
自分たちは一体何をやっているのだろうか。 我们到底在做什么呢。
甘い蜜の香りが漂う花畑の真ん中で、ゲッコウガはサトシと向かい合って座っている。
在飘荡着甜蜜花蜜香气的花田中央,甲贺忍蛙与智相对而坐。
そよぐ風、穏やかに空を通り過ぎる雲、やわらかな太陽の日差し。何もかもが普通に見える。目の前に座るサトシが服を纏っていないことを除けば、である
轻拂的微风,悠然掠过的云朵,柔和的阳光。一切看起来都那么平常——如果忽略坐在对面的智未着寸缕的事实。
夜であればよかった。そうすれば暗闇にサトシの痴態は隠される。だが今は真昼である。太陽は頭上でさんさんと輝き、全てのものを照らす。
若是夜晚该多好。黑暗至少能遮掩智的失态。可此刻正值晌午,烈日当空,万物无所遁形。
もし誰かに見つかってしまったら、どう言い訳すればいいのだ。せめて下半身くらい何かを身につけて欲しい。そうすれば万が一のことが起きても、言い訳が聞く。
如果被人发现了,该怎么解释才好。至少希望下半身能穿点什么。这样万一发生什么,还能有个借口。
何より、である。ゲッコウガはちらりとサトシの方を見る。途端、健康的な色をした胸板を彩る桃色の膨らみが目に飛び込んできて、慌てて目をそらす。心臓が大きな音を立てて跳ね上がった。ごくりと生唾を呑み込む。
最重要的是,甲贺忍蛙偷偷瞥了小智一眼。霎时,健康肤色衬托下胸前那抹粉红的隆起跃入眼帘,它慌忙移开视线。心脏剧烈跳动的声音几乎要冲出胸膛,喉头不自觉地吞咽了一下。
陽光の下で晒されたサトシの肌は、あの夜よりもずっと扇情的であった。強い日差しを浴びてうっすらと浮かび上がった汗が、ゲッコウガの欲を駆り立てる。
阳光照耀下小智裸露的肌肤,比那晚更加撩人心弦。烈日下微微渗出的薄汗,不断刺激着甲贺忍蛙的欲望。
このままでは理性が持たない。 再这样下去理智就要崩溃了。
花畑の上に乱雑に脱ぎ捨てられた服に、ゲッコウガはそっと手を伸ばす。だが、寸前のところでサトシに気付かれてしまい、遠くへ投げ捨てられてしまった。
甲贺忍蛙悄悄伸手探向散落在花田上的凌乱衣物,却在即将触及的瞬间被小智察觉,衣物被远远扔了出去。
―フェアじゃない。 ——这不公平。
サトシはそう言い放った。サトシは正座し、鋭い視線でゲッコウガの体を見つめている。まるで今からバトルに挑むかのような強い視線。
小智如此宣言道。他正襟危坐,用锐利的目光凝视着甲贺忍蛙的身体。那眼神强烈得仿佛即将投入战斗。
どうやらサトシはゲッコウガに復讐を果たそうとしているらしい。復讐、という言葉が正しいかはわからない。だがサトシは、
看来小智似乎打算向甲贺忍蛙复仇。用'复仇'这个词是否准确尚不得而知。但小智——
「お前だけオレの体のこと知ってるなんてずるい。今度はオレがお前の体のことを知る番だ」
"「只有你知道我身体的秘密太狡猾了。这次轮到我来了解你的身体了」"
と宣言した。 如此宣告道。
自ら全ての衣装を脱ぎ捨てたのも、あの夜の再現のつもりなのだろう。おそるべき行動力と褒めるべきか。
主动褪去所有衣物,大概是想重现那晚的情景吧。该说是惊人的行动力还是值得称赞呢。
ゲッコウガにはサトシの行動が読めない。彼が何を考え、何をしたいのか。わからないからサトシの次の行動を待つしかない。
甲贺忍蛙无法读懂小智的行动。他究竟在想什么,想要做什么。因为不明白,所以只能等待小智的下一步动作。
サトシは眉間に皺をよせ何やらうーと唸り、やがてコテンと首を右に傾け唇を開く。
小智皱起眉头发出沉吟,突然将脑袋向右一歪,张开了嘴唇。
「なあ、ゲッコウガの……って何処にあるんだ?」 "「喂,甲贺忍蛙的……到底在哪里啊?」"
サトシの言葉にゲッコウガは固まった。何がと聞かなくてもわかる。サトシの視線は己の下半身に向けられている。
甲贺忍蛙因小智的话语而僵住了。无需询问也心知肚明——小智的视线正直直投向自己的下半身。
「考えたらオレ、見たことないんだよな。お前のやつ。普段見えないし、隠してるのか?」
"「仔细想想,我还真没见过你那玩意儿呢。平时都藏起来看不见,是故意挡着的吗?」"
股間を直視したまま無邪気に問いかけるサトシに、ゲッコウガは頭を抱えたくなる。サトシの瞳に輝くのは好奇心だ。小悪魔という単語が頭に浮かんだ。悪意がない分達が悪い。黙るゲッコウガにサトシは気を悪くしたのだろう。眉間に皺を寄せ頬を膨らませた。
小智直勾勾盯着甲贺忍蛙的胯部天真发问,忍蛙简直想抱头哀嚎。那双眼睛里闪烁的分明是好奇,恶魔这个词在它脑海中浮现。正因为毫无恶意才更让人招架不住。见忍蛙沉默不语,小智似乎有些不高兴,眉头紧皱脸颊也鼓了起来。
「別に恥ずかしがらなくてもいいだろ。男同士だし。それにお前はオレの見てるだろ」
"「没必要害羞吧,都是男人。再说你不也看过我的吗」"
ついでに寝てるオレに好き勝手やってたよな、と睨まれゲッコウガは再度固まる。やはり己の所業は完全にサトシにばれている。欲望のまま、あれこれとやらかしたことについて、どう言い訳すればいいのか。必死に頭を働かせる。それがサトシの神経をますます逆撫でしたらしい。
被瞪视的甲贺忍蛙再度僵住,显然小智在说它趁自己睡着时肆意妄为的事。果然那些越界行为早已被他察觉。面对欲望驱使下犯下的种种,该如何辩解才好?它拼命转动脑筋。这番绞尽脑汁的模样似乎愈发触怒了小智。
「何だよ」 "“搞什么啊”"
もういい、勝手に探すと叫ぶと、サトシは四つん這いになる。そしてゆっくりと胡座をかくゲッコウガの股間に顔を近づけた。
“算了,我自己找!”小智喊叫着四肢着地,缓缓将脸凑近盘腿而坐的甲贺忍蛙胯间。
「このでっぱりの所に隠れてるのかな……」 "「是躲在这个凸起的地方吗……」"
熱い吐息がゲッコウガの股間を刺激する。高く突き上げられたお尻が、誘うかのように厭らしく蠢いた。
炽热的吐息刺激着甲贺忍蛙的股间。高高翘起的臀部,如同诱惑般淫靡地蠕动着。
「えい」 「嘿」
サトシの指がゲッコウガの股間にある突起物に触れる。繊細な割れ物に触れるかのように、そっと、優しく。しかし確かに触れたのだ。艶かしい指の感触に、ゲッコウガはびくりと体を震わせる。
小智的手指触碰到甲贺忍蛙股间的突起物。如同触碰精致易碎的物品般,轻柔而温和。但确实触碰到了。在那诱人手指的触感下,甲贺忍蛙的身体猛地一颤。
サトシの指が己のスリットの入り口をこじ開けようとしている。その事実がどうしようもなくゲッコウガを興奮させた。
萨托希的手指正试图撬开自己裂缝的入口。这一事实无可避免地让甲贺忍蛙感到兴奋。
いつも優しくモンスターボールを扱うサトシの手が、指が、ゲッコウガの一物がどこにあるかを探り当てようと必死に動いている。何度も突起物を突くかのように指先で触れる。
总是温柔对待精灵球的智的手,他的手指,正拼命地摸索着甲贺忍蛙的那一处所在。指尖如同反复戳刺突起物般触碰着。
「くすぐったいか?」 “痒吗?”
サトシのなんと意地の悪い笑みだこと。ゲッコウガが体をびくつかせ狼狽えているのを知りながら止めようとしない。彼はどうしてもゲッコウガに一泡吹かせたいらしい。
小智那笑容真是坏心眼。明知甲贺忍蛙浑身颤抖狼狈不堪,却丝毫没有停手的意思。他铁了心要让甲贺忍蛙吃些苦头。
ゲッコウガは必死になって耐える。突起物、いやスリットと言うべきだろう。興奮した時、そこが開閉しゲッコウガの一物は姿を現すのだ。今まさに、サトシの痴態に興奮している一物が、スリットから飛び出そうとしている。スリットは与えられる刺激にピクピクと震えている。
甲贺忍蛙拼命忍耐着。那凸起物,不,应该说是裂缝才对。兴奋时,那里会开合,让甲贺忍蛙的私处显露出来。此刻,正因为小智的痴态而兴奋的那物,正要从裂缝中探出头来。裂缝随着所受刺激的频率一颤一颤地抽搐着。
愛する者にこのような行動をとられ、耐えられる者がこの世にいるだろうか。
被所爱之人如此对待,这世上又有谁能承受得了呢?
「ン……なんかココ。割れ目みたいなのがないか? 震えてる」
"「嗯……这里。是不是有条裂缝似的东西?在颤抖呢」"
ゲッコウガの心臓ははちきれんばかりに高鳴る。ついにサトシがゲッコウガの秘密に気がついてしまった。
甲贺忍蛙的心脏几乎要炸裂般狂跳。小智终于发现了甲贺忍蛙的秘密。
よく見ようと思ったのだろう、サトシが指で突つくを止め、顔を近づける。先ほどよりさらに近い。ほんの少しその背中を押すだけで、ゲッコウガのスリットにキスをしてしまいそうな距離だ。
大概是想看得更清楚些,小智停下戳弄的手指,将脸凑近。比刚才还要近。只需轻轻推一下它的背,就几乎要吻上甲贺忍蛙的泄殖腔的距离。
もうゲッコウガの我慢は限界であった。理性が途切れる音が聞こえた気がした。
甲贺忍蛙的忍耐已经到了极限。仿佛能听到理智断裂的声音。
「コウ!」 「好!」
「へ、うわ、ゲッコウガ!」 "「哇、呜哇,甲贺忍蛙!」"
誘惑するサトシが悪いのだ。舌の先端でサトシの尻をひと舐めし、動揺を誘う。予想通り、サトシは突然の反撃に顔を上げ、慌てて自身の尻を両手で押さえる。素っ頓狂な声のまぬけなこと。
都怪小智太诱人了。用舌尖轻舔过他的臀部,引发慌乱。果不其然,小智对这突如其来的反击猛地抬头,手忙脚乱地用双手捂住自己屁股。那副蠢样配上破音的尖叫简直滑稽。
まさかゲッコウガから反撃を食らうとは思っていなかった、という顔をしている。そしてその瞬間を狙ってゲッコウガは思い切りサトシの体を押し返した。
他脸上写满难以置信,显然没料到会被甲贺忍蛙反击。而甲贺忍蛙就等着这一刻,猛然发力将小智整个身子推了回去。
花畑に倒れたサトシの上に伸し掛かり、荒い息を吐きながらサトシの顔を見つめる。サトシの瞳の中に怒った顔をした自分が映り込んでいる。
倒在花田中的小智身上,压着他,一边喘着粗气一边凝视着小智的脸。在小智的瞳孔里,映照出自己愤怒的面容。
揶揄うのもいい加減にしろという意味を込めて睨みつける。これ以上されたら抑制が利かない。
瞪视中带着适可而止的警告意味。再继续下去就要失控了。
空を舞う花びらが二人に降り注いだ。 漫天飞舞的花瓣洒落在两人身上。
「……ごめん。オレが悪かったよ。悪ふざけが過ぎた」
"「……抱歉。是我不好。玩笑开过头了」"
サトシが気まずそうに謝罪の言葉を口にする。心なしかサトシの声音は震えている。そんな気がした。
小智尴尬地开口道歉。不知为何,他的声音似乎有些颤抖。我有这种感觉。
「コウ……」 "「甲贺……」"
怖がらせてしまったかもしれない。ゲッコウガは頭を振り、サトシの肩に置いた手を退かそうとした。その手にサトシが触れる。
或许吓到他了。甲贺忍蛙摇了摇头,试图抽回搭在小智肩头的手。小智却触碰了那只手。
「でも、ゲッコウガ。オレだってお前のこと知りたいんだ。もっともっとお前のことが」
“但是,甲贺忍蛙。我也想知道关于你的事。更多更多关于你的事。”
あの晩のことが知りたい。行為の意味を。好意の正体を。ゲッコウガがサトシに向けた感情、それに伴い行なわれた行動の全てを理解したい。
我想知道那晚发生的一切。想了解行为的含义。想弄清好意的真相。想理解甲贺忍蛙对小智所怀有的感情,以及随之而来的所有行动。
「お前のことが知りたい、オレもしたい……」 「我想了解你,我也想……」
「……コウガ」 "「……甲贺」"
「怖いとか怖くないとか関係ない。そりゃお前の行動に驚いたけどさ。でもそれだけなんだ。なあ、ゲッコウガ。あの行動には続きがあるんだろ? オレはそれが知りたい。まだ早いって言うならさ、せめてもっとお前のこと教えてくれないか?」
"害怕不害怕的,根本无所谓。虽然你的举动确实让我吃了一惊。但仅此而已。喂,甲贺忍蛙。那次行动应该还有后续吧?我想知道那个。如果你觉得现在说还太早,至少能不能多告诉我一些关于你的事?"
サトシはゲッコウガをじっと見つめる。その瞳に嘘偽りはない。何処までも透き通った瞳。
小智凝视着甲贺忍蛙。那双眼中毫无虚假。清澈见底的眼眸。
仕方がないとゲッコウガはため息をついた。 杰尼龟无奈地叹了口气。
ゲッコウガとサトシ君がただ触り合っているだけ。
ただし、全裸で。
シリアスに見せかけたギャグです。
大変遅くなりましたが、チャレではお立ち寄り頂きありがとうございました。
作品を手に取って頂けて感謝感激です。
また次回イベントに参加にむけて本を発行したいと思いますので、その時はよろしくお願いします。
ゲコサトフィギュアの発売もあり、まだまだ盛り上がってます。
映画もサンムンも楽しいです。