絡する時間作れるじゃんなんて意味の分からないひねくれ方をして全部無視した。とゆうか正直返せなかった。八つ当たりの様に無計画に別れを告げて出てきてボクはなんて返したらいいのか分からなかった。
絵名发来的消息,我也以“哪有时间联系啊”这种莫名其妙的别扭理由全部无视了。说实话,其实是无法回复。我像发泄情绪般毫无计划地告别离开,根本不知道该如何回应。
何も返信出来ないまま1週間ぐらいたった頃、少しは冷静を取り戻したボクは流石にあの行動はダメだと思い始めて、話し合いをすべきなんじゃないのかと返事を考えてた所だった。
就这样毫无回复地过了一周左右,稍微冷静下来的我开始觉得那天的行为确实不妥,正想着是不是应该好好谈谈,考虑如何回应的时候。
そこに絵名からのLINEの通知。ボイスメッセージが添付されてた。
这时,絵名发来了 LINE 通知。还附带了一条语音消息。
タップして再生する。 点击播放。
きっと泣いた後なんだろうなとゆう鼻声の絵名が「ホントは会って直接伝えたかったけど、、、」と話し始める。
带着鼻音的画名,想必是刚哭过吧,她开始说道:“其实我本想当面告诉你的...”
たくさんのごめんなさいと、ボクへの好きを話してて、一生懸命伝えようとしてくれる絵名の声にボクは涙が溢れてきた。
画名说了很多对不起,还有对我的喜欢,她努力想要传达给我的声音,让我泪如泉涌。
途中から文句のような事も言い出して、どうやっても絵名だなぁって、、、
从半路开始,她就开始抱怨起来,无论如何都像是绘名会说的话呢...
そしてしばらく間があいた後 然后,经过一段短暂的沉默之后
「バイバイ、瑞希」 “再见,瑞希”
震える絵名の声がやけに耳に届いて、それがボク達の終わりを告げる言葉だと理解するのに時間はかからなかった。
絵名颤抖的声音异常清晰地传入耳中,我几乎立刻意识到,那宣告了我们之间的终结。
ボクはやっぱり絵名が好きだった。 我果然还是喜欢絵名。
いや、今日確信してしまった。ボクは今も絵名が好きだ。
不,今天我终于确信了。直到现在,我依然喜欢着絵名。
髪が伸びて、更に大人っぽくなって綺麗になってた。 头发长了,显得更加成熟美丽了。
ボクと別れてからどんな日々を送ってたのかな? 和我分开后,你过着怎样的日子呢?
好きな食べ物変わってないかな? 你喜欢的食物有没有变呢?
パンケーキ屋さん巡り続けてるのかな? 还在到处寻找好吃的煎饼店吗?
人参食べれる様になったかな? 现在能吃得下胡萝卜了吗?
今はどんな曲が好きなのかな? 现在喜欢听什么样的歌呢?
一緒に観た映画の続編観たかな? 我们曾一起看过的电影,续集你看了吗?
・・・誰と観たのかな? ……是和谁一起看的呢?
今、大切な人居るのかな? 现在,你身边有重要的人了吗?
答えの帰ってこない独り言のインタビュー 无人回应的自言自语采访
久々にボクは泣きながら眠りについた。 久违地,我含着泪水入眠。
ーーーーーーーーーーーーーー
それからしばらくたったある日 自那以后过了不久的一天
「あ、瑞希!あの子今日来てるよ!」 “啊,瑞希!那个孩子今天来了哦!”
お節介な同僚の無視できない報告 热心同事那不容忽视的报告
『へぇー、まぁ別に会うつもりないし、お互い気まづいでしょ?それに大事なお客様失うのもお店の損失だし、、、』
『哎呀,反正也没打算见面,彼此都会尴尬吧?而且失去重要的客人对店铺也是损失。。。』
それらしい言い訳を並べる。 他列举着看似合理的借口。
そっか、なんて苦笑いを浮かべる同僚を店内に送り出しながらも店内から見えない様にドアを少し開く。
这样啊,他苦笑着将同事送出店外,同时为了不让店内的人看见,轻轻地把门开了一条缝。
バックヤードと店内を繋ぐドアはレジの後ろにある為、少しドアを開くとレジでの会話が聴こえる。
连接后院与店内的门位于收银台后方,因此稍一开门,便能听见收银台处的对话。
「いらっしゃいませ!」 “欢迎光临!”
「これお願いします。」 “请帮我结账这个。”
絵名の声だ。 是絵名的声音。
「いつもありがとうございます!」 「一直以来非常感谢!」
「いえ、ここの商品、服も小物もどれも私好みで、、、このお店で全部揃ってしまいます。こちらこそありがとうございますですよ?」
「不,这里的商品,无论是衣服还是小饰品,每一件都深得我心……在这家店里就能全部配齐了。我才应该说谢谢呢?」
絵名もボクの好きな物気に入ってくれてるんだ、、、しかもここで全部揃うって実質全身ボクコーデじゃ、、、あぁ嬉しいなぁ。
绘名也喜欢我中意的东西……而且在这里能全部配齐,实际上全身都是我的搭配风格……啊,真让人开心啊。
それだけなのに視界が歪みマズいと思って上を向く 仅仅如此,视线就开始扭曲,意识到不妙,我抬头望向天花板。
「そう言って頂けて光栄です!あ、でも仕入れてるのは別の担当の子なんですけどね?全部その子のセンスと趣味で選りすぐって仕入れてるんですよ?」
「能听到您这么说真是我的荣幸!啊,不过进货是由另一位同事负责的哦?全都是那孩子凭自己的品味和兴趣精挑细选的呢?」
「えーそうなんですね!それじゃ、その人と私、相当感性合うんでしょうね?いつもありがとうございますとお伝えください」
「诶,是这样啊!那看来我和那位同事的审美相当契合呢?请代我向她表达一直以来的感谢之情」
「はい!伝えておきますね!きっと泣いて喜びますよ?」
「好的!我一定会转达的!她听了肯定会感动得哭出来吧?」
「そんな大袈裟ですよ!それでは」 「这也太夸张了吧!那样的话」
「ありがとうございましたー!」 「非常感谢您ー!」
あ、ダメだ。ボクは必死に声を押し殺して泣いた。 啊,不行了。我拼命压抑着声音,泪水却止不住地流下。
コンコンコン 咚咚咚
ドアがノックされる。見なくてもどんな顔してるか分かるから見ない
门被敲响了。即使不看,我也知道门外是谁,所以我没有抬头。
「だってさ。良かったね」 “因为啊,真是太好了呢。”
涙を拭って鏡を見る。 擦干泪水,望向镜中的自己。
最大限隠す処置はしたけどそう簡単には隠せてないと思う。目真っ赤だし。
虽然已经尽力遮掩,但恐怕效果并不理想。眼睛红得厉害。
でも今はこの勢いを留めたくない。 但此刻,我不想让这股势头就此停歇。
『ボクはこれから休憩に入るからお店頼んだ』 『我接下来要休息一下,店里就拜托你了』
「ほーい、任せて」 「好嘞,交给我吧」
そう伝えてバックヤードから出る。 这样说着,他从后台走了出去。
あの頃ボクに負い目を感じさせないように冗談っぽく「生活費は瑞希への投資だから、いつか還元してね?」なんて笑ってる絵名に " 自分のお店持てたら絵名に胸張ってプロポーズするんだ! " なんて夢みてた。
那时,为了不让我感到负担,絵名开玩笑地说:“生活费就当是对瑞希的投资啦,以后要还给我哦?”看着她笑靥如花,我心中暗自发誓:“等我有能力开自己的店,一定要挺起胸膛向絵名求婚!”
ねぇ絵名、ボク自分のお店持てたよ。 喂,絵名,我终于有了自己的店。
ボクの好きとカワイイをたくさん詰め込んだ空間。 这个空间里,装满了我的喜好与可爱之物。
夢叶えたんだよ。 梦想实现了呢。
夢叶えたのに、、、 梦想虽然实现了,可是……
ボクの隣にボクの1番大好きで世界一カワイイ絵名はもう居ない。
在我身边,那个我最喜欢、世界上最可爱的绘名已经不在了。
そんな未来なんてないって諦めて耳を塞いでた。 我早已放弃,捂住耳朵,不愿相信那样的未来。
期待しない。それがボクがボクを護る為の処世術。 不抱期待。这是为了保护自己而采取的处世之道。
でもボクの好きを認めてくれた、ずっと変わらず肯定し続けてくれてる絵名にボクはもう一度向き合いたい。
但是,对于一直认可我的喜好、始终如一地给予肯定的绘名,我想再次直面自己的心意。
自分勝手に独りよがりで傷付いて、夢を成し遂げフリをして笑って。
自私自利地独自受伤,假装实现了梦想而微笑。
昔言ってた『絵名はボクの全てだよ』って言葉、あの頃は軽口だって笑われてたけど、大人になって気付いたよ。やっぱり絵名はボクの全てだった。
以前说过的“绘名是我的全部”那句话,那时候被当作玩笑话一笑而过,但长大后我明白了。果然,绘名就是我的全部。
勝手なのは分かってる。 我知道自己任性。
ワガママだって自覚してる。 我自知任性。
今更だってボクも思う。 我也觉得现在说这些为时已晚。
それでも、、、 即便如此……
『絵名っ!』 『绘名!』
「え、、、?」 「诶、、、?」
『ボク、だよ。瑞希、、、暁山瑞希』 “是我,瑞希……晓山瑞希。”
「えっ、瑞希?」 「哎,瑞希?」
まだ間に合いますか? 还来得及吗?
这是『novel/15805370』的后续故事。
ホントは書く予定無かったんですけど、自分で読み返してみてなんか書きたくなって書いてみました。
其实原本没打算写的,但自己重读之后,不知怎地就想写点什么,于是便动笔了。
一応前作がフラレガイガールをイメージした様な書き方だったので今回も曲をイメージに書こうと思ってインタビュアって曲をテーマに持って来たんですけど、添えてるかは自信ないです💦
考虑到前作是以《フラレガイガール》为灵感来写的,这次也想以歌曲为灵感来创作,所以选了《インタビュア》这首歌作为主题,不过是否贴合主题,我没什么自信💦
なんかありましたらよろしくお願いします。 如果有什么想法或建议,还请多多指教。
マシュマロ置いておきます。 我把棉花糖放在这里了。
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