
重くも心地よい微睡みの深淵から、瑞希の意識は引き上げられる。
瑞希的意识从沉重而舒适的微睡深渊中被拉回。
ゆっくりと開かれる双眸。だが、まだ眠りの縁にいるのかその思考は朧気だった。
缓缓睁开的双眼。然而,思绪仍徘徊在梦境的边缘,显得朦胧不清。
……何で、絵名が自分の上に乗っているのだろうか? ……为什么,绘名会趴在我身上呢?
夢か、現か。その正体は分からない。……だが、確かに感じる体温と、夢とは思えない現実的な五月蝿い心音はリアルを彷彿とさせる。
是梦,还是现实。其真面目不得而知。……但是,确实能感受到的体温,以及不像是梦境的真实烦人的心跳声,让人联想到现实。
「……あのね、これでも私、今日は覚悟して来たんですけど?」
「……那个,我今天可是下了决心才来的哦?」
ジト。……なんて生易しい目ではない。 凝视。……这可不是什么轻松的眼神。
小動物を狩る捕食者の眼力だ。今まで騙し騙しで回避してきたが、今日でおしまいらしい。
那是捕食小动物的猎手才有的锐利目光。一直以来,我都是靠蒙混过关才得以避开,但今天似乎到此为止了。
一つ、過ぎった疑いが核心に変わる。 一个曾经飘过的疑虑,此刻化作了确凿无疑的核心。
────今日、ボクは犯される。 今天,我将被侵犯。
……ん? ……嗯?
…………逆じゃない? あ、そちらが攻めですか。と。
…………这不是反了吗?啊,原来是你在进攻啊。
「あ、い、いやさ。ほら……明日も早いデショ? だから、早く寝よう? ねっ?」
「啊,不,不是的。你看……明天也要早起对吧?所以,我们早点睡吧?好吗?」
「明日は祝日よ、だから泊りに来たんじゃない」 「明天是假日呀,所以我才来留宿的。」
「あっ、ほらニーゴの打ち上げ!」 「啊,你看,尼奥的发射!」
「それは昼から。逃げないのっ!」 「那是下午的事。别想逃!」
悩みに悩んだ高校生時代。圧し掛かる恐怖と、吐き出す勇気を持てない時間は疾うに過ぎ去り、二年の月日が流れた。
烦恼重重的高中时代。那压在心头的恐惧与无法鼓起勇气倾诉的时光早已远去,两年的岁月悄然流逝。
まふゆ、絵名は大学に進学し、奏はほぼ独立してニーゴとは別に単独で楽曲を様々な業界に提供している、今じゃ知る人ぞ知る有名人。
真冬和绘名进入了大学,奏则几乎独立,与 NEGO 分开,单独向各个行业提供乐曲,如今已是众所周知的名人。
瑞希は今、受験期。大事な時期ではあるが、将来は姉を追いかけて服飾の道へと進みたいと思っていたので専門学校を目指している。
瑞希现在正处于考试期。虽然这是一个重要的时期,但她希望将来能追随姐姐的脚步,走上服装设计的道路,因此她正以专科学校为目标。
姐はデザイナー。自分は、服を作る側に回りたい。幼少期の頃から物を作る方が好きみたいで、パターンナーなどそちら側に回りたいと思った。
姐姐是设计师。我自己则想转到制作服装的那一边。从小时候起,我就更喜欢制作东西,所以想成为打版师之类的,转到那一侧去。
なので、ニーゴの時間以外は姉から送られてきたデザインの洋服を作っている。いい練習になるし、やはり完成した時の感動は大きい。
因此,除了尼戈的时间外,我都在制作姐姐寄来的设计服装。这既是很好的练习,完成时的感动也确实很大。
「あ、回想終わった?」 「啊,回忆结束了吗?」
「……ボクが想いに更けているのに……もぅ……」 「……我正沉浸在思绪中……真是的……」
一歩前に進み、全てを受け入れて……いや、打ち明ける前からずっと自分の事を見ていてくれた、待っていてくれた絵名と真摯にお付き合いするのは自然の流れであって……。
向前迈出一步,接受一切……不,早在坦白之前,就一直注视着我、等待我的绘名,与她真诚交往是顺其自然的事……。
そして、いつか。時が進むにつれ男女間の繋がりが一歩進むのも分かってた……だが、しかし。瑞希はここでも奥手であった。
然后,总有一天。随着时间推移,男女之间的关系也会更进一步……但是,然而。瑞希在这方面依然显得拘谨。
「ね、ねぇ瑞希。まだ怖いの?」 「喂,喂,瑞希。你还害怕吗?」
身震いする絵名の身体はシーツ以外何も纏っておらず、無垢な白い肌には紅い花が咲いている。
绘名颤抖的身体除了床单外什么也没穿,她那纯洁白皙的肌肤上绽放着红色的花朵。
緊張しているのは、なにも自分だけではない。異性と分かって家にあがりこみ、一泊すると決めている以上絵名もそれ相応の覚悟をしてきている。
紧张的,并非只有自己一人。既然明知对方是异性,还决定留宿家中,绘名自然也做好了相应的心理准备。
何かを求めて絵名は腕を伸ばし、開いた手を彷徨わせる。空を切るその指、爪の先は何故か赤い。
绘名伸出手,似乎在寻找什么,五指在空中游移不定。那划过空气的指尖,指甲不知为何染上了红色。
「……怖いよ……」 “……好可怕……”
今まで、誰かとこうなることなんて思いもしなかった。
至今为止,我从未想过会与某人走到这一步。
故に、喪失の味は何よりも怖い。未だにキスの一つも慣れていないのに、これ以上の先は恐ろしすぎる。
因此,失去的滋味比任何事物都令人恐惧。连一个吻都尚未习惯的我,面对更进一步的未来,心中满是惶恐。
しかし、相手は待つことに定評のある東雲絵名。この程度はどうってことない。
然而,对方是以耐心著称的东云绘名。这点小事对她来说,根本算不了什么。
「……一緒にお風呂入ろうとしても、怒るし」 「……就算想一起洗澡,也会生气。」
「普通はね、怒ると思うんだよボクぁ」 「一般来说,我觉得我会生气的。」
「奏たちはほぼ毎日入ってるってまふゆが言ってたわよ」
“奏她们几乎每天都来,这是真冬说的哦。”
「嗚呼……奏たちの性事情が赤裸々に……もっとリテラシーをだね……」
「呜呼……奏她们的性事被赤裸裸地……还是得提高一下文学素养啊……」
「……私は、まだ我慢しないとダメなの……?」 “……我还得继续忍耐下去吗……?”
うっ。……思わず濁った声を吐き出してしまった。 呜……我不由自主地发出了一声浑浊的叹息。
全てを受け入れてくれた相手に、彼女を悲しませなければならないのか……?
对于那个包容了我一切的人,难道我必须让她伤心吗……?
目頭には涙を溜めて、言いようのない不安に支配されている絵名を抱き寄せて、まずは落ち着かせよう。
我眼中噙着泪水,将因无法言喻的不安而颤抖的绘名紧紧抱住,首先得让她平静下来。
少しだけ堅い胸に抱かれるも、心地よさはある。 虽然被抱得有些紧,但依然感到舒适。
力強くもあって優しい、臆病な腕の加減にもようやく慣れた。
既有力又温柔,终于也习惯了那胆怯的臂力控制。
「……瑞希。いい?」 “……瑞希。可以吗?”
「……う、うん。……ボクも、絵名なら……大丈夫だよ」
“……嗯,嗯……我也觉得,如果是绘名的话……没问题的。”
台詞の内容が多分逆なのだが、ようやく瑞希も覚悟を決めてくれたらしい。
虽然台词的内容大概反了,但瑞希似乎终于下定了决心。
求めた人の、大切な部位を露出させる。 让所求之人露出重要的部位。
「…………」
「…………」
「……瑞希の、元気ないね」 “……瑞希看起来没什么精神呢。”
「そういうこと言わなくて良いと思うんだよね」 「我觉得不说那种话比较好」
「……男の人の、始めて見る……」 “……男人的,第一次见到的……”
大昔、それこそ幼少期の頃は父親や弟と共にお風呂に入ったことはあるだろう。しかし記憶は朧気だ。
很久以前,大概还是幼年时期,曾与父亲和弟弟一起洗过澡。但记忆已模糊不清。
ネットや本の知識しかないが、絵名も多少なりには勉強してきている。
虽然只有网络和书本上的知识,但绘名也多少进行了一些学习。
何度か指で突いたあと、思い切って握ってみる。 几次用手指戳了戳之后,下定决心试着握住了它。
「ぎゃんっ!?」 「呀啊!?」
どうやら間違えたらしい。 看来是搞错了。
鶏を絞める声が聞こえた。本当に申し訳ない。 听到了杀鸡的声音。真的非常抱歉。
「あ、ごめ……刺激を与えると良いって書いてあって……」
「啊,对不起……上面写着给予刺激会比较好……」
「その刺激の内容は"痛み"ではないとボクぁ思うんだ……!」
「我觉得那种刺激的内容并不是‘疼痛’……!」
だが、瑞希の陰部は元気を取り戻すどころか更に小さくなっていく。
然而,瑞希的阴部非但没有恢复元气,反而变得更加小了。
「……私に……魅力がない……?」 “……我……没有魅力……?”
「そっ、そそそそんなことないよ! 本当に! ただ……」
「没、没没没那回事!真的!只是……」
瑞希は、自分のモノが苦手……いや、それ以上に嫌悪していた。
瑞希对自己的东西感到棘手……不,甚至可以说是厌恶至极。
可愛くないし、自分の意思に反して反応する時も少なくはない。痛みなく切れるなら切り捨てたい程だ。
既不讨人喜欢,也常常违背自己的意愿做出反应。若是能无痛割舍,真想将其抛弃。
「じゃ、じゃあなんでこんなに元気ないのよ……」 「那、那你为什么这么没精神啊……」
「うぅっ……ぼ、ボクにも分からないけど……」 「呜……我、我也不知道啊……」
正直、悩みを打ち明けた時以上に緊張している。 正直、比倾诉烦恼时还要紧张。
ベクトルがかなり違うが、背負っている重圧がかなりある。
虽然方向大相径庭,但背负的压力却相当沉重。
「……思い切って、咥えてみるね」 “……我下定决心,试着含住它。”
「だ、ダメ! こんなグロテスクなの、絶っっっ対ダメ!」
「不、不行!这么恶心的东西,绝对不行!」
「いいのよ、私に任せなさい……!」 「没关系,交给我吧……!」
取りあえず、逃げないように鷲掴みにする。 总之,为了不让他逃跑,先一把抓住他。
「ぎゃんっ!?」 「呀啊!?」
ぱくっ。こういうとき、勢いよく行くのが大事だ。 啪嗒。这种时候,果断行动才是关键。
ビビっていては何も始まらない。 畏首畏尾,万事难成。
「イダァッ!?」 「哎呀!?」
今何が起きているのだ!? 现在到底发生了什么!?
これは行為に見せかけた猟奇的な殺人か!? 这是伪装成行为的猎奇杀人吗!?
絵名も覚悟をして来てると言っていた。何の覚悟だろうか。ボクを殺す覚悟なのだろうか。
绘名也说她做好了觉悟才来的。是什么样的觉悟呢?是杀死我的觉悟吗?
それならば、その真剣な顔はうなずける。人を殺す覚悟は相当重いよね。いや誰かを殺したこともなければ誰かを殺そうと思ったことは一度もないが。
那么,他那认真的表情就可以理解了。杀人的决心确实相当沉重啊。虽然我既没有杀过人,也从未有过想要杀人的念头。
絵名の肩を掴んで引き剥がす。 抓住绘名的肩膀,将她拉开。
「絵名、違う。絶対違う。ボクぁは今、死を覚悟した」
「绘名,不对。绝对不对。我现在,已经做好了赴死的准备。」
「ご、ごめん……勢いが強すぎて歯が当たっちゃった……」
「对、对不起……用力过猛,牙齿碰到了……」
おかしいな、覚悟を決めたのに。でもね。行為をする覚悟であって、痛みを受ける覚悟ではないのだ。
真奇怪,明明已经下定了决心。可是啊,这是行动的决心,而非承受痛苦的决心。
ああ、ほら。瑞希の陰部が更に元気をなくして萎んでいく。
啊,你看。瑞希的阴部更加失去活力,逐渐萎缩。
「あっ、コラ。瑞希頑張りなさい!」 「啊,喂!瑞希,加油啊!」
「む、無茶言わないでよ……」 「别、别胡说八道了……」
バチーーーン!!!! 啪————!!!!
「コラ! 瑞希ーーー!! 元気出しなさい!!」 「喂!瑞希——!!振作起来!!」
バチーーーン!!!! 啪————!!!!
「ぎゃぁぁんっっ!?」 「呀啊啊啊!?」
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某〇〇クリニック様、実弟にちゃんと許可取ってます。
某〇〇诊所,已获得我亲弟弟的正式许可。
スプラとウマ娘ばっかやってました。 最近沉迷于《斯普拉遁》和《赛马娘》,几乎没干别的。