
「はっ? なんで……」 「啊?为什么……」
重い瞼を開け、視界に入った人物に驚き、ガバッと状態を起こした。
沉重的眼皮睁开,映入眼帘的人影让他大吃一惊,猛地坐起身来。
「夢……じゃなかった、の?」 「梦……不是梦,对吧?」
自分の頬に手を伸ばし、思いっきりつねってみる。こんなことやる日が本当に来るなんて思っても見なかった。
伸手掐了掐自己的脸颊,用尽全力地拧了一下。真没想到会有这么一天,自己竟然会做出这种事。
「いっったぁ。……痛いってことは、夢じゃないんだ」
「好痛……既然会痛,那就不是梦了。」
寝ている瑞希が視界に入り、昨日の出来事がが頭に浮かんだ。一気に顔の熱が上がるのを感じる。瑞希が起きていなくてよかった。今顔を見られたら真っ赤にしすぎだって絶対にバカにされる。
瑞希熟睡的身影映入眼帘,昨日的种种瞬间涌上心头。我感到脸颊一下子热了起来。幸好瑞希还没醒,要是现在被她看到我这通红的脸,肯定会被笑话的。
(いやいや、そんなことより、夢だと思ってたから普通なら絶対にあり得ないことばっかりしちゃったんだけど……)
(不不,比起那个,因为以为是梦,所以做了很多平常绝对不可能做的事情……)
『瑞希、キス、して』 『瑞希,吻我』
(私、なんであんなこと言っちゃったのよ。いや、そもそもどうして私と瑞希があんなことしてるのよ。……恋人ってことだよね。昨日までは普通の友達だったのに。……そう、だよね。……ちょ、ちょっと待って。今日って何日?)
(我,为什么会说出那样的话啊。不对,首先为什么我和瑞希会做那样的事呢。……我们是恋人吧。明明昨天还是普通的朋友。……是的,对吧。……等等,等一下。今天是几号?)
部屋を見渡してもカレンダーはない。サイドテーブルに置いてある携帯が目に入った。見覚えのないケース。でも自分の好みデザイン。お店にあったら間違いなく手にとるようなものだった。恐る恐る携帯を手に取って画面をまっすぐと見つめる。ロックが解除された。
环顾房间,没有发现日历。目光落在边桌上的手机,那是一个陌生的手机壳,却是我喜欢的款式。如果在店里看到,我一定会毫不犹豫地拿起它。我小心翼翼地拿起手机,直视屏幕。锁屏解开了。
「……私のなんだ」 “……是我的什么”
日付を確認したけどやっぱり一日しか経っていなかった。
确认了日期,果然只过了一天。
(記憶喪失とかじゃないみたい) (似乎不是失忆)
一瞬ホッとしたけれど、むしろ記憶喪失よりヤバい状況かもしれないことに気がついいてゾッとした。
一瞬间我松了口气,但随即意识到这或许比失忆更糟糕,不禁打了个寒颤。
「一日でなにが起こったの? っていうか私が知らない間に瑞希と恋人になってあんなことしてるとか絶対におかしいでしょ。それに瑞希は……」
“一天之内到底发生了什么?而且,在我不知情的情况下,你和瑞希成了恋人,还做了那种事,这绝对不对劲吧。再说瑞希她……”
瑞希の身体のことを思い出す。 回想起瑞希的身体。
(……男の人、だったよね、たぶん) (……是个男人吧,大概)
隣で寝ている瑞希に視線を落とす。どっからどう見ても私の知っている瑞希に違いなかった。
我的目光落在身旁熟睡的瑞希身上。无论从哪个角度看,都无疑是我所熟知的瑞希。
「瑞希……なんだよね?」 「瑞希……怎么了?」
私と瑞希が恋人同士だとか、おかしなことはたくさんある。でも、そんな中でも瑞希は瑞希だって感じた。だから夢なんだって受け入れられたのに。それなのに夢じゃなかったなんて。これが現実ってこと? だったら昨日までの私たちの関係は? 一日で変わったってこと? 分かんない。全然分かんないよ。
我和瑞希是恋人这件事,真是有太多奇怪的地方了。但即便如此,瑞希还是那个瑞希,这种感觉让我接受了这或许是个梦。然而,这竟然不是梦。这就是现实吗?那么,直到昨天为止我们的关系又算什么?一天之间就改变了吗?我不明白。完全搞不懂啊。
「どうすればいいんだろ」 「该怎么办呢」
携帯の通知オンが鳴った。 手机的通知声响起。
そうだ。携帯を見れば何か分かるかもしれない。もう一度携帯を開いた。カレンダーのアプリは……私がスケジュールなんて書いてるわけないか。一応アプリを起動してみるもやはりなにも記入されていなかった。
对了,看看手机或许能发现什么。我再次打开手机。日历应用……我怎么可能记什么日程呢。试着启动应用,果然什么记录都没有。
「他には……。あ、写真」 「除此之外……啊,照片」
写真アプリを起動して中身を確認する。どの写真も身に覚えのないものばかり。自撮りも多いけど瑞希との写真が大半を占めていた。
打开照片应用,查看里面的内容。所有的照片都毫无印象。自拍虽然不少,但大部分都是和瑞希的合影。
このアングルいいじゃん。これもよく撮れてる。……ああ、もう、そうじゃなくて。いつから? いつからこんなに二人で撮ってるの? 画面をスクロールしていく。
这个角度不错嘛。这张也拍得很好。……啊,不对,不是这个意思。从什么时候开始的?从什么时候开始我们俩一起拍了这么多照片?我继续滚动着屏幕。
「ここ、かな」 「这里,对吧」
日付は……。 日期是……。
「一年前」
三人が契約した時期だ。この日からニーゴ四人の写真はほとんどなくなっていって、その代わりに瑞希と二人の写真が増えている。一緒だ。私の携帯も四人での打ち上げの写真はどんどん減っていったのに瑞希との写真はどんどんどんどん増えていった。でも……。
那是三人签订契约的时期。从那天起,四人合影的照片几乎消失了,取而代之的是瑞希和两人的照片越来越多。我们在一起。我手机里四人聚会的照片也渐渐减少,而与瑞希的照片却越来越多,越来越多。可是……。
「瑞希とはフェニランにもスポジョイパークにも二人っきりで行ったことないのに」
「和瑞希连菲尼兰和运动公园都没单独去过呢。」
それなのに携帯には瑞希と楽しそうに遊んでいる写真がたくさん残っている。
尽管如此,手机里还留着许多和瑞希一起开心玩耍的照片。
「覚えてない。……ううん、知らない、私は、知らない。こんな写真、撮ってない」
「我不记得了。……不,我不知道,我,不知道。这样的照片,我没拍过。」
どの写真を見てもいつ撮ったものなのか全然分からなかった。
无论看哪张照片,都完全不知道是什么时候拍的。
「これも、これも。これも!! 一体いつ撮ったのよ……。え、なにこれ……」
“这张也是,这张也是。还有这张!!到底什么时候拍的啊……。诶,这是什么……”
瑞希が私の頬にキスしてる写真だった。日付は半年くらい前。メッセージアプリを起動っさせて瑞希とのやり取りを遡っていく。遊びに行く約束や、気になるコスメやファッションの話がほとんどだった。
那是一张瑞希亲吻我脸颊的照片。日期大约在半年前。我启动消息应用程序,回溯与瑞希的对话。内容大多是约定出去玩,或是讨论感兴趣的美妆和时尚话题。
その中で見つけた一つのメッセージ。 在那之中找到的一条信息。
ー絵名に聞いてほしい話があるんだー ー我有话想对绘名说ー
日付はさっきの写真よりも一ヶ月前だった。 日期比刚才的照片早了一个月。
その後のメッセージを確認しても手がかかりは何も掴めなかった。分かったのはその日、瑞希が私に悩みを打ち明けたということだけ。
即使查看了之后的消息,也没有找到任何线索。唯一知道的是,那天瑞希向我倾诉了她的烦恼。
先程の瑞希との情事が頭に浮かぶ。 刚才与瑞希的缠绵情景浮现在脑海中。
メッセージのやり取りでは瑞希が話してくれた内容は分からなかったけれど、きっと内容はそのことなんだと思う。
在消息往来中,虽未能明了瑞希所言的具体内容,但我确信,她所谈及的必定是那件事。
「瑞希は男だったの?」 「瑞希是男生吗?」
瑞希の頬にそっと手を伸ばした。私よりも少しだけ高い体温が指先から伝わってくる。私の手に甘えるように頬を擦り寄せてきた。寝ているから無意識の行動に、そしてその表情がとても穏やかで、つられて私も笑顔になる。
我轻轻地将手伸向瑞希的脸颊。指尖传来比我稍高一些的体温。她仿佛撒娇般,将脸颊贴近我的手。因为是在睡梦中,这无意识的举动,以及她那无比安详的表情,让我也不由自主地露出了微笑。
瑞希のこの表情や、もう何度も肌を重ねたんだなと思えた行為からも私たちの関係はきっとうまく行っているんだろう。
从瑞希的这个表情,以及我们多次肌肤相亲的行为中,我感觉到我们的关系一定进展得很顺利。
自然と瑞希の頬にキスをしていた。 自然地在瑞希的脸颊上亲了一下。
「瑞希のことちゃんと受け止められたんだね、私」 「我能够好好地接纳瑞希了呢,我」
心当たりなんてないし、記憶ももちろん全然ないけど、ただなんとなく、その事実が無性に嬉しかった。
虽然毫无头绪,记忆也当然全然无存,但不知为何,这个事实让我感到无比欣喜。
「ん、絵名、起きてたんだ」 「嗯,绘名,你醒着啊」
瑞希は伸びをしながら起き上がり、頬に添えていた私の手を取った。まるで大切なものにでも触れるかのようなその手付きがくすぐったい。
瑞希伸了个懒腰坐起身来,握住了我贴在她脸颊上的手。那动作仿佛在触碰什么珍贵之物,让人感到一阵痒痒的。
「瑞希、どうして私に話をしてくれたの?」 「瑞希,为什么你要告诉我这些呢?」
しまった。考えていたことをそのまま口に出してしまった。
糟了。我不小心把心里想的事情直接说出来了。
「ん? 話?」 「嗯?谈话?」
「いや、えっと、その……瑞希のこと話してくれたでしょ。何かきっかけがあったのかなって」
“不,那个,嗯……你不是跟我聊了瑞希的事嘛。我在想是不是有什么契机。”
「ああ〜。そういえばちゃんと話したことなかったね」
「啊~。说起来我们还没好好聊过呢」
話したことなかったんだ。よかったぁ。 我们之前都没说过话呢。太好了。
ホッと胸を撫で下ろしていると「でも突然どうしたの?」なんて言われて、慌てて口を開いた。
正当我松了一口气时,突然被问到“可是你怎么突然这样了?”我慌忙开口回答。
「む、昔の写真見てたらなんとなく気になって」 「嗯,看到以前的照片,不知怎么的就有点在意。」
「昔の写真……そっか」 「昔の写真……そっか」
翻译为中文:
「过去的照片……这样啊」
瑞希は複雑そうな笑みを浮かべた。 瑞希露出了复杂的笑容。
「話したくないなら無理に話さなくていいからね」 「不想说的话,不必勉强自己说出来哦。」
「ありがとう。絵名は前にもそう言ってくれたよね。……ニーゴの活動してる時に事務所から声が掛かったの覚えてる?」
「谢谢。绘名之前也这么对我说过呢。……还记得我们在 NIIGO 活动时,事务所找上门来的事吗?」
「うん」 「嗯」
もちろん忘れるはずない。 当然不可能忘记。
「それで三ヶ月くらい頑張ってたじゃん?」 「你不是努力了三个月左右吗?」
知ってる。見てたから。瑞希が頑張ってるところ。だから私も頑張らなきゃって思ったんだもん。
我知道。因为我一直在看着。看着瑞希努力的样子。所以我也觉得自己必须加油。
「でもさ、突然、作れなくなっちゃったってことは言ったよね」
「但是呢,你突然说做不出来了,对吧?」
「つく……う、うん」 「嗯……嗯,是的」
作れなくなったってどういうこと? 今でも瑞希はちゃんと活動してるじゃない。どういうこと? ここは夢じゃないし、でも私の知ってる現実とも違うし……。もう、ホント訳分かんない。
不能创作是什么意思?现在瑞希不是还在正常活动吗?这到底是怎么回事?这里不是梦境,但也不是我所熟知的现实……真的,完全搞不懂。
「ねぇ、絵名」 「喂,绘名」
瑞希に呼ばれたことでハッと現実に引き戻された。 被瑞希一叫,我猛地被拉回了现实。
瑞希に手をギュッと握られ、ドキドキしてぶっきらぼうに答えてしまう。
被瑞希紧紧握住手,心跳加速,不由得生硬地回应道。
「な、何よ」 「怎、怎么了」
瑞希は恥ずかしそうな、少し気まずそうな笑みを浮かべながら口を開いた。
瑞希带着一丝羞涩和尴尬的笑容,开口说道。
「あの時は緊張とかで言えてなかったんだけど、絵名の絵じゃないとボクはダメだったみたい」
“那时候因为紧张没能说出口,但好像没有绘名的画,我就无法继续下去。”
「瑞希……」
「ボクが思っている以上にボクにとって絵名は大事な存在なんだよ」
「我比自己所想的还要重视绘名呢。」
真っ直ぐに見つめられて、一気に顔に熱が集まるのが分かる。
被他直直地注视着,我能感觉到脸上一下子热了起来。
私の反応を見た瑞希がニヤニヤとからかうようにこちらを見ていて、急いで顔を逸らした。
看到我的反应,瑞希带着戏谑的笑容朝这边看过来,我慌忙别过脸去。
「絵名〜顔真っ赤だよ〜」 「絵名~脸好红啊~」
「う、うるさいっ」 「烦、烦死了」
そう言った途端、瑞希に腕を引かれて私はベッドに引き戻された。
话音刚落,瑞希一把拉住我的手臂,我又被拽回了床上。
虽然更新迟了些,但这是以平行世界为主题的水绘奈故事的第三话。
瑞希の身体の性を男性としている表現がありますので、ご注意ください
请注意,文中存在将瑞希的身体性别描述为男性的表达。
プロセカのストーリーのネタバレを含みますのでご了承ください。
本文涉及《プロセカ》故事剧透,敬请知悉。
誤字脱字などあたたかい目で見ていただけると嬉しいです。
若有错字漏字,恳请以温暖的目光包容,我将不胜感激。
続きも頑張ります。 后续内容我也会继续努力。
(第1話 novel/17702219 (第 1 话 novel/17702219
第2話 novel/17986081) 第 2 话 novel/17986081)