【seis】ウサ耳day 【seis】兔耳日
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謎時空、同棲済み、糖度高め 谜时空、同居中、糖分偏高
誤字脱字があったらすみません。 如果有错别字或遗漏,非常抱歉。
楽しんで頂けたらと思います。 希望能让大家乐在其中。
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「本日8月21日はバニーの日です。なので冴もコレ付けてください」
「今天是 8 月 21 日,是兔女郎日。所以冴也请戴上这个。」
コレと見せたのは白のウサ耳カチューシャ。ちなみに俺は色違いの黒のウサ耳カチューシャを付けている。
她戴的是白色的兔耳发箍。顺便一提,我戴的是颜色相反的黑色兔耳发箍。
「断る」 「拒绝」
「なんで!?俺とお揃いが嫌なの!!」 「为什么!?和我戴一样的不好吗!!」
「ちげぇよ。潔とお揃いなのは問題ない。むしろ喜んでやる」
「才不是呢。和洁一样没什么问题。我反而很高兴这么做」
俺とお揃いは喜んでくれるんだとほっこりしていると冴は溜め息を吐いた。
我正为和我一样感到高兴而感到欣慰时,冴叹了口气。
「まず聞け。そもそも今日は8月21日じゃない。とっくに過ぎてる。バニーの日はわかったが、そのカチューシャを付ける意味がわからない」
「先听我说。首先今天不是 8 月 21 日。早就过去了。我知道今天是兔子日,但戴那个发圈的意义我不明白」
「俺だって、ぶっちゃけ今日が8月21日じゃないことはわかってるよ。でも書き手がバニーの日に何もできなかったから今更感があるけど何かしたいってことでこうなったんだよ」
「我也知道,坦白说今天不是 8 月 21 日。但因为作者在兔子日什么都没做,现在有点晚了,但还是想做点什么,所以就这样了。」
「メタ発言やめろ。くだらな過ぎて頭痛がする」 「别再元叙事了。无聊过头了,头疼。」
ゲンナリとした顔をする冴に俺だって不本意なんだと示せば渋々納得してくれた。ほんっとうに渋々だけど。
我一脸无奈地看着冴,他也只好不情不愿地接受了。虽然真的很不情愿。
「で、話を戻すけど。冴もウサ耳付けてよ。俺だけ付けてるの恥ずいんだけど」
「话说回来。冴你也戴上兔耳吧。只有我一个人戴,太丢脸了。」
改めて自分の姿を思い出すとかなり恥ずかしい。なにが楽しくていい年の男がウサ耳のカチューシャを付けねばならんのだ。
再次回想起自己的模样,真是相当羞耻。到底是什么让我这个年纪的男人非得戴上兔耳发箍不可。
「お前は似合ってるぞ。その照れた顔と相俟って凄え可愛い」
「你戴起来很合适啊。那害羞的表情配上兔耳,真是可爱极了。」
いつの間にスマホを出したのか冴は俺を連写しまくっている。
不知何时,冴已经掏出手机对着我狂拍不止。
「撮るな!」 「别拍了!」
スマホを取り上げようと手を伸ばすと冴は軽々と避けた。
我伸手想抢过手机,冴却轻巧地避开了。
「断る。お前の愛らしい姿は静止画、動画と残すに決まってんだろ」
「拒绝。你那可爱的模样当然是要拍成静止画、动图留存下来的吧」
「決まってねーわ!動画を撮るな!」 「才不是!别拍视频!」
真顔でスマホを構え、動画に切り替えている冴に声を荒げた。だが冴はそんな俺に臆することなく動画を撮り続け、なんなら笑えとさえ言う始末。
对着一脸认真地举起手机、切换到录像模式的冴,我提高了嗓门。然而冴毫不畏惧地继续拍摄,甚至开始要求我笑一个。
「この状況で笑えるわけねーだろ!」 「这种情况下怎么可能笑得出来啊!」
「なんでだよ。折角の可愛いが台無しじゃねーか」 「为什么啊。难得这么可爱,全毁了不是吗?」
「はぁ?!?!?!台無しにしてんの誰だよ!」 「哈?!?!?!是谁毁了这一切啊!」
「さぁな」 「不知道」
太々しい返事にブチッと血管が切れそうになる。 这傲慢的回答简直让人血管都要爆裂。
そうだ、頭に付いてるウサ耳カチューシャを取ればいいんだと思い、カチューシャに手をかけると冴から待てがかかる。
对了,只要把头上的兔耳发饰取下来就行了,想着便伸手去取发饰,却被冷冷地制止了。
「もう少し付けてろ。もっと可愛いお前を撮らせろ」 「再靠近一点。让我拍下更可爱的你。」
「断る!」 「拒绝!」
断固拒否。俺は今物凄く怒ってるんだ。今日ばっかりはいくら可愛いと言われようがお断りだ。
坚决拒绝。我现在非常生气。今天无论被说多么可爱,我都拒绝。
「……わかった。俺も同じ物を付ける。だからもうしばらく外さないでくれ」
「……明白了。我也会戴上同样的。所以请不要再摘下来了」
ピタリと動きが止まる。 动作戛然而止。
冴は今なんと言った? 冴刚才说了什么?
「マジ?」 「真的?」
「…マジだ」 「……真的。」
疑いの眼差しを向けると一瞬躊躇いを見せたがウサ耳カチューシャを付けてくれるようだ。
我投去怀疑的目光,她似乎犹豫了一瞬,但还是为我戴上了兔耳发箍。
「じゃあ俺も写真と動画いいよね?」 「那我也拍照片和视频可以吧?」
ポケットからスマホを出すと冴は小さくだが頷いた。 冴从口袋里拿出手机,虽然幅度很小但还是点了点头。
「やった!」 「太好了!」
さっきまでの怒りはあっさりと消え失せ、俺は上機嫌になる。
刚才的怒气瞬间烟消云散,我心情愉悦起来。
「じゃあ付けてあげるね」 「那我就帮你戴上吧」
ワクワクと心躍らせながら冴の髪を整えて白のウサ耳カチューシャを付ける。
兴奋地跃动着心情,为冴整理头发,戴上白色的兔耳发箍。
「似合ってるよ冴」 「很适合你哦,冴」
チュッとおでこにキスをすると冴は長く息を吐いてからそうかよと呟き、俺のしたいようにしろとのこと。
轻轻在她额头上亲了一下,冴长长地叹了口气,低声说“好吧”,然后让我随心所欲地去做。
「冴だけの写真も撮りたいけどさ、お揃いにしたことだし二人で撮ろ!それからバカップルみたいに待ち受けにしてみる?」
「虽然我也想拍只有冴的照片,但既然我们穿得这么搭配,不如一起拍吧!然后像笨蛋情侣一样设成待机画面怎么样?」
「お前が望むならしてやるよ」 「只要你希望,我就做给你看」
開き直った冴はなんでも言えとばかりに俺がしたいことをしてくれると言う。冴は基本的に俺に甘いのでこうなるととことん甘くなる。冴曰く惚れた弱みだそう。
豁出去的冴,仿佛在说无论我想做什么都会满足我。冴基本上对我很宽容,一旦这样就会彻底宠溺。据冴说,这是他迷恋上的弱点。
インカメにしてピースした写真や頬をピッタリとくっ付けたもの、ハートを作ったり、ネットで調べたアイドルポーズなんてものも撮った。
拍了些亲密无间的照片,比如贴脸的、比心的,甚至还有在网上查到的偶像姿势之类的。
「結構撮ったな」 「拍了不少啊」
「マジでそう!楽しかった」 「真的!超开心的」
なんやかんやで1時間以上二人で撮りあっていた。撮った写真を見返していると色んな表情の冴と俺がいて、また一つ思い出が増えた事に胸が暖かくなる。
不知不觉间,我们俩已经拍了一个多小时。翻看拍下的照片,看到各种表情的冴和我,心中又多了一份回忆,感到温暖。
「ありがとう冴」 「谢谢你,冴」
嬉しくなって冴に抱き付くと優しい声が迎えてくれた。
我高兴地抱住冴,耳边传来他温柔的声音。
「満足したか?」 「满意了吗?」
うん!と力強く返事をするとそうかと言って冴は微笑んだ。その顔は今日一番の良い顔で写真に収められなかったのは残念だけど俺の目と脳にしっかりと刻まれた。
嗯!我坚定地回应道,冴微笑了。那张脸是今天最棒的表情,虽然没能拍成照片有点遗憾,但它已经深深地刻在了我的眼睛和脑海里。
後日、俺と冴のウサ耳カチューシャを付けたツーショットをSNSに上げたところ大バズりし、凛からの鬼電が来ることを俺たちは知らない。
后来,我和冴戴着兔耳发箍的合照上传到社交网络上后大受欢迎,我们并不知道凛的怒火即将降临。
2024.9.1