
… … … …
「皆ごめん、お待たせ」 「大家对不起,让你们久等了」
「奏~! 瑞希も一緒だったんだ、遅かったわね」 「奏~!瑞希也在一起啊,真是慢呢」
「あー……うん。奏と一緒にショップ巡りしてたからね~」
「啊……嗯。因为和奏一起逛了商店嘛~」
術後、少し遅れたがなんとかオフ会には間に合った。 手术后虽然稍迟了些,但总算赶上了线下聚会。
正午は既に回っており、少し遅いが全員集合したのでお昼を食べることになった。
已过正午,虽然稍晚,但既然全员到齐,便决定共进午餐。
「……そういえば、絵名と瑞希は泊ってたらしいけど一緒には来てないよね」
“……说起来,绘名和瑞希好像住在一起,但这次没一起来呢。”
「ウッ……」 「呜……」
流石優等生、開幕の挨拶で急所をエグってくる。 不愧是优等生,开场白就直戳要害。
「そ、そうだまふゆ! "お料理のさしすせそ"ってわかる? この前、家事代行の人とその話になってね……」
「啊,对了,真冬!你知道‘料理的さしすせそ’吗?前几天,我和家政服务的人聊到了这个……」
「……酸化マグネシウム、シリカゲル、水酸化ナトリウム、セロトニン、過酸化ソーダ」
「……氧化镁、硅胶、氢氧化钠、血清素、过氧化钠」
「ぜ、絶対に違うよね……!?」 「这、这绝对不可能吧……!?」
ありがたいことに会話を逸らしてくれた。 幸好他转移了话题。
「ま、まふゆ! 【F(0)=0、F(1)=1、F(n+2)=F(n)+F(n+1)】の漸化式で定義される数式の名称なんだっけ……。あっ、定義は"n≥0"ね」
「ま、まふゆ! 【F(0)=0、F(1)=1、F(n+2)=F(n)+F(n+1)】的递推公式定义的数列名称是什么来着……啊,定义是"n≥0"对吧」
「フィボナッチ数列。イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチに因んで名付けられた数列。花びらの枚数がフィボナッチ数であるのは有名」
「斐波那契数列。以意大利数学家莱昂纳多·斐波那契命名的数列。花瓣数目为斐波那契数的情况广为人知。」
「あ、ほ、ほら! ぼ、ボクお腹すいちゃった! 早く行こう?」
「啊,对、对了!我、我肚子饿了!我们快走吧?」
「何でそんな露骨に話を逸らすの……別にいいけど……」
「为什么要这么明显地转移话题……虽然也没什么关系……」
「ま、まあ……まふゆも行こう……」 「嘛,嘛啊……真冬也去吧……」
「なんで二人ともそんな必死なのよ……何かしてたか気になるわね……」
「为什么你们两个都这么拼命……真让人好奇你们到底做了什么……」
普通にいつも通りの食事をして、投稿した曲についての話、次作る打ち合わせ。各学校のことなどと、他愛ない雑談をしつつ時間が流れる。
像平常一样吃着饭,聊着上传的曲子,讨论下一首作品的制作。各学校的事情等,时间在无拘无束的闲聊中流逝。
血が抜けているから鉄分が多く取れるのを食べている瑞希。……それをジト、と見る絵名。
因为失血而多吃富含铁质的食物的瑞希。……绘名则用略带责备的目光注视着她。
(な、何故か絵名の視線を感じる……) (不知为何,我感觉到绘名的视线……)
(瑞希……昨日の今日だから鉄分を摂取してるってワケ……!?)
(瑞希……昨天才刚说过要摄取铁质,今天就……!?)
(……もしかして、奏がさっきの手術のことを!? い、いや……流石に言わないでくれると思う、信じてる)
(……难道说,奏刚才说的是手术的事!?不、不会的……我相信她应该不会说出来的)
(も、もしかして……今日、昨日のリベンジする為に……?)
(该不会……今天是为了报昨天的仇……?)
(……うぅ、血が抜けすぎてるワケじゃないけど……やっぱり術後は少しダルイから鉄分多く取りたいし……)
(……唔,虽然不是因为失血过多……但术后果然还是有点乏力,想多补充点铁质……)
(……瑞希……半分は私の責任みたいなモノなのに……)
(……瑞希……有一半似乎是我的责任……)
黙々と、普段会話を率先させる二人が食事をしている。……もとい、食事中と観察中だが。なんとなく察している二人がいる。
默默无言地,平时总是率先交谈的两人正在用餐。……不,应该说是在用餐和观察中。似乎有两人隐约察觉到了什么。
この空気……よく知ってる。自分たちも他人事ではない。何せつい最近まで似たような空気を出していた。
这气氛……再熟悉不过了。我们自己也并非置身事外。毕竟,直到不久前,我们还散发着类似的气息。
そう、失敗した後の会話と空気が妙に噛み合わない……ッ!
是啊,失败后的对话和气氛莫名其妙地不协调……!
「……今日、瑞希の家に行っても大丈夫?」 “……今天去瑞希家没问题吧?”
「うん。絶対ダメ」 「嗯。绝对不行」
「絵名。それはいけないよ」 「絵名。那样可不行哦」
「な、なんで瑞希だけじゃなくて奏も……? 家に行くのもダメなの?」
「为、为什么不仅是瑞希,连奏也……?去家里也不行吗?」
「ぐ、具体的には一ヵ月以上は……」 「具、具体来说,至少一个月以上……」
「昨日の今日で一ヵ月の出禁は納得できないわね……」
「昨天到今天就被禁足一个月,真是让人难以接受啊……」
「……絵名、なにしたの? ……部屋燃やした?」 “……绘名,你做了什么?……把房间烧了吗?”
「してないわよ!」 「才没有呢!」
「……燃えたのはボクだったけどね……」 “……虽然燃烧的是我……”
「……あ。そういう……オメデトウ……。で、いいんだよね」
“……啊。这样啊……恭喜……。这样,就可以了吧”
「「…………」」
「……? 違うの……?」 “……?不对吗……?”
「あ、あっ、あっ、え、っと……ま、まふゆ! わ、わたしが頼んだの少し量が多いから食べてくれる?」
「啊、啊、啊、呃……那、那个……真、真冬!我、我点的量有点多,你能帮我吃一点吗?」
「……奏はもっと食べた方が良いよ」 “……奏应该多吃点才好。”
「う、っ……」 「呜、呃……」
まふゆ、初めてを失敗するのが奏だけだと思っている説。
真冬,她以为只有奏才会在第一次时失手的说法。
瑞希に限って……"あの"瑞希に限ってやらかすハズがないと、謎の信頼を置いている。
唯独瑞希……我莫名地坚信,只有“那个”瑞希,绝不会做出那种事。
いや、まさかまさか。と。 不,怎么可能怎么可能。
……目を合わせようとすると逸らす瑞希と絵名、そしてバツが悪そうにする奏。
……每当试图与瑞希和绘名对视时,她们都会避开目光,而奏则显得尴尬不已。
「…………瑞希も?」 「…………瑞希也是?」
「店員さーんお会計お願いしまーす!」 「店员,麻烦结账!」
もうやだこの優等生、推理からの答え合わせが早すぎる。
已经受够了这个优等生,推理后的答案核对得太快了。
その後、特に何かをするのでもなく適当にデパート内を歩いていた。
之后,我并没有特别要做什么,只是在百货公司里随意地走着。
いつもより早くファミレスを出たせいか、いつも以上に時間が空いている。
或许是因为比平时更早离开了家庭餐厅,时间显得格外充裕。
しかしは大型ショッピングモールのデパート、適当に歩いていても時間は潰せる。入れ替わりの激しい内装のショップ、毎月変わる展覧会。
然而,大型购物中心的百货商店,随意走走也能消磨时间。内部装修频繁更替的店铺,每月变换的展览会。
「あ。今月……イッタラの展覧会なんだ……」 「啊。这个月……有伊塔拉的展览会呢……」
「……いったら? どういうのなの?」 “……你说什么?什么意思?”
「え、っとね~」 「呃,那个~」
「現代的な北欧デザインによる食器とかをインテリアデザインを専門とするフィンランドのデザイン企業」
「以现代北欧设计风格的餐具等产品为主,专注于室内设计的芬兰设计公司」
「わ、私が聞かれたんだからアンタは答えなくていいのよ……! 今月はフィンランドガラスの展覧会だって」
「哇,既然是我被问到的,你就不用回答了……!这个月是芬兰玻璃的展览会呢」
「絵名は興味あるの~? 時間あるし折角だし皆で行かない?」
「绘名有兴趣吗~?反正有时间,机会难得,大家一起去吧?」
「うん。わたしは良いよ。展覧会は好きだから行きたいかな」
“嗯,我没问题。我喜欢展览会,所以想去看看。”
「……問題ない。……まだ時間あるよ」 「……没问题。……还有时间呢」
「じゃあ皆行きましょ! ここの展覧会はセンスが良いから興味あるのは毎回チェックしてるのよね」
「那大家走吧!这里的展览品味不错,我每次都会关注感兴趣的内容呢」
19世紀末にフィンランドのイッタラ村にあるガラス工場から出発したのがイッタラ。
19 世纪末,伊塔拉始于芬兰伊塔拉村的一家玻璃工厂。
その歴史は、伝統の職人技を継承しつつ、絶えず新しい表現を追求していくもので約140年の歴史として今も続いている伝統工芸である。
这一传统工艺,在继承传统工匠技艺的同时,不断追求新的表现形式,至今已有约 140 年的历史,延续至今。
また、イッタラの歴史は、さまざまな工場やメーカー企業の合併や統合の歴史でもあり、得意分野の違うガラス工場が合併したり、
此外,伊塔拉的历史也是各种工厂和制造企业合并与整合的历史,不同专长的玻璃工厂相互合并,
ガラスのみならず陶磁器やより広いインテリア・プロダクトの製造を行う企業と統合しながら、イッタラのデザインは技術、素材、コンセプトの点でつねに可能性を広げてきた。
不仅限于玻璃制品,伊塔拉的设计在与从事陶瓷及更广泛室内产品制造的企业整合过程中,不断在技术、材料和概念方面拓展可能性。
ここでは2021年に創立140周年を迎えたイッタラの歩みを俯瞰していく……。
这里将俯瞰伊塔拉(Iittala)自 2021 年迎来创立 140 周年以来的历程……。
「高校生4ま……3枚。小学生1枚で」 「高中生 4 张……3 张。小学生 1 张」
「ねぇまふゆ。その小学生1枚はわたしじゃないよね? ね? こ、こっち見て?」
「喂,真冬。那张小学生的照片不是我吧?对吧?你、你看这边?」
ガラス細工と言ってしまえば簡単だが、140年の歴史はとてつもなく長い。
虽说只是玻璃工艺品,但 140 年的历史却无比漫长。
目の前にあるカステヘルミのキャンドルホルダーは圧巻。325個のタワーは美しい。
眼前的卡斯特赫尔米烛台令人叹为观止。由 325 个组成的塔楼美不胜收。
絵名、奏が目を奪われている、まふゆも一瞬退屈そうにしていたが……想定していたよりも思うことがあったのか、クリエイターとして受信するモノがあったらしい。
绘名和奏被眼前的景象所吸引,真冬虽然一瞬间显得有些无聊……但似乎比预想中有了更多的思考,作为创作者,她似乎接收到了某些灵感。
二人の後を付いて三人は回っている……かくいう瑞希。
跟在两人后面,三人就这样转着圈……瑞希如此说道。
(まずい) 难吃
(まずい……まずいまずい) (糟了……糟了糟了)
入場してすぐ、股間辺りに違和感。 一入场,便感到下体附近有异样。
最初こそ何のことだか分からなかったかが、すぐに理解した。
起初还不知是怎么回事,但很快就明白了。
痛み止め……もとい麻酔が切れたのだ。と。 止痛药……不,是麻醉药效过了。
布地が擦れて、何とも言えない快楽が昇っていく中、他三人はグイグイと奥に進んで行く。
布料摩擦着,难以言喻的快感逐渐升腾,其他三人则一步步向深处推进。
かなりまずい。まさか今日中に切れるとは思わなかった、そういえば……先生も麻酔なので長い時間は持たないと言っていたし、夕食後は痛み止めを飲むと言ってたのを思い出す。
情况相当不妙。没想到今天之内就会用完,说起来……老师也说过麻醉药效不会持续太久,而且我记得他说过晚饭后要服用止痛药。
(……っ、こ、こんなに"ク"るモノなの……!?) (……这、这种东西竟然会这么“爽”……!?)
(舐めてた……! ワケではないけど、正直ここまでとは思っても無かった……)
(我小看了……! 虽然并非如此,但老实说真没想到会到这种地步……)
始めて皮を剥かれた時よりも感度が凄まじく高い。 比初次剥皮时,敏感度要惊人地高。
あの時は痛みに近い感覚もあったが、今回は純粋な快楽に近いナニカの為に違和感が強く、思わず腰を折り膝をつきたくなる。
那时虽伴有近乎疼痛的感觉,但这次却因某种近乎纯粹的快感而倍感不适,不由得想要弯下腰、屈膝跪地。
いつもなら、絵名の解説に座学を乗せてくるまふゆ、それを楽しそうに聞く奏に混ざる瑞希なのだが、一向に瑞希が会話に入ってこないことに気付いた奏は列から離れ後ろを向く。
往常,真冬总会将课堂知识融入绘名的解说中,而奏则兴致勃勃地听着,瑞希也会加入其中。然而,奏注意到瑞希迟迟未参与对话,便离开队伍,转身向后望去。
かなりゆったりとしたスピードで歩く瑞希を見て思わず駆け寄った。
看到瑞希以相当悠闲的步伐走着,我不由自主地跑了过去。
「瑞希……! 大丈夫?」 「瑞希……! 你没事吧?」
「あっ……う、うん……アレが切れたみたい……」 「啊……嗯、嗯……好像那个断了……」
「あ……」 「啊……」
短い会話で済ませよう。たった一言だが奏も察してはくれた。
简短地交谈几句就好。虽然只有一句话,但奏也察觉到了。
「瑞希! どうしたの? 平気?」 「瑞希!你怎么了?没事吧?」
「……係の人……呼んでくる……」 「……我去叫人……」
「だ、大丈夫……! ちょっと、立ち眩みしただけ……」
「没、没事……! 只是有点头晕……」
「顔真っ赤じゃない……風邪……?」 「脸都红透了……感冒了吗……?」
「ちょ、ちょっと徹夜続きもあって……そう、かも……風邪薬飲んだんだけどなあ……ははっ」
「啊,连续熬夜也有点……可能是吧……虽然我吃了感冒药……哈哈」
「……瑞希、歩ける?」 “……瑞希,能走吗?”
「一応ね……いつものペースで歩くのはちょ~っとキツイかな……って」
「大概吧……按平常的步调走,可能有点吃力呢……」
「……そっか……今日、無理そうなら作業に来なくても大丈夫だからね……?」
「……这样啊……今天如果实在不行的话,不来工作也没关系的……对吧?」
「う、うん……もし来なかったら察して……。本当にごめん」
「嗯,嗯……如果我没来的话,你就明白了吧……。真的很抱歉」
奏と瑞希の二人で会話が成立してるのが気になるが、瑞希はどうやら体調不良らしい。
奏和瑞希两人之间的对话让人在意,但瑞希似乎身体不适。
恋人が変な汗をかいて、顔が真っ赤になっている。 恋人出了奇怪的汗,脸变得通红。
「肩貸すわよ。大丈夫?」 「我来扶你吧。没事吧?」
「い、いや大丈夫……そこまでじゃないんだよね……」
「不、不要紧……还没到那种程度……」
「奏、私瑞希送ってくね」 「奏,我送瑞希回家吧。」
「あ……あー……う、うん。お願い」 「啊……啊——……嗯、嗯。拜托了」
一瞬、これは危なくないか? と頭を過ったが、真剣に瑞希を心配している絵名を遮ることは出来ない。
一瞬间,我脑海中闪过“这会不会有危险?”的念头,但看到绘名如此认真地担心瑞希,我无法打断她。
瑞希是男性设定,请注意。若对此设定感到不适,请点击返回。
某〇〇クリニック様、実弟にちゃんと許可取ってます。
某〇〇诊所,已获得我亲弟弟的正式许可。
スプラとウマ娘ばっかやってました。 最近沉迷于《斯普拉遁》和《赛马娘》,几乎没干别的。