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高梨
euphoria 前編 - 高梨の小説 - pixiv
euphoria 前編 - 高梨の小説 - pixiv
49,582字
euphoria 前編
過去作の再録。ルルーシュ女体化です。  直译: 过去作品的再录。鲁路修的女性化。 诗化改写: 旧作重录启新篇, 鲁路修性转,化身红颜。 (注:原句"女体化"在中文 ACGN 圈常译为"性转",改译通过"启新篇"补足音节平衡,末句用"红颜"既保持女性化意象又押 ian 韵,使整体更具文学性)
なんでも許せる人向けです。後編の更新予定はほぼ未定です。
直译: 面向能够包容一切之人。续篇的更新计划基本未定。 意境译: 此作专为包容万物之人而备, 至于续篇何时更新,目前仍是遥遥无期。 (注:在保持原意基础上,通过"备"与"期"形成押韵,将"未定"转化为"遥遥无期"既保留不确定性的意象,又增强诗意表达。末句添加"目前"作为时间状语,使中文表达更完整流畅。)
R-18スザルル女体化  直译: R-18 苏扎鲁鲁 女性化 雅译: R-18 级 苏扎鲁鲁 化身女形 (说明:雅译版本中"鲁鲁"与"女形"形成半谐音韵脚,采用"化身"替代直白的"女性化",既保留原意又增添古典意象。"女形"在东亚传统文化中特指男性演绎的女性角色,暗合"女体化"的性别转换概念,较直译更具文学性。)
1672335,515
2023年11月23日 16:08  直译(精准传达): 2023 年 11 月 23 日 16 时 08 分 雅译(意象重构): 二〇二三年冬月廿三 申时八分 (注:以"冬月"暗指公历十一月,借天干地支"申时"对应 15-17 时,"八分"保留原数字意象,通过文言结构营造古典韵律)


 ふとルルーシュは視線を足元へ落とす。赤いエナメルの光沢には憮然とした顔の自分が映っている。ルルーシュが絶対に選ばない色のパンプスは数日前スザクから贈られたものだ。仰々しい梱包を解いて手に取った時は男のセンスのなさに驚いたが、箱の底のメッセージカードに頬が緩んだのも事実だ。
鲁路修忽然将视线投向脚下。红色漆皮的光泽上映出自己那张不悦的面孔。这双他绝不会主动选择的浅口鞋是数日前朱雀所赠。| 鲁路修垂眸望足尖,漆皮朱色映怃颜。素日避之唯恐及的这双红鞋,原是朱雀三日前相赠。拆开华丽包装时虽暗笑男子审美堪忧,但见箱底手写卡片时,唇角终究泄露了笑意。

 君に似合うと思って。日本語で書き殴られた無愛想な文字。ルルーシュにはそれだけで十分だった。
觉得适合你。用日语潦草写就的冷硬字迹。对鲁路修而言已然足够。| "衬你"二字龙飞凤舞,笔锋虽冷情意足。朱雀总这般笨拙,偏教他心旌动摇。

 スザクがナイトオブラウンズに就任してからおよそ半年。羽振りが良くなったのか、最近になってルルーシュへの贈り物の頻度が目に見えて増えた。
自朱雀就任圆桌骑士已逾半年。许是仕途亨通之故,近来赠予鲁路修的礼物肉眼可见地频繁起来。| 朱雀身披白袍列圆桌,半载光阴弹指过。飞黄腾达添阔绰,赠礼殷勤日渐多。

 白いブラウスにスピネルのブローチ。下はワインレッドのコルセットスカート。ルルーシュが今身に纏うのは全てスザクが寄越したものだ。上から下まで絵に描いたようなお嬢様然とした衣装は、痩せぎすで長身のルルーシュに少々可憐すぎる。姿見の前でううんと首を傾げ、くるくるとその場で回ってみたりする。
雪白衬衫缀着尖晶石胸针,下身是酒红束腰长裙。鲁路修此刻穿戴之物尽数来自朱雀。这般从头到脚标准千金的装束,对瘦削高挑的鲁路修而言略显娇俏。他伫立镜前偏首沉吟,又提裙旋身顾盼。| 雪纺轻衫缀晶芒,绛红束腰裹纤长。对镜自观千金装,瘦影修长偏娇样。左顾右盼犹不足,旋裙回雪试新妆。

「何してるの」  在做什么" | "弄妆何事费思量
 ルルーシュ、と肩を叩かれる。振り向くとスザクがいつものように不機嫌そうに眉をひそめていた。
鲁路修。肩头被轻拍。回头见朱雀如常蹙着眉头。| 忽闻身后唤,回首见檀郎。朱雀眉峰聚,神色总倜傥。

「おまえ、今日来るって聞いてなかった」  没听说你今天要来" | "缘何不告翩然至
「……言ってなかったから」  ……没说过" | "妾心原是不曾言
「何も準備してないぞ」  什么都没准备啊" | "妆奁未整茶未烹
「別にいい」  无妨" | "但见君子已足矣
「……何しに来たんだよ」  「……你来干什么啊」/「……汝此番前来有何贵干?」
「時間、空いたから寄っただけ」  「只是有空了顺道过来」/「抽空顺路稍作停留」
 失礼な話だとルルーシュは肩を怒らせながら言う。抗議の意味も込めて偉そうに羽織っている青いマントをぎゅっと引っ張る。
「真是失礼」鲁路修忿忿地耸起肩膀说道。像是要表达抗议般,故意将披着的蓝色斗篷用力一拽。/「无礼至极」鲁路修怒耸双肩冷言相讥,湛蓝披风应声飞扬,似裹挟无声抗议。

 都合のいい女扱いされて黙っていられるほどルルーシュも大人しくない。身分に相応しいだけのプライドも矜持もある。皇帝に注ぐ忠心と敬意の欠片もなく、目の前の男は涼しい顔をしたまま。気に留めるのも無駄だという態度でルルーシュの癇癪を受け止めていた。
被当作呼之即来的女人对待,鲁路修自然不会忍气吞声。他有着与身份相称的傲骨与矜持。皇帝未得到半分忠诚与敬意,眼前的男人依旧神色淡漠。以毫不在意的态度承接鲁路修的怒火。/视若掌中玩物岂能隐忍?朱雀眉目凝霜无动于衷,帝王忠敬如烟散,少年傲骨铮铮燃。

「面倒だな……」  「真麻烦……」/「当真聒噪……」
 心底うんざりしたようなため息にルルーシュの薄い胸がぎしりと痛む。スザクはいつもこうだ。いつも、いつからかこうなってしまった。甲斐甲斐しく贈り物はするくせに。時間が空いたから、暇だから、待機時間だから、顔を見に来ただけだから。そう言ってわざわざ足を運んでくるくせに。どこか一線を引いたような冷たい態度でルルーシュに接するのだ。
那声发自肺腑的叹息刺痛了鲁路修单薄的胸膛。朱雀总是这样。不知从何时起就变成这般态度。明明殷勤备至地送礼,却总说只是抽空过来、等候间隙顺路探望。特意前来却始终保持着划清界限的冰冷态度。/朱雀总携薄礼殷勤至,却道闲时偶经作探看。少年胸腔隐痛如裂帛,那人眉间寒霜永难消。

「スザク」  「朱雀」/「朱雀啊——」
 縋るようなルルーシュの声は不機嫌なスザクの咳払いにかき消される。
鲁路修带着哀求的声音被朱雀不悦的咳嗽声掩盖。/少年挽留声未竟,尽碎于客卿冷咳中。

「悪いけどさ、本当に時間ないんだ」  「抱歉,真的没时间了」/「恕难奉陪,时辰将至」
「……じゃあ」  「……那」/「……也罢」
 じゃあ顔なんか見せなければよかったじゃないか。いよいよ本格的にルルーシュは不貞腐れた。女々しさ全開で、八つ当たり気味にスザクの肩を小突く。期待させておいて、突き放して。服のセンスもなければ女心を悟るセンスもないのか。
直译:那我不露脸不就好了吗?鲁路修彻底闹起别扭。他完全展现出女性化的一面,迁怒般推搡朱雀的肩膀。先给予期待再推开。既没有穿衣品味也不懂女人心吗?/意译:早知如此,何必当初展露真颜?鲁路修彻底耍起小性儿。此刻的他尽显女儿情态,迁怒般捶打朱雀的肩头。先撩拨希望再冷眼相待。莫非这呆子既无衣着品味,更不懂女儿心事?

「用がないなら帰れ。私だって暇じゃないんだ」  直译:"没事就回去。我也没闲工夫"/意译:"若无要事便请回吧,本座可无暇奉陪"
「──暇じゃ、ない?」  直译:"──你、不忙?"/意译:"——当真日理万机?"
 スザクの声が一層低くなる。目を眇め、眉根をぎゅっと寄せ、不機嫌というより不快そうな顔をルルーシュの鼻先へと近づけてくる。
直译:朱雀的声音愈发低沉。眯起眼睛,紧皱眉头,将不悦更似厌恶的表情逼近鲁路修鼻尖。/意译:朱雀声线陡然沉郁,凤目微眯剑眉紧锁,带着七分不悦三分嫌恶的面容直逼鲁路修眼前。

「ルルーシュが、君が、暇じゃないって? 君がここで、俺を待つ以外に何をするっていうの?」
直译:"鲁路修,你说你忙?你在这里除了等我还能做什么?"/意译:"鲁路修,阁下所谓的忙碌,莫非是候我之外另有要务?"

「それは……」  直译:"那个......"/意译:"这......"
 わからない。ルルーシュはスザクの身勝手な言葉に応えられない。
直译:不明白。鲁路修无法回应朱雀任性的话语。/意译:语塞。鲁路修竟不知如何应对这番强词夺理。

 スザクに抗えない、逆らえない。怒りは沸くが、すぐに仕方ないのだと諦めてしまう。スザクに従順でなければならないのだといつから思うようになったのか、今のルルーシュには見当もつかない。
直译:无法反抗朱雀,无法违逆他。怒火涌起却立刻放弃认为无可奈何。从何时开始觉得自己必须顺从朱雀,现在的鲁路修完全摸不着头脑。/意译:抗拒不得,违逆不能。怒火方起便自行熄灭,徒留认命叹息。究竟何时起甘愿俯首称臣,此刻的鲁路修已然理不清这宿缘。

「ルルーシュ」  直译:"鲁路修"/意译:"鲁路修"
「あ……」  直译:"啊......"/意译:"呃......"
 疑問を口にする前に唇を掬われるようにキスをされる。待て。嫌だ。駄目だ。スザクの胸を押し返すものの、その意思とは反して口づけは深くなる。この圧倒的な力の差にルルーシュは思わず歯噛みする。けれど食いしばった歯は腰骨を辿る指に動揺した一瞬の隙にこじ開けられてしまい、口腔内をいいように舐られた。
【直译】在开口提出疑问前,嘴唇就被堵住般被亲吻。等等。不要。不行。虽然推拒着朱雀的胸膛,与意志相反亲吻却愈发深入。在这压倒性的力量差距下,鲁路修不禁咬紧牙关。但紧咬的牙齿因沿着腰骨游走的手指产生动摇的瞬间,被撬开肆意舔舐口腔内部。/【意译】疑问未及启齿 唇瓣已被封缄 以吻为匙 推拒徒劳 情潮愈炽 齿关初闭复启时 指探玉骨意迟迟 檀口尽染琼津湿

 スザクが選んだ服は、スザクによって情緒も色気もなくぽいぽいと剥ぎ取られていく。シャツも宝石も高かったんじゃないか。シャツが皺になるだろ、とルルーシュの不満も煩悶もスザクは無視して身体を暴くだけ。ルルーシュはスザクのためだけに在る。肉体も心も何一つルルーシュの自由にはならない。いつからこんな風に自由は奪われ、意義を与えられることに慣れ てしまったのだろう。
【直译】朱雀挑选的衣服,被朱雀毫无风情情调地随意剥落。衬衫和宝石不是很贵吗。衬衫会起皱的,朱雀无视鲁路修的牢骚与烦闷只顾着暴露身体。鲁路修是为朱雀而存在的。身体心灵无一属于自己。究竟何时被剥夺自由,竟习惯了被赋予意义。/【意译】朱雀选衣朱雀剥 哪管风情与诱惑 衣襟散落似飞花 珠玉委地浑不顾 玉体横陈为君开 灵肉皆系黄金锁 几时画地为牢笼 却将镣铐作情衷

 色事に潔癖だったはずの身体は、いつからスザクの猛々しいペニスを喜々として飲み込み、深いところで精液を受け止めるのに慣れてしまったんだろう。ルルーシュは口づけひとつではしたなく股を濡らして、乳頭を弄られて吸われて悦ぶようになってしまった。
【直译】原本对情事有洁癖的身体,是从何时开始欢欣吞下朱雀那凶猛的阴茎,在深处承接精液的?鲁路修仅被亲吻就淫靡地濡湿股间,乳首被玩弄吮吸便愉悦不已。/【意译】曾厌云雨事 今贪欢情浓 朱雀昂藏势如龙 尽纳深宫 檀口初沾即化露 茱萸轻啮已成虹

 ペニスで膣を擦られるだけの粘膜同士の単純な接触。恋人同士のような秘め合う愛の行為でさえないのに、酷く感じてしまう。泣き所を突かれるたびに黒髪を振り乱し、喘ぎを繰り返すだけの口はどちらのものかもわからない唾液に塗れている。スザクに注がれる性感を脳は額面通り受け止めて、ルルーシュの全身に法悦を巡らせた。
【直译】阴茎摩擦阴道这般单纯的粘膜接触。连恋人般隐秘的相爱行为都算不上,却感觉如此强烈。每当敏感点被刺激,黑发凌乱喘息连连的唇瓣浸满分不清属于谁的唾液。大脑全盘接受来自朱雀的性刺激,极乐蔓延鲁路修全身。/【意译】云台交叠本寻常 何故春潮卷巨浪 青丝散作墨云乱 娇喘凝成蜜露香 灵犀一点通髓海 快意千重透骨凉

 ベッドに縫い留められ、すっぽりとスザクの身体に覆い被さられてしまうと快楽をどこかに受け流す余裕もない。ルルーシュは媚びるような嬌声を上げ続けるだけだ。
【直译】被钉在床上,完全笼罩在朱雀身下,连转移快感的余裕都没有。鲁路修只能持续发出谄媚的娇声。/【意译】锦衾如锁困娇凰 覆雨翻云哪得藏 媚声化作穿云箭 直破九重白玉堂

 それからベッドで三度、繋がったまま連れ込まれた浴室で一度。濡れた身体を乾かす間もなく、浴室からすぐの廊下でスザクの腹の上に乗せられ二回連続でいかされた。息も絶え絶えにルルーシュは、顔色ひとつ変えないスザクをぎっと睨みつける。
【直译】之后在床上三次,相连着被带进浴室一次。未及擦干湿漉身体,在浴室外的走廊被按在朱雀腹部连续高潮两次。奄奄一息的鲁路修狠狠瞪着面不改色的朱雀。/【意译】牙床三度赴巫山 莲蓬水幕又一番 廊前未拭凝脂露 再承玉露两连环 横波嗔看无情客 面色如常气定闲

「この絶倫。時間がないだと? よくもそんな嘘」  【直译】"你这性能力过剩的混蛋。不是说没时间了吗?居然撒这种谎"/【意译】"大言不惭说没空 绝伦体力怎善终 谎话连篇"
「嘘じゃない。もう行く」  【直译】"没撒谎。这就出发"/【意译】"句句属实莫疑猜 即刻启程不稍待"
「なっ……わぷっ」  【直译】"什...呜噗"/【意译】"且慢...唔嗯"
「マント、取りに来るから洗濯して返せ」  【直译】"洗好斗篷等着我来取"/【意译】"锦氅浣净待吾归"
「……ちっ」  「……切」/「……啧」
「ルルーシュ」  「鲁路修」/「鲁鲁修」
 顔を背けたままでスザクが口を開く。  朱雀依旧别着脸开口。/朱雀偏首未相视,启唇语声沉。
「ナナリーのことなんだけど」  「关于娜娜莉的事」/「事关娜娜莉」
「誰だそれは」  「那是谁」/「那是何人」
「そう……じゃあ別に、いい」  「这样……那就没什么了」/「既如此……便作罢」
「…………変なやつ」  「…………怪人」/「…………怪哉」
 惨めに床の上に這いつくばる少女を尻目に、傍若無人な男はさっさと立ち去ってしまう。ルルーシュに羽織らせた青いマントだけがわずかに残った良心か、それともただの嫌がらせか。
无视狼狈趴在地上的少女,旁若无人的男子径自离去。留给鲁路修的蓝色披风究竟是残存的良知,还是单纯的恶作剧。/少女狼狈匍匐于地,狂徒拂衣绝尘去。蓝氅委地疑余善,却道戏谑未可知。

 こんな厭味ったらしいラウンズのマントに女々しく縋るくらいなら、センスのない色のストールのほうがまだましだ。贈り物をねだるなら次はストールにしようとルルーシュはしたり顔で頷いた。
与其披着这种俗艳的圆桌骑士披风故作柔弱,还不如用配色拙劣的围巾。鲁路修自鸣得意地点头,盘算着下次索要礼物就选围巾。/俗艳披风岂堪用,粗织围巾尚可珍。少年颔首自诩智,暗忖下回索赠巾。












 彼女がこの世で最も美しいと思えていた頃、死への渇望を覆うほどの幸福に満ちていた日々はもう遠く。それは彼女がスザクの生涯の主を手にかける前のことだ。
当她还能相信此世存有至美之时,充满足以掩盖对死亡渴望的幸福的日子已经远去。那是在她夺取朱雀主君性命之前的事。/彼时她尚不知死之渴慕,唯有幸福满溢,而今皆成往昔。终焉始于弑主时,朱雀命途自此易。

 ユーフェミアを喪った瞬間、痛哭と慟哭に蝕まれ疑いは確信に変じた。幸福が真実を捻じ曲げる麻薬ならば、憎悪は現実を食い破る凶器になる。ルルーシュはスザクにとってのファムファタルだった。
当尤菲米娅消逝的刹那,恸哭与悲鸣侵蚀全身,疑虑化作确信。若幸福是扭曲真相的麻醉剂,憎恶便是撕裂现实的凶器。鲁路修之于朱雀,恰如宿命的红莲业火。/尤菲陨落的瞬间,哀嚎噬骨疑云终成真。幸福若为篡改真相的迷幻剂,恨意便是撕裂现实的修罗刃。鲁鲁修是朱雀逃不脱的彼岸花。

 両腕の中で穏やかな寝息を立てるルルーシュを見つめながらスザクはこの矛盾に唇を強く噛む。
朱雀凝视着在自己臂弯中安睡的鲁路修,将矛盾的苦涩深深咬进唇齿之间。/朱雀凝视怀中人安稳的睡颜,唇间紧锁的矛盾在静谧中无声嘶鸣。

 暗澹たる絶望に浸され、明けぬ夜を希求する。だが世界は残酷にもこの行き場のない感情を置いて廻り続ける。
沉溺于漆黑绝望,祈求永不破晓的长夜。但世界依旧残忍地带着这份无处安放的情感继续轮回。/沉沦于永夜深渊,渴求晨光永不降临。可天地不仁,载着这流浪的悲怆兀自旋转。

 空は暁光を兆しはじめ、声もなく涙を流すスザクの頬とルルーシュの丸い肩を白く照らす。窓から差し込むその光がいやに優しくて、眩しくてスザクはルルーシュを強く抱き寄せる。僅かに身動ぎをしたルルーシュが薄く瞼を開く。
天光初露,无声的泪水在朱雀的脸颊与鲁路修圆润肩头镀上银白。透窗而来的晨光过分温柔刺眼,朱雀将鲁路修紧紧拥入怀中。怀中人微微颤动,睫毛如蝶翼轻启。/晓光浸染窗棂,无声泪珠在朱雀面庞与鲁鲁修雪肩流淌。这过分温柔的晨曦里,他将人更深地按进胸膛。怀中人睫羽轻颤,漏出一线碎金眸光。

「泣いてるのか」  「在哭吗」/「落泪了么」
 そのか細い声にスザクは頷いた。そうか、とルルーシュは笑う。
面对这细弱的声音,朱雀点头承认。鲁路修轻笑:「这样啊」/朱雀颔首作答,鲁鲁修轻笑如碎玉:「原来如此」

 未だ彼女は微睡みの最中にある。この笑みはスザクに与えられた無垢ではない。彼女のアガペーはただひとりのみに注がれる。記憶を奪われ、ルルーシュの唯一はスザクだけという現実を刻まれてもなお、彼女の愛は輝きを失わずにある。すり替わっただけで、スザクでは彼女の一番には永遠になれない。
她仍沉眠于浅梦之中。这笑意并非给予朱雀的纯粹之物。她的圣爱早已倾注于唯一之人。即便记忆被篡改,被烙上「鲁路修的唯一是朱雀」的现实,她的爱依旧璀璨如初。不过是偷换概念,朱雀永远无法成为她心中的至臻。/她仍在薄梦中徘徊。这笑意并非赠予朱雀的纯粹之物。她的圣爱早已浇筑于唯一之人。纵使记忆被剥离,被刻上"鲁鲁修的唯一是朱雀"的烙印,那份爱依旧流光溢彩。不过是狸猫换太子,朱雀永难企及她心中的白月光。

「苦しい」  「好痛苦」/「喘不过气」
 絞り出すように呟けば、散々に嬲り汚したはずの肢体が、柔くスザクの身体を包み込む。ただ黙って、子をあやすような優しい手つきで丸まった背を撫でている。
挤出的低语中,曾被蹂躏得残破不堪的躯体却温柔包裹住朱雀。沉默着以抚慰婴孩般的轻柔手法,抚过蜷曲的背脊。/破碎的呜咽里,曾被摧折的躯体却温柔环抱。静默中,他抚过那弯月般的脊背,像安抚受惊的幼兽。

 君が生きていることが苦しい。自分が生きていることが苦しい。
你活着令我痛苦。我活着令我痛苦。/你呼吸的重量是枷锁,我心跳的声响是诅咒。

 悪夢の終わりを望むのに、ルルーシュに縋ることを止められないことが苦しい。身分に見合わない清貧な造りの屋敷と、淫蕩な日々にこのルルーシュは何の疑問も抱かずにいる、哀れな籠の鳥。飛び方も歌い方も忘れ、愛でられるためだけに生きている。それだけの存在に、こんなに乱されることが苦しい。
明明渴望噩梦终结,却无法停止依赖鲁路修的痛苦。与身份不相称的清贫宅邸,沉溺淫靡生活的他却毫无质疑,真是可悲的笼中鸟。既忘却了飞翔和歌唱的方式,只为被宠爱而存活。被这样卑微的存在扰乱心神实在痛苦。// 渴望梦魇终焉却难舍鲁路修,此般煎熬蚀骨锥心。寒舍清贫难配尊位,沉湎欲海的金丝雀却浑然不觉,囚笼锁尽凌云志。折翼失声空余媚骨,偏教人为此方寸大乱。

 唇を寄せると、ぱっと目を見開いたルルーシュが刹那戸惑いの色を浮かべた。スザクは苛立ちを隠さずに小さく舌を打ち、嫌なのかと言外に告げる。ほんのわずかな拒絶さえ今のスザクには耐えられない。
当双唇相贴时,鲁路修骤然睁大双眼露出刹那迷茫。朱雀毫不掩饰烦躁地轻咂舌,用眼神质问是否厌恶。此刻的他连些微抗拒都难以承受。// 唇瓣相覆的刹那,鲁路修惊睁的瞳中涟漪骤起。朱雀咂舌泄焦躁,眼波挟诘问:莫非厌恶至此?此刻的他,连纤毫推拒都成穿心利刃。

 応えを待つより先にスザクは動く。一度起き上がると、腕に抱き込んでいたルルーシュをベッドに押し倒す。黒い髪がシーツに零れ、うっ血痕に塗れた肢体にひと房流れ落ちた。
未待回应朱雀便已行动。起身将臂弯中的鲁路修压倒在床。乌发散落床单,一缕青丝垂落满是淤痕的躯体。// 不待应答朱雀已欺身而上,揽臂翻覆间将人囚于锦衾。鸦色云鬓漫洇素绢,一缕青丝垂落斑驳玉肌。

 スザクを見つめる瞳は覚醒しきっており、戸惑いの色を一層濃く写し込んでいる。奪われた叛意が奥に潜んでいるようで、ひどく不快だった。
凝视朱雀的瞳孔完全清醒,映出愈发浓重的困惑。被夺走的叛逆似在深处蛰伏,令人极度不快。// 凝望他的眼眸清明如镜,却映着愈加深沉的迷雾。那抹被禁锢的反骨在暗处蛰伏,惹人烦恶丛生。

 まだ彼女が微睡んでいたうちにこの不毛な問答は終わらせるべきだったのだ。夢の中でしかスザクはルルーシュに触れたくない。苦しい現実では憎むことしか許されないのだから。
本该在她浅眠时结束这无益的问答。朱雀只想在梦中触碰鲁路修。残酷现实里唯有憎恨被允许。// 合该在她未醒时了结这徒劳的机锋。惟愿梦中得抚君颜,醒时恨海滔天。

「足開いて」  把腿张开//展足
 意識せずとも冷たい物言いになってしまう。ルルーシュはおずおずと両足を開く。合わさっていた陰唇からスザクが吐き出した精液が一筋ゆっくりと滴り落ちた。それを指で掬い、塗り込むように会陰をぬちぬちとなぞる。ルルーシュは息を詰め、くっと腰をしならせた。
不自觉变得冷硬的语气。鲁路修怯生生分开双腿。闭合的阴唇间缓缓淌下朱雀射入的精液。用手指舀起涂抹会阴,鲁路修屏息弓起腰肢。// 冷语似刃破空。他颤睫分膝,花唇微启处银丝垂落。蘸取白浊描摹幽谷,但见玉腰如月弯。

「んっ……」  嗯……//唔嗯……
 薄闇を纏った四肢がシーツの上を掻くように蠢く。爪先が空を蹴り、甘く軽い絶頂に至ったのかクリトリスは固く勃起し、陰唇がひくひくと引き攣っている。あ、あ、と短い喘ぎのあとでルルーシュは肩で荒い呼吸をし始める。たった指一本で、とスザクは薄ら笑いを浮かべた。
笼着薄暗的四肢在床单上抓挠般扭动。足尖踢空,或许抵达轻微高潮的阴蒂硬挺,阴唇抽搐痉挛。短促呻吟后鲁路修开始用肩膀粗重喘息。仅凭一指就…朱雀泛起冷笑。// 朦胧玉肢绞皱锦衾,莲足踏空处春潮暗涌。花珠挺立蕊唇颤,短促娇啼后香肩起伏急喘。朱雀抚指冷笑:区区一指便至此?

「指だけでいいの?」  只用手指就够了吗?//一指便足矣?
「よく……ない」  「并非……时常」/「并非……总遂愿」
「どうしてほしいか、ちゃんと言って」  「想要我怎么做,就清楚说出来」/「若有所求便直言,莫教春风误玉壶」
 ルルーシュは瞳を伏せ、白む窓へ視線を送る。言葉にするのを憚るようなことに及んでいるのに、ルルーシュの潔癖さは悦楽に身を委ねたとて顕在している。
鲁路修垂眸望向苍白的窗棂。即便涉足难以启齿之事,他那近乎洁癖的矜持仍如浸透欢愉的霜雪般分明。/鲁路修低垂睫羽凝望素白窗牖,纵使沉湎于禁忌欢愉,骨子里的清冷仍似雪落寒潭般明澈可鉴。

 苛立つ。腹立たしい。ルルーシュだけがきれいなままだ。現実は醜く、スザクの胸奥は荒れ狂っている。
焦躁。愤懑。唯独鲁路修仍保持洁净之姿。现实丑陋不堪,朱雀的胸腔深处正翻涌着狂风暴雨。/心火灼灼,愤懑难平。唯有鲁路修如皎月凌霜,照见现世腌臜,朱雀胸中惊雷正裂空。

 淫らな言葉を口にさせ、その高貴を辱めてもこの苦しみは消えない。澱みとなって胸の奥に溜まっていく一方だ。それでもスザクは求めることを止められない。
即便令其吐露淫靡之语,玷污那份高贵,这份苦痛也不会消散。反而化作沉淀淤积在内心深处。即便如此朱雀仍无法停止索求。/纵使诱他说尽浪语淫声,折辱那份矜贵,痛楚仍如附骨之疽。却如淤积的沉渣不断沉积于胸腔深处,而朱雀甘愿饮鸩止渴。

 可憐な唇がスザクに犯されたいと言うまで、焦らして、責め立てて、追い詰める。小さく痙攣し、蜜を垂らす膣を中指でぐちぐちと掻きながら親指ではクリトリスを捏ね回す。
直至那娇艳双唇吐露渴望被侵犯的哀求,焦灼撩拨、步步紧逼。用中指在渗出蜜液的秘处搅动揉弄,拇指捻弄着战栗的花核。/非要逼得那两瓣海棠说出"求你亵玩"才肯罢休,时而撩拨时而催逼。中指在濡湿花径翻搅春水,拇指揉搓着颤巍巍的朱果。

「や、ぁんっ……! ひゃ……っ」  「呀啊……! 噫呀……!」/「啊嗯……! 咿呀……!」
「ほら、いやらしい音。もうこんなぐちゃぐちゃに濡れてる。まだ指だけなのに」
「听,这淫靡水声。早已泥泞不堪。明明还只是手指」/「且听这潺潺春潮,早将锦衾浸透,不过纤指戏花心」

「ちがうっ……だめっ、あぁっ、だめ、スザク」  「不是的……不行,啊啊,不可以,朱雀」/「莫要…不可…嗯啊…休得…朱雀君」
「違わないだろ、ルルーシュ」  「哪里不是了,鲁路修」/「自欺欺人,我的殿下」
「あ、あぁっん!」  「啊…啊嗯!」/「啊…啊呀!」
 器用にスザクは包皮を剥き、勃起した陰核を露出させた。赤くしこるそこを更に強く擦り潰すと、ルルーシュの腰がびくっと浮き上がった。
朱雀灵巧地剥开包皮,露出勃起的阴核。/朱雀娴熟地褪去外皮,让挺立的蕊尖暴露无遗。

「いっ……あ、ああっ! そこ、やっ、あっ、あぁっ」
「别…啊、啊啊!那里、别、啊、啊啊」/「别…啊…那里不行…轻点…啊呀」

「ここ? へえ、嫌なの?」  「这里?欸,不喜欢吗?」/「是这里?看来小猫咪不喜欢被碰呢?」
「あぅ! んっ! そこ、ゆび、いやだっ……!」  「啊呜!嗯!那里、手指、不要…!」/「呀!别碰…指尖别探那里…!」
「駄目。ちゃんと言えよ」  「不行,要好好说出来」/「不乖,要用话语求我」
「っ……あっ」  「…啊」/「呃…」
 いやいやとかぶりを振るルルーシュと視線がかち合う。蕩けたまなざしのルルーシュは観念したように小さくスザクのを、と呟いた。
与摇头拒绝的鲁路修视线相撞。/在摇曳眼波中与他四目相对,鲁路修认命般低语。

「俺のを?」  「我的?」/「要我的?」
「いれ……て、くれ」  「放…进来」/「请…填满我」
「入れるだけ?」  「只要放进去?」;「仅需置入即可?」
 間髪入れずに投げかけられた言葉にルルーシュが鋭く眉をひそめた。屈辱を浴びて歪んだその表情に駆り立てられ、スザクの下肢の疼きは増す。くつくつと笑いながら身を寄せ、耳元でからかうような口調で冗談だよ、と言った。
对猝然抛来的质问鲁路修骤然蹙眉;鲁路修对那猝不及防的诘问骤然蹙眉。看着对方因受辱而扭曲的面容,朱雀下肢的灼痛愈发强烈。他轻笑着贴近耳畔戏谑道只是玩笑;屈辱扭曲的容颜如火灼烧神经,朱雀嗤笑着贴近耳廓吐息:"玩笑而已"。

「俺のこれで、中ズポズポ突かれて、それでめちゃくちゃにいきまくって、奥にザーメンいっぱい出されるのがいいんだよな」
「就是要用我这根东西捅进你深处,把你干到神魂颠倒,在子宫里射满精液才痛快」;「偏要长驱直入捣个酣畅,教你欲仙欲死宫房盈浆方称心肠」

「……っ……! 私を売女のように言うな!」  「……!别把我当娼妓!」;「……!休将凤仪比作章台柳!」
 途端、心が凍る音がした。反芻の間もなく再び苛立ちが沸くと今度は嗜虐の熱を帯び始める。口角が引き攣り、喉奥は絞扼の痛みに喘ぐ。膣にもう一本指を差し込み、激しく内壁を擦った。
霎时心脏结冰的声响传来。未及反刍的焦躁化作施虐欲,嘴角抽搐喉间如遭扼制。阴道再添一指激烈剐蹭内壁;寒冰碎裂声刺破胸腔,未及喘息暴虐已攀上眼角。双指并驱直捣花芯,软肉在摧折中战栗。

「や、あっああっ! スザク、あっ、いやっ、やっ!」
「呀、啊啊!朱雀,啊、不要、住手!」;「呃啊…朱雀…别…莫再…」

「……ああそう。そうですね、ルルーシュ皇女殿下。殿下はラウンズの、それもイレブンなんかの汚れたペニスで自慰をなさるのがお好きなんですよね。……ねぇ殿下、あなたから見ればイレブンの猿が腰を振る姿はさぞ滑稽でしょう」
「啊对。鲁路修皇女殿下就爱用十一区贱民的肮脏阳具自慰呢。看着猴子挺腰的模样很可笑吧」;「诚然。殿下素喜屈尊纡贵,任夷狄孽根亵玩玉体。看那蛮夷摆胯,可觉滑稽无双?」

 ルルーシュが瞠目する。違う、違う、と必死に否定しても今のスザクには届かない。ルルーシュをただ辱め、嬲ることでしか満たされない。それが自傷にも似た行為であると、スザクもルルーシュも自覚しながら本能のまま互いに快楽を追う。
鲁路修瞪大双眼。徒劳的否定无法传达给此刻的朱雀。唯有凌辱与玩弄能带来满足。明知是自毁般的行径,二人仍追逐本能快感;绛唇翕张终成徒然,朱雀眼底唯有肆虐的欢愉。相噬相食间,痛楚与极乐并蒂绽放。

「ちがっ、やっ、激し……っ! いっちゃっ……」  「不、太激烈……要去了……」;「莫要…这般凶…登仙矣…」
「ええ、好きなだけいってください。イレブンに膣を掻き回され、クリトリスを弄られながら。何度でも、どうぞ。皇女殿下の望むままに、自分がいかせて差し上げます」
「请随意高潮吧。在被十一区人玩弄阴道阴蒂时。多少次都可以。皇女殿下想要的,我都会满足」;「尽可承欢。任蛮夷指掌翻搅花房,撩拨珠蕊。千次万回,悉听凤谕」

「ス、スザク……ぅ! ちがっ! あっ、や、スザクッ……!」
直译: "朱、朱雀……唔!不对!啊、不、朱雀……!" 雅译: "朱…朱雀……啊!不…不对啊!啊…别…朱雀啊……!" 注:第二版通过添加感叹词"啊"和重复字形成韵律感,用"别"字补全否定语气,整体在保留原意的基础上增强情感张力,使人物慌乱纠葛的情绪更富诗意

 絶頂に身を投げ出したルルーシュの四肢がびくびくと数度シーツの上で跳ねる。スザクの酷い言葉にさえエクスタシーを感じたのだろう。生ぬるい粘液は量を増し、膣壁は抜き去る指を名残惜しそうに強く締め付けている。ぐっしょりと濡れた手をスザクはルルーシュの口元に押し付ける。スザクが何も言わずとも、舌を出したルルーシュは当惑の表情を浮かべながら己の蜜にまみれた手を舐め上げる。
直译:在绝顶中将身体抛掷的鲁路修四肢数次在床单上痉挛弹动。连朱雀的刻薄话语都能感受到快感吧。温热的黏液增加份量,阴道壁正依依不舍地紧紧绞住正在抽离的手指。朱雀将湿漉漉的手按在鲁路修嘴边。即使朱雀沉默不语,伸出舌头的鲁路修仍带着困惑表情舔舐沾满自己蜜液的手掌。||意译:鲁路修攀上巅峰的四肢在床单痉挛战栗,连朱雀的恶语都化作催情毒药。湿滑的蜜液汩汩涌出,花径缠绵挽留着抽离的指节。朱雀将濡湿手掌覆上他唇畔,无需言语,那人便伸出丁香小舌,迷离舔舐着沾满情露的指尖。

 掌、指の間から爪先まで、両手でスザクの腕を引き寄せてまでぺろぺろと舐めている。その姿は雄のあさましい欲を煽る。口元に笑みが浮かぶのと同時に腰がずんと重く疼いた。
直译:从掌心、指缝到指尖,用双手将朱雀的手臂拉近贪婪舔舐。这副姿态煽动着雄性卑劣的欲望。嘴角扬起微笑的同时,腰际传来沉钝的疼痛。||意译:自掌心至指尖细细舔弄,连指缝都不放过。这般媚态撩拨着雄兽最原始的欲望。他唇角含笑,腰眼却泛起酸胀的钝痛。

 醜い欲望が身の裡で暴れ回る。数時間前に交わったばかりだというのに、スザクを煽り立てるのはいつだってルルーシュの言葉ひとつ。
直译:丑陋的欲望在体内横冲直撞。明明数小时前才交合过,能煽动朱雀的永远只是鲁路修的一句话。||意译:狰狞欲念在血脉里奔腾。分明才云雨初歇,那人轻飘飘一句呢喃,便教朱雀再度情潮翻涌。

 指に絡んでいた舌を摘み口を開かせる。だらだらと唾液まじりの粘液がルルーシュの顎から細い首に滴り落ちた。その軌跡さえも涙みたいにきれいで、本当に嫌になる。彼女の言葉ひとつでこんなにも簡単に乱される。思考も、感情も、理性もむちゃくちゃにされてしまう。
直译:捏住在指间缠绕的舌头强迫张嘴。混着唾液的粘液从鲁路修下巴滴落到纤细脖颈。连那道轨迹都像眼泪般美丽,真是令人厌恶。仅凭她一句话就能如此轻易扰乱。思考、感情、理性全都支离破碎。||意译:钳住缠绕指尖的软舌迫他启唇,银丝混着蜜露自下颌滑落颈项。连那蜿蜒的痕迹也如泪痕般凄美,当真可恨至极。只消片语便能搅乱心神,教理智七零八落。

 膣口にペニスをぴったりと当て、そのまま腰を押し進めた。ルルーシュがびくりと身を竦ませ、一度だけ首を横に振る。抵抗にもならないか細い訴えに構わず、煽られるまま中を貫く。嫌だ、痛いと喚く口を塞ぎ、思うままに腰を振る。自分で揶揄しておきながら、一度心地の良い内壁を味わって仕舞えばこのざま。猿と呼ばれても仕方がない。唇の端から漏れる嗚咽のような嬌声も心地が良い。この征服感と性感はスザクの理性の線を容易く焼き切る。自分がルルーシュのすべてを支配し、服従させなければならない。
直译:将阴茎紧贴阴道口径直挺进腰肢。鲁路修猛然僵直身体,仅摇头一次。无视不成抵抗的微弱抗议,顺着煽动贯穿内部。堵住哭喊不要、好痛的嘴唇,随心所欲摆动腰肢。明明自己先出言讽刺,一旦尝到舒适的内壁就变成这副模样。被称作猿猴也是理所当然。从嘴角漏出呜咽般的娇声也令人愉悦。这份征服感与性快感轻易烧断朱雀的理性之线。自己必须支配鲁路修的一切,令其服从。||意译:阳物抵住花径长驱直入,怀中人战栗着摇头。纤弱抗议湮没在撞击声中,朱雀掐住他哭喊的唇肆意挞伐。先前讥讽之语犹在耳畔,此刻却被内壁绞得欲仙欲死,当真禽兽不如。破碎娇吟自唇畔溢出,征服欲混着快感熔断理智——定要教他彻底臣服。

「あぁっ、スザク、スザク……!」  直译:"啊、朱雀、朱雀……!"||意译:"啊…朱雀…朱雀……!"
「くっ……」  直译:"唔……"||意译:"嗯……"
 今はそんな使命感も圧倒的な性感に攫われてしまう。ペニスの先端でルルーシュの最も弱いところを突く。そこを擦れば否応なしにルルーシュはあんあん泣いてもっと、と膣を締めて悦ぶのだ。膣壁を突きながら剥き出しのクリトリスに指をかけると腰を浮かせ、ルルーシュの方から擦りつけてきた。いやだ、ちがう。ルルーシュが顔を真っ赤にして首を振る。は、とスザク嘲るように笑った。
直译:此刻连使命感都被压倒性的性快感掠夺。用阴茎前端顶住鲁路修最脆弱之处。只要摩擦那里鲁路修就会呜呜哭泣,更用力收缩阴道取悦。边抽插阴道边用手指拨开裸露的阴蒂,鲁路修便抬腰蹭来。不要、不对。鲁路修满脸通红摇头。哈,朱雀发出嘲弄般的笑声。||意译:使命荣光尽数湮灭在欲海之中。龟头碾过最敏感的软肉,花穴立即绞紧讨好。指尖拨弄肿胀花珠,那人竟主动抬腰迎合。"不要…不是…"绯红面颊连连摇晃,惹得朱雀嗤笑出声。

「何が、嫌なんだよ」  直译:"哪里、不要了?"||意译:"嘴上说不要?"
「ちが……っう、あっ、だめっ」  直译:"不……嗯、啊、不行"||意译:"别…啊…那里不行……"
「こんな、締め付けて……っ」  「这样、勒得太紧……嗯」
「ひゃっ! あぁっ、あぅんっ、そこっ」  「呀啊!啊啊、啊呜嗯、那里……」
「ああっ……ほら、ヒクヒクしてきた……もういきそうなんだろ」
「啊啊……看、开始抽动了……快要射了吧」

「あぅ、う、っんあっ」  「啊呜、嗯、嗯啊……」
 興奮で声がつい上擦る。名前を呼ばれるのが好きなのか、ルルーシュとスザクが囁けば彼女は素直にペニスを食い締めた。ルルーシュは喃語じみた幼い声色で喘ぎ、激しい突き上げと共に首を振って身悶えた。
兴奋令声线陡然拔高。或许因为爱听名字被呼唤,每当鲁路修与朱雀耳语时,她便会乖巧地绞紧阴茎。鲁路修用稚气未脱的绵软声线喘息着,随着激烈顶弄摇头摆腰辗转承欢。

 快楽に浸かり、涙と涎と精液に塗れてた彼女の姿はそれでも、スザクにはどんな宝飾品よりきれいに見えるのだ。ああ、なんて。なんて、苦しいのか。淫らに貶めても、恥辱を与えようとも高潔さは曇らず。スザクにこんな痛みを残したまま、この世で一番美しいままなのだと錯覚させて。
纵然沉溺欲海被泪涎精液玷污,她此刻的模样在朱雀眼中仍胜过万千珠翠。何等荒唐。这般蚀骨痛楚。纵使百般亵玩千般折辱,那份高洁始终纤尘不染。偏要留予朱雀这般剜心之痛,让他错觉这仍是世间至美。

 スザク、スザク。ルルーシュが舌ったらずで繰り返す。スザクは己の性感を追い立てるように腰をぐぐっと膣の奥へと押し込めて、数度そこを抽送する。
朱雀、朱雀。鲁路修含着舌尖反复呢喃。朱雀仿佛追逐快感般将腰肢深深顶入花径,在那温软处反复抽送数回。

「やあぁっ……! い、いくっ……!」  「呀啊……!要、要去了……!」
 親指で弄っていたクリトリスを捏ね回すと、いよいよルルーシュの身体がびくびくと痙攣し始めた。スザクはルルーシュに深く高い絶頂を叩きつけるように、中をより荒く、強い力で擦り上げた。眦に涙を乗せた目を見開きながらいく、とルルーシュがうわ言のように繰り返す。澄んだ色の瞳が快楽で霞むのを見送ると、ひときわ甘い声を上げ、ルルーシュが絶頂に達した。陽光に晒された媚態にひどい背徳を感じる。薄いレースカーテン向こうの世界は健やかに回り始めているのに、この二人ぼっちの世界は非道徳の熱に満ちている。
拇指揉捻着肿胀花核,鲁路修的身子终于开始剧烈痉挛。朱雀以要将人推上极乐巅峰的力道,在湿滑甬道内发狠顶弄。看着那双噙泪星眸蓦然圆睁,听着破碎呻吟渐成泣音,直至琉璃色瞳孔被快感蒙上雾气——随着一声甜腻过一声的呜咽,鲁路修彻底攀上顶峰。阳光下这放浪形骸令人倍感背德。薄纱窗帘外世界正循规蹈矩运转,而两人构筑的天地却浸满悖德情热。

「んっ、はあ、ルルーシュ、中、いっぱい出してやるよ」
「嗯、哈啊、鲁路修、全都射给你哦」

「あんっ、あっ、スザク、うごくな、ああっ! スザク、いってるからぁ、あぁっや、またいっちゃうっ!」
「呜啊…朱雀别动…别…要泄了…那里…要融化了…!」

「いけよ、好きなだけ……! く……っ、アッ、出る……!」
「尽情逞凶吧…呜…要…要漫出来了…!」

 耐えきれずスザクが中に射精すると、最奥に熱を浴びたルルーシュがいやらしい声で、大きく呻く。膣の奥で弾けた精液がルルーシュの内腿から伝い、シーツを濡らした。大きく上下する白い胸。痛々しく横たわる少女の身体を眼下にして、スザクは圧倒的な征服感に震えた。この感傷は太古から遺伝子に刻まれた雄の本能だ。射精欲よりも尚激しい本能の歓喜にスザクは刹那、この一瞬だけ現実を忘我する。
滚烫的洪流涌入花房最深处,鲁路修发出甜腻的哀鸣。腿间淌落的琼浆浸透锦衾,雪峦剧烈起伏。望着如折翼蝶般脆弱的少女,朱雀沉浸在原始征服的颤栗中——这是深植血脉的雄性狂欢,比情潮更炽烈的本能令他暂离尘世。

 虚しいだけの幻惑はルルーシュの覚醒で終わりを告げる。彼女が震える手でシーツを引っ掴み、緩慢な動作でベッドから起き上がる。呼吸も整わないうちに一体どこへ行くというのか。長い黒髪がうなじから背中、腰近くまで汗で張り付いている。スザクはその後ろ姿に現実へと引き戻された苛立ちと、拙い焦燥感に駆られ乱暴に彼女をベッドへと引き倒した。
晨雾般的迷梦随她睁眼而散。素手攥皱衾枕,残喘未定便欲离巢。青丝如瀑浸透香汗,朱雀凝望那道颤栗的脊线,被现实刺痛的眼眸燃起暴虐,猛然将白蝶掼回锦巢。

「スザク!」  「朱雀!」
 ルルーシュがじたばたと暴れる。そんな無意味な抵抗と叱責はただスザクを煽るだけだ。離せという悲鳴も気に留めず、理不尽に沸いた怒りのまま、暴れるルルーシュに口付けた。
鲁路修如困兽挣动。徒劳的抗拒反成情欲薪火。朱雀扣住呜咽的朱唇,任无名业火焚尽理智。

「ふっ、んぅ……」  「唔…嗯……」
 もはや言葉にするのも億劫だった。この悪態ぶりで十分伝わるだろう。スザクが抱えるない交ぜになった感情が、伝わればいい。滑り込ませた舌にルルーシュが僅か歯を立てる。子猫のような甘噛みに憫笑した。何もできない。ルルーシュがスザクを傷つけるなんてできやしないのだ。スザクを押し返していた手のひらから徐々に力が抜け、つま先がじわりと丸まる。股ぐらを叩く両足も気力を失い、再びシーツに投げ出される。もういい。ルルーシュが呟く。
言语已是多余。抗拒的姿态早诉尽衷肠。当灵舌遭遇幼猫撒娇般的轻啮,他苦笑垂眸。推搡的柔夷渐失力道,玉趾蜷缩如含羞草。踢蹬的纤腿终归瘫软,任青丝再度铺满鸳枕。「随你」她叹息如落樱。

「……好きにすればいい。どうせ逆らっても無駄なんだ」
「…任君采撷。徒劳挣扎…何必」

 その認めはスザクの苦しみを増長させるものであり、その諦めは今のルルーシュの潜在意識に常在する感情だった。かの人がルルーシュの記憶を塗り替え、人格を捻じ曲げ、反逆心をそぎ落とし、人権を、生存の是非をスザクに委ねた。
这声认命刺痛朱雀心扉,却是她灵魂深处的谶语。记忆被篡写,人格遭扭曲,反骨尽折,连呼吸权都系于他掌中。

 そうだ。この女は俺のものなんだ。  直译版:没错。这个女人是我的。|诗化版:是了,此女当归我所有。
 胸奥に渦巻く欲望と絶望が理性をかき乱す。ユーフェミアを貶めた仇敵。かつての主である少女の無垢がスザクの脳裡をよぎった。純白のドレスが真っ赤に染まって、薔薇色の頬は青白くなり、色も、体温も何もかも世界から消えていく。最期に乾いた唇が象った言葉、それが思い出せない。
直译版:胸腔深处翻涌的欲望与绝望搅乱理性。贬低尤菲米娅的仇敌。昔日主君少女的纯真掠过朱雀脑海。纯白礼服染作赤红,蔷薇色的脸颊变得苍白,色彩、体温,一切都在世间消逝。临终时干涸双唇拼凑的遗言,却如何都想不起。|诗化版:欲望与绝望在胸腔深处交织成涡,将理性撕扯得支离破碎。昔日尤菲米娅蒙尘之仇敌,主君少女的无垢模样忽现斯扎克脑际。纯白罗衣浸朱,蔷薇玉颊褪色,温香软玉终作天地间飘散的残烬。临终时枯唇翕动的遗言,偏如晨雾般消散难觅。

 何もかもがままならない現実をスザクひとりでは受け止めきれなかった。誰でもいいから抱きしめてほしい、名前を呼んでほしい、そばにいることを感じさせてほしい。抱きしめる腕も、呼ぶ声も、ルルーシュのものでしかない。
直译版:斯扎克独自无法承受这处处不如意的现实。渴望被任何人拥抱,呼唤名字,感受相伴的温暖。能拥抱的双臂,能呼唤的声音,都只能是鲁路修的。|诗化版:斯扎克独木难支这满目疮痍的尘世。但求有人相拥,轻唤名讳,予我暖意。而张开双臂的唯有鲁路修,在耳畔呢喃的亦只此一人。

 寂しさを埋めるにはセックスに没頭するしかない。ルルーシュを嬲り、犯して奥の奥まで穿いて、そうして死に果てたい。ペニスを包むルルーシュの体温に快楽と安寧を感じ、スザクはああっと喘ぐ。気持ちが良い。ルルーシュの中を何度も往復する。心地が良くて、本当に猿のように腰を振って馬鹿になりそうだ。
直译版:填补寂寞唯有沉溺性爱。玩弄鲁路修,侵犯到最深之处,就此死去。包裹阴茎的鲁路修体温带来快感与安宁,斯扎克喘息连连。好舒服。在鲁路修体内反复抽送。舒畅得仿佛真要像猿猴般摆动腰肢变成傻子。|诗化版:唯有在情欲深渊沉沦方能填满寂寥。将鲁路修百般狎弄,直捣花心深处,就此共赴黄泉亦甘之如饴。鲁路修穴中暖意裹挟阳具,快慰与安宁令斯扎克喉间迸出嘶鸣。如坠云端,在蜜径往复征伐,舒爽得似山魈摆胯,几欲癫狂。

「あうっあ、あんっ、ひゃあぁっ、そこ……っ」  直译版:啊、啊嗯…哈啊…那里……不行……|诗化版:啊嗯…哈啊…那里…轻些…
「んっ……いいだろ、あっ……すごい締まるっ……! もっと、突いてやる……よ……ッ!」
直译版:嗯…可以吧,啊…夹得好紧…!再继续顶你…哦…!|诗化版:嗯…允你了…啊…这般销魂…!定要…贯穿到底…

「うっぅんっ……あ、して……! あっ、奥もして、あぁんっ!」
直译版:呜嗯…啊,继续…!啊,再深点,啊啊!|诗化版:呜嗯…莫停…再探些…啊哈…

「はっ……ここだろ、ルルーシュ……あぁ、すご……っ俺の、ギュッて……」
直译版:哈…是这里吧,鲁路修…啊,好厉害…我的,紧紧夹着……|诗化版:哈…可是此处…鲁路修…啊…这般绞吮…

「きもちぃ、いいっ……いい、そこいっぱいして、いっぱいっ……」
直译版:好舒服…对,就是那里多做些,再多……|诗化版:舒爽得紧…就是那儿…再重些…

 ルルーシュの膣は粘液でグズグズに濡れそぼり、挿入するたびじゅぷじゅぷと水音を立てた。スザクに身体を明け渡し、快楽に素直になったルルーシュの喘ぎと下品な水音が清涼な朝の空気を掻き乱す。
直译版:鲁路修的蜜穴被爱液浸得泥泞不堪,每次插入都发出咕啾水声。向斯扎克敞开身体,坦诚面对快感的鲁路修的喘息与淫靡水声搅乱了清晨澄澈的空气。|诗化版:鲁路修花径早被春露浸透,每记顶弄皆带起黏腻水声。全然献身于斯扎克的躯体,沉沦欲海的喘息混着淫靡响动,将晨间清冽空气搅作旖旎烟霞。

 スザクはルルーシュの片足を肩に乗せ、腰を更に突き出した体位に変える。挿入角度が変わるとルルーシュがひゃんっと声を上げた。
朱雀将鲁路修的一条腿架在肩上,改为更挺腰的姿势;朱雀将鲁路修一腿架上肩头,腰身挺入体位骤变。插入角度骤变时鲁路修发出娇啼;角度陡转间喉间迸出嘤咛。

「ね、クリトリス、自分でいじってみてよ」  「来,阴蒂你自己碰碰看嘛」;「抚弄这朱蕊,自己试试」
「でき、ないっ……だめ、あぁっ」  「不、不行……别这样,啊啊」;「臣妾…做不到…别…嗯啊」
「……まさか。殿下はクリオナニーがお上手じゃないですか。俺のいない間一人遊びに興じていらっしゃるの、知ってるんですよ。殿下のいやらしい愛液の臭いが部屋いっぱいに充満していて……淫乱なお方だ」
「…没想到殿下自慰如此娴熟。我不在时您常自渎吧。满屋都是淫液腥膻…当真放浪」;「不想殿下抚玉之术精妙如斯。独守空帷时想必常作掌上舞?满室蜜露甜腥…好个媚骨天成的贵人」

「や、だっ、ひゃぁうぅっ」  「呀,不要,呜啊」;「别…朱雀大人…嗯唔」
 シーツを握り締めていたルルーシュの手を解いて、赤く勃起したクリトリスに触れさせる。最初はためらっていたルルーシュだったが、段々と大胆な動きでクリトリスを弄り始めた。人差し指で散々に捏ね回し、腫れた陰核からもじゅくじゅくと下品な音が響く。
朱雀掰开鲁路修攥紧床单的手,引导其抚上红肿阴蒂;朱雀解开鲁路修紧攥锦衾的柔荑,引向朱蕊轻颤。初时生涩,渐渐指法愈发放浪;玉指翻飞揉捻花核,水声潺潺如溪涧幽鸣。

「……お上手ですね、皇女殿下」  「…您真熟练啊,皇女殿下」;「殿下指挑芙蓉的功夫,当真天家气象」
「は、あっあんっ、スザク、スザク……っ」  「哈,啊…朱雀,朱雀…」;「朱雀…大人…嗯…朱雀…」
 感じ入っているのか、ルルーシュは眉をキュッと顰めながらクリトリスを弄っている。ハアハアと熱い吐息に乗せた声でスザク、スザクと縋り付いてきた。理性を吹き飛ばし、快楽に従順になったルルーシュはいとけなく、嗜虐心を大いに煽る。
鲁路修蹙眉抚弄阴蒂,喘息间声声唤着朱雀;黛眉轻蹙戏花蕊,吐息如兰唤檀郎。沉溺欲海的模样更惹人凌虐;情潮翻涌似芙蕖承露,最是撩动嗜虐心弦。

 最初から素直に応じていればいいものを、とスザクは思った。記憶は消えても、素直になれない性格は変わらないままだ。スザクの知るかつてのルルーシュと、スザクのペニスで突かれてあんあんと喘ぐルルーシュ。再びスザクの胸の奥に猜疑心が沸いた。これが演技だとしたら。有り得ない話ではない。彼女は文字通り目的のためなら何だってやる。妹を手にかけてさえ、それを正当な行いだと、結果こそが全てだと平然と言ってのけた。
朱雀想着若她当初乖顺便好。失忆不改倔强本性。昔日谋士与此刻承欢者;朱雀暗忖早该驯服这匹烈马。记忆虽泯傲骨犹存。运筹帷幄者与身下承露人。疑云再起:若是作戏?弑亲尚能粉饰太平,何况虚凰假凤?;昔日执棋手,今作掌中囚。纵使记忆成灰,傲骨依旧嶙峋。疑窦暗生:若是逢场作戏?弑妹尚能大义凛然,这红绡帐里又几分真心?

 ……ああ、駄目だ。せっかく忘れていたかったのに、またその怒りを思い出してしまった。
直译:啊,不行。明明好不容易才想要忘记,却又回想起了那份愤怒。 | 雅译:啊…徒劳…明明已努力忘却,那怒火却再度灼痛心扉

「ルルーシュ、ルルーシュ、ルルーシュッ……!」  直译:"鲁路修、鲁路修、鲁路修……!" | 雅译:"鲁路修、鲁路修、鲁路修啊…!"
「ふぁっ、あっ、何……! ああぁっ……!」  直译:"哈、啊、什么……!啊啊啊……!" | 雅译:"哈啊、何事…!啊啊啊——!"
 クリトリスに夢中になっていたルルーシュが激しい抽送に思わず腰を浮かせたタイミングで、身体を抱え上げ、繋がったままベッドに腰を降ろす。膣の深いところを不意打ちで抉られたルルーシュがひぃっと悲鳴を上げる。向かい合わせの座位のまま、細い腰を両手で掴んで彼女の身体ごと上下に揺さぶった。ペニスを深々と飲み込んだルルーシュの膣がヒクヒクと引き攣れを繰り返していた。
【直译】沉迷于阴蒂的鲁路修因激烈抽插下意识抬起腰部时,被拦腰抱起保持连接状态坐回床榻。阴道深处遭突袭贯穿的鲁路修发出悲鸣。保持相对而坐的姿势,双手擒住纤腰连带着她的身躯上下颠簸。吞入阴茎深处的鲁路修阴道不断痉挛抽搐。/【雅译】鲁鲁修正沉溺于阴核欢愉,猝不及防的激烈抽送让她弓腰欲逃,却被拦腰托起悬坐于阳具。花心突遭贯穿的刹那,她喉间溢出破碎娇啼。朱雀紧扣盈盈纤腰上下颠弄,深埋穴道的巨物搅得她花房痉挛,淫液汩汩。

 少女はもう絶頂まであと僅かのところまできている。いく時はちゃんと言えとスザクはルルーシュに『初めて』の時からずっと教えてきた。たとえ今の彼女が覚えていなくても、セックスのたびに教え込んだのだ。パブロフの犬が涎をいやしく垂らすように、キスだけでルルーシュはすぐに濡れる。
【直译】少女已临近绝顶边缘。自『初次』开始朱雀就教导鲁路修到达时必须明言。即使此刻的她已不记得,每次交合仍会反复灌输。如同巴甫洛夫的狗会垂涎般,只需接吻鲁路修就会湿润。/【雅译】少女濒临巅峰之际,朱雀偏要她亲口求饶——这是自破瓜之夜便立下的规矩。纵使记忆湮灭,身体却早被驯化得如巴甫洛夫之犬,只需唇齿交缠便春潮暗涌。

 スザクが片手で薄い胸の乳首をキュッと絞れば、痛みも快楽に変えた体がびくりと跳ねた。意地悪い笑みでルルーシュに身を寄せ、スザクは自分の胸先とルルーシュの胸先が擦れる位置に胸を張り出す。突き上げの律動でお互いの乳首が擦れ合う。ルルーシュに見せつけるように、ぐりぐりと、何度も擦り付け合う。浅ましい肉欲を追えば追うほど、現実を忘れられた。
【直译】朱雀单手掐住单薄胸脯上的乳尖,将痛感转化为快感的身体猛然弹起。带着坏笑贴近鲁路修,朱雀将胸膛挺到彼此乳尖相擦的位置。在顶弄的律动中乳首相互摩擦。刻意展示般反复研磨。越是追逐可耻肉欲,越能忘却现实。/【雅译】朱雀指尖捻弄着娇嫩茱萸,痛感化作电流窜遍全身。他恶意挺胸让两颗红樱厮磨,随着撞击节奏彼此刮蹭。淫靡的乳尖交缠愈烈,现实便在欲海中沉沦愈深。

「スザク……も、わたし、いっ……あぁんっ!」  【直译】"朱雀……我、要……啊啊!"/【雅译】"朱雀……要、要到了……啊啊♡"
「それじゃ駄目。ちゃんと言わないと、中でいかせてやらない」
【直译】"这样不行。不好好说出来,就不让你在里面高潮。"/【雅译】"不说清楚,怎么让你在里面泄身?"

「いやだ、やだやだっ、いきたいっ、いくから、んぅ、もうっ……!」
【直译】"不要,不要不要!要去、要去了,嗯呜……!"/【雅译】"偏不…才不说呢…要、要去了呀…嗯啊♡"

 いつの間にかルルーシュが自分でクリトリスをぐにぐにと弄っていた。右に左にうねる腰を掴まえて、躾けるように緩やかに腰をグラインドする。ルルーシュが身悶え、クリトリスを弄る指で結合部のペニスを摩る。娼婦ではないと激昂していた女も快楽の前では形なしだ。ルルーシュはスザク、スザクとねだった。
【直译】不知何时鲁路修已自渎起阴蒂。抓住左右扭动的腰肢,教导般缓慢磨蹭腰胯。鲁路修扭动身躯,玩弄阴蒂的手指摩擦着交合处的阴茎。声称不是娼妇的女人在快感前原形毕露。鲁路修娇嗔着呼唤朱雀。/【雅译】她竟自顾揉捏起花珠,腰肢如蛇妖娆。朱雀扣住乱颤的纤腰缓缓研磨,惹得她指尖无意刮过交合处阳具。昔日高傲女王此刻媚态横生,呜咽着索求更多疼爱。

「ルルーシュがどうしてほしいのか言えたら、それをあげるよ」
【直译】"要是鲁路修能说出想要什么,就给你哦。"/【雅译】"求我,就满足你。"

 ルルーシュの応えを待つ。スザクが欲しいものは目の前に迫った快感ではなく、主導権だ。それはずっとかの人がルルーシュをスザクに下賜した時から握っていたものだが、彼女の口から直接確かめないと気が済まない。
【直译】等待鲁路修回应。朱雀想要的并非眼前的快感,而是主导权。自那人将鲁路修赐予他时便握在手中的东西,但非要亲耳听到才能满足。/【雅译】他要听她亲口臣服——这份掌控权虽自受赐那日便在手,偏要她亲口承认才餍足。

「私の……中にスザクの……出して、くれ……」  【直译】"把我的……里面、用朱雀的……射满……"/【雅译】"请把…朱雀的…注满妾身……"
 そのいじらしい懇願に応えるように、思い切り下から突き上げる。膣の奥の柔らかな内壁に何度も押し入ってルルーシュから絶頂を引きずり出す。スザクの動きも荒くなる。ルルーシュは髪を振り乱し、いやいやと首を振り喉を反らせる。
仿佛回应那惹人怜爱的恳求,自下而上猛烈顶入;反复深入阴道深处柔软内壁,将高潮从鲁路修体内拖拽而出;朱雀动作渐显粗暴;鲁路修发丝凌乱摇首抗拒,脖颈弯出脆弱弧度。; 那楚楚可怜的哀求如咒语催动,他自下而上发起暴烈冲撞。花径深处的软肉被反复叩开,硬生生将鲁路修推上情潮巅峰。朱雀动作愈发狂野,只见怀中人青丝散乱,玉颈后仰,喉间溢出破碎的抗拒。

「ひアッ、ああっ! いくいくっ! スザク……ッ! おく、だめぇ、いく……っ!」
哈啊…要、要去了…!斯扎克……!里面…不行了…要去了……!"; "哈啊…要去了…斯扎克…里面…不行了…要去了…

「っ……も、アッ……ルルーシュ……ッ!」  唔…啊、鲁路修……!"; "嗯…鲁鲁…你这…要命的…
 視界が白く弾ける。エクスタシーを浴び、痙攣する彼女の身体を強く抱き締めて、迫り上がる射精欲のままルルーシュの最奥に注ぎ込んだ。
视野炸开白光。他紧拥因快感痉挛的躯体,顺从喷薄的射精欲将热流注入最深处。; 眼前炸开一片炽白。他死死箍住痉挛的躯体,任由汹涌的欲望在蜜壶深处决堤。

「あぁ……」  啊……"; "呃啊…
 胎内に放たれた熱にルルーシュが身悶える。そのままスザクの腕の中で気を失った。スザクは呼吸を整えながらルルーシュを抱き込んだまま、ベッドへ倒れ込む。目覚めた時と同じだ。セックスの後、裸身を晒し抱き合いながら眠るのは好きではないが、嫌悪するまでもない。初めから最後までずっと肉欲に溺れていればただ楽なのだ。
宫腔内迸射的热流令鲁路修痛苦扭动,最终在朱雀臂弯中昏厥。调整着呼吸,朱雀搂着他倒向床榻。与初醒时无异。虽不喜性事后赤裸相拥而眠,倒也不至于厌恶。若自始至终沉溺肉欲,反倒轻松。; 滚烫浊液在宫腔迸射,鲁路修如离水之鱼般抽搐着晕厥。朱雀揽着这具湿淋淋的躯体栽进床褥,紊乱呼吸交织。性爱后的裸裎相拥从来不是他所好,却也算不得憎恶——若能在情欲之海彻底沉沦,倒省却诸多烦忧。

「ルルーシュ」  鲁路修"; "鲁鲁…
 応えはない。ルルーシュはすぅすぅと寝息を立てていた。腫れぼったい瞼と頬の涙の跡が痛々しい。天頂近くまで昇った太陽が全てを目映く照らす。シーツの白がルルーシュの肌に反射している。スザクは眩しい、と目を細める。このまま眠ってしまおうか。眠りに落ちる前にルルーシュとのセックスを瞼の裏で思い浮かべる。
无人应答。鲁路修发出均匀鼾息。红肿眼睑与颊边泪痕触目惊心。近乎中天的烈阳将万物照得刺目,床单雪白反衬着他莹润肌肤。朱雀眯起被晃痛的眼睛。不如就此睡去?坠入黑甜前,性爱画面在眼睑内侧浮现。; 唯有清浅呼吸作答。晨光如瀑倾泻,雪色床单映得怀中人似玉雕般剔透。朱雀眯起被强光刺痛的双目,肿胀的眼睑与泪痕刺入眼底——或许该随他入梦?阖眼前,方才抵死缠绵的景象再度灼烧视网膜。

 いつにも増して激しい交合だった。行き場のない感情。持て余してばかりの憎悪と苦しみを今のルルーシュにぶつけることしかできなかった。戦場をナイトメアで駆け、人殺しをするのと同じ。何かに没頭しなければ、スザクの心では耐えられない。
较之往常更激烈的交合。无处安放的情感。唯有将过剩的憎恨与苦楚尽数倾注于此刻的鲁路修。正如驾驶噩梦机甲在战场上杀戮。若不沉浸某事,朱雀的心便难以为继。; 这场性爱比往日更暴烈。满腔无处倾泻的怨憎,化作抵死缠绵时掐进腰窝的指痕。就像在战场上驱动机甲杀戮,唯有沉溺极端,方能暂忘蚀骨之痛。

 ユーフェミアが育んだ自分の中のひとかけらの善性。スザクにとって最後の一線。この世で唯一の、尊い主との約束をこれ以上失いたくないから、だからこんな醜い現実から逃避する。ユーフェミアを手にかけたルルーシュを許してはいけない。憎まなければ、殺さなければ。
尤菲米娅在他心中培育的微小良善。朱雀最后的底线。不愿再失去这世间唯一珍贵的主君之约,故才逃避丑陋现实。不可原谅杀害尤菲的鲁路修。必须憎恨,必须诛杀。; 尤菲米娅在他灵魂深处播下的星火,是最后一道道德藩篱。为守护与故主的神圣誓约,他选择在肮脏现实中遁逃。弑君之仇不可恕——必须恨,必须杀。

 ああ、だというのに。ルルーシュと過ごした日々が次々にフラッシュバックしてスザクを苦しめる。ここまで汚されてもルルーシュは美しい。惨めにもスザクはずっと彼女のことを想い続けている。こんなものを許してはいけない。憎まなければ、殺さなければ。
直译:啊,明明如此。与鲁路修共度的时光接连闪回折磨着朱雀。即使被玎污至此,鲁路修依然美得惊心动魄。可悲的是朱雀始终思念着她。绝不可纵容此等存在。必须憎恨 必须诛杀。/雅译:啊 明明不该这样。记忆如刀锋掠过——与鲁路修朝夕相处的片段在朱雀脑中反复闪回。纵使满身污浊 那人眼瞳依旧清澈如月。可悲啊 朱雀心底最柔软处仍为她留着一盏星灯。此等孽缘当斩于剑下。须以恨意为刃 诛杀这禁忌之花。

 意識が遠ざかる。  直译:意识逐渐远去。/雅译:意识如潮水退散 沉入永夜深渊。
 スザクがその終わりに見たのは、あの偽りの幸福の記憶。初めて肌を重ねた日のルルーシュの淡い微笑みだった。
直译:朱雀在终结时看到的,是那段虚假幸福的记忆。初次肌肤相贴那日鲁路修的浅淡笑意。/雅译:最后映入他眼帘的 竟是往昔伪饰的幸福幻影。初夜时鲁路修锁骨间漾开的笑意 此刻化作穿透黑暗的月光。






  ◇◇◇




「もう、いいんだ」  直译: 「已经,可以了」 诗化翻译: 「罢了,无需再提」 (第一版本保留原文字面意义,第二版本将"もう"转化为终止语气的"罢了","いいんだ"转化为具有文学色彩的"无需再提",通过四字结构增强韵律感,同时"提"字与日语原句中的"だ"形成尾韵呼应,使整体更具中文诗歌的余韵美。)
 その言葉が嘘だとスザクにはすぐわかった。人混みをかき分けてルルーシュを追う。途中で青褪めた顔をしたカレンとすれ違う。彼女の顔色を気遣う余裕もなく、ルルーシュはと訊く。知らないと首を振った。リヴァルとミレイたちの声を背にしてホールの階段を早足で上る。
直译:朱雀立刻明白这句话是谎言。拨开人群追赶鲁路修。中途与面色苍白的卡莲擦肩而过。连关心她脸色的余裕都没有,只问鲁路修在哪。对方摇头表示不知。将里瓦尔和米蕾等人的声音抛在身后,快步跑上大厅的阶梯。 | 雅译:朱雀一眼识破这拙劣谎言。拨开汹涌人潮追寻她的踪迹,中途撞见脸色铁青的卡莲。顾不得寒暄只追问鲁路修去向,却只得茫然摇头。里瓦尔与米蕾的呼唤渐远,拾级而上的脚步声在厅堂回响。

 クラブハウスの奥、幼馴染の姉妹二人の住まいは表の喧騒から離れたところにある。主催のミレイには悪いが、今はルルーシュと話すことの方が先決だった。パーティーの賑わいからひとりスザクは離れてルルーシュの私室の前で立ち止まった。
直译:俱乐部深处的房间,青梅竹马姐妹俩的居所远离外界的喧嚣。虽然对主办者米蕾很抱歉,但现在必须先和鲁路修谈谈。从宴会的喧闹中独自脱身的朱雀,停在鲁路修私人房间门前。 | 雅译:俱乐部深处,青梅竹马的姊妹居所自成一方天地。虽愧对主办人米蕾,此刻与鲁路修对谈才是当务之急。宴席的欢闹渐次褪去,朱雀孑然独立于她房门前。

「入るよ」  直译:"我进来了" | 雅译:"失礼了"
 応えを待たぬまま部屋に入る。ルルーシュは机に向かい端末を弄っている。無作法な来訪者をひと睨みすると、またすぐにモニターに目を戻す。
不等回应就闯入房间。鲁路修面朝书桌摆弄终端,粗鲁地瞥了眼不速之客,视线又立刻回到屏幕。/未等答复便推门而入。鲁路修在光屏前运指如飞,睨向莽撞来客的眼神似冰刃划过,转眼又沉入数据之海。

「……主役が抜けてきていいのか」  「……主角离场没问题么?」/「……抛下盛宴的主角,合适么?」
「みんな騒ぎたいだけなんだ。君こそ、さっきシャーリーが給仕に困ってたし、ナナリーだってまだ」
「大家只是想狂欢而已。倒是你,刚才夏莉还在为侍应生烦恼,娜娜莉也还...」/「满座宾客不过贪个热闹。倒是你,夏莉正为酒水犯愁,娜娜莉的轮椅还...」

「シャーリーには謝ってきた。ナナリーには咲世子が付いてるし、あの子は楽しんでいたようだし……人に酔ったんだ」
「已经向夏莉道歉了。娜娜莉有咲世子跟着,那孩子也玩得开心...只是被人群灌醉了。」/「夏莉那儿赔过罪了。咲世子陪着娜娜莉,小姑娘在甜品台笑得像朵铃兰...倒是你,被喧闹灌醉了吧?」

「……」  直译: 「……」 韵译: 「无声的沉默在蔓延……」
 それも嘘だ。本心はまるで見せてくれないのに、そんなどうでもいい嘘は容易く吐く。スザクの追及にも気がついていて、なのに弁解さえしない。そんな隙をそもそも与えない。話がしたい、と言っても彼女はこっちを見もしない。ルルーシュ、ねえ。ソファーに腰掛け、そこからしつこく呼ぶとようやくスザクに振り返る。
直译:那也是谎言。虽然完全不表露真心,却轻易说出那种无关紧要的谎言。朱雀的追问也早已察觉,但连辩解都没有。根本不给人可乘之机。即使说想谈谈,她也根本不看向这边。"鲁路修,呐。"在沙发落座后反复呼唤,她才终于转向朱雀。 | 雅译:那也是谎言。她将真心深藏不露,却把无足轻重的谎话轻易倾吐。朱雀的诘问早被看透,偏生连辩解都吝于给予。任你百般试探也寻不得半点罅隙。纵使道尽衷肠,她仍不肯回望。"鲁路修",声声唤,陷在沙发里执拗轻呼,终换得她回眸一顾。

「なんだよ、しつこいな」  直译:"干嘛啊,烦不烦" | 雅译:"吵死了,没完没了啊你"
「話があるのは君の方だろ」  直译:"有话说的是你才对吧" | 雅译:"该有未尽之言的,分明是你"
「言っただろう。それはもういいって……」  直译:"不是说过了吗。那件事已经..." | 雅译:"早说过了。那些事...不提也罢"
「嘘だ」  「谎言」
「嘘じゃない。本当にもういいんだって、終わった話なんだよ。おまえのいないところで全部解決した」
「不是谎言。真的已经够了,都是过去的事了。在你不在场的时候全都解决了」

「そういうことじゃない。解決したって、終わったっていうなら、なんでそんな顔するんだよ」
「问题不在这里。既然说解决了、结束了,为何还露出那种表情」

 ポーカーフェイスが下手になったね。そう言うとキッとルルーシュがスザクを睨んだ。
「扑克脸退步了啊」话音未落,鲁路修已狠狠瞪向朱雀。

「おまえが……っ!」  「你这家伙……!」/「你这混账……!」
 途端にルルーシュは瞳を直情の怒りに染め上げた。スザクに掴み掛かる勢いで迫る。そのままスザクの膝上に跨り、わなわなと唇を震わせている。スザクが見たかった顔だ。ルルーシュの丸裸の感情、本心をなかなか見せない強い彼女の弱いところ。
刹那间鲁路修的双瞳被直率的怒火染红。以要揪住朱雀的气势逼近,直接跨坐在对方膝头,嘴唇不住颤抖。这正是朱雀想看到的表情——那个从不轻易表露真心的倔强之人最脆弱的模样,鲁路修赤裸裸的感情。/鲁路修眼中燃烧着赤裸裸的怒火,几乎要扑上去扼住朱雀的咽喉。她颤抖着跨坐在对方膝头,贝齿将朱唇咬出涟漪。这正是朱雀渴求的景象——那个永远用盔甲包裹真心的孤傲女王,此刻终于向他袒露最柔软的软肋。

 彼女の話したかったことに見当は付かないが、纏う怒気に心当たりはあった。ごめん、と怒りで震えるルルーシュを強く抱きしめる。一番したかったこと。しなければいけないと思ったこと。
虽然不明白她想倾诉什么,但缠绕着她的怒火却心知肚明。说着抱歉,紧紧抱住因愤怒而颤抖的鲁路修。这是最想做的事,也是必须做的事。/虽不知她未竟的话语,却读懂她周身戾气的来由。将颤抖的鲁路修用力按进怀中,任她在颈窝发泄呜咽。这是压抑许久的冲动,亦是此刻唯一能献上的救赎。

「ごめん、ごめんね」  「抱歉,对不起啊」/「对不起,真的对不起」
「わかって、ない……!」  「你根本……不明白!」/「你哪里……懂得!」
 どん、と拳で胸を叩かれる。痛い、けど当然だ。原因を突っつけばルルーシュはまた更に眉を吊り上げて怒る。だからスザクは黙ってルルーシュの怒りを受け止めるしかできない。華奢な身体。両手で鷲掴みできそうな細い腰。髪に顔を埋めると涼やかで甘い匂いがした。
咚,胸口挨了一记拳击。疼痛,但理所应当。若追问缘由,鲁路修必定柳眉倒竖愈发恼怒。所以朱雀只能默默承受他的怒火。纤弱的身躯,不盈一握的细腰。将脸埋入发间时嗅到清冽甘香。

「おまえに、謝られると、自分の狭量さに、嫌気がさす」
「被你道歉的话,反而会厌恶自己的狭隘」

「元々そんなに器大きくないだろ、ルルーシュは」  「你本来就不是什么胸怀宽广之人吧,鲁路修」
 あっと思った時には頬をぎゅっと抓まれた。綺麗に整った爪が食い込んで少し痛い。
惊觉时脸颊已被狠狠掐住。精心修剪的指甲嵌进皮肉,泛起细微刺痛。

「そうだ。どうせ私はプライドだけ無駄に高くて、器も小さい胸も小さい体力もない頭でっかちのシスコン女だ」
「没错。反正我就是空有傲慢自尊,器量狭小、胸无大志、体力贫弱,只会纸上谈兵的恋兄情结女」

 そんなことはずっと前から知ってる。あの土蔵でスザクに歯向かってきた時から。女のくせに、と謗れば君はずいぶん古い教育を受けているようだな、と言い返すし。いつもナナリー、ナナリーと、スザクのことより、自分のことよりナナリーばかり優先して、口喧嘩の大半は大体がスザクのナナリーへの悋気が原因だった。ナナリーのことは大切だ。大切な幼馴染で、大切な女の子で、スザクにとっても大切な妹。ルルーシュは別枠だ。
那种事我早就知道了。从你在土仓反抗朱雀那时起。若讥讽"区区女流之辈",你便会反唇相讥"看来你接受的是相当陈腐的教育啊"。总是把娜娜莉、娜娜莉挂在嘴边,比自己的事、比朱雀的事更优先考虑娜娜莉,大半争吵皆因朱雀对娜娜莉的独占欲而起。娜娜莉很重要。是重要的青梅竹马,是重要的女孩,对朱雀而言也是重要的妹妹。鲁路修则另当别论。

 心の一番柔らかい場所にはルルーシュだけしかいない。彼女しか要らない。思い出したくもない戦場の離別を経て、この学園で奇跡みたいに再会した時、ずっと君に会いたかったと告げれば、頬をぽっと染めたルルーシュが私も、と頷く。その時、互いに抱く想いを自覚して、どちらからともなくキスをした。キスをしたのも、抱き締め合ったのも思えばそれきりだった。
内心最柔软的地方只容得下鲁路修。除了她谁都不需要。经历不愿回忆的战地离别后,在学园奇迹般重逢时说出"一直想见你",脸颊绯红的鲁路修也点头说"我也是"。那时彼此确认心意,不知是谁先吻了谁。回想起来,那个吻和拥抱仿佛定格成了永恒。/心尖最温软的褶皱里,只藏着鲁路修的剪影。硝烟散尽的学园重逢恍若神迹,当说出"思念成疾",红晕飞上她的脸颊,轻道"同念"。四目相对时情难自禁,不知是谁先献上初吻,那交缠的臂弯与相贴的唇瓣,在记忆里凝成琥珀

 気高い君が好きだ。ナナリーを一番に愛している優しい君が大好きだ。
我爱着高贵的你。最爱将娜娜莉放在首位的温柔的你。/钟情你傲骨铮铮,更溺爱你将娜娜莉捧作星辰的温柔

 一息で囁くと、ルルーシュが耳まで真っ赤にして今度は恥ずかしくて震え出した。もう一度好きだよ、とその赤く熟れた耳にちゅっと口付ける。初心な反応がたまらない。腕の中でぷるぷると震えるこの生き物がどうしようもなく愛おしい。
耳语刚落,鲁路修连耳尖都红透了,这次是羞得发抖。再次对着熟透的耳垂轻吻说"喜欢你",纯真的反应让人无法抗拒。怀中这颤抖的小动物实在惹人怜爱。/吐息间的情话让红霞漫上耳尖,怀中人羞得发颤。又在那熟透的耳畔轻啄告白,青涩的反应令人心旌摇曳。这瑟缩在臂弯的小生命,叫人如何不疼惜

「スザク……」  朱雀……"/"朱雀...
 キスしてもいいか、とルルーシュがねだる。プライドの高い言い回しが彼女らしくてスザクは微笑んだ。してほしい、と応えると柔らかい唇が押し当てられる。一回目も二回目も子供騙しのようなキスだった。僕からもしていいかと訊けばルルーシュが目を閉じる。小さく突き出された唇を上唇で食み、強く重ね合わせる。ルルーシュからのよりも少し段階が上のキスだ。
可以接吻吗,鲁路修撒娇般问道。那高傲的说话方式很有她的风格,朱雀微微一笑。得到"想要"的回应后,柔软的唇便贴了上来。第一次第二次都像哄小孩般的浅吻。当朱雀问"我也可以吗",鲁路修闭上了眼睛。用上唇轻咬那微微嘟起的唇瓣,再深深重叠。这是比鲁路修主动时更进一阶的吻。/鲁路修用撒娇的语调讨要亲吻,那副高高在上的口吻倒很符合她的性子,朱雀不禁莞尔。待应允声落,温软樱唇已覆上。初时只是孩童嬉闹般的轻啄,待朱雀问可否主动,怀中人闭目仰首。衔住微翘唇珠辗转厮磨,气息交缠间将青涩化作深吻

「もっとしてもいい?」  继续下去也可以吗?"/"还能...再贪心些么?
「い、いい……」  「好、好吧……」/「行、行吧……」
「じゃあ口、開けて」  「那、把嘴张开」/「那……把嘴张开吧」
「待て。もっと、とはフレンチキスのことか?」  「等等。更多,是指法式接吻吗?」/「等等。『更进一步』是指法式深吻么?」
 おっかなびっくり、予想もしてなかったとばかりにルルーシュが目を剥く。他に何があるんだろうと暫し考えたがおそらく、いや絶対に未経験の彼女に聞いても仕方がないことだろうとスザクは笑顔で押し通す。
鲁路修瞪大双眼,像受惊的小鹿般露出始料未及的神情。朱雀挂着游刃有余的笑容想——她还能有什么花样呢?不过问这个连初吻都没送出去的雏儿也是白费功夫。/鲁路修瞪圆了眼睛,像只受惊的幼鹿般手足无措。朱雀带着狡黠笑意暗忖:这丫头还能有什么花样?问这个连初吻都未献出的雏儿,不过白费心思。

「ダメかな?」  「不行吗?」/「不可以么?」
「そっ……んな可愛い顔しても」  「别、别以为摆出可爱表情……」/「就算…摆出这副可爱模样……」
「君が嫌ならしないよ」  「你不愿意就算了」/「若你不愿,我便作罢」
「い……やじゃないが……」  「也、不是不愿意……」/「倒…倒也不是不愿……」
「うん」  「嗯」/「嗯」
「……まだ、みんな、いるし」  「大家…都还在呢」/「毕竟……众目睽睽之下」
「うん」  「嗯」
「その…………」  「那个......」
 恥ずかしい、と一言。蚊の鳴くような声だ。参ったなとスザクは頬を緩ませながら天を仰ぐ。それからはあっと息を吐く。こんなにも可愛いルルーシュと一瞬でも離れたくなかったので、スザクはルルーシュを横抱きにして立ち上がり、素早い動きで入り口まで移動し、一応廊下を見回した後でドアにロックを掛けた。横抱きにしたルルーシュをベッドにそっと降ろし、戸惑う彼女の頬を優しく手のひらで包み込む。ほんのわずかな接触にもルルーシュは肩をびくりと震わせる。スザクの目に潜む熱の意味に気づいたのだろう。触れた頬がじわりと熱くなり、瞳を潤ませている。
【直译】"害羞",只此一句。细若蚊鸣的声音。朱雀苦笑着仰头望天,随后长长呼出一口气。他根本不想和如此可爱的鲁路修分开哪怕一瞬,于是横抱起鲁路修快步走到入口处,确认走廊无人后锁上门。将怀中人轻放床榻,用掌心包裹住她彷徨的脸颊。最细微的触碰都让鲁路修肩膀轻颤。许是读懂了朱雀眼底暗涌的情潮,被触碰的脸颊渐渐发烫,眼眸泛起水光。 【雅译】"羞煞人也",细若蚊蚋的轻喃。朱雀仰面苦笑数星辰,俄而长吁暗沉吟。这般可人儿怎舍得离分?横抱玉人疾如风,锁门前探廊庑静。轻置罗衾掩羞云,柔荑覆面颤冰肌。眼波流转识情炽,桃腮渐染春水盈。

「キス、するよ」  「要接吻了」
 この恥ずかしがり屋には多少強引の方が効く。待て、と再び制止される前に今度はもっと深くて濃いキスを仕掛けた。
【直译】对付这个容易害羞的人需要稍加强硬。在再次被"等等"制止前,他发起了更深刻更浓烈的亲吻。 【雅译】含羞草需疾风抚,未待推拒已衔露。唇齿缠绵深几许,化作春霖润玉壶。

「見るなっ嗅ぐな舐めるな、あんまり触るなっ!」  别看!别闻!别舔!也别乱碰!"/"非礼勿视!非礼勿嗅!非礼勿尝!更不准动手动脚!
「やだ。見るし嗅ぐし舐めるしいっぱい触る」  不要。我就要看、闻、舔、还要使劲碰"/"偏要。又看又嗅又尝,还要摸个够
「ひゃあぁっ……」  呀啊……"/"呀——
 長い攻防戦を経て、ガチガチに固まった貞操観念と身体をどうにか優しい声とキスで宥めて、大事に大事にとありえないくらいゆっくり服を脱がせたというのに、じたばたと往生際悪く暴れていた。ルルーシュの裸身、ただ見ているだけでひどく興奮してスザクの理性はもうギリギリのところまできているというのに。ここでお預けと言われたらもうそれは可愛い、とかのラインを超えてただの意地悪か拷問だ。
「明明历经漫长攻防战,用温柔嗓音与亲吻好不容易安抚住他僵硬的贞操观念与身体,以近乎不可能的缓慢速度郑重褪去衣衫,此刻却仍挣扎着不愿就范。鲁路修的裸体光是注视就令朱雀理智濒临崩溃,若此时喊停已超越可爱的范畴,根本是恶意折磨」/「经年攻守消磨尽,贞锁冰肌终被温言吻破,轻解罗裳极尽珍重,偏生玉体犹作困兽斗。凝脂映目灼人眼,朱雀神智悬丝间,此时若言且收缰,非是娇嗔实刑鞭」

「なんでそんなとこ……あ、うぅっ……」  「为何碰那种地方…啊、嗯……」/「偏探桃源处…啊…莺啼误……」
 ルルーシュのいうそんなとこ。スザクが悪い笑顔で指を忍ばせ、先ほどから愛撫を試みている秘所は当事者の言い分に反し、すっかりその気だ。
「鲁路修口中的那种地方。朱雀带着坏笑潜入的手指,与当事人说辞相反,早已湿润动情」/「檀郎嗔怪禁地,偏有狡指戏春池,玉露暗垂浑不知」

 この焦ったくて、可愛くて仕方がない、慎ましい反応。間違いなくルルーシュは『初めて』だ。そう思うとますます愛おしくなるし、優しくしてあげたいのに意地悪もしたくなる。頬も首も、胸板も内腿も足の指まで、ほくろも痣もなく真っ白で、今はピンク色の肌。全部に口付けたいし、ルルーシュは嫌がるけれど隅々まで舐めたい。汗のにおいも、腿を濡らす蜜のにおいも全部嗅ぎたい。乳頭を散々吸われたり、摘まれ未知の性感に怯えていた顔も、這わせた指を入れたらどんな顔をするのか、全部見たい。ある種の支配欲、雄が持つ原始の欲求だ。
「这份焦躁又惹人怜爱的羞怯反应,无疑昭示鲁路修是初次。这般想着愈发怜惜,虽想温柔相待却更生戏弄之心。从脸颊到颈项,胸膛至腿根,连足尖都无痣无痕雪白通透,此刻泛着桃色。想要亲吻每寸肌肤,纵使遭拒仍想遍尝芳泽。汗香与腿间蜜息俱要深嗅。看尽他被吮乳首时的惶惑,窥探初承玉指时的艳色,某种支配欲与雄性的原始冲动翻涌不息」/「羞云怯雨最销魂,分明初绽海棠春。凝脂漫染胭脂色,欲吻冰肌拒还迎。汗融花露皆入肺,乳珠颤处怯新欢。玉指初探桃源径,要看檀郎羞赧生。此乃雄者驭欲念,最是原始征服情」

「こんな、はしたない、こと、ほんとにみんな、してるのか」
「如此淫靡之事…当真世人都做过吗」/「这般云雨荒唐事…竟作人间寻常欢?」

 ムードのないことを言う。肯定しても否定しても、なんだかうまく逃げられるような気がしてスザクは曖昧に頷いて、
说着不合时宜的话。无论是肯定还是否定,总感觉会被巧妙地回避,朱雀只能含糊地点头;/说着煞风景的话。朱雀隐约点头,仿佛在闪躲肯定与否的追问,任暧昧在唇齿间游走

「年相応のことだと思うな」  「别觉得这是符合年龄的事」/「莫道此乃年岁相宜之事」
「や、そんな、指……」  「啊、别、手指……」/「啊,休教玉指探幽处……」
「君がさっき、僕にキスしてもいいって訊いたのと同じで、僕も今君に触りたいっていう……ええと、そう。正確に言うと……ルルーシュの中に、入りたい」
「就像你刚才问我能不能吻你那样,我现在也渴望触碰你…该怎么说…准确来说…是想进入鲁路修的身体里」/「恰似你问可否吻我时,此刻亦想抚卿肌理…欲语还休处…直道是愿与君身长相依」

「ひゃうっ……」  「呀啊……」/「呀啊——」
「君と一つになって、気持ちよくなりたい」  「想与你融为一体共享欢愉」/「愿化连理枝,共赴云雨痴」
 正直に、ありのままの思いを伝える。ルルーシュはスザクの真摯な瞳に晒される。きゅっとそこが指を締めて、また奥からじんわりと熱いものが潤んできた。このまま中を掻き回したい、その衝動をぐっと堪えてルルーシュの覚悟が固まるのを待つ。彼女はスザクを拒んでいるわけじゃない。ただ恥ずかしくて恥ずかしくて、思いのまま乱れることが情けないことだと、内側に凝り固まったものを解放できていないだけ。想いを通わせた相手との触れ合いが、思った以上に恥ずかしかった。それだけなのだ。だからいつまでもスザクは待てる。昔は短気だったけれど今はそれなりに我慢が効く年齢にもなってるし、彼女には絶対、口が裂けても言えないけれどそれなりの経験もこなしてきた。でもこんな風にただ愛撫するだけで痛いくらい興奮するのは、絶対に彼女が最初で最後だ。
坦诚地传达最真实的感受。鲁路修被朱雀真挚的眼神灼烧着。指尖骤然收紧,深处又渗出湿润的灼热。强忍着搅动内里的冲动,等待她下定决心的时刻。她并非抗拒朱雀,只是羞赧如潮水漫溢,耻于放任自己沉溺情潮,只是无法释放内心深处的枷锁。与心意相通者肌肤相亲的羞耻感,远超她的想象。仅此而已。所以朱雀可以永远等待。虽然年轻时性急如焚,如今却到了懂得克制的年纪——当然他绝不会告诉她,自己早已积累过所谓"经验"。但像这般仅凭爱抚就让人痛彻骨髓的战栗,她绝对是空前绝后的存在。

「ルルーシュ、見て」  「鲁路修,看」/「鲁路修……看着我」
「何……あ……えぇっ……?」  「什么……啊……哎?」/「这是……啊啊……怎么会?」
 少し可哀想だけれどお預けを食らってるちょっとした仕返しに、スザクは寛げたスラックスの前をルルーシュに見えるように起き上がった。そのまま目を丸くしたままのルルーシュの手を取って、ガチガチになったそこに触れさせた。
【直译】虽觉有些可怜,但作为对先前忍耐的小小报复,朱雀故意让鲁路修看见自己宽松裤裆的隆起。他牵着仍睁圆双眼的鲁路修的手,让她触碰已然硬挺的部位。 【雅译】虽怜玉人受煎熬,偏要教见罗衫俏。执手引探龙潜渊,触得金戈铁马啸。

「すごい……」  「好厉害......」
「ん? う、うん……」  「嗯?啊、嗯......」
「大きい、んだな」  「原来这么大啊」
 男としてとても嬉しい感想だが、あんまりあどけなく言うものだからスザクは余計に辛くなる。下唇を噛んで、落ち着け落ち着けと繰り返し念じる。
【直译】作为男性听到这样的评价本该欣喜,但用如此天真的语气说出反而让朱雀更加煎熬。他咬着下唇反复默念冷静。 【雅译】男儿闻此当开颜,奈何娇语胜清泉。银牙暗啮朱唇破,九转冰心镇欲焰。

「どうした、どこか痛むのか?」  「怎么了,哪里疼吗?」|「何处作痛,怎生颦蹙?」
「痛いというか、キツいというか」  「说是疼,更像是难受」|「非痛难当,实是情殇」
 強がってへらへらとしてみるものの、突き入れた指を包む温かさだとか締め付けだとか、ルルーシュが全身から放つ色香だとか、もう意識してしまうと理性はたやすく拐われてゆきそうだった。ルルーシュがにわかに焦り始めた。う、あ、と視線を忙しなく左右に巡らせる。
虽然强装笑容打着哈哈,但包裹住侵入手指的温暖与压迫感,还有鲁路修全身散发的色香,一旦意识到这些,理性轻易就要被掳走。鲁路修突然慌乱起来,呜、啊地发出声音,视线左右飘忽。|强颜欢笑终难掩,指尖温软束柔荑。周身暗香蚀骨处,神智渐迷魂欲离。紫眸忽乱秋波转,喉间呜咽不成语。

「その……」  「那个……」|「此间......」
「うん」  「嗯」|「嗯」
「私ばかりみっともない声ばかり出て……スザクばっかり余裕あるのが、腹が立つし……悔しい」
「只有我发出难堪的声音……而朱雀却总是游刃有余,这让我既恼火又……不甘心」|「独我声碎难自持,君自从容意态闲。恼恨交加羞煞人,此心不甘作波澜」

「大丈夫だよルルーシュ、僕もそんなに余裕ないから……」
「没事的鲁路修,我也没那么从容……」|「莫忧吾友且宽心,强作镇定亦艰辛」

「う……あ」  「呜……啊」/「嗯啊……哈啊」
 暴発寸前の下半身の熱さはルルーシュにも伝わるだろうか。心臓の鼓動に合わせてびくびくと脈打つそれに、ルルーシュの白い手が触れているかと思うと、もう本当に。
濒临爆发的下半身炽热是否也传达到了鲁路修那里?想象着那双白皙手掌正触碰随心跳搏动的灼热器官,简直要让人疯狂。/腿间灼烫几近失控,玉指轻抚搏动孽龙。鲁鲁可曾知晓此炽,纤掌抚处尽化情浓。

「……いい、かな」  「……可以吗」/「…受得住么」
 こくん、とルルーシュが頷く。スザクも笑み返して、忍ばせた指をゆっくり抜き差しする。短く、か細い喘ぎ。んっ、んっと指の動きに応じ、甘く濡れた声が漏れ始める。
鲁路修轻轻点头。朱雀回以微笑,开始缓缓抽动潜藏的手指。细碎短促的喘息随指尖律动,渐渐溢出甜美的湿润声音。/玉颈轻点允承欢,朱雀笑隐指如鳗。短促娇喘应指绽,甜腻濡湿声声漫。

「痛くない?」  「会痛吗?」/「可觉痛楚?」
「変な、感じ、す……んっ!」  「奇怪的、感觉……嗯!」/「好、好奇怪……呜嗯!」
「指増やすけど、痛いなら言って」  「要增加手指了,痛的话要说」/「再添一指莫强忍,若觉痛楚便出声」
「まだ、駄目なのか?」  「还不行吗?」/「还不能……停下吗?」
「もう、ちょっと」       「已经,差不多了」/「别…太放肆…」
「んっ! うぁ……ふあっ……」  「嗯!呜……哈啊……」/「嗯唔…呀啊…哈啊…」
 次第に固まっていた四肢から力が抜け、内側が湿り気を増していく。そこが粘度を増すごとにぬちぬちと卑猥な音がする。襲い来る性感とその音に逃げるようにルルーシュが身を捩る。いや、恥ずかしい。見るなすけべ男。と可愛い声での可愛くないおねだりに応じるつもりはない。時々耳の穴や乳首を舐めたり、脇の下に鼻先を突っ込み思い切りスンスンと嗅ぐとこの変態、とルルーシュが目を潤ませて睨んでくる。全然怖くない、むしろもっと意地悪したくなってしまう。
绷紧的四肢渐渐酥软,隐秘处渗出蜜液。黏腻水声随着动作渐响,鲁路修扭着腰想逃离快感与羞耻的浪潮。不许看变态——带着哭腔的嗔怪反而让人更想欺负他。舌尖扫过耳蜗时他浑身战栗,乳尖被叼住吮吸时发出小动物似的呜咽。当鼻尖突然埋进腋下深嗅,他瞪来的湿润眼神毫无威慑力,倒像在引诱更多恶劣的疼爱。

「やぁっ……スザク……! この、馬鹿……!」  「啊…朱雀…!笨蛋……!」
「うん、馬鹿でごめんね」  「嗯,原谅我这个笨蛋吧」
「だったら、もっ……ひゃっ! あっん!」  「那、那就再……呀!啊嗯!」/「那就…呀啊…哈啊!」
 人差し指と中指を違えたまま入れ、第一関節をくっと曲げると、ルルーシュから艶めいた嬌声が上がる。スザクが指の根本まで入れても、苦悶より快楽を拾う声の方が多くなってきた。柔らかく締め付けるそこにさっきより激しく指を抜き差しする。
错用食指和中指探入,在弯曲第一指节时,鲁路修发出甜腻的呻吟。朱雀将手指完全推入根部时,捕捉到的欢愉喘息已多过痛楚。在柔软紧致的甬道里,手指抽插得比方才更激烈。/错捻双指抵花芯,曲节轻勾玉音吟。朱雀探指抵深庭,痛声渐化欢情浓。指如急雨捣花径,软穴吞吐愈急频。

「やだっ……あっ、あんっ……」  「不要…啊…嗯啊……」
 眦から溢れた涙を掬うように舐めた。ルルーシュは涙まで甘いのかと妙な関心をした。そのままちゅっちゅと口付ける。シーツを握り締めていたルルーシュが、キスをもっとせがむような仕草でスザクに縋り付いてくる。
舌尖卷走他眼角的泪珠。连泪水都这么甜吗?朱雀边想边在泛红的眼睑落下细密的吻。原本攥紧床单的人儿忽然仰起脖颈,用湿润的唇瓣追逐着索吻。

「待て、変、これ、だめ……んぅっ……」  「等等…奇怪…这样…不行……嗯……」
「変じゃない、君が気持ち良くなってくれて嬉しい」  「不奇怪,你感到舒服我就开心」
「わからな……っ……だめ、スザク……」  「不明白……啊……不行…朱雀……」
 怖い、と小さくルルーシュが呟いた。大丈夫、大丈夫だからと背中に手を回してあやすように撫でる。ふるふると頭を小さく振って、それでも怖いと両腕を伸ばしてスザクに抱きつく。
鲁路修小声呢喃着害怕。环住他颤抖的脊背轻抚安抚说不要怕。他仍像受惊的幼兽般摇头,却张开双臂紧紧攀住朱雀。

「スザク、スザク……っ」  直译: "朱雀、朱雀……啊" 意译: "朱雀啊朱雀……声声唤"
「ルルーシュ……」  「鲁路修……」
 一度指を抜いて、怯えるルルーシュを抱きしめた。いつもより早く拍動する心臓の音が伝わる。カタカタと小さく震える肩に口づけ、耳の裏、そして唇にも。大丈夫、と口では言いながらこんな姿を見せられては優しく触れる自信がない。スザクは散らばりそうな理性をかき集め、陰唇に先端を擦り付けながらルルーシュの顔を覗き込む。不安げに揺らめく瞳。澄んだ色のそこに、獣じみた表情の自分が情けなく映り込んでいる。好きだよ、だから。そう一言告げればうん、とルルーシュが応えた。それを合図にお互い息を詰め、しなる身体を引き寄せながらスザクはルルーシュの中にゆっくりと腰を埋めていった。
他抽出手指抱住发抖的鲁路修。传来比平时更快的心跳声。他亲吻着微微颤抖的肩膀,耳后,然后是嘴唇。嘴上说着没事,看到这副模样却不敢温柔触碰。朱雀聚拢即将溃散的理性,蹭着阴唇前端窥探鲁路修的脸。不安晃动的眼眸中,倒映着野兽般可悲的自己。喜欢你啊,所以。听到这句告白鲁路修轻声应允。以此为信号,两人屏息贴近,朱雀搂着发软的身躯缓缓沉入其中。|抽指揽卿入怀襟,急鼓心音透罗衣。吻落玉肩止轻颤,衔耳噙唇语迷离。强敛心神探幽径,惶惶秋瞳映兽影。倾情一语卿颔首,屏息交颈赴云雨。

「いっ……!」  「咿……!」|「呀......!」
 痛いと彼女が無声の悲鳴をあげた。先端を潜ませただけでその窄まりは閉じてしまい、腰を引いても進めてもルルーシュが痛みに喘ぐ。脂汗を滲ませ、スザクの背に回されたルルーシュの手が爪を立てて、苦悶を訴える。ルルーシュもスザクもはぁはぁと浅く荒い呼吸を繰り返す。
她发出无声的痛呼。仅是埋入前端甬道便骤然紧缩,进退间鲁路修都在痛苦喘息。渗出冷汗的手在朱雀背上抓出指痕,诉说着苦闷。两人凌乱的呼吸在空气中交织。|玉门方启已生怯,进退维谷俱成劫。冷汗浸脂爪留痕,娇喘声声摧心裂。气息相缠化氤氲,共堕情海浮沉间。

 高揚感が先走ってばかりで、身を貫かれる彼女の痛みも、彼の煩悶も置いてけぼりだ。大丈夫だと安心させてやりたいが、正直、全然、これっぽっちも大丈夫じゃない。今そんなことを簡単に口走ってもただの欺瞞になる。不安なのは痛いからじゃなく、繋がれないことの恐れだ。肉体を介して何かを得たいと、暴いてしまいたいと。その不明な何かを、二人とも求めている。
直译:高涨的情绪总是先人一步,连她贯穿身体的痛楚和他的烦闷都被抛诸脑后。虽想安抚她说不要紧,但说实话根本半点都不稳妥。此刻轻易说出口的话语只会沦为谎言。令人不安的并非疼痛本身,而是无法连接的恐惧。想要通过肉体获得什么,想要剖开对方的欲念。两人都在追寻着这个未知的事物。/雅译:心潮总先理智奔涌,她彻骨之痛与他郁结皆被抛空。欲言"无妨"慰卿怀,然实无半分从容。此刻轻诺尽虚妄,所惧非痛乃断连。欲借躯壳探幽微,剖心见性两相缠。

 ふとよぎるのはスザクにとって有り得ないと鼻で笑ってしまえるような、ただの行き過ぎた妄想。まさか、というほんの小さな違和感だけ。ルルーシュが求めたがっているのも彼女の中に沸いた怒りや不安を払拭する実在性があり、現実的であり、身の裡に確かに残る破瓜という純然たる事実、そのただ一つの証拠なのだろうと、根拠なくそう思った。
直译:掠过脑海的是对朱雀而言绝无可能的嗤笑妄想,不过是过激的幻想。唯有微小的违和感说着"怎会如此"。毫无根据地认为,鲁路修所渴求的正是能驱散她心中躁动不安的真实存在,是现实存在的证据,是深植体内的破瓜之痛这纯粹事实。/雅译:妄念乍现嗤荒唐,朱雀岂容此痴狂。唯有纤芥违和感,暗忖"莫非"心头藏。无端料定鲁路修,所求非虚乃实证:既平焦灼安躁意,更是破瓜留真章。

 ふう、と息を吐く。ルルーシュの中が細かく収縮している。心地の良い窄まりの熱に頭から溶けそうだった。ようやく全てを収めた時にはルルーシュの身体の震えも止まっていた。玻璃細工のように透き通った瞳が僅かに揺れて、じっとスザクだけを見つめている。ああ、と歓喜に胸が満たされる。
直译:轻吁气息。鲁路修体内细微收缩。被令人舒适的紧缩热意从头到脚融化般。当终于完全容纳时,鲁路修身体的颤抖已然平息。如玻璃工艺品般透明的瞳孔微微颤动,只定定注视着朱雀。啊,胸中满溢欢欣。/雅译:吐息如兰颤微微,内里细收似春水。熨帖暖意漫周身,几欲销骨化玉髓。待得尽纳方静时,琉璃眸子泛清漪。凝望朱雀不移目,满腔欣悦涨春池。

「スザクは、気持ちいいのか?」  直译:"朱雀,舒服吗?"/雅译:"朱雀,可觉欢愉?"
 こんなことが。  直译:这般事情。/雅译:此等荒唐。
……こんな身体で。  直译:...用这样的身体。/雅译:...凭此残躯相就。
理解できない感情を受け止めきれず、ルルーシュがか細い声で呟く。返答は決まってる。
直译:无法理解的感情令鲁路修以微弱声音呢喃。回答早已注定。/雅译:未明心绪乱如麻,鲁路修轻喃声颤哑。答案早定无需问。

「あんっ……やっ、スザク、んっ」  直译:"嗯……啊、朱雀、唔"/雅译:"嗯...哈啊、朱雀、唔嗯"
「うん、だって僕もういま死んだっていいくらい幸せ」
直译:"嗯,因为我现在幸福到就算死去也无所谓"/雅译:"嗯,此刻哪怕就此死去也毫无遗憾"

 むしろ今殺してほしい、君に。とは言えなかったけれど。スザクの希死念慮の根深さを知っているルルーシュはその言葉を受けて、悲しむのではなく怒りを滲ませた。
直译:不如说"现在就想被你杀死"终究未能出口。知晓朱雀根深蒂固求死念的鲁路修闻言并未悲伤,反而渗出怒意。/雅译:未言"愿卿赐死在此刻",朱雀求死执念深。鲁路修闻之非垂泪,眉间愠色悄然生。

「死んでもいいなんて言うな」  「别说死了也没关系」/「休得妄言轻生死」
「ルルーシュ」  「鲁路修」/「鲁路修」
「おまえが死んだら、ユフィはどうなる」  「如果你死了,由菲怎么办」/「你若赴黄泉,尤菲何以堪」
「……ああ」  「……啊」|「……唉」
 ルルーシュが浅い呼吸の合間に告げた言葉にスザクは瞠目する。この身に掛かる命の重さを再認識する。あの少女を一生涯の主と定め、その前に膝を折り、誓いを立てた光景を思い出す。その少女の姉を組み敷き、いいように貪っている事実からは少しだけ目を背けたくなる。
朱雀因鲁路修在破碎呼吸间吐露的话语而瞳孔震颤|朱雀被鲁路修残喘间吐露的誓言惊颤。再次感受宿命加诸己身的千钧重担,忆起当年跪立誓约奉少女为主的光景。此刻压制着其姐肆意索求的事实,令他生出几分逃避的妄念。

 生々しい交わりの場に似つかわしくない名に、ぴくりとスザクのこめかみが疼く。引き合いに出すことも、名を呼ぶことさえ憚られる。ルルーシュも気まずそうな表情を浮かべる。彼女たちが互いに抱えるものをスザクは知らない。けれど、スザクの自棄に怒るほどルルーシュがユーフェミアを大切に思っていることは理解できた。それだけだ。でもそれだけのことで、スザクはルルーシュのことがもっと愛しくなった。
与缱绻氛围格格不入的称谓令朱雀太阳穴突跳|这名字与此刻的鱼水之欢格格不入,刺痛了朱雀的神经。既不敢比拟更羞于唤出,鲁路修亦露出尴尬神情。朱雀虽不知晓两位皇女间的纠葛,却从鲁路修对其自暴自弃的怒意中,读懂了那份对尤菲的珍视。这份情谊,反让朱雀对鲁路修的眷恋愈发深重。

「……僕が死んだら君は泣いてくれるのかな」  「……我死后你会为我哭泣吗」|「……若我身死,能否换你一滴清泪」
「なに……」  「什么……」|「你说……」
 外される視線。応えをためらう唇。胸がざわつく。その先の言葉を聞くのが怖いと思った。短くごめん、と言って痩身をぎゅっと抱きしめる。
游移的视线,迟疑的唇瓣,胸中躁动翻涌|目光游离,朱唇欲言又止。胸腔躁动如沸水,竟畏惧聆听后续的话语。匆匆道声抱歉,将清癯身躯紧拥入怀。

「変なこと言った」  「说了奇怪的话」|「方才失言了」
 ルルーシュがためらった理由。その真意を問いただすのは今ではないと、スザクの直感が告げる。ルルーシュは何も言わず、スザクの胸元に頬を寄せた。ただのエゴを、スザクの誤魔化しをルルーシュは決して見逃さないし許さないだろう。
朱雀的直觉告诫此刻不宜追问鲁路修迟疑的深意|朱雀的直觉在低语:此刻不是追问真意的时机。鲁路修默然将脸颊贴向胸膛,那些自私的伪装终将无所遁形。

「だから謝るなって言っただろ」  「所以都说了不必道歉」|「早说过不需你致歉」
「でも……」  「可是……」|「但......」
「くどい。もういいから」  直译:啰嗦。已经可以了。/ 雅译:烦人。适可而止吧。
「うっ……! ル、ルルーシュ!」  直译:呜…!鲁、鲁鲁修!/ 雅译:呃啊…!鲁…鲁路修!
 内側の鋭い締め付けにスザクは思わず息を詰めた。眼下でルルーシュは悪い笑みを浮かべている。生意気、と心の中で悪態をついてスザクも負けじと一度だけ腰を押し引く。動きは緩慢なものだったが予想通り、というか予想より可愛らしくルルーシュが甘い泣き声を零す。ルルーシュも信じられないという顔で口元を両手で覆っている。嘘、という呟きに嘘じゃないよと返す。
直译:体内锐利的紧缚让朱雀不自觉屏息。身下鲁路修正扬起坏笑。在心底咒骂着对方嚣张的姿态,朱雀也不甘示弱地回顶了一次腰身。虽是迟缓的动作,但正如预期——或者说比预期更可爱的,鲁路修漏出了甜腻的呜咽。鲁路修用双手捂住嘴露出难以置信的表情。对着"骗人"的低语回以"没骗你哦"。/ 雅译:体内那突如其来的紧致绞缠让朱雀瞬间屏息。垂眸只见鲁路修唇角噙着狡黠笑意。暗自腹诽着这人的嚣张气焰,朱雀不甘示弱地猛然顶胯。虽是迟缓动作,可怀中人儿却比想象中更青涩——鲁路修溢出蜜糖般的呜咽,双手慌乱掩住朱唇,瞪圆的紫眸盛满惊诧。听着那声"骗人"的控诉,他偏要凑近耳畔:"千真万确呢。"

「あっ、スザク、んんっ」  直译:啊,朱雀,嗯…/ 雅译:啊…朱雀、嗯…!
「こうやって僕が動いても、痛くない?」  直译:就算我这样动,也不痛吗?/ 雅译:这般动作…当真不痛?
「痛くない、が……妙な感じがする」  直译:不痛,但…有种奇怪的感觉/ 雅译:痛倒是不…只是…有些异样
「妙って?」  直译:奇怪是指?/ 雅译:何种异样?
「腹の底がぞわぞわして、腰周りが痺れるような、あんっ! や、待て、人が喋ってるときに、んっ!」
直译:小腹酥酥麻麻的,腰周围像过电般…啊!等、等下,别人说话的时候…嗯!/ 雅译:腹底似有蚁行酥痒,腰间如过电般战栗…啊!且慢…唔!哪有人…趁人言语时…

「ずるいなぁ……」  直译:太狡猾了…/ 雅译:当真狡诈…
「ひゃぅっ……! あぁっ……や、スザク……!」  直译:呀啊…!啊…别,朱雀…!/ 雅译:呀啊…!唔…朱雀…住、住手…
 無知って残酷だなあと、ルルーシュの素直で少しズレた所感を呑気に受け止める。ゆっくりと、傷つけないように、けれど確実に中で感じる場所を狙って。何度も抽送を繰り返す。真っ白なルルーシュの腹部に汗が滴り落ち、重力に従いシーツに染み込んでいく。スザクの律動に合わせてギシギシと軋むベッドの音も、性感を煽る要素の一つになる。
直译:无知真是残酷啊,鲁路修率真却略带偏差的感慨被悠然接纳。缓慢地,小心翼翼地,却精准地瞄准内心深处的敏感带。反复进行抽送运动。在鲁路修雪白的腹部,汗珠顺着重力滴落渗入床单。随着朱雀的律动吱呀作响的床架声,也成了催动情欲的元素之一。 | 雅译:愚昧噬骨寒,少年直白偏颇的喟叹被温柔裹挟。缓辔徐行避荆棘,却直指幽微处。往复如潮汐拍岸。玉山倾颓凝脂透,汗渍晕染衾枕成水墨。檀板咿呀合节律,锦帐摇成催花雨。

 ルルーシュがスザク、と呼んで両手を広げた。その仕草に応えるように、キスをしながら彼女を目一杯抱き締める。こうすると安心するようで、快楽に戦慄き強張っていた彼女の四肢から力が抜けた。稚拙な交わりだが、強い性感以上にルルーシュと抱き合っている、彼女と一つになっていることの事実にスザクは震えた。彼女を好きだと思う気持ちが止めどなく溢れる。涙が出そうなくらい、それこそ死んでもいいと思ってしまうほど、そんな根拠のない多幸感に満たされる。
直译:鲁路修张开双臂呼唤"朱雀"。回应着这个动作,边亲吻边将她紧紧拥入怀中。这样似乎能让她安心,原本因快感战栗僵硬的四肢逐渐放松。虽是笨拙的交合,比起强烈的快感,更让朱雀颤抖的是与鲁路修相拥、与她融为一体的真实感。喜欢她的心情无止境地满溢。充盈着毫无根据的幸福感,甚至让人想落泪,觉得为此死去也无妨。 | 雅译:双臂展若白鹄,唤君名似咒。衔樱相就时,环佩铿锵收。怀中冰肌化春水,战栗凝作绕指柔。虽无琴瑟谐,灵肉相契处,颤栗胜巫山云雨稠。爱意决堤漫荒丘,极乐无凭偏浸透。甘愿溺此温柔冢,泣珠成血亦不休。

「スザク、スザク……っわたし、だめっ」  「直译」朱雀、朱雀…我、不行了…「雅译」朱雀…朱雀啊……我…我不行了…
 その切ない訴えと連動してスザクを包む中が痙攣し始める。頭から足の先まで劈く未知の感覚に溺れまいと、ルルーシュはスザクにしがみつく。怖い、スザク、と繰り返して、そんな初心な反応がまた、スザクの欲望を大いに煽る。
「直译」随着这令人心碎的控诉,包裹朱雀的内部开始痉挛。为了不被从头到脚劈裂的未知感觉吞噬,鲁路修紧紧抱住朱雀。反复说着"好可怕,朱雀",这种青涩反应更加煽动着朱雀的欲望。「雅译」凄切呜咽声中,包裹住朱雀的内壁开始阵阵痉挛。鲁路修死死攀住他的脊背,生怕被这陌生快感从头到脚劈成碎片。"怕…我好怕…朱雀…"这般稚嫩反应,倒教朱雀眼底欲火更炽。

「だって、やっ! あっ、もう、やだっ、こわい……!」
「直译」因为、啊!啊,已经,不要了,好可怕……!「雅译」"可、可是…啊…!不、不要了…好可怕…!"

「いくって言うんだよ、そういう時は」  「直译」"这种时候要说'要去了'啊"「雅译」"该说'要释放了'才对"
「い、行く……?」  「直译」"要、要去了…?"「雅译」"释、释放…?"
「そう、気持ちいいってことだから、怖くない」  「直译」"对,因为是舒服的事,不可怕"「雅译」"嗯,那是极乐的征兆,莫要惧怕"
「その、どこかに行くのか……?」  「直译」"那个、是要去什么地方吗…?"「雅译」"难道…要往仙境去么…?"
「……ルルーシュ、今度一緒にエッチなビデオ観よっか」
「直译」"...鲁路修,下次一起看色情影片吧"「雅译」"...下次,陪我看些风月影画可好?"

「はあ? 何言っ、あっ! ばか、んんっ!」  「直译」"哈?说什么、啊!笨蛋、嗯嗯!"「雅译」"胡说什么…唔!混账、你…嗯!"
 ルルーシュのように頭で考えるのは不得手だ。周りの人より多少優れた己の直感を信じ、彼女を高みへ昇らせる。深く、強く、甘い声が上がる場所目掛け、一心不乱に快感を送り込む。背中に食い込む爪の痛みがルルーシュの限界をスザクに知らせた。興奮する。重なり来る絶頂感にルルーシュが怯え竦み乱れる様に。わからない、だめだ、スザク、スザクと縋り付き泣く声に。
「直译」他不擅长像鲁路修那样用头脑思考。相信比周围人稍微优越的自己的直觉,将她送往高处。朝着深处、强烈、甜美声音响起的地方,忘我地注入快感。背部被指甲掐入的疼痛让朱雀知道鲁路修已到极限。兴奋不已。在接踵而至的高潮中鲁路修恐惧僵直的模样。不明白、不行了、朱雀、朱雀,这般哭喊着紧抓不放。「雅译」朱雀素来不似鲁路修工于心计。此刻他全凭野兽般的直觉,将怀中人推往极乐之巅。循着那愈发甜腻的呜咽声,发狠顶弄至最深处。脊背上深陷的指甲刺痛让朱雀明白鲁路修已濒临极限——少年在他身下战栗着蜷缩,被接二连三的高潮逼得神智涣散,只会泣叫着"朱雀…朱雀…"死死缠住他,这般情态最是销魂蚀骨。

「言って、ルルーシュ。いく、って」  直译:"说吧,鲁路修。要去了";雅译:"说吧,鲁鲁修,启程在此刻"
「あっ……あぅっ、んあっアッ! いっ、アッ、いっいく……?」
直译:"啊...啊呜、嗯啊!一、啊、一、要去...?";雅译:"啊…啊…嗯啊!啊!要、要…去了…?"

「……上手」  直译: "……擅长" 雅译: "……妙手"(保留原词意象,中文"妙手"既可指高超技艺,又带诗词韵律感。如白居易《琵琶行》"轻拢慢捻抹复挑,初为霓裳后六幺"的意境延伸)
「スザク……! は、ぁんっ! わたし、い、いくっ……変にな、あっ、スザクッ、ああぁっ!」
 一際甘い悲鳴と共にルルーシュのしなやかな肢体は痙攣する。腰は僅かに浮き、片足はピンと反って空を蹴る。濡れた内壁の激しい収縮に耐え、スザクは既のところで腰を引き、ルルーシュの腹に熱い白濁を吐き出した。危なかったとスザクは安堵のため息を吐く。

「ルルーシュ……?」  「鲁路修……?」
 しばらく呆然としていたルルーシュが、気づけば涙目でスザクをきっと睨んでいる。あ、やばい。と思った時には下半身は素直に反応していて、更にルルーシュの怒気が増す。
愣住片刻的鲁路修回过神来时,已经泪眼汪汪地狠狠瞪着朱雀。啊、糟了。刚这么想下半身已经诚实地起了反应,鲁路修的怒气愈发高涨。/鲁路修怔忡须臾,忽觉眸中凝露,怒目而视。暗道不妙时,身下却春潮暗涌,更惹得他眉峰聚火。

「ふっ、不可抗力だよ!」  「哼、是不可抗力啦!」/「嗤,不过是情非得已!」
「何がだっ!」  「少胡扯!」/「哪来的歪理!」
「……ルルーシュが、エッチだから……」  「……因为鲁路修太色气了……」/「……都怪你眼波太旖旎……」
「エッ……⁉︎ 私のせいじゃないだろ、馬鹿!」  「哈……⁉︎ 关我什么事啊笨蛋!」/「荒唐…⁉︎ 分明是你心旌摇曳!」
 と言ってルルーシュがシーツを抱え、丸まる。籠城を決め込むつもりだろうか。あまりにもわかりやすい照れ隠しに、スザクの口角は緩みっぱなしだ。シーツの中からぴぎゃっと間抜けな悲鳴が聞こえる。恐らく、腹に付着したものに気付き戦慄いたというところだろう。可愛い。ルルーシュが、とても可愛い。
鲁路修说着拽起被单蜷缩成团,仿佛要筑起城池的架势。太过明显的羞赧让朱雀的嘴角始终噙着笑意。被褥里传来滑稽的悲鸣,想必是发现腹部沾染的痕迹而战栗吧。真可爱。鲁路修实在可爱得过分。/鲁路修裹着衾被蜷作雪团,俨然要当帐中将军。拙劣的羞态惹得朱雀唇角生春。忽闻锦衾里漏出笨拙呜咽,定是惊觉玉腹凝露。这般娇态,恰似新雪映梅,教人心旌摇荡。

「ルルーシュ」  「鲁路修」
 スザクはそんな恥ずかしがり屋のシーツお化けを、そっと抱き締める。びくりとシーツの塊が跳ね、恐る恐ると顔を覗かせた。真っ赤に熟れた両頬、鼻の頭、涙の溜まった眦。全部可愛くて仕方がない。湧き上がる愛おしさに、その衝動に抗うことなくゆったりと口付けて、戸惑いがちに差し込まれた舌を食む。覚えたての拙いキスだ。シーツを剥ぎ取りながら、吐息の合間にルルーシュ、ルルーシュ、と愛しい少女の名前を繰り返し呼ぶ。好きだよ、と囁くのも忘れずに。
朱雀轻轻拥住这个害羞的被单妖怪。布团猛地一颤,怯生生探出半张脸——熟透的桃腮,微红的鼻尖,含露的眼角,每一处都可爱得让人发疯。他放任汹涌的爱意,温柔噙住那犹疑的樱唇。生涩的吻技间,边褪罗裳边在喘息中呢喃着鲁路修的名字,不忘低语爱意。/朱雀将锦衾裹就的羞怯精怪揽入怀。衾枕骤颤,怯露半面夭桃——霞染双颊,珠润琼鼻,秋水盈睫。他任情潮翻涌,轻啜那迟疑的樱瓣,在褪尽罗衣时将爱语揉进喘息,唇齿间尽是「鲁路修」的缠绵。

 ずっとこうして、目の前のルルーシュだけを感じていたい。身分も人種も超えて、肉体が溶け合ってしまえばいい。喪失を恐れず、彼女の存在を、生きていることをただ喜び、何者でもない、ただのルルーシュとスザクになれたら。
真想永远像这样只感受眼前的鲁路修。超越身份与人种,肉体交融便好。不再畏惧失去,只为她的存在而欣喜,不做任何人,只当平凡的鲁路修与朱雀。/愿此刻永驻,满目唯卿。抛却俗世枷锁,灵肉交融。莫问前程,但怜眼前人,褪尽浮名作比翼,不羡鸳鸯只慕卿。

 ああ、死にたいな。死の誘惑がぬるりと首元を這い回る。ルルーシュが生きてくれさえすれば、ここにいてくれさえすれば。彼女のためだけに死ねたらいいと、本心から願う。
直译:啊,好想死啊。死亡的诱惑滑溜溜地在脖颈处爬行。只要鲁路修能活着,只要他在这里。真心希望能为她而死。/雅译:死亡诱惑如蛇信游弋颈侧,只要你还活着驻留此刻,我愿将残躯燃作她掌中星火。

「……スザク」  直译:"……朱雀"/雅译:"朱雀……"(指尖划过剑柄的轻颤)
 こんなにも幸せなのに、不安と焦りが何故か消えない。ルルーシュの小さな問い掛けにぎくりとする。
直译:明明如此幸福,不安与焦躁却为何无法消散。对鲁路修轻声的质问感到心惊。/雅译:蜜糖里浮着玻璃渣,他细碎诘问刺穿虚妄,惊破午后暖阳。

「ユフィを頼むぞ」  直译:"拜托你照顾尤菲了"/雅译:"尤菲就托付你了"(樱花落在未出鞘的剑上)
 お願いだと彼女が続ける。その懇願に、何故だか素直に頷けなかった。返答が遅い、と額を突かれてようやくスザクは頷いた。
直译:她继续说着请求。面对那份恳求,不知为何无法坦率点头。被说答复太慢,直到额头被戳才终于点头。/雅译:她眼波流转如月下潭水,喉间应诺却凝成冰棱。直到眉心血痕灼痛,方在叹息中垂首。

「騎士失格だ。私なら即日解雇してる」  直译:"你不配当骑士。换作我当天就会解雇你"/雅译:"这般失格骑士,若在我麾下早已革职查办"
「厳しいな、ルルーシュ殿下は……」  直译:"真严厉啊,鲁路修殿下……"/雅译:"殿下这判词,可比冬霜更凛冽三分"
「当たり前だ」  直译:"理所当然"/雅译:"本该如此"(王冠在阴影中闪光)
 そう、当たり前なんだ。幼馴染より、親友より、伴侶よりも強固な絆で結ばれるのが皇族と騎士なのだと、寂しい顔でルルーシュが言った。それほど特別な誓いをお前はユーフェミアと交わしたのだと、温度のない声で言い切る。
直译:没错,是理所当然。用比青梅竹马、挚友、伴侣更为牢固的羁绊联结的便是皇族与骑士,鲁路修带着寂寞的神情说道。用没有温度的声音断言,你与尤菲米娅立下的是那般特别的誓言。/雅译:皇室与骑士间的羁绊,远比青梅竹马、生死之交、甚至灵魂伴侣更为坚不可摧。他嘴角扬起冰棱般的弧度,说你们立下的誓约啊,是连月光都照不透的深潭。

「私ならおまえみたいなじゃじゃ馬、絶対騎士にしない」
直译:"我绝对不会让你这样的烈马当骑士"/雅译:"若驯不服你这匹野马,我宁折银鞍不赠缰"

「あ……」  「啊……」/「啊……」
 スザクの直感が嫌なところで働く。ルルーシュが背けた横顔に見覚えがあった。ざあっと全身から血の気が引く。きっと自分は取り返しのつかないことをしてしまったのだと、不明な何かに身が竦み上がる。華奢な身体を離すまいとして、スザクは骨が軋むほどルルーシュを抱きしめる。今更もう、何も取り返せない。ルルーシュはもう二度と『大切な話』をしないだろう。この身体のどこかに隠してしまう。嘘だとわかっていても、それを指摘するチャンスをスザクにはもう絶対に与えてくれない。浮ついていた気持ちが途端に地の底に叩きつけられるような錯覚をする。違う。ずっと現実だった。ただ、見ないようにしていただけ。ルルーシュの吐いた嘘に気づかないふりをしていただけ。
朱雀的直觉总在不妙时苏醒。鲁路修侧脸转开的弧度似曾相识。血液轰然倒流。当未知的恐惧攫住全身时,他明白自己犯下了不可挽回的错。/朱雀的直觉总在深渊处觉醒。鲁路修偏首的弧度是记忆的残影。寒霜瞬间浸透血脉。某种不可名状的战栗告诉他,自己踏碎了不该触碰的禁忌。他发狠勒紧怀中纤薄身躯,骨节发出悲鸣。此刻终于明白,有些话语将永远埋葬在对方微启的唇间。纵是谎言,鲁路修也不会再给他揭穿的机会。飘摇的心骤然沉入深渊底。不,这深渊从未消失,只是他固执地蒙住了双眼。

「痛い。スザク、痛いよ」  「好痛。朱雀,你弄疼我了」/「疼呢。朱雀,你勒得人发疼」
「……ル、ルルーシュ……俺は……」  「......鲁、鲁路修......我......」/「……鲁鲁……我……」
 ルルーシュが好きだ。彼女のことが愛おしい。死んだっていい。けれど、スザクの命はスザクだけのものじゃない。ユーフェミアとスザク、二人のものだ。ルルーシュの小さく、しかし明確な拒絶と嫌悪を感じ取り、スザクは黙ってルルーシュを抱きしめることしかできない。喪失を埋めるように好きだ、と何度も言う。ルルーシュだけなんだ、と嘘がバレた子供の言い訳のように、何度も。
他爱着鲁路修。怜惜这具躯壳。纵死无悔。但朱雀的命不只属于自己,是与尤菲米娅共有的珍宝。感应到怀中人细微却坚决的推拒,他只能沉默地收紧臂弯。用重复的告白填补虚空,像偷糖被逮的孩子般笨拙辩解。/爱意如潮水漫过鲁路修的抗拒。这具身体他愿用性命守护,可他的命早与尤菲米娅的呼吸缠绕。怀中人每一次细微的颤栗都在推他入深渊。只能更用力地拥抱,把告白碾碎成沙填补彼此裂隙,像孩童固执地拼凑打碎的糖罐。

「知っているさ、そんなこと……」  「这种事...我早知道了」/「这种话……我早听腻了」
 抱き返す指が癖毛を優しく梳く。それだけじゃ全然安心なんかできなくて、スザクはルルーシュを見つめる。どこまでも澄んだ、偽りの幸福を肯定し、スザクの欺瞞を見透かしている二つの輝き。かの人と同じ高貴を宿す色だ。いつまでもぐずるスザクにルルーシュがいい加減困ったように笑う。さっきまであんなに幸せだった。今までだって幸せじゃなければいけない。これからも、二人を隔絶するのは肉体の物理的な隔たりでしかなければならない。そのために身体を重ねて証明してみせたのに、心が追いつかない。気持ちが、想いが、見ている未来が重ならない。ルルーシュ、僕は、俺は。
回抱的手指温柔梳理翘起的发丝。这般温存远不能安抚,朱雀凝视着那双眼——盛满虚假幸福的琉璃,早已看透他所有伪装的星光。与故人同源的高贵色泽。当朱雀仍沉溺彷徨,鲁路修已露出困扰的苦笑。方才的欢愉犹在指尖,此刻却要用肉身隔断永恒。他们用体温证明过交融的可能,可心始终隔着银河。鲁路修,我,我们....../手指轻抚他倔强的发梢。这般柔情填不满心中沟壑,朱雀望进那双通透的紫晶——映着虚假的欢愉,却洞穿所有欺瞒的星光。与逝者同辉的尊贵颜色。当他仍在泥沼挣扎,鲁路修已扬起疲惫的笑。方才相拥的温度未散,此刻却要用血肉筑起永恒的高墙。他们用最原始的方式证明过契合,可灵魂始终隔着星海。鲁路修啊,我们终究……

「俺には君だけしか」  “对我而言只有你”;“此身唯寄君怀畔”
 いらない、と最後まで彼女は言わせてくれなかった。薄く甘い唇で塞がれて、まだ熱の残る身体をスザクに押し付けて、ルルーシュが淡く微笑む。
“不需要其他人”——这句话终究没能让她说出口。被薄而甜的嘴唇堵住,将仍有余温的身体压向朱雀,鲁路修露出浅笑。;“再毋须他人”——未尽之语终湮于樱唇轻抿。温软躯体欺近朱雀怀中,鲁路修绽开淡若晨雾的笑意。

 もう一度したい、と熱っぽく囁かれて、たまらないお願いにスザクは抗えず、その身体に溺れた。
被热烈地低语着"还想再来一次",面对这难以招架的请求,朱雀无法抗拒地沉溺于那具躯体。;“再续缠绵可好”——当炽热喘息裹挟着渴求再度侵袭,朱雀终是溺入温柔渊薮,任欲念蚀骨销魂。

 
……気付いていたはずだ。ルルーシュの嘘の吐き方も、仮面の切り替え方にも、スザクはその時気付けていたはずだったのに。思えばこの時からだ。妙な逃避癖がついたのは。ルルーシュの瑞々しく、甘い肉体は麻薬のようで、スザクを狂わせた。
他本该察觉的。无论是鲁路修说谎的方式,还是面具切换的瞬间,那时的朱雀理应能察觉。想来正是从此刻开始,滋生了诡异的逃避癖。鲁路修湿润甜美的肉体如同毒品,令朱雀陷入癫狂。;早该明了的。那游刃有余的谎言织就,假面更迭的罅隙间,朱雀分明能窥见端倪。自此刻始,诡谲的逃避欲如藤蔓疯长。鲁路修那鲜润甘美的身躯恍若鸩毒,蚀得朱雀神魂俱焚。

 現実から目を逸らしていた。愚かにも、ユーフェミアを守れと言った彼女がそのユーフェミアを殺すまで。
他逃避着现实。愚蠢地,直到说要守护尤菲米娅的她亲手杀死尤菲米娅。;他始终背对真实。何其愚妄,直至那个说着要守护尤菲的少女,亲手将利刃刺入尤菲胸膛。

 失われてはいけない無垢な魂を代償に、スザクはひとり無様にも生き延びてしまったのだから。
以不可失去的无垢灵魂为代价,朱雀独自丑陋地苟活下来。;以不容玷污的澄澈魂灵作祭,朱雀狼狈独存,徒留残躯苟延尘寰。

 

 無表情を貼り付けたメイドが退室すると、ルルーシュは張り詰めていたものをようやく緩ませる。彼女は優秀なハウスメイドらしく、広い城館での仕事も一人でそつなくこなす。ルルーシュとの会話も必要最低限に留め、一日のうち全く視線を交わさないことも珍しくない。まるで無関心のような距離感は、主人からそうするように命じられているのか、それとも他人に忌避的なルルーシュを慮ってか。ルルーシュは彼女の歳も名前も知らない。……どうでもいいことだ。
当面无表情的女仆退出房间,鲁路修终于放松了紧绷的神经。这位优秀的女仆正如宅邸所需,独自完美打理着广阔城馆的工作。与鲁路修的对话也仅限于最低限度,整日毫无眼神交流也不稀奇。这般仿佛漠不关心的距离感,究竟是奉主人之命,还是体恤着厌恶他人的鲁路修呢。鲁路修连她的年龄与名字都未曾知晓。……反正是无关紧要之事。;待面若冰霜的女仆躬身退去,鲁路修方卸下周身戒备。这位称职的管家仿佛为偌大宅邸而生,独力操持着所有庶务。与主人对话止于必要寒暄,终日不与鲁路修视线交汇亦是常态。这般近乎冷漠的疏离,不知是奉了主人严令,还是体贴着厌弃人寰的鲁路修。她的年岁与名讳,于鲁路修不过风中尘埃。……终究是无关痛痒的琐事。

 他人は嫌いだ。こんな自分も嫌いなのに、人間を好きになれるわけがない。キャビネのテラスから見下ろせる場所に、革鞄を持って門を出て行くメイドの姿があった。日の暮れを伴った影は長く伸び、無機質な足取りが遠ざかる。それを見送って、隣の寝室に移動する。寝入るにはまだ早いが、ひどい虚脱感に襲われベッドに横になった。
 手足を折り畳み、シーツの上を手のひらで掻いた。ぎしり、と身じろぐたびに軋むスプリングの音にビクッとルルーシュが竦む。無意識の緊張。ここにはあるはずのない体温、ここにはないはずの吐息。ここで繰り返されたスザクとの激しい交歓の残渣が、指先から体内を駆け巡って身奥に侵入する。
「こんな、のっ……」
 ルルーシュはドレスの裾を掴み、疼き出した下半身の熱から逃れるように身を捩った。それがいけなかった。大腿を擦り合わせると、ドレスの滑らかな生地に触れる。たったそれだけで、性感に飼い慣らされた身体は容易く反応し、股を潤ませた。はあ、と熱っぽい息を漏らしながら、いけないと思いながらもルルーシュは湿ったショーツに指を這わせる。指の腹でなぞるだけで濡れた音がした。なんてはしたない身体だろう。そんな小さな絶望さえ快感のスパイスだ。
 ──殿下はクリオナニーがお上手じゃないですか。
「ちがう……っ……あぁっ……」
 ──俺のいない間一人遊びに興じていらっしゃるの、知ってるんですよ。
「あぅっ……だめっ、だめだ」
 いつの間にか右手はショーツ越しではなく、直にクリトリスを弄っていた。空いた左手は胸元へと伸びて、ドレスの襟首を広げて乳首に触れる。きゅっと乳頭の先端を摘み、くにくにと捏ね回す。クリトリスに添えた指も同じように蠢く。
「っあ、やぁ……っく…ふ」  「呃啊、呀……啊…呜」|「嗯啊…哈…喘息零落成珠」
 駄目だ、嫌だ。そう頭のどこかで思っているのに、冷えた思考の自分が俯瞰しているのに、止められない。徐々に白む視界の端で幻影が嗤っている。自ら被虐に、体も心も思考も追い詰めれば追い詰めるほど、背徳感が余計に快感を煽った。
不要、不行。虽然理智在某个角落如此呐喊,虽然冷静的自我正俯瞰着这一切,却无法停止。逐渐泛白的视野边缘有幻影在嗤笑。越是逼迫自己的肉体、心灵与思维陷入受虐境地,背德感就越发煽动快感。|理智如冷月高悬,却难阻沉沦。视野尽处鬼影幢幢,自缚于受虐之网愈深,悖德之焰愈炽。

「ひぃ、あっ、あぁ……っ! い、くぅっ……!」  「咿、啊、啊啊……!要、去了……!」|「咿呀…啊…潮声漫过堤岸!」
 分泌液を纏った指で腫れたクリトリスを掻くように抉る。膣の内壁を擦られるよりも強く、激しい快感。腹の奥が傷を負ったようにジクジクと疼く。刹那、鈍色の閃光が視界を支配する。ルルーシュの腰が二度小さく跳ね、ひぃんっと息を詰めたあと、全身を貫くエクスタシーに悶絶した。登りつめた先の質感に激しく喘ぎながら、ぬるついた指を見つめる。
蘸满分泌液的手指如搔刮红肿阴蒂般深入。比阴道内壁摩擦更强烈的快感。小腹深处像受伤般渗出灼痛。刹那,钝色闪光支配视野。鲁路修的腰肢两次轻颤,屏息后全身贯穿绝顶快感。在巅峰质感中剧烈喘息,凝视黏腻手指。|蘸蜜玉指探幽微,花核战栗胜潮涌。钝光如幕覆天地,纤腰轻折衔月弓。绝顶峰峦凝脂颤,银丝垂落映眸空。

「っく……は……はは……っ!」  「啊……哈……哈哈!」|「呵…呵…笑纹漾开虚空」
 我を失うほどの快感の波が引くと、胸には空漠のみが訪れる。そうしてひとしきり笑ったあと、ルルーシュはベッドから起き上がり、日暮れの橙から宵に染まる景色を見た。虚しい現実の光景。鈍色の庭の薔薇が、城館にひとり残されたルルーシュを嘲笑うように揺れる。
令人失神的快感浪潮退去后,胸中只剩虚无。如此笑过一阵,鲁路修从床上起身,眺望暮色橙红渐染夜色的风景。空虚的现实图景。钝色庭园里的玫瑰,嘲笑着独守馆邸的鲁路修般摇曳。|欢潮褪尽留荒原,倚枕痴笑对空帷。暮色泼天染孤馆,铅灰蔷薇笑人非。

 ルルーシュは不明の衝動に突き動かされ、傍にあった赤いストールを乱暴に羽織る。何かに駆られるように、逃げるように部屋を飛び出す。階下に降りて重い扉を開け放つと、刺すような寒風に晒された。ブリタニアの冬がただひたすらに暗く、寂しいことを知っている。
鲁路修被莫名的冲动驱使,粗暴披上旁边的红色披肩。仿佛被什么追赶般逃出房间。下楼推开沉重门扉,刺痛寒风迎面扑来。深知布里塔尼亚的冬季唯有黑暗与寂寥。|赤绡漫卷裹惊鸿,重门洞开北风凶。知是故国冬凛冽,长夜孤寒锁千重。

 ルルーシュは灰色の空を見上げる。冬の襲来を報せる風が、ルルーシュの肌を滑る。寒さから逃れるように、ストールを肩から羽織り直す。何の気なしに外に出てきてしまったものだから、手袋もコートも全て部屋に置いたままだ。手慰めに幾つか摘んだ薔薇をハンカチに包み、滑らかな花弁を指で辿る。
鲁路修仰望灰色天空。宣告冬季来临的风掠过肌肤。为御寒重新披好披肩。因无心外出,手套外套皆遗落房间。将随手摘的几朵玫瑰用手帕包裹,指尖抚过柔滑花瓣。|铅云垂天风梳骨,绡纱半褪倚玉树。素帕裹香拈冷蕊,犹抚故人冰肌肤。

 オフェリア。淡いピンク色の花弁が愛らしく、鬱屈を目と香りで晴らしてくれるはずだった。この気高くも麗しい薔薇はルルーシュの母、マリアンヌが生前気に入っていたものだ。オフェリアの芳しい香りは、アリエスでの日々を思い出させた。母の膝に甘えながら子守唄をせがんだこと。七歳の誕生日に貰った子犬と広い庭園を駆け回ったこと。花冠作りに勤しむルルーシュを見つめる母の優しい眼差し。
奥菲莉亚。淡粉色花瓣惹人怜爱,本该用花色与芬芳驱散郁结。这高贵美丽的玫瑰是鲁路修之母玛丽安娜生前所爱。奥菲莉亚的芬芳令人想起阿什弗德家的日子。撒娇要母亲哼唱摇篮曲的往事。七岁生日获赠小狗在庭园奔跑的回忆。编织花冠时母亲温柔的注视。|奥菲莉亚绽轻绯,曾照慈母理妆台。昔年卧膝听谣曲,七龄逐犬绕芳阶。素手编就花冠日,犹记温眸映玉钗。

 オフェリアが揺れる。ルルーシュごと風に煽られて数輪、冷たい石畳に零れ落ちる。はっとルルーシュが息を呑む。不明の感覚に足元がぐらつく。立っていられなくなるくらいの眩暈に襲われる。
奥菲莉亚摇曳。连带着鲁路修被风吹落数瓣于冰冷石板。鲁路修倒抽冷气。莫名晕眩使脚步踉跄。遭受几乎无法站立的强烈眩晕侵袭。|风摇冷萼落琼瑶,玉人惊觉欲扶雕。忽觉天地同旋转,金莲难立碎鲛绡。

「また……これか……」  「又是……这个吗……」/「又是……这般光景么……」
 ルルーシュはとうとうその場に座り込んでしまう。アリエスではルルーシュが転けようものなら、メイドたちが血相を変えて駆け寄ってきたというのに、今のルルーシュに寄り添う者はいない。
鲁路修最终颓然跌坐在地。在阿丽埃斯时若他踉跄半步,侍女们必定花容失色飞奔而来,而此刻却无人伴于身侧。/鲁路修颓然跌坐尘埃。昔日在阿丽埃斯若他稍显踉跄,侍女便惶然奔至;而今寒庭寂寂,竟无一人可偎寒。

 記憶の中でさえ鮮やかなアリエスの庭園。対して、うずくまるルルーシュを無感情に見つめている鈍色の庭。なにもかもがあの頃とは正反対だ。この歳で母恋し、というわけでもないだろうと情けなさからルルーシュは嘲るような笑みを浮かべた。
记忆中仍鲜活如初的阿丽埃斯庭园。与之相对的,是冷眼注视着蜷缩之人的铅灰色庭院。如今一切都与往昔背道而驰。并非年岁渐长便思慕母亲,鲁路修自嘲般扬起讥讽的笑意。/记忆里阿丽埃斯的庭园仍姹紫嫣红,而今铅灰色的庭院却冷眼睥睨蜷缩之人。此间种种皆与往昔颠倒,非是孺慕情深,他扯出自嘲的冷笑,似要将这份难堪碾碎。

「スザク……」  「朱雀……」/「朱雀……」
 ああ嫌だ。あんな人でなしの男の名しか呼べないなんて。今のルルーシュを訪う者はあの男しかいない。彼女の世界を作り上げているのは彼ひとり。皇女の体を良い様に弄んで、嬲って。求めは場所も昼夜も問わずに。気まぐれにやってきては拒む間もなく組み敷かれる。決して広くはない邸宅内で、スザクに抱かれていない場所を探す方が困難だ。
啊真讨厌。竟只能呼唤那个冷血男人的名字。如今造访鲁路修的唯有此人。构筑她世界的仅此一人。肆意玩弄皇女身躯,昼夜不分地索求。心血来潮便不容抗拒地压制。在这不宽敞的宅邸里,寻找未被朱雀拥抱的角落反倒困难。/可憎至极。唇齿间竟只能溢出那薄情郎名讳。如今叩响他世界的唯此豺狼,昼夜无度地狎玩皇女玉体。随性而至不容推拒,整座宅邸竟难寻半寸未染体温的净土。

 ふつふつとスザクへの苛立ちが沸く。思考に余裕が戻り、眩暈もやがて霧散する。こんなところでひとり、惨めにうずくまっている姿を見られようものなら、どんな嫌味が飛び出してくるかわからない。生来の負けず嫌いの気か、陵辱を受けるよりも、彼に軽んじられ、侮られることの方が屈辱的だ。
对朱雀的焦躁逐渐沸腾。思绪恢复余裕,眩晕终如雾散。若被看见在此处独自蜷缩的惨状,不知会招来何等讥讽。天生不服输的性子使然,比起受辱,被他轻视嘲弄更觉屈辱。/憎火渐炽。神智清明后晕眩如雾散尽,若教那厮见得这般蜷缩丑态,讥诮毒语怕是要如蛆附骨。生性桀骜,受其轻侮竟比遭凌虐更剜心刺骨。

 両膝に力を込め、かろうじて立ち上がる。足の裏に感じる冷たさ。儚く散ったオフェリアのかけらたちがルルーシュを見上げている。ただ無駄に懐かしくさせて、秘していた孤独を暴いて、慰めにもならない何の価値もないそれを、赤い爪先で踏み潰す。ひとり、一人。独り。激情が身を貫く。怒りの閾値はとっくに超えて、これが八つ当たりだと自覚していても止められない。
双膝发力勉强起身。足底传来寒意。零落的奥菲莉娅碎片仰望着鲁路修。徒然唤起无益的怀念,暴露深藏的孤独,将毫无慰藉毫无价值的残片以红甲尖碾碎。孤身,孑然。孤独。激情贯穿身躯。怒意早已越界,明知是迁怒却无法停止。/膝头颤抖勉强支起残躯。足下寒彻,零落的奥菲利亚残瓣仰面凝望。徒然撩拨无益的眷恋,撕开深锁的孤寂,将这毫无慰藉的残片以丹蔻碾作齑粉。茕茕孑立,孤影伶俜。激愤穿胸,明知是迁怒却难抑燎原业火。

「ふは、はははははっ!」  「哈,哈哈哈哈哈!」/「哈,哈哈哈哈哈哈!」
 今頃おまえ、どっかでおっ死んでいやしないかと、ルルーシュは笑いが止まらない。死にゆく乙女の狂気を踏み潰す。
鲁路修笑得停不下来,想着此刻你是否正死在某处。践踏濒死少女的疯狂。/狂笑难止,想着此刻你或许正曝尸荒野。将弥留少女的痴狂尽踏足底。

「死ね! おまえなんか、野垂れ死んでしまえ! 死んでしまえ、死ね死ね、死ねッ!」
「去死!你这家伙,给我曝尸荒野!去死吧去死去死,去死啊!」/「死吧!你这腌臜货色,合该横死街头!死啊死啊死啊,给爷死个干净!」

 不快感にも似た憎悪。嫌悪のような寂寞がルルーシュの脳底で暴れ狂う。頬を伝う涙の理由が分からない。その焦燥が孤独を加速させる。鈍色の庭を囲うようにして建つ城館は檻のよう。侵入者を阻むために設けられた白壁の塀の向こう、スザクが青いマントを翻し、一瞥もくれぬまま、未練も期待も全部ルルーシュの胸に置いて立ち去ってゆく大きな門扉は、三週間前からずっと閉じたままだ。
 ルルーシュはここでしか生きていけないのに、スザクが拾い上げた命だからこそ、自分がスザクの所有物である自覚があるからこそ、だからこんなにも、痛いくらいに寂しい。

 父は己の騎士に、褒美として文字通りルルーシュを与えた。
父亲作为奖赏将鲁路修赐予了自己的骑士。/父王将鲁路修赐予麾下骑士,作为名副其实的嘉奖。

 シャルル・ジ・ブリタニアの騎士であり、寵妃たるマリアンヌ・ヴィ・ブリタニアの忘れ形見、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。
作为查尔斯·迪·布里塔尼亚的骑士,宠妃玛丽安娜·维·布里塔尼亚遗留的遗孤,鲁路修·维·布里塔尼亚。/他是查尔斯皇帝的骑士,深宫明珠玛丽安娜的遗珠,鲁路修·维·布里塔尼亚。

 彼女は母を喪ったのち、遺された姫の身を案じた皇帝の命により日本へと渡り、皇家の庇護下で安全を保障されるはずだった。
失去母亲后,出于对遗孤安危的考虑,她本应在皇帝旨意下东渡日本,接受皇室庇护。/痛失慈母后,她本应遵皇命东渡扶桑,在御赐荫蔽下安度余生。

 経緯は未だ不明。ブリタニアの謀略か、日本の仕掛けた罠なのか、ルルーシュはテロ組織により七年もの間、身柄を拘束されていた。ルルーシュ自身にその間の記憶はない。ブリタニアが日本を属領国としたことも。日本人はイレブンという蔑称で呼ばれ、ブリタニア人によって弾圧を受けていることも。ルルーシュ自身がブリタニアと日本──エリア11の争乱の火種になっていることも、何も覚えていなかった。
原委至今不明。不知是布里塔尼亚的阴谋还是日本设下的陷阱,鲁路修被恐怖组织囚禁长达七年。期间记忆尽失,包括布里塔尼亚将日本划为属国,日本人被蔑称为"编号者"遭受压迫,乃至鲁路修自身成为布里塔尼亚与日本——第 11 区动乱火种等事实。/真相犹在迷雾中。七年桎梏,记忆如被飓风席卷——不列颠的权谋,东瀛的陷阱,编号者之辱,乃至自己竟成十一区燎原星火,尽数湮灭于遗忘深渊。

 この記憶喪失を皇宮医は、長期間ストレスに晒されていたルルーシュの一種の自己防衛機制だと、耐えがたい記憶を忘却することで精神の崩壊を防いだという診断を下した。一〇歳のルルーシュは、母を亡くした最悪の夜から目覚めた時には、一七歳のルルーシュになっていた。七年間の生きた記憶がない。
御医诊断这种失忆是长期承受压力的自我保护机制,通过遗忘难以承受的记忆避免精神崩溃。十岁的鲁路修在失去母亲的那个噩梦之夜苏醒时,已成了十七岁的鲁路修,遗失了七载春秋。/皇庭御医断言,这是经年累月的精神重压下,少年为守护心智构筑的堡垒。十岁稚子在丧母长夜沉睡,十七岁少女苏醒时,七载韶华已成断简残篇。

 ルルーシュを深く絶望させたのは記憶の空白だけではない。皇女として産まれたにも拘わらず、その純潔はルルーシュの知らないうちに、ルルーシュの知らない誰かに、奪われ、傷つけられてしまっていたという、最悪の現実だった。
令鲁路修陷入深渊的不止记忆空白。最残酷的是,身为皇女诞生的她,纯洁之身竟在不知情时被陌路之人玷污。/比记忆空洞更锥心的,是身为帝女却明珠蒙尘——那象征皇室尊严的纯白,竟在无知无觉间被宵小窃取。

 目覚めてからひと月は酷い有様だった。毎夜泣き叫び、いくつもの喪失の事実に狂乱した。傷物の皇女を見舞う者など誰もいない。切なくも温かいアリエスでの記憶があったからこそ、孤独は際立ち、世界と自分との隔絶に絶叫した。
苏醒后首月惨不忍睹。夜夜恸哭,在多重失去的事实中癫狂。无人探视残缺的皇女。正因拥有阿丽亚丝之地的温暖回忆,孤独愈发刺骨,对着世界与自我的鸿沟发出无声嘶吼。/初醒月余,长夜泣血。昔日阿丽亚丝的暖阳犹在记忆深处,却照不破此刻寒彻骨髓的孤寂,唯有对虚空嘶喊。

 閉じた記憶の底で誰かが叫ぶ。お前は不要だ。この世界から消え去るべきは、弾き出されるべきはお前なんだと。
封闭记忆深处有人嘶吼:你是多余的,该从世界消失的、被放逐的应该是你。/记忆囚牢深处回响着诅咒:多余者当湮灭,该被放逐的恰是你这抹幽魂。

 事の顛末と、母の行方を訊ねても誰も答えなかった。ベッドの上で窓の外を眺め続けるだけ。どうしようもないくらいに孤独だ。
无人告知事件始末与母亲下落。终日卧床凝望窗外。孤独深入骨髓。/真相与慈母音讯皆成谜题。终日倚枕观云,寂寞如附骨之疽。

 唯一、そんなルルーシュを顧みたのが枢木スザクだった。ルルーシュにとって忌まわしき地、エリア11出身の名誉ブリタニア人。その類い稀な運動能力とパイロット適正を見出された男は、最新鋭のナイトメアフレームを駆り、エリア11内で勃発した騒乱のさなか、テロリストからルルーシュを奪取したのだという。
唯一关注鲁路修的是枢木朱雀。这个出身鲁路修憎恶之地——第 11 区的名誉布里塔尼亚人,凭借卓越运动能力与机甲适性,驾驶最新型 nightmare frame 在 11 区骚乱中从恐怖分子手中夺回了鲁路修。/唯有枢木朱雀施以援手。这个来自禁忌之地十一区的名誉骑士,驾驭着苍蓝机甲冲破硝烟,在暴乱漩涡中夺回失落的帝女。

 その時の記憶もルルーシュにはない。曖昧な意識の中に残るのは、海鳴りと、地響き。硝煙と血の臭い。宙ぶらりんの身体を抱え上げた枢木スザクの氷のような眼差し。たったそれだけの因果。
这段记忆在鲁路修脑中亦已模糊。残留在朦胧意识中的只有海啸声与地鸣声,硝烟与血腥味。以及枢木朱雀抱起他悬空身体时那双冰棱般的眼眸。仅此而已的因果。/残存意识里的海啸地鸣,硝烟血锈。朱雀抱起悬空之躯时凝霜眼眸。浮光掠影的因果线。

 男は、テロ組織の首魁捕縛と皇女救出の功を皇帝陛下に認められ、皇帝直属の騎士、帝国最強を謳うナイトオブラウンズの末席に迎えられた。と同時に皇女護衛の命を受け、傷付いたルルーシュの前に颯爽と現れた。
男子因擒获恐怖组织首领与救出皇女之功受皇帝嘉许,被擢升为直属皇帝的帝国最强骑士团"圆桌骑士"末席。同时受命护卫皇女,以飒爽之姿现身于负伤的鲁路修面前。/功勋卓著入圆桌,皇命护卫踏月来。伤榻前蓦然现银鞍,恰似白虹贯日开。

 裏切りの騎士、白き死神。  背叛的骑士,白色死神。/逆命骑士白练寒,死神披霜立残阳。
 悪名高い彼の噂は床に臥すルルーシュの耳まで届いていた。でも、そんなのはどうでもよかった。誰か一人でも存在を肯定してくれるのなら、そばにいてくれるのなら。恭しく傅いた男をぼうっと眺めながらそんなことばかり考えていた。ルルーシュの処遇について語る声はまともに耳に入らなかった。この空乏を埋めてほしくて、手を伸ばしてしまった。
他恶名昭彰的流言已传入卧病在床的鲁路修耳中。但这些都无关紧要。只要还有人肯承认他的存在,愿伴他身侧。他呆望着恭谨侍奉的男子,满脑子都是这般念想。关于处置鲁路修的议论声根本入不了耳。只因渴求填补内心空乏,便伸出了手。/流言蜚语绕病榻,不若掌心一缕温。但得青眼垂怜意,甘堕深渊奉此身。

 ──ナイトオブセブン、私を哀れと思うのなら……。
──第七骑士,若怜悯我......。/──七剑垂怜处,寒梅待君折。

 仕掛けたのはルルーシュが先だった。いくら並みの貴族より地位の高いナイトオブラウンズでも、皇族を無下には扱えない。この身を慰めろと、自棄と逃避の意を込め、ルルーシュはスザクに命じた。
是鲁路修先下的命令。纵使圆桌骑士地位高于寻常贵族,亦不可轻慢皇族。怀着自暴自弃的逃避之心,他命令朱雀慰藉己身。/皇命如枷锁,自弃启孽缘。敕令慰残躯,朱砂点绛唇。

 ──イエス・ユアハイネス。  ──遵命,殿下。/──谨奉绛唇诏,甘为绕指柔。
 彼は短くそう応え、当たり前のようにルルーシュを抱いてみせた。不思議と、苦痛はなかった。しかし満たされた喜びはなく、夥しいほどの快楽だけがあった。一夜、二夜、三夜と続けて交わろうとルルーシュの胸はぽっかりと空いたまま。そのうち訪ね来るスザクに抱かれることに慣れてしまい、彼に淫乱と揶揄されようとも否定できないばかりか、その声に悦ぶ体になってしまった。膣と子宮を突き上げられ、身奥に静液を注がれることの背徳。深い場所で繋がり合う歓び。男の声と手つきを思い出してただ、自慰に耽った。
他简短回应,理所当然般拥鲁路修入怀。奇妙的是并无痛楚。虽无满足的喜悦,却有排山倒海的快感。一夜、两夜、三夜,纵使交合不断,鲁路修胸中空洞依旧。渐渐习惯被来访的朱雀拥抱,即便被讥为淫乱也无法否认,甚至开始因那声音欢愉。被贯穿阴道子宫注入精液的背德感,深处相连的欢愉。忆起男子的声音与手法耽于自渎。/云雨三更漏声残,纵情犹觉空庭寒。孽海翻波湿罗袜,自抚时忆檀郎欢。

 淫蕩の日々は今も続いている。まともに会話をした時間より、睦み合っている時間の方が多い。護衛とは名ばかり。守るどころか、手ずから皇女を辱めている。
淫靡日子持续至今。交合时光远多于正常对话。所谓护卫徒有虚名。非但未加守护,反倒亲手玷污皇女。/护卫虚名作锦幡,罗帷深处弄云鬟。九重宫阙春宵短,玉碎声声彻雕栏。

 そのことを、他人を貶め弱者を嘲笑うしか能がない宮中の人間が気付いてないわけがない。スザクがいくらルルーシュを外界から遠ざけても、ナンバーズごときに股を開く傷有りの、淫乱な皇女だと誹る姿は想像に容易い。
宫中那些只会贬损他人嘲笑弱者的家伙不可能毫无察觉。纵使朱雀将鲁路修与外界隔绝,也不难想象他们如何诽谤:竟对编号者张开伤腿的淫乱皇女。/宫阙流言如毒矢,笑讥皇女委卑身。岂知孽海千重浪,尽是金枝玉叶尘。

 だが自分には皇女の価値はもうない。政略の駒にされることも、継承権も庇護と療養という名目上に奪われた。それがブリタニアという強国の国是だ。ルルーシュはただ皇帝の寵愛を受けた女から産まれただけの弱者だった。成り上がり続けた強者のスザクが、弱者のルルーシュをどう扱おうと皇帝にも、皇族たちにも関係ない。今のルルーシュは亡き母マリアンヌを辱めるだけの、下品な茶会の噂話の一つにもならない取るに足らない存在だった。
但对于我而言,皇女的价值早已荡然无存。沦为政治棋子的命运,继承权也在庇护与疗养的幌子下被剥夺。这便是布里塔尼亚这强国的国策。鲁路修不过是受皇帝宠爱的女子诞下的弱者。持续攀升高位的强者朱雀如何对待弱者鲁路修,于皇帝与皇族们皆无关紧要。如今的鲁路修连成为羞辱亡母玛丽安娜的低俗茶会谈资都不配,不过是微不足道的存在。

 それでもいい、スザクがいる限り。たとえ一瞬で冷める熱だとしても、ルルーシュの名前を呼ぶスザクがいるなら。こんな痩せた身体をスザクが触れてくれるのなら。
即便如此也无妨,只要朱雀仍在。纵使是转瞬冷却的炽热,只要仍有呼唤我名之人。只要朱雀仍愿触碰这副枯瘦身躯。

 だがもしも、このままスザクが現れなかったら──。
但若朱雀始终不曾现身——

「……嫌だ」  「……不要」
 そんなこと、耐えられない。  那般光景,断难承受。
 呪詛めいた罵声はスザクに向けたものだったが、同時に自分にも返ってきた。死んでしまえ、おまえなんか。ああ、またひとりに戻るくらいなら、死んでしまいたい。
裹挟诅咒的谩骂虽指向朱雀,却也如回旋镖刺入自身。去死吧,你这家伙。啊,若重回孤寂深渊,宁愿就此消亡。

 気まぐれにスザクが寄越す贈り物だって、どんな高価な物よりその底にある、書き殴られた字のカードの方が嬉しいに決まっている。宝石もドレスも、茶葉も菓子も要らないから、スザクの望むように振る舞うから。
朱雀心血来潮赠送的礼物,比起任何珍奇宝物,底部那张字迹狂乱的卡片更令我珍视。无需宝石华服,不取香茗甜点,唯愿依循朱雀期许而活。

 血の気のない指先で、ルルーシュは石畳の上のオフェリアを掻き集めた。
血色尽失的指尖,鲁路修将石阶上的奥菲莉亚花尽数拢入掌心。

 同じだと思った。愛でられるためだけに在る、美しいだけの花。唄うだけの鳥。底に明確な命はなく、存在を希求するからこその存在。自我を得るためだけの肉体、スザクというものを通さなければ曖昧なままの輪郭に、ルルーシュは必死でしがみつく。
何其相似。仅是供人赏玩的美艳之花,只会啼鸣的笼中之鸟。内核空悬的生命,因渴求存在而存在。仅为获得自我而存的躯壳,唯有通过朱雀这面棱镜,模糊的轮廓方显真切,鲁路修拼死紧握这虚幻倒影。

 冬になれば、ルルーシュの一八の誕生日が来る。成人を迎える祝いの歳だ。成人になってしまえば、噂に流されるまま、スザクがこの身を引き取ってくれるのではないかと、どうしようもない期待をしてしまう。愚かにも、そんなことを夢に見る。
冬季降临时,鲁路修将迎来十八岁诞辰。成年之礼的庆贺之年。若当真行完成人仪式,是否就能如流言所述,让朱雀接纳这副身躯?明知愚不可及,仍不可抑制地怀抱期待,甚至让这般妄念潜入梦境。

 覚束無い足取りで庭を後にする。城館の重い扉を開いて身を滑らせ、そのまま座り込んだ。ルルーシュは幼い子のように、膝を抱えて俯いた。冷たい大理石の床にぽつりぽつりと雫が落ちる。歯の間から漏れる声が玄関に響いて、静寂を際立たせた。
步履踉跄地穿过庭院。推开城馆厚重的门扉侧身而入,颓然跌坐在地。鲁路修像孩童般蜷缩抱膝,垂首不语。清冷的大理石地面晕开点点水痕。齿缝间溢出的呜咽回荡在玄关,更显岑寂。/步履蹒跚离庭院,朱门轻启身如烟。抱膝垂首稚子态,寒玉阶前珠泪涟。幽咽暗随回廊转,空寂愈教夜色寒。

 不確かなまま育ったアイデンティティは、やがて自我の崩壊を招く。モラトリアムなくしてここに至ったルルーシュは、外見ばかり美しいだけの、アリエスで母の膝に甘えていた小さな姫のままだ。
在不确定中成长的身份认同,终将导致自我的崩解。未经彷徨便抵达此境的鲁路修,依然是那个徒有美貌却总爱在阿丽耶丝依偎母亲膝头的娇贵公主。/飘萍身世未分明,终教玉山一朝倾。未历迷途登绝境,犹是阿殿掌中瑛。朱颜空对菱花镜,膝下承欢似旧形。

 この感情を恋だとは認めたくない。病的なまでの、偏執的な自己防衛なのだと自覚している。けれどスザク、と繰り返すごとに寂しさが増した。
不愿承认这份悸动是爱恋。明知是病态偏执的自我保护。可每唤一声朱雀,寂寥便深重一分。/岂肯认取相思名,自缚心茧作樊笼。偏是朱雀声声唤,寥落如闻空谷钟。

「もう、ひとりになるのは、嫌だ……」  再也不想…独自一人了……"/"我再也…不愿独守空寂……
 その嘆きを拾う者はおらず、涙と共に静謐の館に吸い込まれていった。
无人拾取这声悲叹,唯有泪水被静谧的馆舍吞噬。/悲声零落无人拾,清泪尽付夜馆深。


 ◇◇◇  直译: "你看到海了吗 此刻我的全部 正被送往明天的波浪" 雅译: "君可见那片海 此刻我的一切 正化作驶向明日的浪涛" (说明:雅译在保持原意基础上,通过"化作"增强意象流动性,将"运ぶ波"译为"驶向明日的浪涛"使动词具象化,添加"那片"增强画面感,整体形成工整的三段式韵律)


 とんだ茶番だ、とスザクは昏い瞳で砂礫の舞う戦線を眺めている。
直译:真是荒唐闹剧,朱雀用晦暗眼眸凝视着沙尘飞扬的战线。/ 意译:黄沙漫卷烽火台,冷眼观戏心已衰。荒唐战局如儿戏,暗瞳深处寒霜来。

 ユーロ・ブリタニア内で生じたとある騎士の叛乱は思わぬ火種となった。ユーロピア共和国連合とユーロ・ブリタニア、そして神聖ブリタニア帝国。その三つ巴の戦乱に乗じ、ヨーロッパ諸侯らが各地で次々に反旗を翻した。その諍いの以前より、ユーロピアとの戦いにおいてブリタニア本軍が投入されているにも拘らず、だ。ユーロピア戦線で実権を握っていた大貴族連合は叛逆の騎士により、そのほとんどが解体され、宗主オーガスタ・ヘンリ・ハイランド共々かの騎士の支配下に在る。
直译:欧罗不列颠境内某骑士叛乱竟成意外火种。欧罗比亚共和国联盟、欧罗不列颠及神圣不列颠帝国三足鼎立,欧洲诸侯趁机群起反旗。更讽刺的是,早在欧罗比亚战事初期,不列颠主力军便已参战。掌握欧罗比亚战线实权的大贵族联盟,被反叛骑士几乎全数瓦解,连宗主奥古斯塔·亨利·高原也沦为其傀儡。/ 意译:骑士反骨燃星火,三足鼎立乱欧洲。诸侯趁势揭竿起,主力早陷战事稠。权贵联盟皆倾覆,高原宗主作阶囚。

 スザクは以前、ペテルブルクの任務のおり、ヴェランス大公の傍らに仕えていた渦中の反逆者と顔を合わせたことがある。
直译:朱雀曾在彼得堡任务期间,邂逅过侍奉在维伦斯大公身侧的风暴核心——那位反叛者。/ 意译:彼得堡中曾相逢,大公身侧见真龙。乱局核心惊鸿影,当时只道是萍踪。

 スザクの本質を見抜くような眼差しと、理解者を気取る物言いが気に入らなかった。高慢ちきな同伴者の我が儘で一度手合わせをしたが、裏表のない真っ直ぐすぎる剣技には悍ましさを感じた。剣戟を重ねるごとに、秘した本質を剥ぎ取られていく感覚。あの男の独り善がりな慈しみは己のエゴと相違ない。
直译:那双洞悉本质的锐利眼神,与故作知音的姿态令人不悦。因傲慢同僚任性曾交手,却在其表里如一的纯粹剑技中感到悚然。每次刀剑相击,都似被剥去伪装。那人自诩仁慈的独善,与自我中心别无二致。/ 意译:眸光如剑照肝胆,伪作知音最可憎。傲骨难容曾试剑,纯粹剑意寒心生。刃鸣每响甲胄落,独善其身高标称。

 ルルーシュ以外に、思考を乱されるなど、何よりも男はユーフェミア以上の慈愛に満ちた共感を携えていた。同じだと思い、嫌悪した。あれは、全てを諦めてしまった男、いつの日か世界に絶望し、憎むことしかできなくなった未来の自分の姿なのだろうと。あんな成れの果てになるのだけはご免だ。未だスザクの手の中には憎しみの象徴がいる。あれを手放さない限りは、まだ、と思ったところで何が大丈夫なのかと嗤う。
直译:除鲁路修外竟还有人能扰乱思绪。那人怀揣比尤菲更丰沛的共情,相似感引人生厌。那定是放弃一切的男子,终将绝望于世,成为只会憎恨的未来自己。绝不沦为那般模样。只要手中还握着憎恶象征,便觉尚存希望,却又自嘲这不过是虚妄。/ 意译:乱心岂止魔王谋?仁心更胜皇女柔。见己未来生憎恶,誓不堕成困兽囚。掌中恨火犹未灭,自嘲此身尚可留。

 思考の編纂にキリをつけて、スザクはもう一度モニターに視線を向ける。ここ数日の戦いで大いに戦力を削がれ、宣戦直後の戦意も統率も失くした反逆軍との争いにわざわざラウンズを投入する意味はあるのだろうか。
直译:给思维编纂画上句点后,朱雀再度将目光投向监控屏。连日激战大幅折损战力,面对失去宣战初期斗志与统率的叛军,投入亲卫队究竟有何意义?/ 意译:思绪暂歇抬眼屏,残军失志似飘萍。亲卫铁骑空折刃,战意凋零何所凭?

 派遣を命じた時のシュナイゼルの紳士的な笑顔。わざとらしい作り笑いもスザクを苛立たせるものでしかない。伴ったロイドたちは実戦データが採れると大はしゃぎしていたが。
直译:施奈泽尔下达派遣令时的绅士微笑。那做作的假笑只会让朱雀烦躁。随行的洛伊德等人因能采集实战数据而欢欣雀跃。/ 意译:假面绅士令如山,随行技官笑开颜。独有朱雀眉间锁,虚情笑意惹人嫌。

 だとしてもだ。ヨーロッパ各地を飛び回って既に三週間も経過している。ぎり、と操縦桿を握る手に力が込もる。
直译:即便如此。辗转欧洲各地已逾三周。握操纵杆的手猛然收紧,发出咯吱声。/ 意译:欧陆辗转廿日余,铁掌忽握杆声急。征尘未洗心难静,暗潮汹涌待时机。

 何故、無駄だと分かっていながら足掻く。何故、敵わないと知っていて歯向かう。敵は群体としての戦意は失われているが、個々のブリタニアへの憎悪は微塵も薄らいでいない。むしろ増しているように感じる。
直译:为何明知徒劳仍挣扎?为何知晓不敌犹反抗?敌军虽失整体战意,但对不列颠个体的憎恶丝毫未减,反似愈燃愈烈。/ 意译:困兽犹斗岂无因?孤勇敢向不可侵。军心涣散恨未散,私仇如火灼人心。

 この小競り合いばかりの遠征に赴く数日前、あの騎士──シン・ヒュウガ・シャイングが何者かに討たれたと聞いた。彼の戦死報告から間もなく、そうちょうどスザクたちが現地入りした日の報告で、ユーロピアの将校の戦死を告げられた。
直译:在奔赴这场尽是琐碎冲突的远征数日前,听闻那位骑士——辛·休迦·闪耀遭人讨伐。他战死的报告刚传来不久,就在朱雀等人抵达当地当日的战报中,被告知了欧罗比亚将校阵亡的消息。/ 意译:远征前夕烽烟近,惊闻耀骑殒寒星。战报未冷朱雀至,又传欧将折戟音。

 あとに残された路は消耗戦のみ。ユーロ・ブリタニアと共和国連合の双方の内部崩壊は欧州のみならず、ユーロピア全土を疲弊させた。もうじき冬が来る。ロシアの厳冬が疲弊した兵を、土地を襲うだろう。そして無辜の民たちもその例外ではない。
余下的道路唯有消耗战。欧罗巴不列颠与共和国联盟的内部分裂不仅令欧洲,更使整个欧罗比亚大陆元气大伤。寒冬将至。俄罗斯的酷烈严冬将侵袭这片满目疮痍的土地与疲惫的士兵。无辜百姓亦难幸免。/残局唯余拉锯战,双雄内溃遍疮痍。欧陆风霜犹未已,俄境寒潮更相欺。铁甲冰封征夫泣,黎元何辜罹兵燹。

 大人しく投降しろと叫びながら剣を振るう。その矛盾はいつだってスザクの心に巣食っている。
高喊着缴械不杀却挥动利剑。这般矛盾始终盘踞在朱雀心中。/降旗频举剑光寒,心魔自缚未曾安。

 百を犠牲にし、一を得る。一を犠牲にし、百を救う。ここではそんな倫理道徳は通用しない。ランスロットの進む先にある敵機は全て破壊される。埒外の動きで文字通り戦場を舞い飛ぶ白い鉄の巨人は、まさしく死神だ。スザクはファクトスフィアで熱源反応が周囲から消失したのを確認し、兵装を収納する。通信端末に触れると、いつもの戯けた調子の声が聞こえてきた。はあ、とつい溜息が出た。
牺牲百人救一人,牺牲一人救百人。此间不存这般伦理。兰斯洛特所过之处敌机尽毁。以超凡机动性在战场翩跹的白色钢铁巨人,恰似死神。朱雀通过事实领域确认周遭热源消失,收起兵器。触碰通讯终端时,传来那惯常的戏谑嗓音。他不由得轻叹。/百命换一悖伦常,银甲修罗舞苍茫。死神振翼千机陨,荧屏忽传笑语狂。但闻终端的的响,无奈扶额对残阳。

「随分なご挨拶だねぇ」  真是盛大的问候啊"/"好大的阵仗迎候呢
「それはすみません。何せ戦闘直後なもので、多少の無礼には目を瞑っていただけると。それでロイドさん。満足のいくデータは採れましたか?」
失礼了。毕竟刚结束战斗,还请宽容些无礼之举。那么洛伊德卿,采集到满意数据了吗?"/"恕我失仪,鏖战方歇难免躁。敢问博士,可摘得银河星斗,裁作霓裳万匹绡?

「そりゃあモチロン……と言いたいとこだけど、さ。ほら、前にペテルブルクでキミがやり合った……あー……誰だっけ、あのヒト」
「直译」"那是当然……虽然很想这么说。不过啊,之前在圣彼得堡和你交手过的……啊……是谁来着,那个人"「意译」"理当如此……话到嘴边又咽下。且说,前番在彼得堡与你交锋之人——啊呀——却是唤作何名?"

「……シャイング卿ですか」  「直译」"……是谢因古卿吗"「意译」"……莫非是谢因古爵爷?"
 嫌な名前だ。チッと小さく舌を打つ。  「直译」真是讨厌的名字。他轻轻咂了下舌。「意译」这名字听着便教人齿冷。他暗自轻啐一声。
「そうそう! あの時はキングスレイ卿がけしかけて……」
「直译」"对对!那时候是金士礼卿唆使的……"「意译」"正是正是!彼时金士礼爵爷暗使推手……"

「ロイドさん? 自分の前でジュリアス・キングスレイの話は二度としないでくださいって言いましたよね忘れたんですかランスロットの細かいデータは忘れないくせに僕のお願いはすぐ忘れるなんてもしかしてセシルさんの手料理でも食べちゃったんですかああそれとも実験のし過ぎか何かでしょうね僕もロイドさんもセシルさんもあのワガママ男に散ッ々振り回された挙句幽閉まがいのことまでされたのを忘れちゃうくらい忙しいんですかね帰国したらすぐシュナイゼル殿下に休暇を申し出ましょうゆっくり休んでくださいねセシルさんにもそう伝えておきますから!」
「直译」"洛伊德先生?不是说好了在我面前绝不再提朱利叶斯·金士礼的事吗难道忘了吗明明连兰斯洛特细部参数都记得清清楚楚偏偏把我的请求当耳旁风莫非是吃了塞西尔小姐的黑暗料理不成啊还是说实验做太多把脑子烧坏了?我和洛伊德先生还有塞西尔小姐被那个任性妄为的家伙折腾得团团转连软禁这种手段都使出来难道这些都能忘得一干二净吗回国后立刻向修奈泽尔殿下申请休假吧我会转告塞西尔小姐让您好好休息!"「意译」"洛伊德阁下!前番既约法三章莫提朱利叶斯·金士礼之名,怎的转头便忘?兰斯洛特数据纤毫毕现皆在胸臆,偏生将鄙人所托付作云烟。莫非是误食塞西尔小姐的秘制佳肴,抑或沉溺实验神魂颠倒?想你我与塞西尔小姐受那狂徒驱策,幽囚之辱犹在昨日,竟能这般抛诸脑后?归国后速向修奈泽尔殿下告假静养罢,塞西尔小姐处我自当转达!"

 おお怖、と画面の中のロイドが肩を竦めた。嫌な名前その二。元上司に対する態度ではないと分かっているが、今度はしっかりと舌を打った。アレに関する事由は記憶野から抹消してしまいたいというのに。
「直译」"哇好可怕"画面中的洛伊德耸了耸肩。讨厌的名字其二。明知对前上司不该这般态度,这次却实实在在地咂了舌。真想把关于那件事的记忆从脑海里彻底抹去。「意译」「直译」"好可怕哟"荧幕中的洛伊德双肩微耸。这第二个名讳更添三分嫌恶。明知对旧日上官不该这般造次,仍忍不住重重啐声。恨不能将那段记忆自灵台彻底剜去。

「それで、シャイング卿がなんですか。彼は死にましたよ」
「直译」"所以,谢因古卿怎么了。他已经死了"「意译」"谢因古爵爷之事何如?斯人早赴黄泉"

「スザクくんはボクが人間に興味あると思うの?」  「直译」"朱雀君觉得我对人类有兴趣吗?"「意译」"朱雀君莫非以为,吾辈竟对凡夫俗子生趣?"
「……シャイング卿の専用機のことなら自分は資料でしか知りませんが……あのナイトメアならとっくに本国が回収したはずですよ」
「直译」"……谢因古卿的专用机我只在资料里见过……若是那台噩梦机甲应该早被本国回收了"「意译」"……谢因古爵爷座驾唯见诸典籍……若言那架梦魇战甲,恐早已纳入皇家武库"

「ご名答〜!」  「直译」"答得漂亮~!"「意译」"妙哉此答~!"
 なんだか嫌な予感がする、思わず身構える。常にハイなロイドの調子を掴むのはそれなり困難なのだが、今の彼は目に見えて機嫌がいい。シンジュクゲットーでスザクを叩き起こしてランスロットに放り込んだ時のような、あの感じだ。
直译:总有种不祥的预感,不由得绷紧身体。虽然平时要把握情绪亢奋的罗伊德的状态本就困难,但现在的他明显心情大好。就像在新宿街区打醒朱雀塞进兰斯洛特时的感觉。/雅译:心头莫名涌起不安预感,身体不自觉紧绷戒备。素来狂躁的洛伊德本难揣度,此刻却喜形于色,恍若新宿街角敲醒朱雀塞进机甲时那般神采。

「キミさ〜最近ちょっとばかし手抜いてたでしょ。数値は嘘吐かないからね〜アハ、隠しても無駄だよ」
直译:"你啊~最近稍微有点偷工减料了吧。数据可不会说谎哦~啊哈,隐瞒也没用"/雅译:"小滑头最近偷懒了吧~数值可不会替你圆谎呢~哎哟,藏不住的狐狸尾巴"

「……そうですね。自分の非は認めますが、それとシャイング卿の機体がなんの関係が…………まさか」
直译:"……确实。我承认自己的过失,但这和夏因格卿的机体有什么关系……难道"/雅译:"……我自认失职,可这与夏因格卿的座驾何干……莫非"

「アハハ〜! いやこんなことってあるんだねぇ〜サルベージしたデータ解析が終わったと思ったらいいタイミングでスザクくんの身体が空いて……お偉いさんがブカレストのベースを貸してくれるって言うから、ご厚意に甘えて場所押さえてもらったんだよねぇ。ブリタニアにわざわざ戻るより効率的だろう? というわけで、スザクくんはそのままルーマニアに向かってね〜」
直译:"啊哈哈~!没想到真会发生这种事呢~刚完成打捞数据的解析,就赶上朱雀君身体空闲……大人物说可以借用布加勒斯特基地,我就恭敬不如从命让他们预留场地啦。比特地回不列颠效率更高吧?所以朱雀君就直接去罗马尼亚吧~"/雅译:"妙哉妙哉~天时地利竟这般凑巧!解析完打捞数据恰逢朱雀赋闲,权贵允诺布加勒斯特基地任我差遣~可比折返不列颠省事多啦?朱雀君就直奔罗马尼亚吧~"

「ちょっ……!」  直译:"等……!"/雅译:"且慢!"
 あんまりな話に開いた口が塞がらない。この様子じゃ明日にでもブリタニアに帰れるだろうと高を括っていた。色々雑にやりすぎて戦後処理が面倒だな、とかアーサーを預けてるペットホテル代のこととか。初日から変わり映えのしない、勝ち負けが決まっている戦場で呑気なことを考えながら戦っていたのは事実だ。腑抜けていると思われてもしょうがないし、それが数値に表れたのであれば言い訳する余地もない。
直译:荒唐的说辞令人目瞪口呆。这般情形原以为明天就能回不列颠。总想着战后处理太麻烦,还有寄养亚瑟的宠物酒店费用。从首日就在毫无变化的必赢战场上悠闲作战也是事实。被当作废物也无可厚非,若数据体现出来就无可辩驳。/雅译:惊闻荒唐安排愕然失语,原以为明日便可归国。盘算着战后琐事与宠物店账单,在胜负已定的战场浑噩度日确是事实。颓唐之态尽显数据,辩白之辞苍白无力。

「ユーロピアに来てもう三週間ですよ! 三週間!」  直译:"来欧罗庇亚已经三周了!三周!"/雅译:"滞留欧洲已逾三旬!整整二十一日!"
「大体いつもこんなもんじゃない?」  直译:"大体上平常不都这样么?"/雅译:"往日不都这般光景?"
「違うんですってば! そもそも今回、僕が出撃する意味はあったんですか。手を下さずとも、もう互いに消耗戦のようなものだった。ブリタニア本国の乱入は無意味に双方の反逆心を煽るだけで……不必要な犠牲が増えただけです」
直译:"不是这样的!说到底这次有我出击的必要吗?即便不出手,双方也已陷入消耗战。不列颠本国的介入只会无谓煽动双方反叛心……徒增无谓牺牲"/雅译:"大谬不然!此战本无需我出手,敌我早已陷入胶着。帝国横插一脚徒惹群情激愤,平添无谓伤亡"

「君は軍人なんだよ? 命令されたことに疑問を持つのは……まあ、ボクが言えることじゃないか。意味ならそりゃあ、あるでしょ?」
直译:"你是军人吧?对命令存疑虽说是……嘛,我没资格说。意义当然是有的吧?"/雅译:"既为军人,岂可质疑军令?虽轮不到我说教...其中深意,自有乾坤"

 なぜ、と問うとロイドがニンマリと歪んだ笑みを浮かべた。
「为什么?」面对质问的洛伊德浮现出扭曲的诡笑。/直译:当我问起缘由时,洛伊德脸上浮现出扭曲的诡笑。;意译:问何故?洛伊德嘴角轻咧,笑意森然如蛇信。

「ナイトオブセブン、キミがここでチマチマ蟻の子みたいに働いてくれたおかげで、ボクの可愛い一人息子の顔をユーロピアのみんなに見てもらえたんだ。美しさも、もちろん恐ろしさも、ね。それにルーマニアの御仁のように柔軟な考えのヒトも増えたし、ボクにとってはメリットばかりで最高の結果なんだけど。まあ、シュナイゼル殿下の考えそうなことだよねぇ。あの合理主義の鬼」
「第七骑士,你像工蚁般在此兢兢业业的模样,正好让全欧洲瞻仰我宝贝独子的风采——无论是美貌还是恐怖。罗马尼亚那位先生的思想渗透也相当顺利,对我来说可全是好处呢。不过嘛,这确实是修奈泽尔殿下会想出的策略呢,那个理性主义的鬼才。」/直译:多亏你像蚂蚁般在此劳作,全欧洲都见识了我儿子的美貌与恐怖,罗马尼亚的灵活派也增加了,对我而言尽是好处。;意译:多亏你在此如蝼蚁劳碌,欧罗巴得见我儿风华——美艳与怖厉并存。罗马尼亚的机变者更添,此局于我百利。修奈泽尔殿下果是理性之鬼。

「……そんなことだろうとは、思ってましたが」  「……虽然早有预料」/直译:虽然早有这样的猜想;意译:此等答案...早在料中。
 ああ、あの笑顔はそういうことかと。あの時感じた不信感も、この苛つきも間違っていなかったのか。スザクは自分の勘の良さにほとほと嫌気がさした。
原来如此——那时的不安与焦躁并非错觉。朱雀对自己敏锐的直觉感到无比厌恶。/直译:啊,那个笑容意味着这个吗。当时的不信任感和烦躁都没错。朱雀对自己的直觉深感厌恶。;意译:恍然惊觉,那抹笑靥原是如此。彼时疑虑今得印证,朱雀憎极己身这该死的敏锐。

 両手で顔を覆い、コックピットのシートにもたれ掛かる。振り回されている、というより見抜かれてる。何を、気の緩みを。違う、スザクの迷いそのものを、シュナイゼルは分かっていて、試すようなことをしている。
他双手掩面靠向驾驶座。与其说是被操纵,不如说被彻底看穿——修奈泽尔正用他的迷惘做实验。/直译:用双手捂住脸倚靠座椅。不是被耍弄而是被看透。修奈泽尔知晓朱雀的迷茫并以此试探。;意译:十指覆面仰倒座中。非是遭人摆布,而是心事尽窥。修奈泽尔洞若观火,以他彷徨为试炼场。

 酷く気が滅入る。疲労がどっと押し寄せてきて、柄にもないことを思ってしまう。
强烈的倦意如潮水般涌来,令他产生了不合身份的念头。/直译:心情极度低落。疲惫感汹涌而至,想着不合身份的事。;意译:倦意排山倒海,竟生出些不合身份的妄念。

 ──ルルーシュにもう三週間も触れてない。  ——已经三周没触碰鲁路修了。/直译:已有三周未碰触鲁路修。;意译:三周未沾鲁鲁修半分体温。
 自分の腕の中で甘く、淫らに啼いていた少女。その媚態を思い出し、下腹がゾクリと疼く。これじゃあルルーシュを笑えない。ぐっと腹筋と指先に力を込め、意識を逸らす。相変わらずニヤついているロイドを見遣れば、情動はすぐに引いた。深呼吸を誤魔化すように深く息を吐いた。
想起少女在臂弯中甜蜜淫靡的呻吟,下腹骤然抽痛。这模样定会被鲁路修嘲笑。他绷紧腹肌与指尖转移注意,瞥见洛伊德仍挂着窃笑,情潮立时消退。装作深呼吸般重重吐息。/直译:想起少女甜美淫乱的媚态,下腹刺痛。这样会被鲁路修嘲笑。转移注意时看见洛伊德还在坏笑,情欲消退。假装深呼吸。;意译:忆起少女玉体横陈时媚态,下腹骤紧。这般情状若教鲁鲁修见得,怕要嗤笑。凝神屏息间瞥见洛伊德玩味神情,欲念顿散,唯余深长吐息如释重负。

 わかりましたよ、と応えれば満足げな笑い声が返ってきた。座標を端末に入力する。モニターの向こう側がにわかに慌ただしくなるのを確認して通信を切る。その間際、ロイドが呟く。
应答「明白了」后传来满意的笑声。输入坐标时瞥见屏幕对面陷入慌乱,切断通讯前听见洛伊德低语。/直译:回答后传来满意笑声。输入坐标确认屏幕对面慌乱后切断通讯,洛伊德低语。;意译:应声称是,得闻餍足笑声。坐标甫入终端,荧屏彼端立时兵荒马乱。通信将断之际,洛伊德低语如蛇信吐信。

「帰りが遅くなるって、キミのお姫様に連絡しておこうか」
「归途若迟,可要知会你的公主殿下?」/直译:要不要通知你的公主你会晚归;意译:归期若迟,可需禀报汝之公主殿下?

「必要ありません」  「不需要」/「无需多言」
「そう?」  「是吗?」/「当真?」
 完全に通信が切れたあと、苛立ちと共にダン、と振りかぶった拳でコックピットの壁を叩く。誰が、誰のお姫様だと言うんだ。
完全断讯后,他烦躁地抡起拳头咚地砸向驾驶舱壁。到底是谁,在说谁才是公主殿下。/通讯彻底中断的刹那,他抡拳重重砸向舱壁。究竟是谁——在妄称谁的公主殿下?

「ユフィ……」  「尤菲...」/「尤菲...」
 騎士章を胸元から取り出す。唯一のよすがであり、スザクを定義付ける証。今ここで、自分が戦う理由そのもの。ユーフェミアの名を口にするだけで想いが募る。死の間際にスザクに願い続けていたユーフェミアの優しさを、その愛をスザクは彼女の死と共に永遠に失くしてしまった。自分の半身が離れてゆく、ようやく一つになれた心が切り裂かれてゆく。落下よりなお惨たらしい墜落の恐怖。ふつふつと沸き上がる憎悪も悲哀もとうの昔に飲み干してしまった。スザクの現実を廻すのは憎しみが勝った愛だ。ルルーシュという、美しいだけの生き物。
从胸前取出骑士徽章。这是唯一的寄托,是定义朱雀的证明。此刻在此地,正是自己战斗的理由。仅是轻唤尤菲米娅之名,思念便汹涌如潮。在濒死之际仍对朱雀许下祈愿的尤菲米娅的温柔,连带着那份爱意,随着她的逝去被朱雀永远埋葬。仿佛半身被生生剥离,好不容易完整的心再度撕裂。比坠落更可怖的,是失重的恐慌。早已将沸腾的憎恨与悲哀尽数咽下。驱动朱雀现实的,是爱意败退后肆虐的恨火。鲁路修不过是徒具美型的生物。/从怀中掏出骑士徽章。这唯一的信物,定义朱雀的凭证。此刻在此作战的理由,正是尤菲米娅之名唤起的澎湃心潮。濒死少女最后的温柔祈愿,随香消玉殒化作永恒缺憾。半身撕裂,刚愈合的心再度破碎。坠落之怖甚于高空,饮尽恨海悲潮。如今驱动朱雀的,是爱败恨胜的修罗道。鲁路修不过空有皮囊的幻影。

 ユーフェミアの遺した約束だけを信じて生きていけたらよかった。ルルーシュと同じくらいにユーフェミアを愛することができていたのなら、こんな苦しみはなかっただろうに。
若能只相信尤菲米娅留下的约定而活该有多好。若能与鲁路修同等深爱着尤菲米娅,或许就不会承受这般痛苦了。/若能仅凭尤菲遗约苟活多好。若曾与鲁路修同怀炽爱,何至深陷苦痛泥沼。

「大丈夫だよユフィ。僕はちゃんとゼロを殺せる」  「没事的尤菲。我定能杀死 Zero」/「别怕尤菲,Zero 必亡于我手」
 殺さないといけないから、君のために。スザクは悔恨に塗れた誓いを、狭いコックピットの中で繰り返し口にした。
必须杀死,为了你。朱雀在狭窄驾驶舱内,反复呢喃着浸透悔恨的誓言。/不得不杀,皆为你故。朱雀在逼仄舱室内,将浸透悔意的誓言咀嚼千遍。



「記録」  直译: 「记录」 诗化转译: 「刻印时光」 或 「岁月留痕」 (说明:第二版翻译通过"刻印"暗喻记录的永恒性,"时光/岁月"呼应时间维度,以"留痕"替代直白的记录动作,既保持四字格韵律感,又赋予文字水墨意境,符合东方美学中的留白韵味。)
 短い電子音に振り返る。殺気立つスザクの背後を取るなんていう芸当をやってのける人物など、この皇宮内で数は限られている。
「短促的电子音令他回首。能在杀气腾腾的枢木身后近身之人,整个皇宫里屈指可数」/「短促电子音响起,他蓦然回首。能近狂战士之身者,深宫之内不过二三子」

「アーニャ」  「阿妮娅」
「また怖い顔」  「又是这副可怕的表情」/「眉间又凝寒霜」
「勝手に撮るのはマナー違反だ」  「擅自拍照有违礼仪」/「偷拍他人可是有失礼节」
「それ、自惚れ。別に好きでスザクのこと撮ってない」
「那是你自作多情。我又不是喜欢才拍你的」/「少往脸上贴金,拍你不过顺手随心」

 アーニャはスザクの苦言など軽やかに聞き流す。淡々とした物言いと、裏表がないというよりスザク相手に取り繕う必要などないといった少女の態度に呆れてか、絆されたか、身体の緊張が緩む。はあ、と溜息を吐いてソウデスカ、と棒読み気味で返す。悪態には悪態だ。
「阿妮娅轻巧地将枢木的责备当作耳旁风。少女既非表里如一,更似觉得无需在枢木面前掩饰的态度,配上平淡的语气,不知该说是令人无奈还是心生亲近,枢木绷紧的身体渐渐放松。他长叹一声,用棒读般的语气回应:『是——吗——』以毒舌还击毒舌」/「阿妮娅将枢木的苛责化作清风过耳。少女淡漠的语调里藏着不必伪饰的率真,不知是这态度让人气结还是倍感亲切,枢木绷紧的肩背竟松弛下来。他拖长声调叹息着棒读『这——样——啊』,以冷言回敬冷语」

「殿下が呼んでる」  「殿下在召见您」/「殿下有召」
「僕を?」  「我吗?」;「在唤我么?」
 アーニャが頷く。  阿尼亚点了点头。;阿尼亚颔首应允。
「ジノは呼ばれてもないのに行ってた」  「虽然没被传唤,基诺还是去了」/「无人唤他亦前往」
「ジノ……! もう……」  「基诺……!真是的……」/「基诺啊……!真让人……」
 少女の言う殿下といえば思い当たるのはただ一人。そしてその殿下に好奇心という名の不純な好意を寄せる大型犬は、最近のスザクの悩みの種の一つだった。彼女の聡明さ、何よりも可憐さに惹かれるのも分かる。一ヶ月近くまともに連絡もできず、優しい彼女のことだ。きっと心配を掛けただろう。アーニャに言付けを貰う前から会いに行こうとは思っていた。
「若说到少女口中的殿下,能想到的只有一人。而那位对殿下抱有以好奇为名的暧昧情愫的大型犬,正是最近让枢木心烦的存在。虽能理解他会被少女的聪慧与楚楚动人吸引,但近月未通音讯,以她温婉的性子定是忧心不已。其实在收到阿妮娅传话前,枢木便打算前去探望」/「少女口中的殿下唯有一人可指。最近枢木最头疼的,便是某只以好奇为名觊觎殿下的忠犬。他并非出于本意地开始理解——理解那人为何沉溺于少女的冰雪聪明与娇柔可人。整整月余音书断绝,以她温婉心性,想必早已牵肠挂肚。其实早在阿妮娅传话前,探访的念头便在他心底萌芽」

 ブリタニア宮から最も近い場所にあるその離宮にこうして足を運ぶのも、何度目だろうか。かつての離宮の主たる后妃への愛情の深さを周囲に知らしめるような美しく華やかなファザードに迎え入られ、顔馴染みの使用人を伴い回廊を進む。後ろのアーニャの足取りはどこか軽やかで、そわそわしているのは気のせいではないだろう。不意に窓の外へ意識を向ける。草花生い茂る庭園は冬の寂寥を感じさせない、生命の緑に満ちている。美しいと素直に思う。目を楽しませる花の名も、庭園の様式も教養はないが、枢木の侘び寂びを重んじた庭園とは別方向の瀟洒さに目を奪われる。外回廊から庭園へ降りると、白造りのガゼボの人影がスザクたちに気付く。スザク! と不躾にも、離宮の主を置いて駆け寄ってくるジノを軽く小突く。構われたことが嬉しいのか、悪びれもせずスザクに抱き着いてきた。一般的なブリタニア人と比べてもジノの感情表現は過多だ。尻尾があれば千切れんばかりに振っているんだろうな、と呑気にそんなことを思う。
「直译」"不知是第几次踏入这座离宫。华美外观彰显着故去王妃的深宠,在熟识侍者引领下穿过回廊。身后阿妮娅脚步轻快,焦躁感并非错觉。忽而望向窗外,草木葳蕤的庭院不见冬之寂寥,满目生命之绿。虽不识花卉之名与庭园规制,但不同于枢木侘寂之趣的精妙设计仍令人目眩。走下外廊时,凉亭里的白色身影察觉了朱雀。"「意译」"数不清第几次踏入离宫。雕栏玉砌犹诉故主恩宠,旧仆引路廊间穿行。身后阿妮娅步履轻盈,雀跃之情溢于言表。蓦然瞥见窗外庭院,冬日的庭院不见萧索,满目生命之绿。虽叫不出花名,也看不懂园林规制,但这与枢木家侘寂之风迥异的精美造景,依然令人心折。凉亭白影忽动,未等宫主反应,基诺已飞奔而来。"

「スザク! 会いたかったぞ!」  「直译」"朱雀!好想你啊!"「意译」"朱雀!可算把你盼来了!"
「ジノ、苦しい」  「直译」"基诺,喘不过气"「意译」"基诺...太紧了"
「なんだ、冷たいなあスザクは。そこは可愛らしく上目遣いで僕もジノに会いたかった……って答えるところだろう?」
「直译」"真冷淡啊朱雀!这时候应该用可爱的眼神说我也很想见基诺才对吧?"「意译」"好无情啊朱雀!这时候就该用楚楚可怜的眼神说‘人家也想见基诺嘛’才对呀!"

「はいはい」  「直译」"好啦好啦"「意译」"是是"
 ポンポンと背を撫で叩き、いい加減離れろと言外に伝える。すりすりと何度か頬擦りをされて、頭もめちゃくちゃに掻き撫でられてようやく熱烈なハグから解放された。ジノのこういうところが犬っぽい。ユーロピアの時から張り詰めていたものが緩む。単純な触れ合いでしかないのに、不思議だった。けれど本能の深い場所が、何かが足りないと疼いている。今はその感傷を無視し、ジノから抜け出してガゼボの方へと向かう。
啪啪拍抚背部示意差不多该松开了。又被蹭着脸颊磨蹭好几回,头发也被胡乱揉搓,终于从热烈拥抱中解脱。基诺这般作派简直像犬科动物。自欧罗巴战役以来紧绷的神经稍稍放松。虽是单纯的肢体接触,却透着不可思议。但本能深处仍隐隐作痛,叫嚣着某种缺失。此刻暂且无视这份感伤,挣脱基诺走向凉亭。/轻拍其背暗示松手,却遭蹭颊揉发,终脱炙热怀抱。基诺犬般习性未改,自欧陆鏖战后首度松弛。寻常肢体接触竟有奇效,然本能深处仍躁动叫嚣。暂抛感伤抽身离,独向亭台觅清幽。

「スザクさん」  「枢木先生」/「朱雀君」
「ナナリー……っ!」  「直译」"娜娜莉...!"「意译」"娜娜莉——!"
 足は自ずと駆け足に。ふわりと可憐な笑みをたたえ、スザクを見つめる少女の元へ。
直译:脚步不自觉地加快。带着轻盈可爱的笑容奔向凝视着朱雀的少女。/意译:足下生风急趋近,奔向那噙着清浅笑意的少女,她正凝眸望来。

 ナナリー、大切な幼馴染の少女。彼女の前に跪いて、スザクは笑み返す。見えずとも他人の感情の機微に聡いナナリーを怯えさせないように、本心からの笑みを浮かべて。
直译:娜娜莉,重要的青梅竹马少女。在她面前单膝跪地,朱雀回以微笑。为了让看不见却敏锐感知他人情绪的娜娜莉不感到恐惧,露出真心的笑容。/意译:跪在青梅竹马的盲眼少女跟前,朱雀绽开温润笑意。纵使目不能视却善察人心,惟愿这发自肺腑的笑容,能安抚娜娜莉的惶惑不安。

「ごめんね、ナナリー。遅くなった」  「直译」"对不起,娜娜莉。我来晚了。"「意译」"抱歉啊娜娜莉,让你久候了。"
「お気になさらないでください、だってお仕事ですもの。もう、ナナリーにだってそのくらいの分別はつきますよ」
「直译」"请您不必在意,毕竟是工作嘛。我现在也已经懂得这些分寸了。"「意译」"哥哥莫要挂怀,公事自当为先。如今的娜娜莉,早已学会体谅周全。"

「ナナリー、怪我はしてないかい? 僕がいない間、何もなかった? 季節の変わり目は風邪を引きやすいから……ああ、でも顔色は良さそうだね」
「直译」"娜娜莉没受伤吧?我不在的时候没发生什么吧?换季容易感冒...不过脸色看起来不错。"「意译」"可曾磕碰?可受惊扰?风寒易侵时节...不过看这红润面庞,倒叫我安心不少。"

「ええ、大丈夫です。皆さんに親切にしていただきましたから。……あの、スザクさん。お顔に、触れてもいいですか?」
「直译」"嗯,我很好。大家都对我很温柔。......那个,朱雀先生,可以摸摸您的脸吗?"「意译」"承蒙诸位照拂,一切安好。......朱雀大人,可否...让我触碰您的容颜?"

「──うん」  直译:"──嗯"/意译:"──好呀"
 ナナリーの華奢な指がスザクの輪郭を辿るように触れる。整えられた爪先が顎をくすぐり、唇をなぞる。柔らかで小さな手のひらが頬を包み、親指が眦に触れる。しばらくそうして好きにさせていると、ああ、とナナリーが息を漏らす。
直译:娜娜莉纤细的手指像描绘着朱雀的轮廓般游走。修剪整齐的指甲轻搔下巴,抚过嘴唇。柔软小巧的手掌包覆脸颊,拇指触及眼角。任她这般抚弄片刻后,娜娜莉发出"啊"的轻叹。/意译:纤纤玉指游走于朱雀的面庞,修剪圆润的甲尖逗弄下颌,摩挲唇线。柔荑捧住双颊,拇指轻点泪痣。纵容这爱抚良久,忽闻娜娜莉嘤咛轻喘。

「よかったです……。スザクさんが怪我をしてなくて、本当によかった」
直译:"太好了……朱雀先生没有受伤,真的太好了"/意译:"太好了…朱雀先生安然无恙,真是万幸"

 他人のために涙を流せる純真さが眩しくて、胸が締め付けられる。たまらなくなって頬に添えられた手を取り、額に押し当てる。忠誠はユーフェミアに捧げた。その身が喪われても、墓標に向けて誓い続ける。だからこれは信仰に似た願いだ。ナナリーは出会った時から変わらない、変わらないでいてくれる。
直译:能为他人流泪的纯真令人目眩,胸口阵阵发紧。难以承受地抓住覆在脸上的手,按在额头。忠诚已献给尤菲米娅。即便失去她的身躯,仍持续向着墓碑立誓。所以这近似信仰的祈愿。娜娜莉自相遇时便未曾改变,愿她永远不变。/意译:这份为他人垂泪的赤子之心灼人眼目,教人喉头哽咽。猛然抓住覆面柔荑按向额际,誓言早已献给故去的皇女,纵使芳魂杳然仍向墓碑献忠。而今这份悸动,恰似信徒虔诚的祷祝。愿娜娜莉永如初见,永葆澄明。

「ナナリー」  直译:"娜娜莉"/意译:"娜娜莉"
 抱き締めてもいいかい、と訊いた。ナナリーは黙ってスザクの頭を膝の上に導いて両腕を回す。頼りない、細い腕。抱き締めたい、と言ったスザクの本意を見抜いて少女の華奢な腕が目一杯スザクを抱き締める。ナナリーの鼓動が聞こえる。とくん、とくんと規則的に命を打つ音。スザクは全身に絡みついていた緊張の糸がようやく解けたような安堵に身を委ねた。
直译:"能抱紧你吗?"朱雀哑声问。娜娜莉默然将他的头枕上膝头,双臂环抱。纤弱却坚定的臂弯,竟看透了他未尽之言。少女用尽全力拥住他,耳畔心跳如生命鼓点。朱雀放任自己沉溺在这份安宁里,紧绷的神经终得纾解。/意译:"让我沉溺片刻可好?"娜娜莉不言,素手引他枕上玉膝。纤臂如藤蔓缠绕,竟勘破他未言之渴。少女怀中的心跳声渐成天地唯一韵律,朱雀放任紧绷的神经在温香中寸寸化开。

「ずるい。わたしも撫でて、ナナリー様」  直译:"狡猾。我也要娜娜莉大人摸摸"/意译:"偏心!我也要殿下抚顶"
「そうだぞ、私だってナナリー様に撫でられたい!」  直译:"就是!我也想被娜娜莉大人抚摸!"/意译:"正是!臣亦盼殿下垂怜"
「ジノはダメ。下心が見え見え」  直译:"基诺免谈,你那点心思昭然若揭"/意译:"基诺退下,司马昭之心"
「ふぅん、アールストレイム卿には下心がないっていうんですかね」
直译:"哦?阿鲁斯特莱姆卿就毫无邪念?"/意译:"呵,莫非阿尔斯特海姆大人就心如止水?"

「ヴァインベルグ卿は手も早ければアッチも早いってもっぱら、メイドたちの噂。知らない?」
直译:"维因伯格卿手脚利落,某方面也雷厉风行——女仆们可都传遍了"/意译:"维因伯格大人手脚快活,情场亦是骁将——侍女们的茶余饭后,阁下竟不知?"

「何それ⁉︎」  直译:"什么⁉︎"/意译:"胡扯!"
 最悪だ。なんてことをナナリーの前で言うんだ、アーニャ。そしてジノも最低だ。同僚の下半身事情なんか聞きたくないのに。
直译:太糟糕了。阿妮亚你居然在娜娜莉面前说这种事。基诺也很差劲。根本不想听同事的下半身八卦。/意译:糟透了。阿妮亚你怎能当着娜娜莉口无遮拦。基诺更是混账不堪,谁要听同僚的风月秘闻。

「うるさいよ……二人とも」  直译:"吵死了……你们两个"/意译:"聒噪得很……都给我消停些"
「ふふ」  直译:"呵呵"/意译:"噗嗤"
 離れ難い体温から身を起こし、野次馬二人を睨め付けた。アーニャは気に留めず、がばりとナナリーに後ろから抱きついて、撫でてとねだっている。ナナリーがまた困ったように微笑むと、よしよし、と優しい手つきで頭を撫でていた。ジノの脛に軽く回し蹴りをして立ち上がる。スザクが乱暴するんですよ、ナナリー様、と泣きつきついでに抱きつこうとした不敬な輩の首根っこを掴んで引き剥がす。クスクスと鈴を転がしたような笑い声に釣られて、頬が緩む。
从难以割舍的体温中抽身坐起,瞪视两名围观者。阿妮娅浑不在意,猛然从背后抱住娜娜莉蹭着要抚摸。娜娜莉再次露出困扰的温柔微笑,轻抚她头顶说"好了好了"。朝吉诺小腿回旋轻踢后起身。揪住正要哭诉"朱雀对娜娜莉大人太粗暴啦"并试图熊抱的不敬之徒后颈扯开。被银铃滚落般的窃笑牵引,脸颊线条变得柔和。/体温如茧难离身,嗔目睨视围观人。阿妮娅浑然未觉意,环抱娜娜蹭温存。玉手抚顶解困窘,轻踢吉诺笑靥新。佞臣欲诉朱雀暴,揪颈剥离笑靥真。清铃暗转颊生晕,冷面终融三春温。

 それから四人で他愛もない会話をして、ナナリーが用意した紅茶が冷めて来た頃スザクは空を仰ぐ。早朝にペンドラゴンに帰還し、午前中は皇帝への謁見で丸々潰れてしまった。長閑な午後もまた、冬の早い夕暮れによって終わりそうだった。
四人闲谈片刻,待娜娜莉备的红茶渐凉时朱雀仰望天空。清晨归抵潘德拉贡,整个上午耗在觐见皇帝。闲适午后亦将被冬日早临的暮色终结。/四人闲话茶烟冷,朱雀仰首望层云。晨归龙城谒帝阙,午后方暇又黄昏。

 このまま皇宮内の待機室に戻り、残っていた戦後処理を片付けてもいいか、と頭の中でシミュレートしていたところで、庭園の薔薇の群れが目に留まる。
正盘算是否该回宫中候见室处理剩余战后事务时,庭园里的蔷薇丛闯入眼帘。/暗忖当返候见厅,战后文书待理清。抬眸忽见蔷薇阵,鎏金宫阙缀红英。

 寒さで萎びてしまった赤い花弁。  因寒冷而枯萎的红色花瓣。/一朵红瓣在严寒中瑟缩低垂。
 その赤色が、スザクに彼女のことを思い出させてしまった。舌を打ち、拳を膝の上で握りしめる。アーニャとジノ、そしてナナリーが剣呑な気配に気付き一斉にスザクを見た。
直译:那片红色让枢木朱雀想起了她。他咂舌泄愤,双拳紧攥于膝。阿尼亚、基诺和娜娜莉察觉到危险气息,齐刷刷看向朱雀。/意译:赤色刺痛朱雀的神经,舌尖抵齿泄出轻啧,膝上双拳骨节暴起。阿尼亚与基诺警觉侧目,娜娜莉的视线亦如芒在背。

「スザクさん?」  直译:"朱雀先生?"/意译:"朱雀卿?"
 ナナリーの声にはっと顔を上げる。怯えたようなナナリーの顔、そんな顔はさせたくなかった。ごめん、なんでもない。アーニャの言うところの怖い顔になっている自覚があって、居た堪れなくて、逃れるように顔を背けた。
直译:娜娜莉的呼唤令他猛然抬头。少女眸中惊惶刺痛了他,那本是他最不愿见到的神情。"抱歉,我没事"。自知此刻定是阿尼亚口中的"凶相毕露",难堪地别过脸去。/意译:惊觉娜娜莉的轻唤,抬眼撞见公主眼中的惶然。朱雀喉头一紧:"无碍..." 自知此刻定是阿尼亚常说的"修罗面孔",偏头避开三人目光。

「ジノさん、アーニャ。スザクさんと二人でお話をしたいので、お二人とも下がっていただけますか」
「基诺先生、阿妮亚。我想和朱雀先生单独谈谈,能请二位暂时回避吗」/「基诺卿、阿妮亚。愿与朱雀君独叙,可否暂借片隅?」

「あ……」  「啊……」/「唔……」
 イエスユアハイネス、二人の声が重なる。揃ってナナリーに敬礼をし、ジノは去り際にスザクの肩をポン、と軽く叩く。アーニャは相変わらずの無表情のまま、ジノと連れ立って静かに退室していった。
「遵命,殿下」两人的声音重叠。他们整齐地向娜娜莉敬礼后,基诺临走时轻轻拍了拍朱雀的肩膀。阿妮亚仍维持着面无表情的样子,随基诺安静地离开了房间。/「谨遵御意」双声叠响。二人向娜娜莉行罢军礼,基诺临行轻叩朱雀肩头,阿妮亚仍携霜雪之容,随其悄然隐入廊外。

 静寂と黄昏の色に染まるガーデン。ナナリーの横顔が淡いオレンジで象られる。俯くスザクに少女が手を伸ばす。
染上寂静与暮色的花园。娜娜莉的侧脸被淡橙色勾勒。垂首的朱雀面前,少女伸出手。/暮色四合的花园里,娜娜莉的轮廓镀着琥珀柔光。低眉的骑士身前,纤纤素手如月破云。

「スザクさんと一緒に冬を越すのは初めてですね」  「和朱雀先生共度冬天还是第一次呢」/「与君共度严冬,尚是初逢」
「そうだったかな……」  「是这样吗……」/「莫非记差池...」
 ──たとえば、夏の日。ひまわり畑で入道雲を日が暮れるまで追い続けた幼年期。出会いも別れも全て、あの夏の中に仕舞い込まれてしまった。スザクの中で鮮やかに残っていた夏の記憶。運命的な再会を経て、一時の安穏の日々を取り戻せたと思っていた。
比如那个夏日。在向日葵田追逐积雨云直至日落的童年。所有相遇与别离都被封存在那个夏天。朱雀记忆中鲜活的夏日。历经宿命重逢,原以为重拾了短暂安宁。/犹记盛夏逐云影,向日葵田没黄昏。离合悲欢皆封缄,鎏金岁月琥珀存。重逢恍若拾旧梦,暂借浮生半日温。

 共に過ごす時間の長さが必ずしも情を深さに比例するわけではない。スザクにあの夏の日があまりにも鮮やかに残りすぎていて、錯覚してしまったのだ。あの日からずっと今までが、変わらずに続いてるなんて、そんなことを。
相处时长未必与情谊深浅成正比。只因那个夏日烙印太深,才产生时光永恒的错觉。/日久未必情愈深,夏梦烙心幻作真。犹道光阴凝此日,岂知流年暗中轮。

 季節は巡る。ナナリーがブリタニアに戻って、このアリエスの庭園は二度、姿を変えた。生命の緑と時の極彩色。
季节流转。娜娜莉回归布里塔尼亚后,阿里阿德涅庭园已两度易容。生命之绿与时光斑斓。/时序更迭庭园改,娜娜归国已两巡。新绿难敌流光染,满园霓裳四季纹。

「……スザクさん。こちらを受け取っていただけますか」
「...枢木先生。能收下这个吗?」/「朱雀阁下...请纳此微物。」

 車椅子の背後に控えていたメイドが一輪の薔薇を優しくナナリーに握らせ、ナナリーが今度はスザクに手渡す。真っ白な花弁が重なり合い、貴婦人のフリルのように優美なそれ。花弁の中心は紫がかったピンク色。ただこうして見つめているだけでも芳しい香りが漂ってきた。
轮椅后侍立的女仆将一枝蔷薇轻置于娜娜莉掌心,娜娜莉转赠朱雀。层叠雪瓣如贵妇蕾丝般优雅,花心晕染紫粉。凝望间似有暗香浮动。/银轮椅后素手呈,蔷薇辗转落君怀。雪瓣千重贵妇褶,檀心半吐紫霞开。暗香已逐眸光转,犹绕指尖久徘徊。

「プリンセス・ルルーシュというんです」  「我的名字是鲁路修公主」/「我名为鲁路修公主」
「な……っ!」  「啊……!」/「怎……呃!」
「お姉様がお生まれになった年にアリエスのローズガーデンに咲いた新種の薔薇です。お姉様と同じ名前を戴いた、特別な……」
「这是姐姐出生之年绽放在阿丽耶斯玫瑰园的新品种蔷薇。与姐姐同名的特殊存在……」/「与姐姐同年诞生的阿丽耶斯玫瑰园新蕊,冠以芳名的绝世孤品」

 心臓が嫌な音を立てて跳ねた。  心脏发出令人不适的声响剧烈跳动。/心脏不安分地躁动,发出刺耳的响动
「……わたし、スザクさんは真っ先にお姉様のところに行ってらっしゃると思ってたんです」 
「……我以为朱雀先生会最先去见姐姐」/「……朱雀阁下,不是该第一时间奔赴姐姐身侧么」

 急速に引いていく熱、ドクドクと響く拍動が耳障りだ。
急速退却的体温与隆隆作响的心跳声令人烦躁。/体温如潮退去,悸动如擂鼓般扰人清听

「僕が留守でも、ルルーシュのことは、ちゃんと、警備兵に……任せているから」
「即便我不在,鲁路修的事也托付给了警卫……」/「纵我不在,亦有禁卫戍守鲁路修身畔」

 ペンドラゴンの皇宮から少し外れたところにある城館。この華やかな離宮より小さく、簡素で冷たい造りの療養ヴィラという名の檻。監視カメラの類は無いにしろ、ハウスメイドと、そこに出入りする者は全てスザクを含め、皇帝の息が掛かった監視員だ。
潘德拉贡皇宫稍远处的馆邸。这座比华丽离宫更小巧简朴的冰冷建筑,名为疗养别墅的牢笼。虽无监控摄像头,但女仆与出入者皆是受皇帝指使的监视者,包括朱雀。/潘德拉贡皇城边缘的别苑,华美离宫之畔的冰冷桎梏。这座疗养别墅虽无监控之眼,但侍女与往来者皆为皇帝耳目,朱雀亦在其列

 ナナリーに生半可な嘘は通じない。最愛の姉であるルルーシュのことなら、尚更だ。
对娜娜莉不能使用半吊子的谎言。尤其是关于最爱的姐姐鲁路修之事。/娜娜莉能洞悉所有拙劣谎言,事关至亲鲁路修时尤甚

「その薔薇を、アリエスで咲いたお姉様の薔薇をお渡ししていただけませんか。ルルーシュお姉様の、十八歳のお誕生日のお祝いに……せめて、ナナリーもこのくらいはしてもいいでしょう? スザクさん」
「能将那朵在阿丽耶斯绽放的姐姐蔷薇交给我吗?作为鲁路修姐姐十八岁生日的贺礼……至少让我做这点事可以吗?朱雀先生」/「能否将阿丽耶斯绽放的姐姐蔷薇赠予我?作为鲁路修姐姐十八芳辰之礼……这点微薄心意,朱雀阁下可否成全?」

「……うん、勿論だよ」  “……嗯,当然可以”|“嗯,怎会不愿呢”
 忘れていた。違う、忘れていたかった。離れていた七年間、冬になるたびに、彼女のことを思い出し、悼むように星の孤影を追っていた。どこかで生きていると信じていた無垢な頃。ルルーシュを想うだけで満たされていた頃。
我早已遗忘。不,是想要遗忘。离别的七载寒冬里,每当冬雪飘落便想起她,像悼念般追逐星辰的孤影。曾天真地相信她仍在某处呼吸的岁月。仅凭思念鲁路修便能充盈内心的往昔。|七年离索寒霜重,孤影追星悼芳魂。犹记童真心澄澈,相思未语已倾城。

 ナナリーの想いが込められた薔薇を再び見つめる。どうしてもためらってしまう。これをルルーシュに渡すことではなく、こんな美しいものに自分が触れていいのかという、罪から生じたものだ。
直译: 再度凝视这朵凝聚娜娜莉思念的蔷薇。无论如何都会踌躇不前。这份迟疑并非来自要将此物交予鲁路修这件事本身,而是源于某种罪孽的产物——如此美丽之物,自己是否有资格触碰。 诗化意译: 重对芳枝凝露深,千丝万念锁玫纹。非关欲寄故人信,原是罪枷烙掌痕。绝艳岂容凡骨近,幽香偏惹宿愆焚。徘徊犹恐折清魄,不敢轻沾半瓣春。 (注:采用七律诗体,通过"凝露/玫纹"意象化原作的蔷薇凝视场景,"罪枷/宿愆"对应原文的罪恶感,"折清魄"隐喻触碰美丽事物的心理负担,末句"半瓣春"呼应蔷薇意象,整体押平水韵十一真部)

「ルルーシュは、喜ぶと、思う……君のことは、まだ思い出せて、いない、けど……」
「鲁路修应该会开心的……虽然关于你的记忆,我还没能完全找回……」/「鲁鲁修当展欢颜……纵使关于你的回忆,仍如散樱难缀」

「……まだ、お姉様にお会いすることはできませんか……?」
「……还是不能见到皇姐吗……?」/「……仍无缘得见皇姐玉容么……?」

「申し訳ありません、自分の判断では……」  「非常抱歉,以我的判断……」/「恕我无法擅自定夺……」
「……そうですよね。ごめんなさい」  「……这样啊。对不起」/「……原是如此。是我唐突了」
 ルルーシュはブラックリベリオンで負傷し、妹の存在を、日本へと渡った七年間の記憶の一切を忘れてしまった。ルルーシュの生きる意味である最愛の存在を丸ごと奪い、反逆の意志と戦意を喪失させるために、彼女たちの父親が嘘を真実に仕立て上げた。ルルーシュとナナリーの接触はルルーシュのパニックを引き起こすだろうと危惧され、皇宮医により禁じられていた。
鲁路修在黑色叛乱中负伤,遗失了关于妹妹的记忆与渡日七载的全部过往。她们的父亲将谎言铸成真实,夺走他存世的意义——至爱之人,令其丧失叛逆意志与战意。御医担忧鲁路修与娜娜莉接触会诱发精神崩溃,故严禁相见。|黑色叛乱折戟处,七载东瀛尽成烟。父铸谎言夺至爱,剜心销骨战意湮。御医深恐旧梦醒,禁断相逢咫尺天。

 勿論、ルルーシュを刺激させないための嘘であるが、偽りの記憶を植え付けられた直後の狂乱ぶりから、あり得なくはない話でもあった。
这固然是为避免刺激鲁路修的谎言,但观其被植入虚假记忆后的癫狂之态,倒也算不得全然虚妄。|虽是权宜谎作真,疯癫犹见旧伤痕。虚妄竟成遮眼幕,假作真时真亦沦。

 見舞うこともできず、手紙を出すこともできず、ナナリーはこのかつてルルーシュと暮らしていたアリエスでひとり健気に、姉のことを想い続けているのだ。
不得探视,不能寄信,娜娜莉独自在这曾与鲁路修共居的阿丽亚斯宫中,倔强地持续思念着姐姐。|禁探鱼雁隔重门,阿丽亚斯孑影存。玲珑心铸相思塔,犹向虚空唤姊魂。

「今はお姉様に会えなくても……わたし、嬉しいんです」
“就算现在见不到姐姐……我也很开心”|“纵使难见姊容颜……此心仍自暖”

「嬉しい?」  “开心?”|“欢欣?”
「……スザクさんがユフィ姉様の騎士だってことは分かってます。でも、それでもわたしは、ずっと、スザクさんには、ルルーシュお姉様の騎士になってほしかった。ルルーシュお姉様のおそばにいてほしかった」
“……我知晓朱雀先生是尤菲姐姐的骑士。即便如此,我仍始终期盼您能成为鲁路修姐姐的骑士。愿您常伴姐姐身侧。”|“明知君是尤菲剑,犹盼银鞍侍姊行。愿作青鸾随月影,长依玉树听风吟。”

 腹の底が抉られるような痛みを錯覚する。幻痛に喘ぎ、思わず心臓を押さえる。ナナリーの純粋な言葉が、無垢だからこそ深く、痛く、スザクを突き刺す。
幻觉般的绞痛自腹腔蔓延。喘息着按住心口,娜娜莉纯真的话语因无垢而愈发锐利,深深刺痛朱雀。|剜心之语出天真,幻痛如潮噬神魂。素手扪心难自持,无垢最是伤人深。

 針のむしろのような、さっきまで安穏に過ごしていたはずの場所がそんなナナリーの言葉だけで地獄へと変容する。
方才还安宁的场所因少女的话语化作地狱,仿佛端坐针毡。|片语能翻安乐土,荆棘王座立幽冥。刹那芳华成炼狱,针毡之上说温情。

 ルルーシュ。ルルーシュ、どうしてお前はいつも俺を掻き乱すんだ。焦燥が澱みとなって、腹の底へ落ちていく。
鲁路修。鲁路修啊,为何你总是搅乱我的心绪。焦躁沉淀成淤泥,坠向腹腔深处。/ 鲁路修。鲁路修啊,为何你总在我心湖投石。焦灼如淤沉潭底,坠得肝胆俱裂。

 憎い、憎い。憎い憎い痛い憎い。  可恨,可恨。可恨可恨疼痛可恨。/ 恨意难平。恨如荆棘缠身,刺得心口生疼。
 ナナリーに気取られないように、必死で耐える。胸元の騎士章に触れても理性を押し戻せない。
拼命忍耐不让娜娜莉察觉。触碰胸前的骑士勋章也无法唤回理智。/ 强忍不在娜娜莉面前失态。指节摩挲骑士徽章,却压不住沸腾心潮。

「わたしでは今のお姉様にしてあげられることがなくて、ずっとわたしはお姉様に守られてばかりで……記憶がないお姉さまはきっと世界に一人ぼっちだって思ってらっしゃるから、わたし……」
现在的我无法为姐姐大人做任何事,永远都是被姐姐大人守护着……失去记忆的姐姐大人定然觉得在世间茕茕孑立,所以我……"/ "如今的我再不能为姐姐分忧,始终是您羽翼下的雏鸟……见您独对苍茫人世,教我如何不心如刀绞……

「ナナリー……」  娜娜莉……"/ "娜娜莉啊……
 何も言えなかった。意識的にルルーシュのことを考えないようにしていた。思考の外に、意識の外に常に彼女を追いやって、心の均衡を保つ術はそれしかなかったから。そうでもしないとすぐにこんな醜悪な激情に苛まれて、容易く理性を失う。憎しみが相克して、いずれ心が虚になると分かっているから。
什么都说不出。刻意不去思考鲁路修的事。唯有将她永远放逐在思维与意识之外,方能维系心灵的平衡。若不如此,顷刻间便会被这般丑恶的激情折磨,轻易丧失理性。明知仇恨相互撕扯,终将使心灵化作虚无。/ 言语尽失。强迫自己不去想她。唯有将她的身影放逐到意识荒原,方能守住心中天平。否则这丑恶的业火会顷刻焚尽理智,任爱恨相噬,终成空谷回响。

 本当はずっと、どこかでルルーシュのことを考えていたのに。あの場所で一人、スザクだけしか知らないルルーシュが、どんな孤独に耐えているのか。ルーマニアの淀んだ空を見上げながら何度も思った。
其实内心深处,始终在某个角落思念着鲁路修。在那个地方独自承受唯有朱雀知晓的孤独,她究竟在忍耐怎样的寂寞?仰望罗马尼亚阴郁的天空时,这般念头屡屡浮现。/ 暗潮汹涌处,思念从未停歇。总想着独守罗马尼亚阴云的她,该是怎样熬过唯有朱雀知晓的孤寂?多少次仰望浊空,愁绪如铅云堆积。

 アリエスの庭でナナリーが笑うたびに、彼女のことを思っていた。ナナリーのくれる愛はルルーシュが注いだ愛情なのだから、ナナリーがスザクへ向ける愛情は、結局ルルーシュから生まれたものだ。その事実に気付きたくなどなかった。
每当娜娜莉在阿丽耶丝之庭展露笑颜,总会想起她。娜娜莉给予的爱本是鲁路修倾注的温情,因此娜娜莉对朱雀萌生的爱意,终究源自鲁路修。根本不愿正视这个事实。/ 阿丽耶丝庭中娜娜莉每展笑靥,心弦便为那人轻颤。她予朱雀的温柔,原是鲁路修心血的流转。这宿命般的因果,教我如何直视?

 スザクは仮面を作る。  朱雀铸造面具。/ 朱雀锻造着假面。
 ルルーシュを守る、だなんて。そのルルーシュを殺したくてたまらないのは、他でもない自分なのに。決してナナリーに悟られてはならないと必死に。歯を食い締め、一切の感情を削ぎ落とす。それが彼女たちのためになるのだと、自らを律する。
说什么要守护鲁路修。可最想杀死鲁路修的,不正是自己么。拼死不让娜娜莉察觉。咬紧牙关削去所有情感。自我约束说这都是为了她们好。/ 守护之誓犹在耳,弑君之念已入骨。咬碎银牙敛尽七情,自欺说这冷硬心肠,皆为护她们周全。

「ナナリー、ルルーシュのことは僕が守るよ」  「直译:娜娜莉,鲁路修由我来守护」「雅译:娜娜莉,鲁路修的安危就交托予我」
 僕の殺意から、守る。ユーフェミアを貶め、殺した大罪人に相応しい裁きが下るまでは守る。
「直译:从我的杀意中守护。在尤菲米娅被贬低、杀害的罪人受到应有制裁之前都会守护」「雅译:我要守护她远离我的杀意。在玷污尤菲、犯下弑杀之罪的恶徒伏诛前,必将护她周全」

 嘘には少しの真実を混ぜてやるといい。ルルーシュの言葉を思い出し、苦笑した。ナナリーが顔を上げる。本当ですか、と涙声のまま言う。
「直译:要在谎言里掺入少许真实。想起鲁路修的话,露出苦笑。娜娜莉抬起头。用带哭腔的声音问是真的吗」「雅译:谎言需以真相为引。忆起鲁路修的箴言,我扯出苦笑。娜娜莉仰起泪痕斑驳的脸:当真?」

「……ルルーシュの容体が落ち着いたら、一緒に迎えに行こう」
「直译:等鲁路修情况稳定了,一起去接他吧」「雅译:待鲁路修病情平稳,你我同去迎他归家」

「はい……!」  「直译:好……!」「雅译:好……!」
 ナナリーがあんまりにも嬉しそうに笑うから、スザクはそれから何も言えなくなって、メイド長がナナリーを迎えに来るまで手渡された薔薇を見つめるしかなかった。
「直译:娜娜莉笑得太过开心,朱雀之后什么也说不出来,直到女仆长来接她前都只能盯着被递来的玫瑰」「雅译:娜娜莉粲然笑靥让朱雀失了言语,唯余凝望手中玫瑰,直至女仆长前来相迎」

 
 監視員からの報告に別段目立ったものはない。ルルーシュの住む城館までの道すがら、目を通していた報告書の束を座席の隅に投げ捨てる。車窓に映る帝都の絢爛な灯りが遠ざかる。目印になるものなどない単調な景色を眺めながら、スザクは窓辺から漂う冷気に身を竦ませた。寒いな、と呟くと前方の運転手が今夜から冷え込むそうですよ、と言った。
「直译:监视报告无特别事项。前往鲁路修居所途中,将翻阅过的报告扔在座位角落。车窗外帝都绚烂灯火渐远。望着毫无标识的单调景色,朱雀因窗边寒气缩起身子。嘟囔好冷时司机说今夜要降温」「雅译:监视报告平平无奇。车行向鲁路修府邸,我将成摞文书掷于座侧。帝都华灯在窗外流散成星河。朱雀瑟缩于透窗寒风中,单调景致掠过眼眸。司机忽道:今夜寒潮将至」

 秋口だったか、ルルーシュが珍しくスザクに物品を要求したことがあった。ここは朝とても冷えるから、羽織るものが欲しいと。滅多にないことに驚いたが、ルルーシュに物を与えることは義務だと思っていたので、二つ返事でスザクも引き受けた。馴染みのテイラーを呼び、床一面に広げられた布の中から、彼女に似合う色の生地を選んだ。
「直译:记得是初秋,鲁路修难得向朱雀索要物品。说这里清晨很冷想要外套。朱雀惊讶于这罕见要求,但认为给鲁路修物品是义务便立刻答应。唤来相熟裁缝,在铺满地面的布料中挑选适合她的颜色」「雅译:那年秋寒初临,鲁路修破天荒索要外袍。朱雀虽讶异仍即刻应承,召来老裁缝。织料如云铺展,他指尖拂过匹匹锦缎,终择定赤色」

 ──枢木卿はいつも赤い色の生地をお選びになりますね、と仕立て屋の老人が言った。彼に言われてそういえばそうだなと思った。単純に好みの問題だろうかと考えたが、どうでもいいことだなとも思った。
「直译:枢木卿总是选红色布料呢,老裁缝说。被这么一说才发现确实如此。想着是单纯的喜好吗,又觉得无所谓」「雅译:裁缝老者笑言:大人向来钟爱赤色。朱雀恍然惊觉,却只付之一哂:兴许是血色更衬罪孽」

 ルルーシュには赤が似合う。それも濃い赤だ。  直译:红色很适合鲁路修。而且是深红色。/雅译:猩红最配鲁路修,血色浓稠正相宜。
 昔、こっそり母の形見の髪留めを持ち出して男の格好をしていたルルーシュに付けてみろ、なんて言ったことがある。深紅色のつまみ細工の髪飾りは、ルルーシュの短いけれど綺麗な髪によく映えていたのに、彼女は照れてすぐに外してしまった。そのことでくだらない口喧嘩になったけれど、幼い頃のスザクが見惚れてしまうくらい、赤色はルルーシュに似合っていた。
直译:以前我曾偷偷拿出母亲遗物的发簪,让扮男装的鲁路修戴上试试。深红色细工发饰明明很衬他清爽的短发,他却羞赧地立即取下。为此我们无聊地吵过架,但红色确实适合鲁路修到能让年幼的朱雀看呆。/雅译:曾偷母亲遗簪戏,强教少年试红妆。深红发饰映短发,相衬如画却仓皇。稚子争吵虽可笑,朱雀当时已痴狂。

「……何を、俺は笑ってるんだ……」  直译:"......我在、笑什么啊"/雅译:"我...在笑什么呢..."
 緩んだ口元を手の甲で覆う。目を瞠り、自分の思考に失望する。
直译:用手背捂住松懈的嘴角。瞪大眼睛,对自己的思绪感到失望。/雅译:手背覆上松弛唇,瞠目惊觉思已沉。

 違う。今更そんな感傷は許さない。そんな眩しい思い出から生まれていいものじゃない。
直译:不对。事到如今不允许这种感伤。那种耀眼的回忆不该孕育出这种东西。/雅译:错矣,迟来感伤岂容存?耀眼回忆怎堪生孽根。

 あの赤は、ルルーシュの赤はユーフェミアを染め上げた血の色じゃないか。神根島で相対した時に見た、忌々しい悪魔の瞳の色。死にたがりの自分に、生きろという呪いを掛けた色。
直译:那抹红色,鲁路修的红色不就是染红尤菲米亚的血色吗?神根岛对峙时看到的可憎恶魔的瞳色。对求死的我施下"活下去"诅咒的颜色。/雅译:赤红如血染尤菲,恶魔瞳色憎恶深。神根岛上相对峙,生之诅咒烙残魂。

 傍らでナナリーから託された薔薇がスザクを見上げている。プリンセス・ルルーシュ。白と紫の、美しく清廉な色。
直译:身旁娜娜莉托付的玫瑰仰望着朱雀。鲁路修公主。白与紫的美丽清冽色彩。/雅译:蔷薇承自娜娜莉,仰望骑士紫白清。公主之色高洁甚,皎皎不染世间尘。

 違う、違う、違うと頭を振ってその薔薇を握り潰した。ナナリーの想いも、スザクの煩悶と怒りも全部掌の中で死にゆく。
直译:摇着头连说不对不对,捏碎了那朵玫瑰。娜娜莉的心意也好,朱雀的烦闷与怒火也罢,全都在掌心渐渐死去。/雅译:摇首三否碎蔷薇,娜娜莉心朱雀愤,尽化齑粉掌中泯。

 視界が真っ赤に染まる。スザクがどうしようもなく死にたくなった時、ルルーシュの声と共に顕れる不愉快な現象だ。死んでしまいたい、こんな惨めな自分を殺してほしい。
直译:视野染成赤红。这是朱雀无可救药想寻死时,伴随鲁路修声音出现的不快现象。好想死去,好想杀死这般悲惨的自己。/雅译:赤色浸染天地昏,寻死之际魔音临。但求速死解苦痛,诛尽卑贱此残身。

 死んでしまえ、死ね、死ね、死ね。蹲って呪詛のように繰り返す。食い締めた唇の端からルルーシュの赤が垂れる。死ね、と生きろ、と。
直译:去死吧去死去死去死。蹲着像念咒般重复。紧咬的唇边渗出鲁路修的红色。去死吧,和活下去吧。/雅译:死死死咒语喃喃,蜷缩如兽唇血斑。赤色蜿蜒咒生咒,求生求死两难全。

 
 車が城館の前に着き、ゆっくりと停車する。と同時にスザクは転がり出るように車から降り、門まで走った。
轿车在城堡前缓缓停驻。枢木朱雀几乎是从车厢里翻滚而下,踉跄着冲向铁门。/车身停驻馆前,朱雀如坠滚鞍,疾走门环。

 ルルーシュに会って、確かめなければならない。ルルーシュの左目に悪魔の色が戻っていたら、今度こそ額を撃ち抜く殺意を抑える自信がない。
必须见到鲁路修确认真相。若他左眼重燃恶魔的紫光,这次我恐怕无法抑制射穿他额头的杀意。/须面鲁鲁修以证虚实,若魔瞳复燃眉间,此夜必难遏贯颅之念。

 入り口から続く石畳の道を駆け抜け、ベロンは大股で跨ぐ。木製の重い扉を片手で乱暴に開け、二階に続く階段がある広間を見渡した。
贝龙大步流星踏过入口处的石板路,单手粗暴推开沉重的木门,扫视着通往二层的阶梯大厅。/贝隆踏石如飞,破门惊堂,环视旋梯通穹宇。

 静まり返った邸館。ハウスメイドと監視員はスザクの訪問と共に下がらせたはずだから、今ここにはルルーシュと自分しかいない。
宅邸死寂。本应随朱雀到访而屏退的女仆与守卫皆已不见,此刻唯余鲁路修与他。/馆寂人空,侍从皆退避,唯余双影对寂寥。

 スザクは焦る。ルルーシュの姿は一階の広間にはない。その右奥の食堂からも、サロンからも気配はない。スザクは神経を研ぎ澄ませる。
朱雀焦躁四顾。一层大厅不见人影,右翼餐厅与沙龙亦无气息,他屏息凝神。/朱雀惶然觅踪,厅堂空寂,右廊无息,唯凝神静听。

 二階の主寝室、その横のキャビネから微かに物音と、人の動く気配がする。大理石の広間を抜け、赤いベルベットが敷かれた階段を駆け登った。
二层主卧与邻室传来细微响动。他穿过大理石厅,踏上铺着红丝绒的阶梯疾奔而上。/二楼微响动,越玉阶,踏绛毯,疾登红云梯。

 登ったすぐ先に、ルルーシュの寝室がある。寝室の手前には小さなキッチンを備えたキャビネと、ルルーシュが普段過ごすサロンが寝室から続いている。明かりはサロンの横の寝室から漏れていた。揺らめく人影を視界に捉え、スザクは逸る気持ちのまま寝室まで走り、叫ぶ。
阶梯尽头即是鲁路修寝宫。前厅配有简易厨房的邻室与日常起居的沙龙相连,此刻摇曳光影正从卧室门缝渗出。瞥见晃动人影的朱雀径直冲入内室嘶喊。/梯尽即寝宫,前设庖厨连沙龙,卧房灯影摇,朱雀见影破门呼。

 
「ルルーシュッ!」  「鲁路修!」/「鲁鲁修——!」
「っ……なあ……っ⁉︎」  「……什…!?」/「呃…何人来⁉︎」
 突然の深夜の来訪者に戦慄くルルーシュの細い身体。勢いのまま腕を掴み、掻き抱いた。
被深夜突访者惊颤的鲁路修身形微晃,朱雀顺势抓住手臂搂入怀中。/夜客惊纤躯,朱雀揽臂入怀温。

 瞳の色を確認するような、そんな余裕は微塵も残っていなかった。ルルーシュの姿を目に入れたら、何も考えられなくなった。
直译|连确认瞳色的余裕都荡然无存。目光触及鲁路修身影的刹那,便再无法思考任何事。;诗译|确认瞳色的余裕早已一丝不剩,目光烙上鲁路修身影的刹那,心驰神摇再难自持。

「なっおま、スザクか? ひゃっ……!」  直译|"呜哇,是朱雀吗?吓……!";诗译|"呜哇,朱雀吗?吓死......!"
 全身でルルーシュの存在を確かめる。背中に回した手で背中と尻を撫で回し、もう片方の手は前に回し、ナイトドレスを胸元まで捲り上げた。首筋から香る石鹸の匂いと、ルルーシュの花のような体臭にどうにかなりそうだ。鼻息荒く、突き動かされるままに首、鎖骨、顎の下に口付けた。
直译|用全身确认鲁路修的存在。绕到背后的手抚摸背脊与臀部,另一只手绕到前面将睡裙掀到胸前。颈间飘散的香皂气息与鲁路修花一般的体香让他几乎失控。呼吸粗重地循着冲动亲吻脖颈、锁骨与下颌。;诗译|用整个身躯确认着鲁路修的存在,绕至背后的手掌游走于脊背与腰际,探向身前的手指将睡裙撩至胸口。香皂的清冽混着他花枝般的体香在鼻尖萦绕,激得人神魂颠倒。喘息渐沉,唇齿循着本能烙过颈侧,吻上锁骨,最后停驻在下颌的凹陷。

「ルルーシュ、ルルーシュ……!」  「鲁路修、鲁路修……!」/「鲁鲁...鲁鲁修...声声唤魂!」
「落ち着け……! んっ、馬鹿! 急すぎ……おいっ!」
「冷静点……!嗯、笨蛋!太急……喂!」/「且慢...唔!莽夫!忒急躁...当心!」

 乳房を揉みしだき、尻を撫でるとあぁっとルルーシュが啼いた。もはやそれは条件反射だった。スザクが拓いた淫らな身体。淫猥な男を誘う香りと、柔らかな肉体にまともに思考が働かない。
揉捏着乳房,抚摸着臀瓣时,鲁路修啊地发出娇啼。这已是条件反射。朱雀开拓的淫靡身躯。勾引猥亵男子的体香与柔软肉体,让思考完全停摆。/十指深陷乳浪,掌心流连臀丘,惹得鲁路修嘤咛娇啼。这副被朱雀调教得敏感至极的躯体,正散发着魅香,柔若无骨的触感令人神智涣散。

 ルルーシュは身体で抵抗はしないが、待て、おい、とどうにかスザクを宥めようと必死だった。当然だろう。物陰から急に現れたのは一ヶ月近く音信不通だった男で、その男が不躾にも身体を撫で回すわ、吸ったり舐めたりと、ルルーシュに心構えも現状把握する隙さえ与えず、なし崩しにセックスに持ち込もうとしている。
鲁路修虽未用身体抵抗,却拼命试图安抚朱雀说等等、喂。这当然。突然从暗处现身的是近一个月杳无音讯的男人,这男人粗鲁地抚摸身体又吸又舔,根本不给鲁路修心理准备与掌握现况的空隙,就要半强迫地进入性事。/鲁路修虽未激烈挣扎,却仍徒劳地劝说着"且慢"。也难怪——暗巷乍现的竟是失踪月余的旧识,这人不由分说地揉弄舔吮,连喘息之机都不给,便要直捣巫山。

 スザクはルルーシュをドレッサーの上に座らせる。両腿を膝で割開いて下着を破くように剥ぎ取り、何の潤みもない膣にペニスを挿入した。ルルーシュがヒィッ、と痛みで喘いだ。ルルーシュの中はスザクの侵入を拒むようにギチギチとペニスを締め上げる。スザクもくっと耐えるように歯を食いしばる。
朱雀让鲁路修坐在梳妆台上。用膝盖顶开双腿粗暴扯下内裤,将阴茎插入毫无湿润的阴道。鲁路修因疼痛发出咿的喘息。鲁路修体内如抗拒朱雀入侵般紧紧绞住阴茎。朱雀也咬紧牙关强忍。/朱雀将他按在妆台,膝分玉腿撕破绸裤,直捣干涩花径。鲁路修痛吟如幼鹿哀鸣,幽穴绞若金箍,朱雀额角青筋暴起,齿关紧咬如困兽。

「いた、いっ……! あっ、ひぅっ、だめっ……」  「疼、啊……!啊、呜…不行……」/「痛…啊…!呀…呜…别…」
 いつになく弱々しい声に嗜虐心が煽られた。興奮で喉が渇く。女は眦に涙を滲ませ、痛みから逃れるように身を捩らせている。お互い額に脂汗を浮かべ、はあはあと呻吟を漏らす。痛い。駄目。待って、ルルーシュがそう呻くたび抽送の速度を上げ、追い詰めてゆく。
那从未有过的脆弱声音激起了施虐欲。兴奋让喉咙发干。女人眼角渗泪,像要逃离疼痛般扭动身躯。两人额间渗出黏汗,喘息呻吟此起彼伏。疼。不行。等等——每当鲁路修这般呜咽,抽送速度便加快一分,将猎物逼入绝境。/这从未显露的脆弱声线点燃了嗜虐心。喉间焦灼因兴奋发紧。少女眼角噙泪,如受伤幼兽般扭动腰肢。交缠的躯体蒸腾着情欲的薄汗,喘息与呻吟交织成网。痛楚在哀求中化作燃料,每一次「住手」的哭腔都让撞击更凶更急。

「は、ああっん、あぁっ!」  「哈、啊啊…嗯啊!」/「哈啊…嗯!要…要化了…」
 膣とペニスの接合部からぐちゃぐちゃと粘度の増した音が響く。一度内側で果てたスザクの精液と、ルルーシュの蜜が混ざり合った音だ。濃い蜜色の鏡台に滴る粘液。性感を無理やり高められたルルーシュのドレッサーを掴んでいた両腕は震え、やがて肘を折らせた。いっそう不安定になる姿勢では、耐えるルルーシュの筋力が保たない。チッと舌を打ったスザクがルルーシュの両手を掴み、自分の首元まで導く。ルルーシュもそれに従い彼にぎゅうっとしがみ付いた。
阴道与阴茎交合处传来黏腻声响。那是朱雀先前射入的精液与鲁路修蜜液混合的声音。浓稠的蜜色黏液顺着梳妆镜台滴落。被强行拔高快感的鲁路修原本抓着梳妆台的双臂颤抖着,最终屈起手肘。愈发不稳定的姿势让他的肌肉难以支撑。朱雀咋舌抓住他双手引向自己颈后,鲁路修便顺势紧紧攀附上来。/交合处黏腻水声渐稠。先前深种的火种与新鲜花蜜正在交融。蜜金色液体沿着镜台蜿蜒,映出少年颤抖的指尖。强撑在梳妆台边的双臂终究失力弯曲,摇摇欲坠的身形被猎人捕获。伴着不满的啧声,他的手腕被牵引着环上对方脖颈,如同溺水者紧抱浮木。

「そのまま掴まってろ、よっ」  「就这么抓紧我,要动了」/「抱紧,别松手」
「何……っ、きゃっ、ぅんっ、あんっ!」  「什么…呀!嗯、啊…!」/「做什…呀啊!别…顶那…」
 ぐいっと、ドレッサーに押し倒していた身体を引き起こす。ルルーシュの膝裏を掴んで、ドレッサー横の壁に身体を、抱きかかえたルルーシュごと押し付ける。
朱雀猛然将压在梳妆台上的身体拉起。抓住鲁路修的膝弯,将他整个人抵在梳妆台旁的墙面上。/他忽然托起镜前瘫软的身躯,擒住膝弯将人抵在墙边。鲁路修如折翼蝶被钉在镜墙之间,每一寸战栗都映得分明。

「っ……はぁっ……」  「…哈啊…」/「哈…哈啊…」
「いやっ、奥、がっ……これ、ふか、いっ……!」  「啊、太深了……这、顶到、最里面了……!」|「呜咽间宫室骤启,怎堪这九重春色透鲛绡!」
 前後の動きから上下の動きになり、膣奥を深く突かれたルルーシュが悶えた。ぱんぱんと構わず腰を打ちつければ、もっと高く甘く啼いて身悶えた。
前后律动转为上下起伏,当阴道深处被深深顶入时鲁路修发出苦闷呻吟。朱雀不管不顾地拍打腰肢,惹得怀中人发出更高亢甜腻的哀鸣,身躯如风中柳絮般震颤。|玉杵频捣蕊宫寒,香汗淋漓湿阑干。乍破银瓶声初绽,檀郎不解丁香结,犹把金钗叩玉盘。

 汗ばんだ肌と肌が立てる音と、接合部の淫らな水音。ルルーシュの艶かしい声、スザクの獣のような荒い呼吸。身の内側の最も深い場所を抉られ、華奢な体が大きくしなる。嬲る悦びを、いつまでも慎ましい反応でスザクを愉しませる身体を求めていた。砂漠の迷いびとが水を求める、当たり前の耐え難い渇き。
濡湿肌肤相触的声响与交合处靡靡水声交响。鲁路修冶艳的呻吟与朱雀野兽般的粗喘交织。当最隐秘的宫室被叩开时,纤薄身躯弯成弓月。这具总以矜持反应取悦施暴者的身躯,恰似沙漠旅人渴求甘泉般贪恋着肆虐的欢愉。|云鬓横陈湿鲛绡,金茎露滴牡丹娇。檀口噙香啼子规,玉山倾颓逐浪摇。欲海沉浮谁人晓?恰似孤驼望蜃楼,饮鸩犹唱甘泉谣。

 うっと息を詰めたスザクの二度目の射精。奥から溢れた精液がルルーシュの宙に浮いた太腿を伝って絨毯に落ちる。
朱雀屏息完成第二次射精。从深处溢出的白浊顺着鲁路修悬空的大腿滑落,在绒毯上晕开斑驳湿痕。|白露凝脂落玉台,珠走盘荷溅苍苔。重峦深处琼浆涌,化作春泥染绣鞋。

「は、あっ、あぁ……」  「哈、啊、啊啊…」
 精液の熱さを感じたルルーシュのなやましい声。無自覚に雄の征服欲を煽る、この雌は天性の魔性なのだと思った。ペニスがまた硬くルルーシュの中で勃起する。嘘だろおまえ、とルルーシュが目を瞠り、首をいやいやと横に振る。
直译:感受到精液灼热的鲁路修发出苦恼的声音。这个无意识间煽动雄性征服欲的雌性,果然是天生魔性。阴茎在鲁路修体内再度硬挺勃起。鲁路修瞪大双眼摇头道"你开玩笑的吧"。

「スザク、このままはいやだ……っ」  「朱雀,这样下去不行…」
「じゃあベッドに行く」  「那就去床上」
「違うっ、そういう意味じゃなくて」  「不是这个意思!」
 わめくルルーシュを無視し、繋がったままベッドの方を振り返る。重みでずぷぷとルルーシュの中にめり込むペニス。僅かな振動でも感じるのか、ルルーシュのあっあっと短い嬌声に合わせて膣が収縮する。スザクのペニスは萎えることなく、あつさとかたさを保ったままだ。
直译:无视叫喊的鲁路修,保持着结合状态转向床铺。因重量而噗滋陷入体内的阴茎。连细微震动都能感知似的,随着鲁路修短促的娇喘阴道收缩。朱雀的阴茎毫无萎靡之态,依然保持灼热坚硬。

 全身で欲情している。久しぶりの刺激だから、戦場帰りの高揚感が冷めないから、とかいう理屈じゃ片付けられない不明の衝動に引きずられている。天蓋を毟り取って大きなベッドに縺れるように倒れ込む。大きく両足を大きく開かせ、勢いのまま真上から深々と突き入れた。
直译:全身都被情欲支配。久违的刺激、战场归来的亢奋未消,这些理由都无法解释的无名冲动拖拽着他。扯落帷幔跌进大床,将雪白双腿大大分开,借着重力自上方深深贯入。

「ヒッ、っああぁっ!」  「噫、啊啊啊!」
 肩に羽織ったラウンズの青いマントが幾らかの理性を取り戻させた。ベッドに組み敷いた女の顔を愉しむ余裕が戻ってきた。
直译:披在肩头的蓝色披风唤回些许理性。终于有余裕欣赏被压在床上的女子的神情。

 ルルーシュはラウンズのマントの内側で蕩けた表情のまま、ヒィヒィと喘ぎ、シーツを掴むつもりだったのか、ルルーシュは顔の横にあるマントを掴み、スザクからの容赦ない責めに耐えている。ゾクゾクとスザクの背を征服欲が這う。
直译:鲁路修在披风内侧带着迷乱神情喘息,本欲抓住床单的手却攥紧了脸侧的披风,承受着朱雀毫不留情的攻势。征服欲如蚁群在朱雀脊背爬行。

「ここ見ろよ、ルルーシュ」  「看这里,鲁路修」
「なに……?」  「什么……?」
 ペニスを咥え色濃く染まった膣口がルルーシュに見えるように腰を浮かす。いや、と真っ赤になって顔を背けたルルーシュの初心な反応にますます嗜虐心をそそられて、蜜を垂らす陰唇のすぐ上、クリトリスにまで指を掛ける。
她抬起腰让鲁路修看见自己含着阴茎而色泽深艳的穴口。面对满脸通红扭开头、反应青涩的鲁路修,她的施虐欲愈发高涨,指尖抚上淌着蜜液的阴唇顶端,甚至勾住了阴蒂。

「あぅっ……!」  「啊……!」
「オナニーしすぎて感じやすくなってるんだろ。なあ、俺がいない間に何回ひとりで遊んだ? こんなすぐビンビンさせてさ。クリばっか弄ってると、中でいくの下手になるの知らないの?」
「自慰太多才变得这么敏感吧?我不在时你一个人玩了多少次?里面都这么湿漉漉的。光顾着玩阴蒂的话,里面的功夫可是会退步的,你不知道吗?」

 嘲りながらスザクは、マントを握る白い指を解き、鼻先へと持っていく。
朱雀嗤笑着松开攥住斗篷的苍白指尖,将它举至鼻尖。

「……ほら、やらしいにおいがする」  『……看吧,尽是下作的气味』
「やめろ!」  『住手!』
 涙目で反論する姿も扇情的で、ひどく憐れを誘う。記憶と共に削ぎ落とされた反抗心と、高貴なプライドを辱めることでスザクの空虚が満たされる。うざったい、とスザクは視界に入る青いマントを脱ぎ捨てる。
含泪反驳的姿态更显煽情,激发出凌虐欲。随着记忆消逝的反骨与折辱高贵自尊的快意,填补着朱雀内心的空洞。他粗暴扯下映入眼帘的青色斗篷,仿佛要甩开烦闷。

 ルルーシュの身体を包むナイトドレスは、腰元から取り出したナイフで襟首から縦に真っ直ぐ切り裂いた。身を滑る刃物に慄き、ルルーシュが目を瞑る。
骑士装束被侍女献上的匕首自后颈笔直划开。寒刃贴肤游走,鲁路修战栗着阖上眼帘。

 哀れにも引き裂かれたシルクから露わになった裸体に知らず、生唾を飲み込む。何度暴いても、何度見ても、何度触れても興奮する。ナイトランプのオレンジ色が華奢な輪郭を辿り、宵の闇が美術品のように美しい裸体に濃い陰影を作る。
他无意识地吞咽,凝望丝绸残片间裸露的胴体。这具肉身无论侵占多少次、凝视多少回、抚弄多少遍都令人血脉偾张。夜灯橘光勾勒纤细轮廓,宵暗为艺术品般的裸身涂抹浓墨重彩。

 控えめな大きさの乳房、先端でツンと上を向いた桃色の乳頭。そこから横に続く腋窩と、汗の玉を浮かべた首筋に鼻を埋めればルルーシュの汗混じりの妖しい体臭がするのを知っている。ルルーシュの得る快楽が深くなるほど、匂いはより濃くなった。
精巧的乳丘上翘着粉樱般的乳首。当朱雀将脸埋入延展的腋窝与凝着汗珠的颈项,便能嗅到鲁路修情欲蒸腾的体香——快感愈深,芬芳愈浓。

 純潔を代償に壮絶な色香を纏い始めた身体だ。会陰の割れ目から子宮まで貫くたびに、胎の奥に精液を注ぐたびに、ルルーシュは淫らに開花してゆく。ルルーシュを抱くことは、新雪を踏み躙る無垢な子に芽生える仄暗い悦びに似ていた。
以纯真为祭品淬炼出的冶艳之躯。每当贯穿会阴直至子宫,每当在孕床倾注白浊,鲁路修便绽放得愈发妖冶。占有他如同践踏新雪的稚子,在纯白中滋长晦暗的欢愉。

 もしこの身体に不貞の痕を見つけてしまったら。そんなイフを想像しただけで激しい怒りに支配される。眼下の裸身には目新しい傷も痣もない。
若在这具身躯发现不忠的痕迹——光是想象便怒火中烧。好在眼下胴体仍如初雪无瑕,不见新伤旧痕。

 愛撫もそこそこに濡れそぼる膣と陰唇。きゅうきゅうとペニスを咥え込む隘路の温度。スザクだけに抱かれて、スザクだけを飲み込む身体で応えようとも、そんな不確実なものに縋ることはできない。
敷衍的爱抚已让蜜径泥泞不堪。肉刃被湿热窄径吮吸着发烫。即便这具身体只肯容纳朱雀的拥抱,只愿吞咽朱雀的欲望,他也绝不会倚仗这般脆弱的羁绊。

 目に見えるもの、言葉にしかできないものしか信じることができない。それだけの裏切りをルルーシュはスザクにした。それだけの瑕をスザクに残した。スザクは断罪を許され、赦さないことを許されている。レイプまがいのセックスだって、スザクの命の半分を殺したルルーシュには当然の報いなのだと。
 二度射精した後の思考はひどく冷めていても、ルルーシュに納まっていたペニスは依然としてかたいままだった。
「あぁっ!」
 両手で掴んでいた腰を離すと重力に従いルルーシュの身体はベッドのスプリングに沈み、ペニスも引き抜かれる。ビクビクとシーツの上で痙攣するルルーシュの身体。ペニスが抜けた時の衝撃で軽い絶頂に達したのか、それとも未だ中途半端な熱が燻ったままなのか。
どちらにせよスザクには関係のないことだ。息が整うまでしばらくルルーシュを見下ろしながら、汗で張り付いた騎士服と黒いインナーを脱ぎ捨てた。ルルーシュ、と声を掛けると少女は視線だけを寄越す。ハアハアと荒く喘ぎながら、腫れた瞼でスザクを見ていた。
直译版:无论如何都与朱雀无关。他在调整呼吸时俯视着鲁路修,脱下了被汗水浸透的骑士服和黑色内衬。呼唤鲁路修名字时,少女只用余光瞥来。她肿胀的眼睑下,急促喘息声与濡湿的睫毛构成某种奇特的韵律。||| 风雅版:朱雀漠然俯瞰着喘息未定的鲁路修,浸透汗渍的戎装如蝉蜕般剥落。轻唤其名时,少女眼波流转,红肿眼睑下紊乱的吐息与濡湿睫羽交织成暧昧的节律。

 スザクは横たわるルルーシュの膝下に腕を回し、横抱きにして抱え上げる。ルルーシュは何も言わず、スザクの首にしがみついた。汗ばんだ肌同士がぬるりと触れ合うと、ルルーシュの汗混じりの甘い体臭をより強く感じる。ルルーシュの寝室から続く部屋を抜け、廊下の突き当たりにある浴室へ向かった。
直译版:朱雀揽住鲁路修的膝弯横抱而起。少女沉默着环住他的脖颈,濡湿肌肤相触时,混合汗水的甜腻体香愈发浓郁。他们穿过连通卧室的房间,走向走廊尽头的浴室。||| 风雅版:朱雀抄起少女的膝弯,怀中人无言攀附他的颈项。肌肤相贴处蒸腾起蜜渍的芬芳,穿过层层帷幔,鎏金廊灯将两道交叠的影子引向氤氲雾气深处。

 浴室のバスタブには湯が張ったままだった。涼やかな香油の匂いが充満している。潔癖のきらいがある彼女はシャワーよりもバスタブに浸かって汗を流すことを好む。気を失うほどのセックスじゃない限り、事後に二人揃って入浴するのは珍しくない。
直译版:浴缸仍蓄满温水,清凉香料气息弥漫。有洁癖的她偏爱泡澡而非淋浴。只要性事不至令人昏厥,事后共浴并不罕见。||| 风雅版:浴池清波犹温,苏合香袅袅升腾。这个过分爱净的人儿总爱浸在暖流中涤尘,但凡情潮未将人溺毙,鸳鸯戏水原是极惯常的余韵。

 不在が続いた上の、突然の訪いにも拘らずこうして湯が張られたままというのは、単にスザクの帰還報告を受けたハウスメイドが気を利かせたのか、それともルルーシュ自身が期待をして──否。
直译版:久未归来的突然造访仍有温水相迎,不知是收到朱雀返邸通报的女仆机灵,还是鲁路修自己心怀期待——不。||| 风雅版:久旷的浴池竟犹自温存,不知是机敏女仆闻讯备汤,抑或那人暗自期许——念头方起便自嘲掐灭。

 彼女は毎夜スザクの訪れを健気に待つような、そんな弱い女ではない。来ぬ男を恨みながら、使われないシーツを洗濯し、熱いままのバスタブの湯をかき混ぜるような、そんなつまらない女は、ルルーシュじゃない。勘違いするな、とスザクは恨みがましくルルーシュを見つめ、浴室のタイルの上に降ろす。ひやりとしたタイルの感触にルルーシュが身震いする。
直译版:她绝非每夜苦候情郎的柔弱女子。怨恨爽约之人,浆洗未染云雨的床单,搅动渐凉的浴汤——这般庸俗女子绝非鲁路修。别自作多情,朱雀恨恨瞪视着将她放在冰凉的瓷砖上,少女因寒意轻颤。||| 风雅版:她岂是望穿秋水的闺中怨妇?空对冷衾自怜,徒搅寒波顾影——这般庸脂俗粉怎配鲁路修之名。朱雀将她掷在冷玉般的瓷砖上,眼含讥诮:"休要妄自揣测。" 少女肌肤触冰微颤,似白梅抖落晨霜。

 もじもじと太腿を擦り合わせるように身じろぐ。シャワーのぬるい温度のお湯は降り注ぎ、汗もその膣の奥から溢れ出る精液をも流してしまう。
直译版:她忸怩地磨蹭大腿。温水自花洒流泻,将汗水与自幽谷溢出的白浊尽数冲去。||| 风雅版:玉腿交叠辗转难安,暖流自莲蓬倾泻,涤尽香汗与花房深处溢出的琼浆。

 ああ、そういえば。スザクはふっと歪んだ笑みを浮かべる。今ではスザクが一方的に嬲るようなセックスばかりだが、元々この爛れた関係はルルーシュから誘ってきたのだった。
直译版:啊,说来。朱雀浮现扭曲笑意。如今虽是单方面蹂躏的性事,但这段糜烂关系最初是鲁路修主动引诱。||| 风雅版:朱雀唇角勾起讥诮的弧度。此刻虽是单方面的凌虐,可当初将这池春水搅浑的,不正是她亲手投下的石子?

 私を慰めろ、と戸惑いもせず、ただ自分を見舞っただけの男に簡単に股を開いて、ペニスが欲しいとねだり、乳を吸えと言ったのはルルーシュが先だったんじゃないか。
直译版:"慰藉我",她毫不迟疑地向探病的男人张开双腿,索求阴茎,命令吸吮乳房——先出手的难道不是鲁路修吗?||| 风雅版:"抚慰我"——探病的武士犹在怔忡,她已如绽放的夜昙主动献上花蕊,吐露着索要阳具的蜜语,下达吮吸朱果的敕令。

 ユーフェミアの騎士就任パーティの日に初めて結ばれてから、それから何度か身体を重ねた。嘘と甘い耽溺を積み重ね、その綻びに目を背け続けていた日々の記憶だ。スザク、と艶かしくうねる身体に溺れて現実から逃避していた頃。最後にあのルルーシュと抱き合ったのは、そう神根島だ。
直译版:自尤菲米娅骑士就任宴初夜后,他们数次交合。在谎言与甘美沉溺中逃避绽裂的往昔。沉溺于妖娆扭动的躯体逃避现实之时。最后一次拥抱那个鲁路修,是在神根岛。||| 风雅版:尤菲册封宴的星夜种下孽缘,此后巫山几度云雨。他们在谎言的蜜蜡中封存裂痕,在缠绵的肢体间放逐现实。最后一次拥抱那个真实的她,是在神根岛潮声呜咽的夜晚。

 あれはルルーシュをただ捻じ伏せるためだけに、今よりももっと惨いセックスをした。あれは暴力だ。この断罪とも違う、ただ痛みしかないセックスだった。
直译版:那只是为了压制鲁路修而进行的,比现在更残酷的性事。那是暴力。与如今审判不同,只有痛楚的性爱。||| 风雅版:那时只为将她碾入尘泥,交媾比现今更挟带腥风。非关惩戒,纯粹是利刃般的折磨——在神根岛的砂砾上,他们用疼痛篆刻诀别诗。

 手酷く傷付けられた記憶も、初めての拙いセックスの記憶も奪われ、ただ人に成り果てたルルーシュが、抱けと。スザクを見て言ったのだ。
「被残酷伤害的记忆也好,初次笨拙性交的记忆也好都被剥夺,沦为纯粹人类的鲁路修,对着朱雀说出『抱我』。」;「那些鲜血淋漓的创痛回忆,那些初尝云雨的青涩片段,尽数被剥离殆尽。徒留一具空壳的鲁鲁修,却对朱雀吐出渴求拥抱的呓语。」

 この身体に性感を教えたのは自分だ。膣を指とペニスで掻き回される悦びを、乳房を揉まれ、乳首を吸われる法悦を、クリトリスを摘み、捏ね回す術を、エクスタシーのすべてを与えたのはスザクだった。
「教会这具身体感知情欲的是自己。用指尖与阴茎搅动阴道的欢愉,被揉捏胸乳吮吸乳尖的极乐,拨弄阴蒂搓捻把玩的技巧,所有高潮的奥秘都是朱雀赋予的。」;「是他亲手点燃这具躯体的情欲之火。指节探入花径搅动春潮,唇齿衔住红樱催开艳色,掌心揉碎露珠引动颤栗——极乐之境的门扉,唯由朱雀执掌秘钥。」

 その絶対的な事実を揺るがすのは他でもないルルーシュ自身。初対面の男に簡単に股を開いた女。他人に傷物の皇女にご執心なナイトオブセブン、と謗られることはなんでもないのに、傷物の皇女の噂を聞きつけ、寄ってくる下世話な貴族たちの喉は何度もこの手で切り裂いた。
「动摇这个绝对事实的不是别人正是鲁路修自身。轻易对初次见面的男人张开双腿的女人。虽不介意被称为迷恋残损皇女的第七骑士,但听闻残损皇女传闻而凑过来的庸俗贵族们的咽喉,已无数次被这双手割裂。」;「唯独鲁路修自己是颠覆铁律的悖论。分明是初见便轻解罗裳的放浪形骸,却容不得半句『痴缠残凰的圆桌骑士』的讥讽。那些闻腥而来的卑琐贵族啊,他们的喉管早被这双染血的手,斩断过千次万次。」

 タイルの上に転がした身体の隅から隅までを舐めるように見る。視線だけでもルルーシュの敏感な身体は感じ、あっあっと視姦の悦びに啼く。
直译版:目光如同舔舐般扫过躺在瓷砖上的躯体每个角落。仅是视线就让鲁路修敏感的身体产生反应,在视奸的快感中发出断断续续的呻吟。/诗化版:眸光如蛇信逡巡过冷瓷砖上横陈的玉体,未及触碰便惹得那人战栗,被目光侵犯的愉悦化作不成调的喘息。

 スザクはキスマークをつけることを嫌う。自分でもその理由は分からなかった。あんなものは無くていい。ルルーシュの肌にそんなものがあるのは堪えられない。散々に嬲っておいて今更、とルルーシュは言うだろうか。ああ、もしそれが彼女を喜ばせる痕にでもなってみろ、なんてグロテスクな現実だ。キスマーク一つで喜ぶルルーシュなんて、見たくない。
直译版:朱雀厌恶留下吻痕。他自己也不明白原因。那种东西不需要存在。鲁路修肌肤上出现吻痕会令他难以忍受。明明已经百般玩弄过现在才装模作样,鲁路修大概会这么说吧。啊,若那痕迹能取悦她的话,这现实何等荒诞。因吻痕而欢愉的鲁路修,那种姿态不愿目睹。/诗化版:朱雀从不留吻痕。这个执念连他自己都参不透。那些暧昧印记本不该存在,偏生那人冷玉般的肌肤容不得半点瑕疵。若此刻停手倒显得虚伪,定会被讥讽吧。可若这痕迹能博红颜一笑,这悖德的现实该多么讽刺——他怎忍看那人为情欲印记欢欣的模样。

「あっ……ひうっ!」  直译版:"啊……嗯啊!"/诗化版:"哈啊…呜噫!"
 膣の中に指を突き入れる。甲高い悲鳴が浴室に反響する。グチュグチュとはしたない水音をわざとらしく立てながら、ルルーシュが喘ぐ様をじっくりと観察する。肉のひだを擦り上げ、クリトリスの包皮を剥いて親指でグチグチと捏ね回した。
直译版:将手指捅入阴道。尖锐的悲鸣在浴室回荡。故意搅动出咕啾咕啾的淫靡水声,细细观察鲁路修喘息的模样。摩擦着肉壁褶皱,剥开阴蒂包皮用拇指反复揉捏。/诗化版:指尖破开幽径的刹那,凄艳哀鸣撞碎在瓷砖墙面。水声黏腻作淫靡乐章,他偏要放大这羞耻声响,好整以暇赏玩身下人战栗的模样。指节刮蹭着媚肉层叠,剥开珠蕊外衣用指腹碾磨打转。

「だめだめっ、スザク、激しいの、いやだ、ああぁんっ!」
直译版:"不行不行,朱雀,太激烈了,不要,啊啊啊!"/诗化版:"住、住手…太凶了朱雀…轻些…哈啊!"

「ほら、いかせて欲しい時はどうするんだったっけ」  直译版:"呐,想要高潮的时候该说什么来着"/诗化版:"求饶的规矩,教过你吧?"
「アッ、あぁっ! もうっ、いかせて、いく、いくからぁっ!」
直译版:"啊,啊啊!够了,让我高潮,要去了,要去了啊!"/诗化版:"哈啊!给…给我…让我去、要到了…!"

「どこを、どうされていきたいの?」  「要触碰哪里?该怎样对待你?」/「欲往何处行?愿承何样恩?」
「そこ、そこがいいっ! あぅっん! スザクの、指でされると、いくっ……!」
「那里、就是那里!啊…!朱雀的、手指这样动的话、要去了…!」/「此处最销魂…啊嗯!君指撩拨处…春潮欲倾盆!」

 赤く露出したクリトリスがピクピクと細かく痙攣している。ルルーシュは行き過ぎた性感に翻弄され、荒い呻吟に合わせて胸を大きく上下させ、濡れたタイルの上でびくびくと魚のように跳ねる。スザクの吐き出した精液と愛撫で充分に濡れた肉の割れ目。タイルに投げ出された両足を抱え上げ、誘われるようにそのあわいにスザクは顔を埋めた。
暴露在外的鲜红阴蒂正微微痉挛。鲁路修被过度的快感折磨着,随着粗重的呻吟剧烈起伏胸膛,像离水的鱼般在濡湿瓷砖上颤动。被朱雀射出的精液和爱抚充分润湿的肉缝。抱着被扔在瓷砖上的双腿,朱雀将脸埋入那诱人的缝隙间。/艳红的花核正簌簌颤抖。鲁路修沉沦在情潮中娇喘连连,玉体如银鱼在濡湿砖面弹动。爱液混着白浊浸透幽谷,朱雀托起悬在砖沿的雪腿,将脸庞深埋芬芳处。

「やっ……!」  「呀…!」/「啊…!」
 やめろ。嘘だ、信じられない、とルルーシュが叫ぶ。そんな言葉は聞き飽きた。暴れる身体を躾けるように、舌でねっとりと肉のひだを舐め上げた。スザクの横暴を諌めていたルルーシュの指は力を失い、股の間に埋もれた頭髪に緩く絡みつく。
住手。骗人,难以置信,鲁路修哭喊着。早已听腻这些说辞。朱雀用舌头细细舔舐着肉褶,如同驯服挣扎的身躯。原本试图阻止朱雀暴行的指尖失了力气,虚虚缠绕在他埋入股间的发间。/鲁路修泣诉着不信的谎言。朱雀以舌作笔描摹花径,将那抗拒的呜咽化作绕指柔。纤指本欲阻横暴,终成青丝绕玉冠。

「スザク。頼む、やめろ、やめてくれ」  「朱雀。求你了,住手,快停下」/「朱雀君…莫再求欢,且收云雨」
「やめろとか、いやだとかそればっかりだな。気持ちいいだろ?」
「住手、不要,翻来覆去就这几句。明明很舒服吧?」/「拒还迎总说休,红潮满面岂言否?」

 いい加減認めろよ、と付け足す。それでもルルーシュは首を振りスザクが与える快感に抗おうとする。
差不多该承认了吧,朱雀补充道。即便如此鲁路修仍摇着头试图抵抗朱雀带来的快感。/「早该坦诚相见」,朱雀附耳低喃。怀中人儿摇碎青丝,难敌春风渡玉关。

 苛立ちと憤り、充足していたはずの征服感はいとも容易く上書きされる。今更そんな貞淑さは不要だ。
焦躁与愤怒,本应满足的征服感被轻易覆盖。事到如今不需要这般矜持。/烦躁如潮涌,征服的快意转瞬空。既已巫山云雨度,何须故作守贞红。

 みっともなく喘ぎ、スザクの腕の中で身も世もなく乱れる姿がどれだけ男を興奮させるのか知らないのかと、理不尽な怒りが沸いた。
朱雀心中涌起无明怒火——这副在臂弯里失态喘息、凌乱不堪的模样,难道不知最能激起男人的欲望吗?/无名火起焚心炉:这辗转承欢的媚态,这香汗淋漓的娇喘,岂不知最是销魂蚀骨处?

 この女は自分の価値を正しく理解していない。手酷く扱っても濡れてペニスを受け入れるこの身体に腹が立つ。
 陰唇を数度舐めたあと、剥き出しになったクリトリスを音を立てて吸った。甘く高い声がバスルームに反響する。ここも、膣も、声もこんなにも素直なのに。
「嫌だ……! 汚いから、だめだ、そんなとこ……!」
 ルルーシュは涙声で懇願する。そういう反応が余計に男を悦ばせるのだとまだわからないのか。
 愛液と精液が混ざり、ぐちゃぐちゃに濡れた膣口に尖らせた舌先を挿入する。ペニスでは与えられない微細な動きで、浅い箇所を突く。
爱液与精液相融成浆,濡湿的穴口被舌尖抵入挑弄。比阳具更精巧的颤动,在浅处撩起阵阵涟漪。

「ひんっ、あ、あっ」  「嗯…哈啊…呜」
 断続的な刺激がルルーシュの呻きを喉奥から引きずり出す。拒絶ばかりのルルーシュの意思と反し、スザクの頭を挟む華奢な太腿がもっと、もっととその先の強い快感を求めている。
断续的刺激从鲁路修喉间榨出呜咽。她口中说着不要,纤腿却紧缠朱雀头颅,渴求更深更烈的欢愉。

「んっ……ははっ……吸ってもどんどん奥から溢れてくる」
「吸得越凶…花径深处涌得越急呢」

「いっやだぁ、ばか、言うな、ってぇ……!」  「笨蛋…闭嘴…不许说这种话呀!」
 スザクは濡れたタイルの上で逃げ打つ細い腰を片手で引き寄せて、鼻先まで陰唇に埋める。口を窄めて溢れ出る蜜を吸い、空いた手でクリトリスを強く擦り上げる。
朱雀单手擒住湿滑瓷砖间欲逃的纤腰,将鼻尖抵入花唇。嘬饮汩汩蜜汁,空出的手重重揉捻蒂珠。

「いっ、やぁぁあ……! スザク、だめ、わたし、いっ……あァー……っ!」
「啊…朱雀…不行…要去了…啊啊啊!」

 頭のルルーシュがいよいよ甲高い嬌声を上げ、腰を戦慄かせた。甘い痺れを陰部と脳から送り込まれ、身体を劈く絶頂にルルーシュが溺れる。彼女の経験したことのない強く、激しい絶頂だ。間延びした悲鳴がスザクの欲を満たす。スザクの指を食い締める膣、鼻先で震える真っ赤なクリトリス。吐息のひとつでも零せばあんっ、とまたいやらしく啼いた。
鲁路修骤然拔高的媚声在浴室回荡。花穴与脑髓同时炸开甘美电流,她在前所未见的剧烈高潮中沉溺。绵长的哭吟满足着朱雀的征服欲——收缩着绞紧手指的媚肉,战栗如红宝石的蒂珠,每声喘息都化作新一轮的淫啼。

 理性なんてものは情欲に真っ白に全部塗り潰された。バスルームの湿った熱と、裸身から燻るルルーシュの体臭と、香油の薫香がスザクの意識を朦朧とさせた。白い腿から滴る蜜の、舌が痺れるほどの甘さにも酔わされ、スザクは再び大きく勃ち上がったペニスを膣に挿入した。ルルーシュの背がしなると、舌先で愛撫した時には狭窄していた隘路が、飲み込んだペニスを柔く受け止め包み込む。
直译版: 理性被情欲彻底染成一片纯白。浴室的湿热蒸汽、从赤裸身躯蒸腾而出的鲁路修体味、以及香膏的芬芳使朱雀的意识变得朦胧。沉醉于从雪白大腿滴落的蜜液那令人舌尖发麻的甘甜,朱雀将再度昂然挺立的阴茎插入阴道。当鲁路修的背脊弓起时,先前用舌尖爱抚时还紧窄的甬道,此刻却温柔接纳了侵入的阳具,将其紧紧包裹。 诗意版: 理智在欲望的狂澜中尽染素白。浴室蒸腾的氤氲,与赤裸胴体散发的迷迭体香,裹挟着芳膏馥郁,将朱雀的神智浸入绮色烟霞。凝脂玉腿间垂落的蜜露,甘美得令人舌根酥麻,催得他再度昂藏的欲龙探入幽径。鲁路修纤腰如弓弦轻颤,那曾被樱唇抚慰的紧致关隘,此刻化作温软春泥,将炽热的昂扬缓缓吞纳。

 なんていう身体だろう。抱かれるたびに、拓かれるたびに淫らになっていく。初めて身体を繋げた時の歓びを上回る多幸感にスザクは目を細める。白く、赤く、仄暗いものに視界も思考も覆われる。
直译: 这是怎样的身体啊。每次被拥抱、每次被开拓,就愈发变得淫荡。朱雀眯起眼睛,沉浸在超越初次结合时欢愉的幸福感中。视野与思考皆被苍白、赤红与幽暗覆盖。 诗化转译: 何等曼妙的身躯啊。每遭拥揽开拓,便愈发沉溺于淫靡之渊。朱雀在远超初次交融欢愉的至福中,眉眼渐染迷蒙。苍白与殷红交织,视野与心绪皆被幽昧浸透。

 ルルーシュの赤。淫らな喘ぎを繰り返す唇の赤さ、揺れる胸の先で立つ乳首の赤さ。瞳に迸る色は欲望を湛えていても、それでも相変わらず美しい。これは、スザクが望んだままの、これだけが唯一喪わずに済んだ美しさだ。責め苦に耐えられず瞳が伏せられたのは、窓の外が白み始めた明け方のことだった。
直译: 鲁路修的红色。不断重复淫荡喘息的双唇之红,摇晃胸尖挺立乳首之红。眼中迸发的色彩虽盈满欲望,却依旧美丽如初。这是朱雀所期望的,唯一未被玷污的美。因不堪忍受责罚而低垂眼帘的时刻,正是窗外泛白的黎明时分。 诗意重构: 红唇轻启,淫靡喘息声声绕;朱樱颤立,酥胸摇曳点点娇。眸中赤色欲潮涌,尤胜霜枫艳未凋。此乃朱雀心所念,唯余一抹未曾消逝的华美孤标。直至窗外泛白、晨光微露的破晓时分,终是难承苦刑,垂眸避光,睫影如蝶栖残宵。

 

 

 陽に頬を受け、目を覚ます。ベッドから身を起こしたスザクがひとりぶん空いたシーツを見つめていると、寝室の隣から身なりを整えたルルーシュが顔を出した。
直译: 阳光洒在脸颊上,醒了过来。朱雀从床上起身,凝视着空出一个位置的床单时,在隔壁寝室整理好仪容的鲁路修探出了头。 意译: 晨曦轻抚脸庞,惺忪初醒。朱雀从床榻支身而起,凝望着空落被褥尚存余温,忽见鲁路修整饬衣冠,自邻室门扉间探出身影。

「起きたか。ひどい寝癖だな」  「睡醒了?头发乱得像鸡窝似的」
 見覚えのあるリネンのドレスシャツに、見覚えのある赤いAラインスカート。胸元の赤いリボンタイが、首を傾げる動作と一緒に揺れた。
熟悉的亚麻衬衫,熟悉的赤红 A 字裙。胸前红丝领结随着歪头动作轻轻摇曳,仿佛栖在雪原的朱色蝴蝶。

「……お腹空いた」  「咕......肚子在唱空城计了」
「ああ、だから早く顔を洗ってこい。下に用意している」
「所以快洗漱,早餐在楼下候着」

「ここに持ってきて」  「端到这儿来」
「マナー違反だ」  「不合规矩」
「主人は俺だ」  「这里谁说了算,心里没数吗」
「はいはい、わかったよ」  「行行行,都听您的」
 肩を竦めて隣のサロンに踵を返すルルーシュ。翻した髪から、昨夜とは違う香油の香りがするのが何故か腹立たしかった。
鲁路修耸着肩往会客厅走,发丝翻飞间飘来陌生香膏的气息,莫名让人心头火起——昨夜分明不是这个味道。

 スザクが身支度を終えると、今度は焼き菓子と茶葉の甘い香りを纏って少女が現れた。
朱雀整装完毕时,少女已携着烤点心的焦香与茶叶的清冽翩然而至。

スザクはベッドに腰掛けたまま、てきぱきと紅茶と焼き菓子がテーブルに用意されていくのを見ている。「すっかりイレブンジスの時間になってしまった」と言いながらルルーシュが紅茶をスザクに差し出す。
枢木朱雀坐在床边,看着红茶与烤点心被利落地摆上桌;"完全到午茶时间了"鲁路修边说着边将红茶递给他;/朱雀斜倚床沿,望着瓷碟茶盏次第陈列。鲁鲁修奉茶时晨曦已斜:"晨昏颠倒,竟误了午茶辰光。"

「ミルクは?」  要牛奶吗?"/"可要添些牛乳?
「要らない。……起きてすぐそんな甘いの、よく飲めるな」
不用......刚起床就喝这么甜的东西,真亏你能习惯"/"免了...晨起便饮琼浆,倒是好兴致

「私だってストレートの方が好きさ」  其实我也更喜欢纯红茶"/"清茗原味方合我意
 テーブルの上にはほのかに湯気立つスコーンと、はちみつ色の焼き目のケーキ。スザクにスコーン三つと、大きく切り分けたケーキを二つ。クロテッドクリームとマーマレードジャムも添えられていたが、煩わしくて三つともそのまま口に放り込んだ。
桌上摆着微微冒热气的司康饼与蜂蜜色焦皮的蛋糕。分给朱雀三个司康和两大块蛋糕。凝脂奶油与柑橘酱虽已备好,他却嫌麻烦直接囫囵吞下;/檀木几上氤氲着司康的暖香,琥珀色的蛋糕泛着蜜光。三枚松饼两牙甜糕堆在朱雀面前,凝乳金酱徒作摆设,少年只管狼吞虎咽

ルルーシュなりのこだわりがあるだろう焼き菓子の味も、紅茶の味もスザクにはよくわからない。瞬く間に空になった皿を見遣ったルルーシュが小さく鼻を鳴らす。
朱雀尝不出鲁路修在烤点心和红茶里倾注的心思。看着瞬间空盘的鲁路修轻哼一声;/鲁鲁修精心烘焙的茶点滋味,在朱雀唇齿间囫囵而过。见餐碟转瞬空荡,皇子喉间逸出轻笑

「……何」  直译: "......什么" 雅译: "......为何" (保留原作的凝练感,将省略号处理为欲言又止的停顿,"何"字转译为更具古典韵味的"为何",通过双字词平衡节奏,同时用疑问词尾维持原句的悬疑氛围)
「相変わらずよく食うなと思って」  「我正想着你还是吃得这么多啊」/「食量如昔未曾减,暗自思量口难言」
「まだ足りないくらいだ」  「还远远不够呢」/「尚嫌不足意犹欠」
「まあ、そうだろうと思って余分に焼いておいた。要るか?」
「嘛,我就想着可能会这样,所以多烤了一些。需要吗?」/「早有预料备有余,再添一份可遂愿?」

「スコーンよりこっちのが、いい」  「比起司康饼还是这个更好」/「司康虽美此更佳」
 スザクがそう言うと、ルルーシュは当然のように自分の皿からケーキを寄越してくる。バターと、砂糖と卵のシンプルなパウンドケーキ。食べ慣れた味だ。
朱雀这么一说,鲁路修便理所当然地从自己盘中拨了块蛋糕过去。黄油、砂糖和鸡蛋的简单磅蛋糕。是吃惯了的味道。/朱雀言罢,鲁路修自若移糕至其盘。黄油砂糖鸡蛋香,磅蛋糕简味悠长。此乃惯尝之滋味,熟悉口感暖心房。

 母さんはすりおろしたオレンジの皮を入れるんだ、とか。ナナリーはバニラの匂いが得意じゃないからあの子の分には入れてないんだ、とか。
直译版: 妈妈会放入磨碎的橙子皮,之类的。娜娜莉不擅长香草的气味,所以她那份就没放进去,之类的。 诗意版: 母亲总爱添上些许磨碎的橙皮碎屑, 娜娜莉却难耐香草芳息, 便特意留出她那份原味绵甜。

かつてあった穏やかな横顔を思い出す。スザクも料理ができないわけではないが、彼女の隣で見ていてまるで魔法みたいだと感心していた。それから、ピアノ。鍵盤を叩くつま先の正しさ。
直译:想起曾经那宁静的侧脸。朱雀并非不会料理,但在她身边看着总觉得像魔法般惊叹。然后是钢琴,敲击琴键的足尖的正确性。|||诗译:忆起往昔娴静侧颜。朱雀虽善庖厨,立侍身侧观其烹技,恍若魔法般神奇。更叹玉指落键时,足尖踏出精准韵律。

 もう一口。  直译:再吃一口。|||诗译:再尝一口这人间烟火。
スザクはケーキにかぶりつく。オレンジの酸味と、それを和らげるような濃いバターの味がした。
直译:朱雀大口啃着蛋糕。尝到橙子的酸味与中和酸味的浓厚黄油味。|||诗译:朱雀咬下蛋糕时,柑橘的酸冽与浓醇黄油交织,仿若光暗相生的味觉秘语。

 記憶を改竄されても、ルルーシュはルルーシュのままなのだ。ナナリーという存在意義にも等しいものを失ってさえ、ルルーシュが持つ愛情はなんの澱みもなく、眩く、美しい。
直译:即便记忆被篡改,鲁路修仍是鲁路修。即便失去等同于存在意义的娜娜莉,鲁路修怀揣的爱意依然毫无浑浊,耀眼而美丽。|||诗译:纵使记忆遭篡夺,鲁路修犹是鲁路修。即便失去如生命锚点的娜娜莉,他的爱意仍如月照寒潭,澄澈无垢,璀璨夺目。

 スザクでは与えてもらえない。スザクでは敵わない。スザクには叶えられない。結局のところ、ルルーシュの根源にはナナリーがいる。互いを強く想い合う姉妹の絆は実の父でさえ奪えなかったのだから。
第一义译|在枢木朱雀那里无法获得。在枢木朱雀面前无法匹敌。枢木朱雀无法实现。归根结底,鲁路修的根源是娜娜莉。彼此深切思念的姐妹羁绊,就连亲生父亲也无法斩断。/诗境译|枢木朱雀无法给予,枢木朱雀无法企及,枢木朱雀无法实现。终究鲁路修心渊深处驻着娜娜莉,血亲羁绊如双生花般缠绕,纵使生父执刃亦难断分毫。

 ぞっと奇妙な胸騒ぎを覚える。手のひらの中で薔薇を潰した時の感触も蘇った。あの瞬間、踏み躙ったのはナナリーの真心だけではない。ルルーシュを想うこの無様な心も握り潰したつもりだったのに。
第一义译|感到令人战栗的奇妙心悸。掌心碾碎蔷薇的触感也复苏了。那个瞬间,践踏的不仅是娜娜莉的真心。本想着连思念鲁路修的这颗丑陋之心也一同捏碎的。/诗境译|诡异战栗漫上心尖,掌心蔷薇碾碎时的纹路再度浮现。彼时践踏的何止是娜娜莉的赤诚,妄将这份思慕鲁路修的痴愚心肠也揉作齑粉,却终是徒然。

 淡い思い出を懐かしみ、微かに零れた笑みにも嫌悪した。この女はナナリーを欺き、ユーフェミアを貶めた上に日本人を戦場に駆り出し、大勢の命を奪った大悪人だというのに。
追忆往昔淡如烟,笑意浅漾亦生厌。此女欺瞒娜娜莉,折辱尤菲犹未已,驱策东瀛赴战渊,万千生灵尽凋残,罪孽滔天何可言?

いざルルーシュを目の前にすると、抑えられない憎しみと愛おしさが相克し合い、激しい自己矛盾に陥る。堪え難い口渇に襲われ、スザクは喉に爪を立てる。喉に粘つく甘いケーキの味。かみ砕いたスコーンのバターのにおいが、胃から迫り上がってくる。
直面鲁路修时,爱恨交织如潮涌,自相矛盾噬心魂。焦渴如焚喉欲裂,指尖深陷颈间痕。喉头泛起甜糕腻,司康黄油香回魂,翻涌直上灼胃焚。

この焼き菓子を作った指で、ユーフェミアの体を撃ち抜いた弾丸を放った。この紅茶を煎れた指で、スザクに向けてトリガーを引いた。このベッドでクリトリスを弄った指で、スザクのすべてを破壊した。
烤饼干的纤指曾射穿尤菲心脏,沏红茶的素手曾对朱雀扣动扳机,抚弄花蕊的柔荑曾将朱雀世界尽数碾作齑粉。

スザクにとって、ルルーシュが罪を忘れたこと自体が罪だった。罰を受けていることを知らぬ罰。彼女はこの箱庭で、安穏な日々をただ見送って、無為に月日を消化するだけ。
对朱雀而言,忘却罪孽本身便是罪。不知惩戒的惩戒。她困守在这盆景牢笼,静看安稳岁月空流转,徒然虚掷好韶光。

──ああ。でも、それは。  ──啊啊。可是,那不过是。
川底で見つけたラムネのビー玉とか。  河床拾得波子汽水的琉璃珠。
極彩色のコガネ虫とか。  金甲彩翼的吉丁虫。
ルルーシュが作ったカップケーキのアルミ箔とか。  鲁路修手制纸杯蛋糕的锡箔纸。
それをぜんぶ、ぜんぶ宝箱に大切に仕舞った瞬間の喜びに似ていた。
将这些悉数收入珍宝匣的刹那欢欣,恍若往昔重现。

土蔵の扉を叩けばその中にはいつも彼女が待っていて、スザク、と可愛く笑って。ルルーシュ、と名前を呼べば、手を伸ばせばいつだって触れられる距離にいてくれて。ただ、守らせてくれる。ただ、腕の中でおとなしく守られていてくれる。
叩响土仓门扉总有她守候,笑靥如花唤朱雀。轻呼鲁路修之名,触手可及的距离,任他护在臂弯里,安恬如幼雏蜷依。

この醜悪な現実こそ、スザクの希求した光景のはずだった。血と渇望で煮えたぎる地獄の淵に、安寧を見出し、不変を祈ってしまった。
直译: 这丑恶的现实,本应正是枢木朱雀所渴求的景象。在因鲜血与渴望而沸腾的地狱深渊中,寻求安宁,祈求永恒。 诗化: 血海翻涌欲望烹,地狱渊薮觅安宁。 斯人妄执恒常愿,恶世惊现竟宿酲。 (注:第二版本采用七言古风体,保留"血/渊/安宁/永恒"核心意象,通过"烹/薮/酲"押平水韵十一庚,末句"宿酲"隐喻沉醉于扭曲理想的状态,整体形成对仗工整的讽喻效果)

おぞましい思考に、スザクの背を恐怖の念が這う。  可怖的思绪翻涌间,恐惧如蛇游走于朱雀脊背;战栗之念攀附斯扎克脊背,狰狞思绪暗滋生。
「ヒッ……」  「咝——」;「噫......」
 ティーカップを持つ手が震える。  直译:拿着茶杯的手在颤抖。 意境译:执杯之手,颤若悬丝。
目の前のルルーシュがあっと叫ぶ間もなく、ティーカップは琥珀色の飛沫を上げて落下した。
直译:眼前的鲁路修还来不及发出惊叫,茶杯已裹挟琥珀色飞沫坠落。/ 意译:鲁路修未及惊呼,茶盏已裹挟琥珀色茶汤轰然坠地。

鈍い音と共に転がる白の陶器。  直译:伴随沉闷声响滚动的白色陶器。/ 意译:闷响回荡,素瓷凌空翻落案几。
その欠片がテーブルに飛散する。  直译:碎片迸溅散落在桌面上。/ 意译:碎玉横飞,琉璃屑洒满檀案琼台。
反射的に立ち上がったルルーシュの鋭い叱責もどこか遠く、すべてがスローモーションで流れていく。
鲁路修条件反射般站起的锐利呵斥声也显得遥远/那尖锐的叱责声却如隔云端,万象皆在慢镜头中流淌蔓延

「この馬鹿!」  「这个笨蛋!」/「蠢货!」
──それはルルーシュの口癖のはずだ。  ——那应该是鲁路修的口头禅/这本该是鲁路修常挂在嘴边的台词
なぜお前がそれを口にする。窘めるように、諫めるように、呆れるように、覆い隠せぬ親愛を滲ませながら、スザクに触れていいのはルルーシュだけなのに。
为何你要说出这句话。明明应该责备、劝诫、愕然、渗漏出无法掩盖的亲密去触碰朱雀的只有鲁路修/为何由你道出此言。那语气似责备如劝谏又无奈,藏不住脉脉亲昵——唯独鲁路修有权与朱雀这般亲近

「早く冷やさないと……」  「不快点冷却的话……」/「得赶紧降温啊……」
「や……め……!」  「住……手……!」/「别……别这样……!」
 濡れた布巾を手にした女がスザクの大腿に触れようとする。胃の腑を這い上がる底知れぬ恐怖に、理性が働かない。
手持湿布巾的女子试图触碰朱雀的大腿。胃腑深处翻涌的莫名恐惧令理性彻底崩坏。/女子手持湿巾欲抚朱雀膝头,自胃腑蠕升的无名恐惧吞噬了所有理智。

ぱしり、と小気味よい音が室内に響く。  啪嗒一声,清脆的声音在室内回响。/啪嗒一声脆响划破室内寂静。
「触るなっ!」  「别碰我!」/「莫挨我!」
「なっ……」  「啊……」/「呃……」
ルルーシュの手を振り払い、半狂乱になったスザクは大きく飛び退く。
甩开鲁路修的手,半陷入疯狂的朱雀大幅向后跃去。/朱雀甩开鲁路修的手,状若癫狂地向后暴退数步。

「スザク!」  「朱雀!」/「朱雀!」
手を振り払われたルルーシュは、唐突な拒絶に驚くと同時に険しい表情を浮かべた。不審でもなく、悲しみでもなく、彼女に先行したのは怒りの感情だ。眉をきっと吊り上げ叫んだ。
被甩开手的鲁路修对这突如其来的拒绝既惊愕又露出严峻神情。既非疑虑亦非悲伤,她最先涌现的是愤怒的情绪。柳眉倒竖地喝道。/鲁路修的手被猛然甩开,惊愕中眉峰如刃。疑窦未生悲戚未起,烈焰般的怒意已灼上眼眸,厉声喝道。

「いい加減にしろ!」  「适可而止!」/「给我收敛些!」
 迫る怒気に幼子のようにスザクは身を竦ませた。低音のよく通る声が耳を劈く。スザクが飛び退いたベッドの上によじ登り、細い腕を伸ばしてくる。
面对迫近的怒气,朱雀如孩童般蜷缩身体。低沉穿透力的声音刺痛耳膜。朱雀退至床榻边缘,伸出纤细手臂。/凛冽怒意逼得朱雀如幼兽瑟缩。沉雷般的叱喝震得耳膜生疼,只见他退至床沿颤抖着探出细瘦臂膀。

「何なんだよおまえは! いつも、いつも勝手で! 子どもみたいに癇癪ばかり起こして……!」
直译: "你到底是什么东西!总是、总是这么任性!像小孩子一样动不动就发脾气……!" 诗化改写: "你究竟算什么东西!从来都是恣意妄为!如孩童般任性撒泼不休……!" 注:诗化版本通过以下手法提升文学性: 1. "算什么东西"比直译更显轻蔑语气 2. "恣意妄为"四字成语增强韵律感 3. "撒泼不休"既保留"癇癪"的意象,又形成双声叠韵效果 4. 省略重复的"总是"改为递进式表达 5. 使用"如...般"的比喻句式增强画面感

 どこにそんな力があるのか、昨夜は容易く捻り上げたはずの細腕に、スザクはベッドへ押し倒された。
直译: "这股力量从何而来?明明昨夜还能轻易扭住的纤细手腕,如今朱雀却被反制按倒在床。" 意译: "那力道何来?昨夜尚能轻易制住的纤纤玉臂,今朝却将朱雀反推入锦衾。" (注:此处采用古风修辞,"纤纤玉臂"增强文学意象,"锦衾"替代"床"增添典雅感,通过"何来-今朝"形成时空对仗,用"反推"二字暗示力量反转的戏剧性,整体保持原句的隐喻张力。)

「私を性欲処理に使いたいなら使えばいい! どうせ汚れた身体なんだ。私は傷物の皇女で、おまえはナイトオブラウンズ。今更抗弁するつもりはない」
直译: 「若想将我当作泄欲工具使用就尽管用吧!反正这身体早已污秽不堪。我是瑕疵的皇女,而你是布朗兹之骑士。事到如今我无意抗辩」 诗化润色: 「但凭君意纵欲之器,残躯败体何足惜!残损帝姬终非玉,布朗骑士亦非璧。既已至此,何须多言?」 (注:第二版以七言诗形式重构,通过"器/惜"押 i 韵,"玉/璧"形成器物隐喻,以"残损帝姬"对应"伤物皇女","布朗骑士"保留专名音译,"非璧"暗合"污秽"意象,末句化用"事到如今"为典故式表达)

 言葉の端に諦念の影が落ちる。ルルーシュがそっと伏せた瞳は悼むように揺らめいて、ひとつ瞬くとまた鮮烈な光を宿した。
直译版: 话语的末端沉淀着绝望的阴影。鲁路修轻轻垂下的眼睑如同哀悼般颤动,当睫毛轻眨一次后,又再度盛满锐利的光芒。 诗化版: 绝望的暗纹爬上言语边陲 鲁路修低垂眼睫如悼亡烛火轻曳 睫羽微颤间 再度燃起焚城般炽烈的光焰 (说明:诗化版通过"边陲/轻曳/光焰"形成尾韵效果,将"揺らめいて"转化为"烛火轻曳"的隐喻意象,"鮮烈な光"用"焚城般炽烈"强化视觉冲击力,并通过"睫羽微颤"替代直白的眨眼动作,增强画面美感。)

「ルルー……」  直译: 「露露……」 韵译: 「露露啊......」(通过叹词"啊"延长尾音,与原文省略号形成听觉对位,既保留名字发音的韵律感,又通过语气助词营造出原句沉吟低徊的意境)
 激しい怒りに、スザクはかつての面影を見る。ルルーシュ、と思わず縋りそうになるのを堪え、正気に戻りつつある頭で彼女の言葉を待った。
直译:在剧烈愤怒中,朱雀看见了往昔的轮廓。鲁路修——他强忍住几乎要脱口而出的名字,用逐渐恢复清醒的头脑等待着她的话语。 | 雅译:怒潮翻涌间故人眉眼浮现,朱雀喉间几乎要漏出那个禁忌的名字。他咬紧牙关将思念碾碎在齿间,任理智重掌躯壳,静候少女开口。

「この服もそうだ。ご機嫌伺いのつもりか? はっ、安く見られたものだな。どうせ皇女の名しか価値のない女には物でも贈っておけとでも誰かに聞いたんだろ?」
直译:"这衣物也是同理。是打算讨好我吗?哈,真是被看轻了啊。反正对只有皇女名号有价值的女人,随便送点东西就行——你是听谁这么说的吧?" | 雅译:"连衣物都是施舍?这般曲意逢迎的伎俩!哈,真是廉价的好意。想必是听信了谁人谗言,认定空有虚名的皇女只配收些破烂?"

 そんなつもりはなかった。彼女の衣食住の世話をするのは当然のことだという、義務感があっただけだ。豪奢な宝石の類いを贈ったとしても、喜ぶような女ではないと知っていた。だから贈り物の殆どは華美ではないものを選んでいた。今の装いも傍目から見ればとても皇女とは思えないものだけど、とても似合っていて。
直译:本无此意。照顾她的衣食住行只是出于义务感,理所当然之事。明知她并非收到奢华珠宝会开心的女子,因此选择的赠礼大都朴素实用。如今装扮在外人眼中虽与皇女身份不符,却格外相称。 | 雅译:何曾存过这般心思?照拂起居原是骑士本分。早知明珠不恋俗世浮华,故赠物多是素朴。而今素衣荆钗,纵失皇家气度,倒更衬得冰肌玉骨。

ああ、違う。スザクは己の傲慢に辟易した。ずっと、自尊心を傷つけていたなんて知らなかった。
直译:不,不是的。朱雀对自身的傲慢感到厌烦。竟不知长久以来都在践踏她的自尊。 | 雅译:惊雷劈开混沌,朱雀蓦然自厌于这份傲慢。原来经年累月,自己竟将她捧着的自尊碾作尘泥。

冷静に考えればすぐにわかることだったのに。記憶を奪われても、その高潔は変わらない。貶めようと、汚そうとも、あの星の孤影のような気高さでスザクの中に輝き続けたままだ。
直译:若冷静思考本该立刻明白。纵使记忆被夺,那份高洁依旧未变。无论贬低还是玷污,她都如星辰孤影般的高洁,始终在朱雀心中闪耀。 | 雅译:早该参透的真相。纵使记忆尘封,如孤星照影般的高洁从未湮灭。任他百般折辱,那抹清辉始终悬在心头,皎皎如月。

「連絡ひとつ寄越さないのに、あんな風に、突然……で……振り回すのも大概にしてくれ……!」
直译:"连联络都不来一个,却突然……这样……捉弄人也该有个限度……!" | 雅译:"连只言片语都不曾传递,偏要这般骤雨疾风地搅乱心池……戏耍人心,总该有些分寸!"

勃然と怒りを発するルルーシュに睨まれて、スザクがたじろいだ。ヒステリックに気圧され、反抗の意志が削がれる。ルルーシュの纏う怒気に色があるとしたら、赤いのだろうか。見当違いなことを考えながら、段々と潤む少女の双眸をスザクはじっと眺めていた。
直译: 被勃然大怒的鲁路修瞪视着,朱雀不由得畏缩了。被那歇斯底里的气势所压制,反抗的意志逐渐被削弱。如果说鲁路修周身缠绕的怒火有颜色的话,大概是赤红色吧。一边想着无关紧要的事,朱雀始终注视着少女渐渐湿润的双眸。 雅译: 鲁路修怒目如电,朱雀顿觉锋芒在背。癫狂气势压顶而来,逆鳞之志寸寸摧折。若这焚天怒焰当有色相,可是赤染穹苍?少年怔然凝望少女蒙雾的星眸,任荒诞思绪在眼底流转成河。

「私には、おまえの考えてることが、なにもっ……! なにひとつ、理解できない……っ!」
「我完全...!完全无法理解...你的想法...!」/「你的心思如雾锁重楼...我穷尽目力也难窥半分!」

 ぽつりと、ルルーシュの眦から溢れたものがスザクの前髪を濡らした。途端に冷えていく思考。ぶれていた視界がゆっくりと重なり合い、スザクは拍動の早さと大腿の疼きをようやく自覚し、顔をわずかに歪める。
鲁路修眼角滑落的温热浸湿了朱雀的额发。骤然冷却的思绪。摇晃的视野如蝶翼叠合,朱雀终于察觉到自己急促的心跳与大腿的钝痛,脸庞微微抽搐。/ 鲁路修睫间坠下的星子沾湿朱雀额前碎发,神思霎时如坠冰窖。晃动的重影似枯叶叠合,待他惊觉心跳如奔马,腿间钝痛早攀上眉梢。

 このくらいの痛みがなんだ。もっと深い場所がじくじくと痛み出す。それはルルーシュの痛哭に共鳴し、憎悪を思い出すために自ら打ち込んだ痛みだった。
这点疼痛算什么。更深处的伤口正渗出脓血。那是与鲁路修的恸哭共鸣,为唤醒憎恶而自戕的疼痛。/ 皮肉之痛不过萤火,真正灼人的是随他恸哭共振的旧伤——那为铭记仇恨亲手剜出的创口,此刻正刺痛灵魂的深处。

昼中の陽気と静寂に引き摺られて、激情の波が凪いでいくのを、お互い感じ取った。スザクは不明の狂乱に、ルルーシュは心底に渦巻いていた怒りに支配されていた。だがその一方で、スザクはこのやり取りにどこか郷愁を覚え、また小さく絶望した。記憶と心にしがみつく未練の根深さにはいっそ笑えてくる。
白昼的晴朗与寂静裹挟着他们,两人都感受到激情的浪潮正在退却。朱雀被莫名的狂乱支配,鲁路修则被心底翻涌的怒火占据。但与此同时,朱雀却从这番对峙中尝到某种乡愁,又生出细小的绝望。对于盘踞记忆与心底的执念之深,简直令人发笑。/ 正午暖阳将汹涌心潮熨作平澜。朱雀困在癫狂的迷雾,鲁路修溺于怒火的漩涡。可这场对峙偏让朱雀尝到故梦余温,又在转瞬堕入寒渊。原来那些盘踞心尖的执念,早已生根千年。

認めたくない、けれど認めなければいけない。ルルーシュを諦めきれない本心と、ルルーシュを憎みたがっている自分、そのどちらも受け入れなければ。
直译版: 不愿承认,却又不得不承认。必须接受既无法彻底放弃鲁路修的真心,又渴望憎恨鲁路修的自己,这矛盾的两面。 诗意版: 不愿承认,却不得不直面本心, 难断执念,偏生怨怼自相侵。 对鲁路修既难割舍又生憎恨, 冰炭同炉处,唯有包容共存。 (注:第二版采用七言古诗形式重构,保留"承认-直面"的递进关系,用"冰炭同炉"隐喻矛盾情感的共存状态,"侵"与"恨"暗押侵寻韵,末句"包容共存"点题同时形成开放收尾,整体意象更符合中文古典诗歌的审美范式。)

顔を伏せたままのルルーシュの頬に、そっと手を伸ばす。失望か、怒りか。そのどちらでも構わないから、ルルーシュの顔が見たかった。
直译: 鲁路修依然低垂着脸,伸手轻轻触碰他的脸颊。是失望,还是愤怒。不管是哪一种都无所谓,我只想看看鲁路修的脸。 诗化: 鲁路修低垂着脸庞,我轻抚他的面颊。是失望抑或愤懑?无妨,但求一睹君颜。

「殺してくれ」  「杀了我吧」/「求你了结我吧」
 ぎくりと、スザクの指先が硬直する。  朱雀的指尖猛地僵硬/朱雀指尖骤然僵直如铁
氷水を頭から掛けられたような衝撃。幽鬼のごとく、スザクの上からふらりと身を起こしたルルーシュのその表情にも言葉を失う。怒りも悲しみもなく、感情が抜け落ちてしまっていた。
犹如被冰水兜头浇下的冲击。如幽鬼般从朱雀身上缓缓支起身的鲁路修,那空洞的表情令人窒息。愤怒与悲伤尽数消散,只剩被抽干感情的空壳。/犹如冰水灌顶般的震撼。幽魂般缓缓支起身的鲁路修面容死寂,七情尽褪如枯井无波。

スザク、と無機質に呼んだルルーシュが唇を寄せてくる。衝撃で硬直したままのスザクは拒む暇などなく、黙ってそれを受け入れた。唇同士が触れるだけの稚拙な口づけ。絡む吐息の温度もない。殺してくれと象ったルルーシュの薄い唇は、死人のように冷えていた。
鲁路修无机质地唤了声"朱雀",将薄唇贴了上来。处于冲击中僵硬的朱雀来不及拒绝,沉默着接受了这个触碰式的笨拙亲吻。交缠的吐息毫无温度。说着"杀了我吧"的鲁路修那单薄双唇,冷得像具尸体。/鲁路修以机械音轻唤朱雀之名,冰唇倏然欺近。朱雀僵如石像未及推拒,任其落下生涩的触碰之吻。气息交缠却无半分温热,那句"杀了我"溢出时,薄唇已凝作寒霜。

 ルルーシュの虚ろから何かが溢れる。今の彼女が必死で縋っていた何かが崩落する音がする。スザクの第六感がそれは駄目だと訴えかけた。記憶と最愛の存在を奪われ、飼い殺しにされ続け、自尊心も身体も蹂躙され、それでも美しい魂のままの、ルルーシュのことが憎かった。
有什么从鲁路修的虚空中满溢而出。能听见她拼命维系之物崩塌的声音。朱雀的第六感尖叫着阻止。记忆与挚爱被夺,囚禁豢养至今,尊严与肉体皆遭践踏,却仍保有美丽灵魂的鲁路修——这样的她令人憎恶。/虚空裂帛之声自鲁路修体内迸发,苦苦维系的执念轰然倾塌。朱雀灵台警铃大作。记忆与挚爱尽失,沦为笼中雀仍持傲骨,这般破碎又璀璨的灵魂——他竟生出噬心的恨。

 だがこんな終わりは望んでなどいない。この逃避を許してはいけない、なのに。
但绝不希望是这样的结局。不该允许这种逃避,可是....../可这绝非终局应有的模样。纵使心知该斩断这怯懦,却——

「もう、疲れた……」  「已经,累了……」/「我已…精疲力尽……」
 記憶と一緒に奪ったはずの、彼女の真っ白な怒りがスザクの胸奥を鋭く射貫いた。
本该随记忆一同被夺走的,她纯白的怒火锐利地贯穿了朱雀的心脏。/那抹本应与记忆同葬的素白怒焰,此刻化作利刃直刺朱雀心窍。


夾書籤  直译: 夹书签 意译: 页间轻夹 (直译保持功能性描述,意译将"夹"的动作与"页间"的空间意象结合,用"轻"字既保留夹书签的轻柔触感,又形成平仄相谐的韵律,使三字短语在保持原意的同时具有水墨书卷气息)
euphoria 前編  1. 直译: euphoria 前篇 2. 意译: 欣狂乐章·前奏篇 (说明:保留"euphoria"原词的神秘感,用"欣狂"既呼应词源又形成双声词韵律;"乐章"暗喻故事篇章的起伏节奏,与"前奏篇"构成音乐性呼应;通过"·"符号营造文学标题感,整体保持原作的朦胧美感和艺术性。)
過去作の再録。ルルーシュ女体化です。  旧作再录/鲁路修性转。||旧作重录,鲁路修性转呈现。
なんでも許せる人向けです。後編の更新予定はほぼ未定です。
本作适合百无禁忌者/后篇更新基本无期。||此篇仅供百无禁忌之士,后篇更新遥遥无期。
R-18スザルル女体化  R-18 分级/枢木朱雀性转。||限制级内容,枢木朱雀性转绮谭。
1672335,515
2023年11月23日 16:08  2023 年 11 月 23 日 16:08||2023 年 11 月 23 日 申时三刻
euphoria 前編 - 高梨の小説 - pixiv
euphoria 前編   1. 直译: euphoria 前篇 2. 意译: 欣狂乐章·前奏篇 (说明:保留"euphoria"原词的神秘感,用"欣狂"既呼应词源又形成双声词韵律;"乐章"暗喻故事篇章的起伏节奏,与"前奏篇"构成音乐性呼应;通过"·"符号营造文学标题感,整体保持原作的朦胧美感和艺术性。)
49,582字233 
R-18スザルル女体化  直译: R-18 苏扎鲁鲁 女性化 雅译: R-18 级 苏扎鲁鲁 化身女形 (说明:雅译版本中"鲁鲁"与"女形"形成半谐音韵脚,采用"化身"替代直白的"女性化",既保留原意又增添古典意象。"女形"在东亚传统文化中特指男性演绎的女性角色,暗合"女体化"的性别转换概念,较直译更具文学性。)
評論 
猫猫
ちー
ちー 
続き待ってます! 
2024年8月22日  
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マトモ
マトモ  
すれ違いの切ない感じや、行為の内容もとても扇情的で何度も読んでしまいました。どうなるのか続きがとても気になります。 前編だけでも読み応えがあり素晴らしいのですが、特に大好きな作品なので、後編いつまでもお待ちしております! 
2024年3月5日  
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ヴィータ*38
ヴィータ*38 
2023年12月10日  
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