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まだまだ未熟ならふたりでございますので/invitation〜1回目の秋〜/星枕的小说

まだまだ未熟ならふたりでございますので/invitation〜1回目の秋〜
还尚显稚嫩的我们二人/邀约~初秋之约~

6,415字12分钟

rnisワンドロお題のまとめです。 rnis 一发抽签主题汇总。
「まだまだ未熟なふたりでございますので」…お題:パートナー。未来捏造、別のチームで活動していましたが、isgがrnのチームに移籍することに。
"「我们两人还很不成熟」……主题:搭档。未来捏造,原本在不同队伍活动,但 isg 转队至 rn 的队伍。

「invitation〜1回目の秋〜」…お題:再会。未来捏造、別のチームで活動。isgがrnに絵葉書を送る話です。
「邀请〜初次秋日〜」…主题:重逢。未来捏造,不同团队活动。ISG 给 RN 寄明信片的故事。

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invitation〜1回目の秋〜 邀请~第一次的秋天~
※rnisワンドロお題:再会
※未来捏造、別のチームで活動。

 コーヒー豆やクッキー、ジャムなどは買ったことがあったが、ポストカードを手に取ったのは初めてだった。潔はコーヒーを楽しんだカフェを出ると、レジで手渡されたばかりの絵葉書を風景にかざした。落ち着いた赤と黄色の街路樹、カフェを起点にした木組みの街並み。今、この瞬間を切り取って描いたようなイラストだ。
虽然买过咖啡豆、饼干、果酱之类的东西,但拿起明信片还是第一次。洁走出享受完咖啡的咖啡馆,将刚在收银台接过的明信片对着风景举起。沉稳的红黄街树,以咖啡馆为起点的木结构街道。仿佛是此刻捕捉并描绘的瞬间般的插画。

「ふーふふふーふん」  「呼——呼呼呼——哼」
 葉書に描かれた街を歩けば、自分が絵から飛び出したのか、それとも飛び込んだのか。ちょっと不思議で、愉快な心地になる。鼻で歌うのは、やって来た秋を喜ぶ歌。
走在明信片上描绘的街道上,仿佛自己是从画中跳出来的,还是跳进了画中。这种感觉既奇妙又愉快。用鼻子哼唱的,是迎接秋天的喜悦之歌。

 聞いたところによれば、このポストカードは季節毎に数量限定で販売している人気商品らしい。店長の奥方が絵を描くのが趣味とのこと。目まぐるしい生活の中、ほっと一息つける喫茶店で、そっと時節を教えてくれる。客人たちに穏やかに愛され続ける季節の便りは、なんと今年で二十年目。潔とほぼ同い年だ。初めて訪れたカフェだが、同期がいると言うだけで急に親近感が湧く。また来ようと決めた。
据闻,这种明信片是按季节限量发售的人气商品。店主的妻子喜欢画画。在忙碌的生活中,这家咖啡店让人得以稍作喘息,悄悄地告诉我们时节的变迁。深受客人们温和喜爱的季节讯息,今年已是第二十个年头。与洁几乎同龄。虽然这是第一次光顾的咖啡店,但听说有同龄人,突然涌起了亲近感。决定再来一次。

 サクサク、サクサク。  咔嚓咔嚓,咔嚓咔嚓。
 ふたつの軽やかな音が秋の空に響く。潔のご機嫌な歩みと、歩道に敷かれた黄葉の絨毯。
两声轻快的声响在秋日的天空中回荡。洁心情愉悦地走着,铺满人行道的黄叶地毯。

 高い天の下で、潔はこのポストカードをどうしようかと考える。手元に取っておくのもいいだろうが、せっかくだから誰かに送りたいと思った。ちょっとした季節のお裾分け、または「こんないい街に住んでいるぜ」という自慢。
在高高的天空下,洁思考着该如何处理这张明信片。留着自己收藏也不错,但既然难得,他想送给某个人。一点季节的分享,或是“我住在这么好的街区”的炫耀。

 だ、れ、に、し、よ、う、か、な。のリズムで大股歩行。両親にはよく写真を送っているから今回はお預け。同じ国に住んでいる黒名や氷織たちも省く。もうだいぶ久しく連絡を取っていない学生時代の友人たちも却下だ。蜂楽や千切、凪など気軽に送れるメンバーがすぐに頭をよきるが、それなりの頻度で連絡を取り合っているため、なんだか面白みがない。せっかくならちょっと意外で、でも違和感なく渡せる人がいい。
到底要寄给谁呢?我迈着大步,心中打着节奏。给父母寄照片已经成了家常便饭,这次就先放一边。住在同一个国家的黑名和冰织他们也省略。已经很久没有联系的学生时代的朋友们也排除在外。蜂乐、千切、凪这些可以轻松寄送的成员立刻浮现在脑海,但因为彼此联系频繁,总觉得少了点趣味。难得的机会,还是想寄给一个有点意外,但又不会感到违和的人。

 条件を吟味していると、不意にある男の瞳がちらついた。綺麗に光るターコイズ。たぶん忙しくて、今がどの季節かなんて考えてもいないだろう。でも、情緒が全くないわけではない、潔のライバル。
在斟酌条件时,某个男人的眼睛突然闪现在脑海中。那双美丽的绿松石色眼睛。他大概很忙,连现在是什么季节都没空去想。但并非完全没有情感,洁的竞争对手。

 絵葉書を鞄へしまい、潔は文具が売ってそうな店を探す。思い立ったが吉日、早くしないと、冬がやって来てしまうかもしれない。
洁将明信片收进包里,开始寻找卖文具的店铺。想到就做,不快点的话,冬天可能就要来了。

※※

 Dear.R  亲爱的.R
 久しぶり!  好久不见!
 元気にしてるか?  你还好吗?
 秋になったな!  秋天到了啊!
 今度遊びにこいよ!  下次来玩吧!
 From.Y  来自.Y

 突然届いたエアメールに、凛は眉間に皺が寄った。  突然收到的航空邮件,凛皱起了眉头。
 四行の短いメッセージ。久しぶり、元気にしてるか、秋になったな、今度遊びにこいよ――文明に、他の意味を読み解くことができないほどの簡潔さ。
短短四行的信息。好久不见,还好吗,秋天到了,下次来玩吧——简洁到无法解读出其他含义。

「秋か……」 「秋天啊……」
 そういえば、マンションの前に黄色の葉が落ちていた気がする。肌寒くなってきたせいか、最近野良猫たちがくっついて日向ぼっこをしているのをよく見かける。
这么说来,公寓前好像有黄叶飘落。也许是天气转凉的缘故,最近经常看到流浪猫们依偎在一起晒太阳。

 半年ぶりの連絡が、まさか葉書で寄越されるとは思わなかった。潔とは頻繁に近況を報告し合うような仲ではない。しかし用事があればコンタクトを取ることもある。家族のような親密性はないけれど、久しぶりの連絡に気負うこともない、曖昧で絶妙な関係だった。
没想到时隔半年的联系,竟然是以明信片的形式寄来。洁和我并不是那种频繁互相报告近况的关系。但如果有事,我们也会联系。虽然没有家人般的亲密,但久违的联系也不会感到负担,是一种模糊而微妙的关系。

「……」
 なぜ凛にポストカードを送ってきたのか。あまりにも手短すぎて、なにか暗号でも隠されているのかと凛は疑り、葉書を四方八方裏表から覗き込んだ。新たに発見したのは、カードの隅に小さく印字されたカフェの文字。ネットで検索すれば、個人経営の喫茶店らしい。評判は良さそうだ。コーヒーとタルトが名物らしい。口コミサイトに載っていた写真から、葉書に描かれているのがこの店の外観だと判明する。
为什么凛会寄明信片来。太过简短,凛怀疑是不是藏了什么暗号,把明信片翻来覆去地仔细查看。新发现的是卡片角落里印着的小小咖啡馆字样。上网一查,似乎是一家个人经营的咖啡店。口碑看起来不错。咖啡和塔塔似乎是招牌。从口碑网站上的照片来看,明信片上画的正是这家店的外貌。

「……」
 結局、便りの理由は皆目見当もつかない。眉間の皺がさらに深くなる。
最终,信件的缘由依然毫无头绪。眉间的皱纹更深了。

「はぁ……」 「唉……」
 ため息が重い。潔は凛からの返事など期待していないだろう。送って満足してるはず。
叹息沉重。洁大概并不期待凛的回复吧。发出去就满足了。

 半年も話さずにいて、潔は忘れてしまったのだろうか。凛がやられたらやられっぱなしなわけがないと。
半年没说话,洁是忘记了吗?凛可不是被欺负了就忍气吞声的人。

 凛はスマートフォンで飛行機の予約を取る。明日の午前、ドイツ着。予約確定画面をスクリーンショットし、トークアプリで送りつける。
凛用智能手机预订了飞机票。明天上午,抵达德国。将预订确认画面截图,通过聊天应用发送过去。

 「遊びにこいよ」とはっきり書かれている以上、これは立派な招待状だ。「今度」が明日でもいいだろう。明確な期日を指定しない向こうが悪い。
「来玩吧」这句明确写着的文字,无疑是一份正式的邀请函。「下次」就算是明天也无妨。不明确指定日期的一方有错。

 ……それでも少々急である自覚はあるので、手土産にフランスの絵葉書でも買って行ってやろうと、凛は決めた。空港になら売っているだろう。
……尽管如此,凛还是意识到这有些仓促,于是决定买些法国的明信片作为礼物带去。机场应该有卖的吧。

 明日、潔はきちんと空港まで凛を出迎えに来た。困ってるのか嬉しいのか、どちらとも取れる笑みで凛の肩を叩く。
明天,洁准时来到机场迎接凛。他用一种难以分辨是困扰还是高兴的笑容拍了拍凛的肩膀。

「お前ほんっと急だな」 「你真是突然啊」
「あ? お前が先に仕掛けてきたんだろうが」 「啊?不是你先挑起的吗」
 凛はジャケットのポケットから招待状を取り出し、潔の額をぺしぺしと叩いた。
凛从夹克的口袋里取出邀请函,轻轻拍了拍洁的额头。

 半年ぶりの再会。フィールドの外だが、特に気が詰まることもない。
 时隔半年的重逢。虽不在赛场,但也没有特别压抑的感觉。

「――で、コーヒーは美味いのか?」 「——那么,咖啡好喝吗?」
「ああ。カウンターに座るとマスターが淹れてるとこ見られるぞ」
「啊。坐在吧台的话,还能看到老板冲泡的过程。」

「ふぅん」 「嗯哼」
「あと」 「还有」
「タルトが美味いんだろ」 「塔塔饼很好吃吧」
「すごい調べて来てんじゃんっ」 「查得真仔细啊」
 凛が言葉を攫うと、潔は目を丸くした後、ケラケラと笑った。
 凛抢先开口,洁瞪大了眼睛,随后咯咯笑了起来。

 ……相変わらず大きな目と、呑気な笑い方だ。  ……一如既往的大眼睛和悠闲的笑容。
 たぶんこれからも頻繁に会うことはないだろう。だから、たまに再会すれば、毎回こう思うのだろうな――なんて凛は、澄んだ空の向こうにある、何回か先の季節に予感した。
 大概今后也不会频繁见面了吧。所以,偶尔重逢时,每次都会这样想吧——凛在清澈的天空彼端,预感到了几次之后的季节。

 

评论

  • ウシパキ 牛排
    1月1日回信
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