
「んあ……」 「嗯啊……」
目覚めた瞬間、自分のおかれている状況がいまいち理解できず、ポルナレフはしばらく半目のまま床を見ていた。あらゆる色素を抜かれてしまったような、真っ白の床だった。
醒来的瞬间,波尔纳雷夫一时无法理解自己所处的状况,半睁着眼睛盯着地板看了好一会儿。地板像是被抽去了所有色素一样,纯白一片。
ゆっくり顔を上げてもあるものは白で、横を見ても上を見ても白だった。空間は少し広めのトイレぐらいのスペースしかなく、閉じ込められていることを嫌でも実感する窮屈さがあった。
慢慢抬起头,看到的依然是白色,向旁边看、向上看也是白色。空间只有一个稍微宽敞点的厕所大小,狭小的空间让他不得不感受到被困住的压抑感。
手足が思ったように動かないと思ったら、どうやら椅子に縛り付けられているらしい。手すりに手首を、脚二本に足首を、ロープか何かで固定されている。椅子は重く、多少動いてもびくともしない。
觉得手脚动不了,才发现自己似乎被绑在椅子上。手腕被绑在扶手上,双脚的脚踝也被绳子什么的固定住。椅子很重,稍微动一下都纹丝不动。
状況をひとつひとつ把握しながら、ポルナレフは少しずつ覚醒していく。
在逐一掌握情况的同时,波尔纳雷夫逐渐苏醒过来。
もしかすると、自分はピンチなのではないか。 或许,自己正处于危险之中。
理由は、部屋の狭さでも、拘束されていることでもない。
原因既不是房间狭小,也不是被束缚住。
「どーなってんだあ……!?」 “这是怎么回事……!?”
まずは縛られて動けない手足を解放しようと、生まれた頃から自身に備わっている特殊能力『スタンド』を発現させようとした。
他首先试图解开被绑住无法动弹的手脚,想要发动自出生以来就具备的特殊能力「替身」。
そして、あまりの違和感から、ポルナレフは叫んだ。
然后,因极度的不适感,波鲁纳雷夫大声喊叫。
どれだけスタンドを呼び出そうとしても、『銀の戦車(シルバーチャリオッツ)』は、どこにも現れなかった。
无论怎么试图召唤替身,「银色战车(Silver Chariot)」都没有出现。
息をするのと同じぐらいに当たり前だったその動作が、できなくなっている。
像呼吸一样理所当然的动作,竟然无法做到。
今までに無かった現象なので、ポルナレフは焦った。スタンドが出ないこと以外は、体に異常はない。だからこそ、スタンドだけが自由に扱えないことが歯痒くて仕方なかった。
因为是前所未有的现象,波尔纳雷夫感到焦急。除了替身无法出现之外,身体没有任何异常。正因为如此,只有替身无法自由操控让他感到无比懊恼。
「どッ、どーなってんだよこの状況っ……スタンド使いか!? こんな卑怯な手使わねーで、正々堂々おれと勝負しやがれッ!」
「这、这到底是怎么回事……是替身使者吗!?别用这种卑鄙的手段,堂堂正正跟我决一死战!」
壁に向かって叫ぶが、スタンド使いらしきものの返事は返ってこない。黙りこくる壁を睨みつけ、舌打ちした。
朝着墙壁喊叫,但似乎是替身使者的回应没有传来。怒视着沉默不语的墙壁,咂了咂舌头。
「……ん!?」 「……嗯!?」
よく見ると、静寂に苛立ちはじめたポルナレフの眼前の壁から、何かが突き出ている。
仔细一看,在因寂静而开始烦躁的波尔纳雷夫眼前的墙上,有什么东西突了出来。
水面からゆっくりと顔を出す生物のような緩慢な動きで現れたそれは、生物ではなく、どう見ても人の作り出した道具だった。しかし、存在があまりにも状況にそぐわないので、ポルナレフは困惑する。
以缓慢如同生物从水面缓缓露出脸庞的动作出现的那个东西,并非生物,无论怎么看都是人类制造的工具。然而,它的存在与眼前的情形极不相称,让ポルナレフ感到困惑。
「急になんだよ、趣味わりぃなぁ……?」 “突然怎么了,真没品味啊……”
壁から抜け出たそれは落ちることなく、重力に逆らって浮遊し続ける。超能力に操られているかのごとくまっすぐにポルナレフの元へ向かってくる。
手のひらにすっぽりと収まる、卵よりも細身の形をしたピンク色の物体。
ピンクローターと呼ばれるそれが、ポルナレフの拘束された腕に吸い寄せられるようにぴとりとくっついた。
「おわっ、離れろ、気持ち悪ぃ……!」
機械特有の無機質な冷たさが、肌を滑って肩の方へ登っていく。生理的嫌悪から顔を背けようとするが、拘束されたポルナレフの首の可動域には限界があり、顔のすぐ近くまでそれは迫ってくる。
「クソっ、こうやっておれに屈辱を与えようってことかよッ!?」
見えないように目をぎゅっと閉じて叫ぶ。当然返事は返ってこない。
ポルナレフは、性行為のために作られたこの玩具を擦り付けられること自体が、自分に対する嫌がらせだと信じて疑わなかった。この先があることなど、考えもしなかったのだ。
ピンクローターは首筋を撫でたかと思うと、今度は鎖骨の方へ下りはじめる。
骨の段差を越えたとき、何の前触れもなく始まった小刻みな振動に驚き、ポルナレフは閉じていた目を見開いた。
「なにィッ!?」
思わず大声をあげるが、ローターは澄ました様子で振動を続ける。徐々に下の方へ移動していき、胸筋の辺りまで辿り着く。
「ふ、ふざけッ」
ようやく趣旨を理解したポルナレフが、顔を青ざめさせながらそう言っても、何者かに操られている玩具が動きを止めることはない。
「ッぅぅ……!!」
小刻みな振動が胸の突起へ到達する。それまでより明らかに強い刺激に、ポルナレフは体を前屈みにして耐えようとした。
「な、っんだよ、これッ……!」
あくまで、不快感に耐えようとして体に力を入れた。なのに、伝わってくる刺激は明らかに快楽だった。くすぐったさの先にあるような感覚は、ポルナレフを動揺させるのに十分だった。
「止めろ、ふざけんなッ、とっ、とめろぉ……!」
時々上擦った声で抗議するポルナレフを更に追い詰めるように、壁から新たな玩具がゆっくりと姿を現す。
両方の胸をローターで刺激されるポルナレフの目には涙が溜まっていた。屈辱的な状況を嘆いている他に、あらぬところを刺激され、確実に蓄積された快感が、下半身を反応させ始めているというありえない状況に対する情けなさがあった。事実、ポルナレフの性器は硬くなり、窮屈そうに衣服の布を押し上げている。
「う、うぅ、嘘、だ……ぁ!?」
自分の反応を否定しようと堪えていたポルナレフは、あることに気づき目を見開く。
玩具が何らかの超能力によって操られているのと同じように、ポルナレフの衣服も操られはじめていた。トップスがたくしあげられ、下半身は下着ごと全て脱がされた。それまで衣服越しだったローターの刺激が直接的になったことで、余計に快楽は大きくなる。
「う、っ、あぁ、やッぁ……!」
身を捩って抵抗するが、ローターは肌に引っ付いているかのように離れない。
更に、新たに現れた玩具を見て、ポルナレフは絶句する。
「あっ、まてっぇ、やめっ!」
性器を包み込むようにすっぽりとハマったそれは、男性が自慰をするときに主に使う道具……オナホールだった。ローションでぐちょぐちょに濡らされた中身が、痛いほど勃起した性器に絡みつく。それだけで、甘ったるい声が漏れる。
「ッあぁっ」
最初は焦らすようにゆっくりと抜き差しを繰り返していたそれは、ポルナレフの表情が蕩けていくのに合わせて動きを速くする。
「なん、っぁあ、やめ、っやめろぉっ!」
普段自慰をしているぐらいに速度が早まった頃、胸を刺激していたローターが外れた。余韻でじんじんと疼くのがもどかしくて身を捩る。すると、間髪入れずに新たな玩具がポルナレフに近づいてきた。
シリコンのような質感で柔らかく、空中でぐにゃりと曲がる。ちょうど胸の突起に覆い被さるカップのような形をしているそれが、ローターの代わりにポルナレフの乳首に触れた。
「な、なんだぁッ……!」
変形していたそれが、元の形に戻る。胸にぴったりとくっついたそれは、まるで吸盤のように吸い付き、乳首を吸引した。
「っァあ!?」
快楽というより、痛みに近い。ギリギリとつねられるような痛みが胸の突起を襲っている。思わず前屈みになって声をあげるが、玩具は吸い付いたまま離れようとしない。
そうしている間にもオナホールが性器を擦り続けている。そのせいで、胸の突起に与えられている痛みを正しく認識できなかった。徐々に高まっていく射精感が、頭の中を支配する。こんなところでイきたくない、その思いだけで必死に耐えようとした。
「こ、のっ……くそ野郎、がぁ……!」
悪態をつきながら身を捩る。するとギリギリとした胸の突起の痛みが増して、顔を顰める。間もなく性器に与えられている快楽がそれを掻き消し、甘い声を漏らす。バグのような連鎖が続いていた。
このままでは耐えられない。理性だけではどうにもならない。今にも白濁を吐き出してしまいそうだ。
「っえ……!?」
覚悟をしかけたその瞬間、体が突然楽になって、ポルナレフは間抜けな声をあげた。
オナホールは突如動きを止め、ポルナレフから離れていった。痛いほどに勃起し先走りで濡れたそれを放置されることは辛かったが、それよりも射精しなくて済んだことに安堵した。
胸を刺激していた吸引カップもポルナレフから離れていく。無理やり吸われて見たこともないほど硬く勃った突起だけが残された。
ポルナレフの体は、焦らされに焦らされて、今にも爆発してしまいそうなほど疼いていた。本人は息を整えることに必死で、それに気づいていない。
「っ、よ、よかっ、た……」
これで終わった。悪趣味なスタンド使いは自分を虐めることに飽きたのだ。
そう思った矢先、ポルナレフは目の前に浮遊する物体を見て青ざめる。それは、先ほど自分から離れたはずのピンクローターだった。
「え、っ、おい、う、嘘だろッ、やめっ……!」
それは一直線に胸元へと向かっていく。振動を伴い、胸に触れる。二つのピンクローターがそれぞれ、発達した胸筋をいやらしく這っている。間もなく、目的としている地点にたどり着く。
吸引されてぷっくりと膨れたポルナレフのそこは、普段とは比べ物にならないぐらい敏感になっていた。加えて、達する寸前に止められ、疼く下半身。
導き出される答えは、最悪しかなかった。
「んぅ、うう、ぁあああ……ッ!?」
ローターの振動が触れた途端、意識が飛んだようになる。
自分が何を見ているかもわからず、ただ体が小刻みに痙攣している。
何かが、ポルナレフの太ももを濡らした。
「っふ、あ、は、ッぁ、あ、!」
精液だった。
乳首への刺激で、ポルナレフは達してしまったのだ。
「う、そだろ、うそ、うそッ……!」
信じられずに狼狽えている間にも、ローターは振動し続けている。正常な思考を妨げる快楽に溺れ、緩くなっただらしない口元から、一筋涎が垂れる。
「あっ、い、いやだぁ、っ、」
ローターはポルナレフから離れる気配がない。自分はこのまま快楽を与えられ続け、逃れることはできないのだろうか。絶望感が湧き上がり始めた頃、突如として両腕と両足が楽になる感覚があった。
「はっ……!」
ポルナレフを椅子に縛り付けていた拘束具が外れている。自由に体を動かすことができた。
とにかく椅子から逃れたい一心で、立ち上がろうとして腰を上げた。しかし、与えられ続けた快楽のせいで足の力は抜けてしまっていて、ポルナレフは目の前に膝をついた。
「ぁ、う、くそっ、ぉ、っあぁ……!」
動いたことでローターが擦れ、胸への刺激がより強くなる。そのまま腕をつき、四つん這いになってしまう。息を整えながら立ち上がろうと、足に力をいれる。
「……な……!?」
しかし、いくら立ち上がろうとしても無駄だった。
今度は椅子ではなく、地面から突き出たベルトのような拘束具で、四肢を床に固定されてしまったのだ。椅子の拘束が解かれたのは、ポルナレフをこの体勢にさせるための罠だった。
「ひぃ、ッ!?」
突き出した尻に、なにやら冷たい液体のようなものがかけられる。ぬるぬるとしたそれをぬりつけているのは、棒状の何かだった。
棒状の何かはポルナレフの尻に液体のようなもの……ローションをたっぷりと塗りつけ、次に窄まりへと先端を押し当てた。
「うぅっ!?」
それはローションを纏ったままゆっくりとナカに侵入してくる。
生まれて初めての感覚は、とてつもなく気持ち悪かった。胸や性器を弄られることの何倍も屈辱的だった。
「あ、あぁ、あ……!」
力が抜け、上半身を床に伏せてしまう。尻だけを突き出したような体勢になり、更にそこには玩具が突き刺さっている。
「も、も、う、やめ、っ、嫌だっ、嫌ッ……!」
玩具はある程度までナカに入り込むと、うねうねと動きはじめた。ポルナレフの懇願は全く聞き入れられずに、確実に快楽を感じるポイントを狙って刺激している。
それは、『エネマグラ』と呼ばれる、前立腺を刺激するための器具だった。当然、ポルナレフはそんなことは知らない。器具の存在も、そこを刺激されるとどんな風になるのかも、知るはずがない。
「あ、あぁ、あ……!」
内壁を押され、圧迫感に苦しんでいたのが、徐々に心地よさに変わっていく。違和感が快感になり、下半身から体全体に甘い痺れが広がる。
ポルナレフは戸惑った。一体自分が何をされているかすらわからなかったが、ただ『気持ちいい』ことだけは、はっきりと理解できた。快楽を否定する気持ちも、度重なる屈辱のせいでへし折られかけていた。掴もうとしても掴めない床を指先で引っ掻いた。閉じることすらままならない口からは、はしたない声が漏れていた。考えることをやめてしまえば、楽になれるかもしれない。そう思うほどの状況だった。
「う、あっ、ァ、こ、れっ、すご、い、ぃ、ぁ……ッ!」
言葉すらもコントロールできなくなり、勝手に溢れる声はなんと器具が与える感覚を褒めている。
ポルナレフの頬は紅潮し、目元は経験したことのない快楽から細められ、明らかに欲情していた。心の中では、まだ折れていない、と思っているが、もう思い込みだけではどうにもならない状況だった。
「あ、ァ、や、いやっ、だ、なんか、あッ、くるっ……ぅ!!」
ポルナレフの体が一瞬、何かに怯えるように強張った。次に、屈強な肉体はがたがたと震えた。性器は萎れてだらりと垂れ下がっているのに、体に走った衝撃は射精と匹敵するぐらいに強烈だった。
「あ、ぁあ、あああ、」
しかし、吐精とは違って、その感覚は緩まることなくポルナレフを襲い続ける。うめくように声を出し続けていないと、耐えられない程だった。
精を吐き出さずに迎える絶頂。それは強すぎる快楽と共に、麻薬のような幸福感をももたらす。
「あっぁあ、も、っ抜いて、っ、抜けっぇ、ぇあ、ああッ……!!」
同じペースで稼働し続けるエネマグラのせいで、ポルナレフの体を駆け巡る電流のような感覚は消えてくれない。
「あっぁ、あああ、ァ、ぁ!」
がくがくと腰を痙攣させるが、支えるもののないはずの器具は抜ける気配がない。それどころかポルナレフが抵抗の意思を見せるたびに固定され、ナカを弄る動きも激しくなっていく。
自分を襲っているゲス野郎のスタンド使いを殺してやる、という反抗心はもうとっくに消えていた。とにかく、この苦しさと、地獄のような気持ちよさから逃れたかった。屈辱的な状況は変わらないのに、絶頂によってもたさられる幸福感のせいで、脳が刺激を喜びはじめているのが何より恐ろしかった。
「あっぅあ、ま、またい、いく、ぅ……ッ!!」
姿勢を変えることは許されず、同じような刺激が絶えず与え続けられる。意識を飛ばすこともできず、ポルナレフはただ喘ぎ、許しを乞うことしかできなかった。
ポルナレフが解放されるには、現実世界で目を覚ますしかない。しかし、起こしてくれる人はいない。いつまで続くかわからない責め苦の中、精神だけは壊れてしまわないよう、祈り続けるのだった。
ポルナレフが動かないよう拘束されてエッチなおもちゃに責められる話です。
※この作品は同好者の間だけで楽しむために作られた二次創作です。原作・アニメ・出版社・その他関係者様とは一切関係がありません。 内容に関してはフィクションであり、実在のものとは一切関係がありません。