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海野
秘密列車 - 海野の小説 - pixiv
秘密列車 - 海野の小説 - pixiv
6,313字  6,313 字
秘密列車  秘密列车
アヴポル前提のアヴドゥルさん痴漢話(モブ×アヴ)です。アヴドゥルさんが満員電車に乗り、ポルナレフの横で痴漢に遭うという何だかモブアヴな設定。二人は観光のため日本に滞在しています。ちょっぴり息抜き回のR-18。
这是以アヴポル为前提的アヴドゥル先生被痴汉的故事(路人×アヴ)。アヴドゥル先生乘坐满员电车,在ポルナレフ旁边遭遇痴汉,这种设定有点像路人アヴ。两人为了观光正在日本逗留。这是稍微放松一下的 R-18 篇。

攻めが痴漢に遭うというパターンのお話ですが、今の所同じコンセプトで花ポル、吉良ボスなんかも書いてみたいなあと思ってます。攻めが痴漢に遭った時、受けはどうするのか・・・!これが気になってしまって・・・。
这是攻方遭遇痴汉的故事,但目前我也想尝试用同样的概念写花ポル、吉良ボス之类的。当攻方遭遇痴汉时,受方会怎么做……!这个让我很在意……


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前作のアンケご協力、ありがとうございました。次回も是非、ご協力よろしくお願いします。
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R-18JOJO【腐】アヴポルモブアヴアヴドゥルポルナレフアヴドゥル受JOJO【腐】30users入り
R-18 JOJO【腐】 アヴポル モブアヴ アヴドゥル 波尔纳雷夫 アヴドゥル受 JOJO【腐】30 用户收藏
69532,622
2014年6月21日下午5点48分  2014 年 6 月 21 日下午 5 点 48 分


アヴドゥルとポルナレフは現在、観光のために日本を訪れている。折角だから日本の雰囲気を楽しもうと、日本に滞在しているジョセフやホリィたちが好意で申し出てくれた運転手つきの車の手配を断ったのだが・・・これが間違いだったのだろうか。
阿布杜尔和波尔纳雷夫目前正在日本旅游。既然难得来一次,他们本想好好享受日本的氛围,于是拒绝了正在日本逗留的乔瑟夫和霍莉等人好心提供的带司机的车辆安排……但这或许是个错误。

ほとんどの移動を公共の交通機関に頼っている以上、ある程度の不便は仕方がないとアヴドゥルも理解している。トラブルやアクシデントが起こる可能性も、勿論考慮の内だ。―――しかし、まさか自分が『痴漢』などという災難に見舞われるとは思ってもみなかった。アヴドゥルは電車の窓に映った自分の硬い顔を睨み返して嘆息する。
既然大部分出行都依赖公共交通,阿布杜尔也理解一定程度上的不便是难免的。当然,他也考虑到了可能发生的麻烦和意外。——然而,他万万没想到自己会遭遇“痴汉”这种灾难。阿布杜尔盯着电车窗户里映出的自己那张严肃的脸,叹了口气。

この電車に乗り込んだのが十五分前。  他是在十五分钟前上这趟电车的。
朝から少し遠方の観光地にまで足を伸ばし、電車で自分たちの宿泊しているホテルまで戻ろうとしたのだが、どうも時間帯が悪かったらしい。平日の帰宅ラッシュに巻き込まれ、そこそこ空いていたはずの電車はあれよあれよという間に混み始めた。初めは吊革に掴まる余裕もあったものの、今や人間同士が身体を押し付けるようにして支え合っている。
从早上开始,他们一路走到了稍远的观光地,准备乘电车回到自己住宿的酒店,但似乎时间点选得不太好。被卷入了平日的下班高峰,本来还算宽松的电车很快就开始变得拥挤起来。起初还有抓吊环的余地,但现在人们几乎是身体紧贴着身体相互支撑。

人波に流されたせいで、アヴドゥルはポルナレフと離ればなれになってしまっていた。ポルナレフはアヴドゥルの斜め後ろで、こちらに背を向けるようにして立っている。二人とも人波から頭一つ分飛び出しているので、見失うことはないのが唯一の救いだ。首を捻って振り返ると、ポルナレフも示し合わせたようにこちらを振り返る。思った通りげんなりした顔でこちらを見ている恋人に苦笑いを返して、アヴドゥルは残りの駅数を確認した。あと三駅、二十分以上はこの電車に乗っていなければならない。・・・これ以上混まないといいが。溜息を吐いて、アヴドゥルはまた正面の窓に目を移した。―――腰の辺りにある違和感に気づいたのはその時である。
因为被人潮冲散,阿夫杜尔和波尔纳雷夫分开了。波尔纳雷夫站在阿夫杜尔斜后方,背对着这边。两人都在人群中高出一头,所以唯一的安慰是不会失去彼此的踪影。阿夫杜尔扭头回望,波尔纳雷夫也像是心有灵犀般地回头看向这边。阿夫杜尔对着那张如预料般显得疲惫的恋人脸上露出苦笑,确认了剩余的站数。还有三站,至少要在这辆电车上待二十分钟以上……希望不会再更挤了。他叹了口气,又把目光移回正前方的窗户。——就在那时,他注意到了腰部附近的异样感。

「(・・・うん?)」  「(……嗯?)」

先程から何か腰に当たるとは思っていたのだが、それがどうも怪しげな動きを始めたのだ。初めは当たっているだけだったものがうねうねと服の上を這いまわり、撫でさするような動きに変わっている。どうやら人の手のようだが・・・長い上着の中に潜り込んでいるため確認のしようもない。
刚才一直觉得有什么东西碰到腰部,结果那东西开始做出怪异的动作。起初只是碰着,后来却在衣服上蠕动,变成了抚摸般的动作。看起来像是人的手……但因为潜入了长外套里面,无法确认。

「(スリか・・・?いや、それにしては何か妙だ・・・)」
「(是扒手吗……?不,虽然如此,总觉得哪里怪怪的……)」

僅かに体を捩ってみたが、その手はアヴドゥルの動きを追いかけるようにぴったりとついてきた。生温かいものが服の上から腰の窪みへ沿うように上下している。明確な意志をもった動きに、アヴドゥルの脳裏を一瞬『痴漢』の文字が掠める―――が、アヴドゥルはすぐにその考えを打ち消した。自分はどこからどう見ても男であるし、どれほどの人ごみであろうと自分の腰を女性のそれと間違えるなど到底ありえない話だ。ありえないありえない・・・と窓の外の景色に集中しかけた瞬間、アヴドゥルは思わず声を上げる。
稍微扭动了一下身体,那只手却紧紧地跟随着阿布杜尔的动作。温热的东西从衣服外沿着腰窝上下滑动。带着明确意志的动作,让阿布杜尔的脑海中一瞬间掠过“痴汉”二字——但阿布杜尔很快就否定了这个想法。自己怎么看都是男人,无论在人群多么拥挤的地方,别人不可能会把自己的腰误认为是女性的腰。这不可能,不可能……正当他试图将注意力集中到窗外的景色时,阿布杜尔忍不住发出了声音。

「・・・うッ・・・!」  「……呃……!」

近くにいた数人の乗客がこちらに顔を向けたので、慌てて咳払いで誤魔化した。アヴドゥルは内心冷や汗を掻きながら俯く。今、確信した。これは間違いなく『痴漢』である。仮に向こうがターゲットを誤っているのだとしても、今自分が痴漢されていることには変わりない。(例えこれがスタンド攻撃の前振りであったとしてもだ)
附近的几位乘客转过头来看向这边,阿夫杜尔慌忙咳嗽着掩饰。阿夫杜尔内心冷汗直流,低下了头。现在,他确信了。这无疑是“痴汉”。即使对方认错了目标,但现在自己被痴汉的事实并没有改变。(即使这只是替身攻击的前奏也一样)

誰のものとも分からない手は今やアヴドゥルの腰から尻に移動して、無遠慮にその豊かな張りのある肉を揉みしだいていた。相手を間違っているんじゃあないですか、と教えてやりたいぐらいなのだが、こんな人が密集している中で自ら『痴漢されています』などと主張するわけにもいかない。アヴドゥルは生娘のように押し黙ったまま、身体を強張らせてこの現状を見守ることしかできなかった。
不知是谁的手现在已经从阿布杜尔的腰移到了臀部,毫不客气地揉捏着那丰满紧致的肉体。真想告诉对方是不是认错人了,但在人这么密集的地方,自己又不能声称“我被猥亵了”。阿布杜尔像个处女般沉默着,身体僵硬,只能默默忍受这现状。

「(一体どうすればいいんだ・・・)」  「(到底该怎么办才好……)」

アヴドゥルが抵抗しないことを良いことに、尻を弄ぶ手は大胆さを増している。痴漢は尻の丸みを愉しむようにすべすべと手の平で撫でまわし、かと思えば指に肉が食いこむほど強く握り込んできた。痴漢が女性の可能性もあるのかと周りを見回したが、生憎アヴドゥルの周囲は男ばかりである。這いまわる手も、大きさや骨張った感じからして男性のもののように感じた。どうやらそのテの人間らしいと分かり、アヴドゥルはますます青褪める。自分はポルナレフと付き合ってはいるが、元はノーマルだ。おまけに今だって所謂男役を務めている訳で・・・。それでなくとも、見も知らぬ男にこんなところで弄ばれるのは勘弁願いたい。
趁着阿夫德尔不反抗,玩弄他屁股的手变得更加大胆。痴汉用手掌光滑地抚摸着屁股的圆润,仿佛在享受那感觉,忽然又用力握紧,手指都陷进了肉里。我环顾四周,想知道痴汉是否可能是女性,但遗憾的是阿夫德尔周围全是男人。爬行的手从大小和骨感来看,也像是男人的。看来确实是那种人,阿夫德尔脸色更加苍白。虽然我和波鲁纳雷夫在交往,但我本来是直男。而且现在还在扮演所谓的男役……即使不说这些,也真不想被一个陌生男人在这种地方玩弄。

アヴドゥルは眩暈を覚えながらも、なんとかこの状況を打破する方法がないか考えた。スタンドを出そうにも、こんな人の密集している場所では危険すぎる。振り払おうにもスペースがない上に、そもそも身動きがとれない状態では逃げることもできないので、結局いたちごっこになってしまうだろう。
阿布杜尔虽然感到头晕目眩,但还是努力思考有没有办法打破这种局面。想要召唤替身,在这么多人密集的地方实在太危险了。想要摆脱对方也没有空间,而且根本动弹不得,连逃跑都不可能,最终只会陷入无休止的拉锯战。

せめてどこから手が伸びているのかだけでも調べようと、アヴドゥルはおそるおそる自分の下半身の様子を確認した。肩越しに振り返ると、人ごみに揉まれていて全く気が付かなかったが、長い上着の裾が尻のすぐ下の辺りまでたくし上げられている。どうやら痴漢は自分の真後ろに立っているらしい。完全に振り向くことが出来ないので、顔を確認できないのがもどかしい。
为了至少弄清楚手是从哪里伸出来的,阿夫杜鲁小心翼翼地检查了自己的下半身。回头看了一眼,虽然被人群挤得晕头转向,完全没察觉,但长外套的下摆被掀到了屁股正下方的位置。看来痴汉正站在自己正后方。因为完全转身不可能,无法确认对方的脸,令人十分焦急。

「(なんとかして・・・この腕を止めなければ・・・)」
「(无论如何……必须阻止这只手臂……)」

そうこうしている内に、痴漢の手はアヴドゥルの尻のあわいを服の上からぐいぐいとこじ開ける動きに変わっている。アヴドゥルはもぞもぞと身体を動かしてどうにか腕を後ろへ回そうとするが、電車の揺れもあってなかなか上手くいかない。急なカーブによろめいて咄嗟に吊革を掴んだところで、押し寄せた人波にその態勢のまま固定されてしまった。両手を上げたこの状態では抵抗もできず、相手の思うつぼである。痴漢はこれ幸いとばかりに尻の間から手を差し込み、アヴドゥルの股間を後ろから揉み始めた。筋張った手が服の上から柔らかい袋をやわやわと握り込み、ゆっくりと幹をさする。自然、アヴドゥルは前屈みになった。ゆったりとした上着のおかげで今はまだ気付かれていないようだが、これでは周囲の人間にバレるのも時間の問題だろう。
就在这时,痴汉的手开始从阿夫杜尔的屁股缝隙处,隔着衣服用力撬开。阿夫杜尔扭动身体,试图把手臂绕到身后,但电车的摇晃让他很难成功。电车急转弯时他踉跄了一下,慌忙抓住吊环,结果被涌来的乘客人潮固定在那个姿势。双手举起的状态下无法反抗,完全落入对方的圈套。痴汉趁机从屁股缝里伸手进去,开始从后面揉捏阿夫杜尔的裆部。那只筋骨分明的手隔着衣服轻轻握住柔软的囊袋,缓缓地抚摸着根部。阿夫杜尔自然地弯下了腰。多亏了宽松的外套,现在还没有被察觉,但照这样下去,被周围人发现也只是时间问题。

「(う・・・うッ・・・くそッ・・・・・・!)」  「(呜……呜……该死……!)」

物理的な刺激を受けたせいで、垂れ下がっていた幹が徐々に芯を持ち始め、緩やかに頭をもたげる。アヴドゥルは慌てて周りを見回した。ポルナレフにだけは気づかれたくない。何故かと言われれば答えに困るが、知られれば余計面倒なことになる予感がした。とにかくこの現状を早くどうにかしなければという焦りだけが募る。
由于受到物理刺激,原本下垂的树干逐渐开始挺直,缓缓地抬起了头。阿布杜尔慌忙环顾四周。他最不想被波尔纳雷夫发现。至于为什么,说不清楚,但他感觉一旦被发现,事情会变得更加麻烦。总之,他只觉得必须尽快解决眼前的状况,焦虑感不断加剧。

そこへ乗り換えのアナウンスが車内に流れ始めた。間もなく次の駅に到着するようだ。・・・これはチャンスかもしれない。アヴドゥルは一筋の光明を見出す。電車のドアが開いた時を狙ってここを離れよう。大分窮屈になったズボンを気にしながら、アヴドゥルはじりじりと足を動かす。
这时,车内开始播报换乘的广播。看来马上就要到下一站了……这或许是个机会。阿夫德尔看到了丝丝光明。趁着电车门打开的时候离开这里。阿夫德尔一边在意着已经变得相当紧绷的裤子,一边慢慢挪动着脚步。

「(・・・今だ!)」  「(……现在!)」

電車が駅のホームに滑り込み、ドアが開いた。人波に紛れて、アヴドゥルは押し流されるようにその場を離れる。この駅で降りる乗客が多かったことも幸いして、電車はまだ混雑しているものの、多少の身動きは取れる程度まで空いてきていた。
电车滑入车站站台,车门打开。阿夫杜尔混在人群中,被推着离开了原地。幸好这站下车的乘客较多,电车虽然仍然拥挤,但已经空出了一些空间,能稍微活动一下身体。

「よお、アヴドゥル。久しぶりだな」  “哟,阿布杜尔。好久不见了。”
「本当にな。まさかここまで混むとは私も思っていなかった・・・もう少し早く向こうを出るべきだったか」
“真是的。没想到会这么拥挤……我也没想到会这样……或许应该早点离开那边才对。”

ポルナレフの方も同様に移動していたらしく、アヴドゥルは入口付近のやや広いスペースでポルナレフと合流することが出来た。茶化したような挨拶をするポルナレフに、アヴドゥルは疲れた顔で笑い返す。もう少し早く帰ってさえいれば、こんな目にも合わなかったのだが・・・。アヴドゥルはポルナレフの隣に並んで吊革を掴み、溜息を吐いた。
波鲁纳雷夫似乎也在移动,阿布杜尔在入口附近稍宽敞的空间与波鲁纳雷夫会合。波鲁纳雷夫用调侃的语气打招呼,阿布杜尔带着疲惫的表情回以一笑。如果能早点回去,就不会遇到这种事了……阿布杜尔站在波鲁纳雷夫旁边,抓住吊环,叹了口气。

「ま、いいじゃあねーか。こういうのがニッポンの文化なんだって、ちっとは勉強にもなったしな・・・やっぱり日本人はクレイジーだぜ。毎日こんな電車乗ってるなんて、どうかしてる」
“嘛,没关系啦。这种东西就是日本的文化,多少也算是学到点东西了……果然日本人真疯狂。每天坐这种电车,真是有点不正常。”

「ああ、そうだな・・・」  “啊,是啊……”

アヴドゥルはポルナレフの言葉に相槌を打ちながら、さり気なく辺りの様子を窺う。駅に着いたとき、既に痴漢の手は上着の内から抜き取られていた。前の駅で降りて逃げたのかもしれないが、アヴドゥルの方も男を追いかける気はさらさらない。むしろ、あの程度で済んだのは幸運だったのではないかとすら思う。ポルナレフはというと大した騒ぎも起こらなかったせいか、全くこちらの災難には気付いていなかった様子で、呑気に今日見た名所について話続けていた。アヴドゥルもしばらくそれに返事をしていたのだが、ふと腿の辺りに妙な感触を覚える。―――腿の裏に手が這っている。アヴドゥルはぎょっとして固まった。車内は空いてきたとは言え、まだ十分に混雑している。少なくとも、人同士の影で視界が遮られるほどには。
阿布德尔一边附和着波尔纳雷夫的话,一边若无其事地观察着周围的情况。到达车站时,痴汉的手已经从外套里抽了出来。可能是在前一站下车逃跑了,但阿布德尔也完全没有追赶那个男人的打算。反而,他甚至觉得能止步于那种程度已经算是幸运了。至于波尔纳雷夫,可能是因为没闹出什么大动静,似乎完全没察觉到他们遇到的麻烦,悠闲地继续讲着今天看到的名胜。阿布德尔也回应了他一会儿,但忽然感觉大腿附近有种奇怪的触感。——大腿后侧有只手在爬动。阿布德尔吓得僵住了。虽然车厢已经开始空了,但仍然足够拥挤。至少,人群的阴影足以遮挡视线。

「(隣、か・・・?いや・・・違うな・・・)」  「(旁边,是吗……?不……不对……)」

角度からして、この手の持ち主はどうやらアヴドゥルの斜め後ろ側にいるらしい。居なくなったとばかり思っていたが、まさかこんなところまで着いてきているとは思わなかった。一体何故自分などに付きまとっているのか・・・さっぱり理解できない。いや、まさかとは思うが、別の人間の可能性もある・・・のか?とにかく駅に着くまでポルナレフに知られないようにしなければ、とアヴドゥルは僅かに身を捩った。ポルナレフの位置からだと影になってこちらの下半身は全く見えないのか、腰下まで捲れ上がった上着に気づいている様子もない。一先ず安心かと身体の力を抜いた途端、無遠慮に腿から尻を撫でまわしていた手が、アヴドゥルの尻のあわいにある窄まりをぐいと押し上げた。驚きのあまり声を上げかけたが、何とか呑み込んで平静を装う。
从角度来看,这只手的主人似乎就在阿夫杜尔的斜后方。我本以为他已经不在了,没想到竟然一路跟到了这里。到底为什么要纠缠我……完全无法理解。不,虽然难以置信,但也有可能是另一个人……吗?总之,在到达车站之前,必须不让波尔纳雷夫发现,阿夫杜尔微微扭动了身体。从波尔纳雷夫的位置来看,身影遮挡了下半身,似乎完全看不到,连卷到腰下的上衣也没被注意到。暂时松了口气刚放松身体,那只无礼地从大腿摸到屁股的手,猛地顶起了阿夫杜尔臀部之间的缝隙。惊讶得差点叫出声来,但他强忍住,装作平静。

「そんでよォ・・・って、おい!聞いてんのか?アヴドゥル」
“然后啊……喂!你在听吗?阿夫杜尔”

「っ・・・あ、ああ・・・」  「呃……啊,啊啊……」

一瞬意識が下へいってしまったせいで、ポルナレフがこちらを不審に思ったようだ。スタンドを出して今すぐに痴漢の腕を焼き払ってしまいたいぐらいなのだが、スタンドが見えるポルナレフの前でそんなことをすれば、まず今の状況に気づかれてしまうだろう。こんなことなら、離れている間にさっさと始末すれば良かったとさえ思える。
一瞬意识下沉,导致波鲁纳雷夫对我产生了怀疑。虽然我很想立刻召唤替身,把痴汉的手臂烧得焦黑,但如果在波鲁纳雷夫能看到替身的面前这么做,眼下的状况肯定会被察觉。现在回想起来,倒不如趁他离开时赶紧解决掉他。

スリに遭いそうになった、といえば誤魔化されるだろうか・・・いや、触っている位置が不自然すぎる。痴漢の手は再び股の間をくぐって前に回され、ぐにぐにとアヴドゥルの股間を揉みしだいていた。アヴドゥルは前屈みになって、冷や汗を掻きながらとにかく気づかれないように祈ることしかできない。
如果说是差点被扒手盯上了,会不会被糊弄过去呢……不,摸的位置实在太不自然了。痴汉的手再次从两腿之间穿过,绕到前面,揉捏着阿夫杜尔的裆部。阿夫杜尔弯下腰,冒着冷汗,只能祈祷自己千万别被发现。

「・・・なんかさっきからおかしくねえか?どうしたんだよ、腹でも痛いのか?」
「……从刚才开始你是不是有点不对劲?怎么了,肚子疼吗?」

「そ、そうなんだ!アレだ、その・・・昼に食べたものが腹に合わなくてな」
「是、是这样啊!那个,那个……中午吃的东西不太合胃口」

眉間に皺を寄せてこちらを窺っているポルナレフを誤魔化そうと、アヴドゥルは適当に理由をつけて話を合わせた。
为了掩饰皱着眉头盯着这边看的波尔纳雷夫,阿夫杜尔随便找了个理由敷衍了事。

「なァーんだ!腹痛いなら、最初っからそー言えよなあ!一駅早いけど次で降りようぜ。急いでる訳じゃねーし」 
“哎呀!肚子痛的话,一开始就说嘛!虽然比预定早一站,但我们就在下一站下车吧。又不是很急。”

なんなら一駅分ぐらい歩いて帰るか、と笑っているポルナレフは、どうやら上手く誤魔化されてくれたらしい。
波尔纳雷夫笑着说不如走一站回去,看来他已经被巧妙地蒙混过去了。

「(次の駅までの辛抱か・・・仕方がない)」   「(忍耐到下一站……没办法)」

あと十分程だろうか。何時もより大分長く感じるが、それもこの状況を思えば当然のことだ。ポルナレフは青い顔で俯きがちな姿勢を保っているアヴドゥルのことを完全に勘違いしているのか、今度はこちらを気遣うような顔で声を掛けて来た。
大概还有十分钟左右吧。虽然感觉比平时长了不少,但考虑到这种情况也在情理之中。波鲁纳雷夫完全误会了阿夫杜尔那张脸色发青、低着头的样子,这次反而带着关切的表情对我说话。

「もうちょっとだから我慢しろよ」  「再坚持一下就好了,忍耐点」
「ああ・・・」  “啊啊……”

恋人が鈍くて良かった。前屈みのまま、アヴドゥルはこの不幸中の幸いを噛みしめた。痴漢の手は激しさを増して、すでにほとんど勃ち上がっているモノを服の上からさらに擦り上げて来る。見も知らない人間に触られても気持ち悪いだけのはずなのだが、どうもここだけは物理的な刺激に弱いらしい。嫌だ嫌だと思っても、自分のコントロールの域を離れて勝手に反応してしまっている。とにかく早く駅についてくれ、と願うばかりだ。
恋人迟钝倒是好事。阿夫杜尔保持着前倾的姿势,细细品味着这不幸中的幸运。痴汉的手越发激烈,已经几乎勃起的东西从衣服上再次被摩擦。被陌生人触碰本应只觉得恶心,但这里似乎对物理刺激特别敏感。即使心里抗拒,身体却不受控制地自动反应。只希望车站快点到来。

「う、っ!?」  「呃、啊!?」
「!おい、どうしたってんだよ!お前まさか・・・『やっちまった』んじゃあねーだろうな・・・」
「!喂,怎么了!你不会是……‘干了坏事’吧……」

慌てて口を手で塞いだが、一瞬遅かった。ぐりぐりと先端を刺激されて、アヴドゥルは全身に鳥肌を立てる。いつの間にか先走りまで溢していたらしく、濡れた下着が肌に張り付いて冷たい。あらぬ心配をしているポルナレフをよそに、アヴドゥルは慌てて自分の下半身に染みがついていないことを確認した。
慌忙用手捂住嘴巴,但还是晚了一瞬。被尖端反复刺激,阿布杜尔全身起了鸡皮疙瘩。不知不觉中似乎已经流出了前列腺液,湿漉漉的内裤贴在皮肤上,感觉冰凉。阿布杜尔一边无视正在胡思乱想的波鲁纳雷夫,一边慌忙确认自己的下半身没有沾上污渍。

「い、いや・・・大丈夫だ・・・」  “不、不……没事的……”
「ったくよお、しっかりしてくれよなァ~。あとホントにもうちょっとなんだからよ」
“真是的,振作点啊~。再坚持一下就差不多了。”

ポルナレフの言うとおり、気付けば駅はもう目前に迫っている。痴漢に気を取られすぎてアナウンスも耳に入らなかった。これでこの状況から解放される・・・!アヴドゥルは乱れかけた息を整え、ドアが開くのを心待ちにする。その間も痴漢の手は服の上からアヴドゥルのそれを擦り続け、固くなったそこはびくびくと震えていた。先走りに塗れて、くちくちと小さな音を立てている。下腹に力を入れてなんとか持ちこたえているが、限界が近い。根本から先端まで、これで最後と言わんばかりに扱き上げられて膝が震える。
正如ポルナレフ所说,回过神来车站已经近在眼前。因为太过在意痴汉,连广播都没听进去。这样一来就能从这种状况中解脱……!アヴドゥル调整着紊乱的呼吸,期待着车门打开。期间痴汉的手依旧从衣服外揉搓着アヴドゥル的那处,变硬的地方颤抖着。被前列腺液浸湿,发出咕咕的小声。下腹用力勉强支撑着,但极限已近。从根部到顶端,仿佛这是最后一次般被上下摩擦,膝盖颤抖着。

「・・・ッく、ふぅっ・・・・・・」  「……呃,呼……」

ぐちゅ、と布地の上から先端を押し潰されて、アヴドゥルは目を見開いた。前屈みになった腰に痺れが走り、こちらの意思に反して下半身はどくどくと快楽を下着の中へ吐き出していく。―――やってしまった。こんな時でも快感は脳髄を白く塗りつぶして、まっとうな思考力を奪う。足に力が入らないので、アヴドゥルはほとんど吊革にぶら下がるような形で体を支えた。ズボンに染みはできていないが、下着の中はすでにぐちゃぐちゃで、足を動かすのも気持ちが悪い。
“咕嘟”一声,顶端被布料压扁,阿布杜尔睁大了眼睛。前倾的腰部传来一阵麻痹感,下半身违背意志地在内裤里不断释放着快感。——完了。即使在这种时候,快感也将大脑涂成一片白茫茫,夺走了正常的思考能力。因为腿没力气,阿布杜尔几乎是靠吊环悬挂着支撑身体。裤子上没有染色,但内裤里已经一片混乱,动腿都觉得恶心。

「・・・アヴドゥル?」  「……阿布德尔?」

ポルナレフが今度こそ不安げな表情で、アヴドゥルの顔を覗き込んでくる。痴漢はようやく満足したのか、気づいたときには上着から手が抜き去られていた。
波鲁纳雷夫这次终于带着不安的表情,凑近阿夫杜尔的脸看去。痴汉似乎终于满足了,等他们察觉时,手已经从外套里抽了出来。

「と、とにかく・・・降りようぜ。な?」  「总、总之……我们下去吧。好吗?」

何かを察したらしい―――といっても完全に勘違いなのだが―――ポルナレフがいやに優しくアヴドゥルの腕を引いた。ドアが開いて、二人は流されるように電車の外へ吐き出される。アヴドゥルはポルナレフに半ば支えられる形で、ふらふらとホームの隅まで歩いた。ポルナレフは何故か少し申し訳なさそうな顔でこちらを見ている。
似乎察觉到了什么——虽然完全是误会——波尔纳雷夫异常温柔地拉了拉阿夫德尔的手臂。车门打开,两人如被冲刷般被吐出车外。阿夫德尔半靠着波尔纳雷夫,摇摇晃晃地走到站台的角落。波尔纳雷夫不知为何带着些许歉意的表情看着这边。

「あーっと、俺もトイレ探すの手伝うから・・・」  “啊——我也帮你找厕所吧……”
「・・・すまない・・・」  「……对不起……」
「いや、良いって良いって!誰でもあるから、そういうの・・・いやホント、俺もあるし!だから気にすんなよ!」
「不,不用在意不用在意!这种事谁都会遇到的……说真的,我也遇过!所以别放在心上!」

勘違いするように仕向けたのは自分自身なのだが、何故か励ます方向へ持っていくポルナレフに、アヴドゥルはますます脱力した。しかしこのままではいられないので、どちらにしてもトイレには行く必要がある。痴漢は・・・電車に乗ったまま逃げたか、それとも降りて姿を眩ましたか。どのみち、もう捕まえることはできないだろう。そんなことより、この汚れた下半身を綺麗にしたい。
虽然是自己故意让对方误会,但不知为何,波尔纳雷夫却朝着安慰的方向引导,阿布杜尔感到更加无力。然而,不能就这样下去,无论如何都得去厕所。痴汉……是在电车上逃走了,还是下车后消失了呢。不管怎样,已经抓不到他了。比起那个,更想把这肮脏的下半身洗干净。

「今連れてってやるから、ちょっと待ってろよ。うーん、と・・・トイレは階段を下りて右に・・・」
「现在带你去,稍等一下。嗯,厕所的话,下楼梯右转……」

世話を焼かれるのには慣れていないものの、今頼りになるのはポルナレフしかいない。少々不安だが、ここは素直にポルナレフの好意を受け取ることにした。
虽然不习惯被人照顾,但现在唯一能依靠的只有波鲁纳雷夫。虽然有些不安,但这里还是决定坦率地接受波鲁纳雷夫的好意。

地図を見るポルナレフの隣で、アヴドゥルはとてつもない疲労感と憂鬱さに、ただ深く溜息を吐いた。
在看地图的波尔纳雷夫旁边,阿夫杜尔感到极度的疲惫和忧郁,只是深深地叹了口气。


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69532,622
2014年6月21日下午5点48分  2014 年 6 月 21 日下午 5 点 48 分
海野
一番は誰? - 海野の小説 - pixiv
一番は誰?   第一是谁?
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