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p2sbl (chica)
つんでれボナペティ - p2sbl (chica)の小説 - pixiv
つんでれボナペティ - p2sbl (chica)の小説 - pixiv
15,474字
 吃货们,开动吧
 太一,生日快乐♡

川西太一的恋人是两个接球手。不要想太多,去感受吧。


这是一个关于情侣为对方庆祝生日的故事。通过身体来表达。也就是说,它只有色情。没有其他意义。


他们三个人大概都是大学生左右吧,具体情况不太清楚。他们已经毕业了高中。



请避免阅读以下内容,因为其中包含川白、川瀬见、白瀬见白等可能引起争议的 CP(角色配对)。


还有一点点像倒退(太一被责备)的表达方式。没有插入。


对于一直以来阅读的读者来说,你们应该已经猜到了,尽管这是 R-18 级别的,但它只是一些温和的色情内容。


虽然是温和的色情内容,但由于涉及尿道游戏,不喜欢的人请注意。


已经不太清楚在提醒注意什么了,但请多多注意。


写作的人是一个想让瀬見君哭泣的恶意评论者,所以瀬見君遭遇了糟糕的情况
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R-18 腐向けHQ 川西太一生誕祭 2017 川西太一 川瀬見 川白 白瀬見 瀬見白 瀬見英太 白布賢二郎 R-18 是指限制级的内容,腐向け指的是面向腐女子的作品。HQ 是指《Haikyuu!!》(排球少年!!)这部作品。川西太一是该作品中的角色名。川瀬见、川白、白瀬见、瀬见白、瀬见英太、白布贤二郎是与川西太一相关的角色名或创作人名。川西太一生诞祭 2017 指的是庆祝川西太一角色的生日活动
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 2017 年 4 月 14 日晚上 11 点 03 分

 ※请务必阅读说明!




***
 今天是我的生日,对吧?

 现状,我来解释一下我现在的状态。

首先是裸体,这是我回到家后先洗了个澡的贤二郎的话。


我会给你生日礼物,所以洗完澡就赤身裸体地来卧室吧


如果有人这样对你说,你会认为礼物就是性吗?有什么问题吗?


英太先生似乎也没有在那句话上多加什么,只是有点害羞地笑了一下,微微移开了视线。看到这一幕,我确信了,啊,生日礼物就是性之夜。

 然而。

然而,当我洗完澡,意气风发地用一条浴巾围在腰间,以一副非常男人的姿态出现在卧室时,贤二郎和英太先生毫不客气地迎接了我,他们将我的手紧紧地绑在背后,然后戴上了一副看起来像是在唐吉坷德买的廉价手铐。咔嚓一声,不祥的声音响起。


……然后被安排坐在卧室旁边,面对着床,全身赤裸地。


虽然说是很廉价的东西,但也算是相当坚固的,我一直在努力地想办法破坏它,但是徒劳无功。只能听到刺耳的咔嚓声。

 所以。

床上,我的两个 Tsundere 恋人正在庆祝他们的生日,完全忽略了我。


只是提一下,这并不是指有两个傲娇气质的恋人。


平时不怎么宠溺我,冷淡的贤二郎变得宠溺我,而喜欢宠溺我的英太先生则变得温柔。

 这是我个人的称呼区分。

嗯,虽然贤二郎有时候很温柔,英太先生也有生气的时候,但基本上是这样的。


那对傲娇的两个人在床上互相爱抚着彼此的身体。


彼らはお互いに、というよりもやや賢二郎が優勢かもしれませんが、英太さんも必死に賢二郎の体に触ろうとしています。

 不是那样的。
 为什么我被丢在这里了啊。

贤二郎强行抬起英太的下巴,亲吻着他。不断改变角度,尽情品味着。


英太先生也不再像往常一样陶醉于快乐,而是积极地与贤二郎对抗。

 两个都很可爱,也很性感。
 如果可以的话,我也希望能参与进来。
 「贤二郎,」

贤二郎用手制止英太先生,同时亲吻他的嘴唇,说着“等一下,如果你叫我的名字”。


嗯,英太先生的低沉声音从嘴唇间溢出。


看到那个样子,贤二郎满意地分开了嘴唇,一瞬间满怀期待地开始在英太的颈部舔动舌头,好像在期待着能够参与进来一样。

 「賢二郎」的中文意思是「聪明的二郎」
 刚才比之前更加焦急的声音响起了。
 贤二郎抬起藏在额头上的脸,回答道。
 请等一下

你到底要等到什么时候啊,我的那个部位已经进入了战斗状态,不需要特别刺激了。


英太听到了贤二郎在耳边低语,然后英太对贤二郎的嘴唇发起了比刚才更加浓烈的吻。


嗯,等一下。我到底被当成观光者到什么程度了。


贤二郎似乎被意外的情况吓得脸红了一下,这是英太先生偶尔展现出来的雄性的表情。


贤二郎失去平衡,发出咚的一声,倒在床上。


英太先生的身体也一同陷入床中,成为牺牲品。


两个人倒在床上,如同完全忘记了我一样,一次又一次地热烈亲吻着。

おい。
 别闹了。

如果再多一分钟的话,我可能会真的生气。


两个人在生气之前就亲吻结束了,然后他们带着红润的脸朝这边看过来。

 太一
 两个声音重叠呼唤着我。
 我等了你,反而觉得你来得有点晚。

 "哪个更好?"
 贤二郎躺下来,向我投来挑衅的目光。

手铐已经被解开了,可能是因为拼命地试图用自己的力量打破,手腕上留下了一些红色的痕迹。


看到那个,贤二郎和英太也笑了。太兴奋了。不过,这种事情啊。


贤二郎所说的“どっち”是指先插哪一边比较好的意思。


每次都对这个问题感到困惑,哪个更好呢。说实话,如果要说真心话,那就是「两个都好」。

 如果我的小弟弟有两个就好了。

今天,英太先生起床后,听从太一的话,开始抚摸我的大腿。

 "何でも" - 我认为这是一个迷人的音响。

贤二郎非常自豪,不太能够请求他做一些混乱的事情,而英太先生非常认真,所以也不太能够请求他做一些奇怪的事情。


我并不想强迫,只是在我认为的程度上,我很重视两个人。

 ……但是今天可以做吗?

那么,我插入英太,英太插入贤二郎,这样可以吗?


英太先生的脸因为反复缓慢而妖艳地抚摸着大腿而明显扭曲了。


即使表现得性感,英太先生也很快就会露出破绽,这是他的特点。


嗯,其实中间的位置也可以由贤二郎担任。


如果想要长时间享受的话,我觉得比起聪明的贤二郎来说,体力更胜一筹的英太先生更适合那个位置。

 "那么,先让英太先生插入好吗?"
 贤二郎故意地投来了目光。

在这种时候,我们不需要特意交换言辞,眼神就能理解。

 我和贤二郎现在的心情是一样的。
 我想让英太先生哭泣
 你想欺负我吗?
 无论如何,这就是一言以蔽之。

 「唔...啊,啊啊啊」

贤二郎还是一动不动地躺着,只是和刚才不同的是,他把白色的腿张得很开。

 为了接纳英太先生。

那个英太先生像是将自己覆盖在賢二郎身上,将自己埋藏在賢二郎的内心深处。


然后,抬起屁股,一下子插了进去,今天是我的生日。生日快乐,我自己。


虽然我确实想欺负英太先生,但这个构图真的是非常美的景色呢。


因为贤二郎和英太的距离很近,所以可以同时看到两个人,而且。

 英太先生,可爱

贤二郎一边说着这样的话,一边张着嘴,不停地听着英太先生发出的娇声,用拇指擦拭着从他的嘴唇上滴落的口水。


英太先生一直紧紧抓住我,每当我动一下他就拼命地紧紧抓住英太先生。

白鳥沢の頃からふたりが会話している姿を見るのが特に好きだった俺としてはもう絶景としか言い様がない。
「…ま、けんじろ…っ締め付けんな…っ」
ぎゅう、と賢二郎にしがみついたままの英太さんがその爪を立てる。
ちょっと痛そうに顔を顰める賢二郎。
英太さんの中も同時にぎゅうっと締まる感触。あ、やべえ気持ち良い。
「英太さん、最高」
締め付けに応えるように腰を揺らす。
「ひ…っ!?や、たいち…たいちっ…いま動いちゃ、や、やあああああ」
俺が動くという事は自然に英太さんの身体も揺れる。
ベッドに横たわる賢二郎も十分に刺激が来るようで、あ、と声を小さく漏らしたかと思うとぎゅっと眉間に皺を寄せるようにして目を瞑る。賢二郎の癖。
それでも英太さんが自分で積極的に動いているわけではないから刺激は微々たるものだろう。
「英太さん、ちゃんと動いて。賢二郎が物足りないって顔してる」
目を開けて俺の顔を睨む賢二郎。余計な事を言うなよって?
だって英太さんばっかり苛めるのはフェアじゃないだろ?
しかし賢二郎にとっては幸いな事に英太さんは今それどころではないようだ、もたらされる快楽に抗おうと必死だ。
俺が動く度、焦点の合わない目が賢二郎を通り過ぎてパステルアイボリー色の壁へと向けられている。
口はだらしなく開きっぱなし。
賢二郎が指で唇に触れる度、きっと恐らく締め付けられるのだろう。嫌々するように首を振っている。
「英太さん、もうドロッドロですね」
動かない事を良い事に賢二郎が英太さんを煽る言葉を吐く。
うあ、とかァいくない後輩の言葉に返ってきたのは情けない喘ぎ声だけだった。
再び混じる俺と賢二郎の視線。
互いに口元に笑みを浮かべて、そしてそれから同時に英太さんを責め立てるように動く。
それは確実に賢二郎にも快楽を齎すのだろうけれど自分主導で得る快楽は許容できるようだ、盛大に声を上げる英太さんの声に混じって賢二郎の控えめな声が混じる。なあ、気持ち良い?英太さんも、賢二郎も。
「ア、…ン、アアアアアッ、イク、イッちゃ、あぁあああ」
前後から責め立てられた英太さんの悲鳴じみた喘ぎ声の中に限界の言葉が混じる。
「イケよ、英太」
俺と賢二郎の声が重なる。こんな時まで息ぴったりだ。
英太さんの身体がびくびく震えてる、同時に一気にナカが収縮する感じ。
あ、やべえ気持ち良い。
応えるように何度も何度も激しく打ち付ける。
「あ…あぁあああっ……!」
射精感がこみ上げてきたと同時に英太さんの絶叫が耳に入ってくる。
英太さんの声にかき消されたとは思うが余りの締め付けに思わず俺も小さく呻き声を漏らしてしまった。

英太さんの身体が崩れ落ちていく。ぼすん、と賢二郎の上に力なく倒れてしまう。
重い、と賢二郎は不満げだ。どうやらひとり、イき損ねてしまったようだ。
不貞腐れたような顔、上半身を起こすとぐったりと賢二郎にしがみ付くような形で倒れ込んでいる英太さんの顔を無理やりあげてぺちぺちと頬を叩いている。この辺りの横暴さ、賢二郎らしい。流石ツン担当。
「ほら、立って下さいよ。太一が逆も見たいって。俺に仕返しするチャンスですよ、英太さーん?」
俺はまだ何も言ってないけどな。まあ見たいので否定はしない。
ぐったりとした英太さんはぼんやりとした目で賢二郎を見てそれからゆっくりと俺の方を向いた。
『もうお前らで勝手にやってくれ、俺はもう無理だ』
ってその目から発信されているような気がするけれど。
「じゃあ俺、英太さんに挿れますね」
たぶんきっと賢二郎にも伝わった筈なのにこいつはそれをさらりと無視して起き上がったかと思うと簡単に英太さんの身体を押し倒した。いつもならもうちょっと男のプライド的な何かで抵抗するんだけれども今日はさっぱりだ。
むり、って小さく呟く英太さん。
その表情はだめ。俺たちだって無理だよ、そんな顔。
賢二郎は俺に背を向けてしまっているのでその表情は見えないけれど、きっと俺と同様にムラッとしている筈だ。
実際、「無理」の言葉を無視して立派に滾っているそれを強引に英太さんの中へと押し込んでいる。
俺はさ、賢二郎のこういう雄っぽい仕草が凄く好きなんだよね。
賢二郎は三人の中で一番綺麗な顔をしていると思う。
本人に言ったら怒るから言わないけれど色白で目が大きくて髪の毛もサラサラで一番綺麗で中性的だ、それなのに欲望には忠実で綺麗な外見を見事に裏切って性欲を剥き出しにしてくる。
「たいち、早く」
こちらを向いたかと思うとこんな風に煽ってくる姿とか。
そういう賢二郎の一挙手一投足に思い通り煽られて俺の下半身は特に刺激もされていないのに、イッたばっかりだというのに見事に復活を遂げた、まったく俺ってば若いよね。
望み通り、賢二郎の中にゆっくりと侵入していく。
恐らくはベッドの上でぐったりしている英太さんも良く似たもんだとは思うのだけれど、一度放たれた精液のおかげで特にローションを使って解す必要もなく、すんなりと受け入れていく。
「…ん、あぁ…っ」
本当さ、普段冷静な奴が表情を崩す瞬間って何でこんなにもクるんだろうな?
想像していたよりもキツかったのか賢二郎は動こうとせず、ぎゅっと英太さんにしがみ付く形を取って耐えている。
見慣れない賢二郎の乱れた姿に英太さんが心配そうな顔をしている。
ここで意地悪して締め付けたりしないのが英太さんの英太さん足る所以。流石デレ担当。
俺と賢二郎には何処までも優しい英太さん。
大丈夫か、って自分も疲れている筈なのに優しく賢二郎の腕を擦っている。
「…っ、動くな!」
賢二郎はそんな英太さんに可愛くない暴言を吐いている。
苦笑。最中じゃなきゃ普段通りかァいくねえって言ってただろうな。
「……かァいくねーなァ、」
あ、言った。
と、同時に賢二郎から悲鳴が上がる。俺は動いていない。優しい英太さんが、珍しい事もあるもんだ。
「う、あ、」
賢二郎が逆らうように必死に身体を突っ張っている。
英太さんが笑ってる、ちょっと意地悪な笑み。いつもやられてばかりじゃねーんだよ、って所かな。
加勢するように俺も賢二郎の身体に最初はゆっくりと腰を当てるように動き始める。
さっきから腰振ってる俺にも結構負担かかるよな、このプレイって。
「ああ…っ、ん、ああ、」
必死に突っ張っていた賢二郎の身体がぶるぶる震えている。
英太さんには情けない姿を見せたくない、っていう賢二郎のプライド。理性的な姿でありたい、という。
それなのに背後から思わぬ裏切りにあって流石に保てないのか声がどんどん漏れ始めている。
「ひ…ン、あっ…あぁあっ…」
賢二郎の腰を掴んで自分の方へ引き寄せる。奥深くを抉ったのか、一際高い声が賢二郎から零れた。
しかし英太さんの中に埋めていた賢二郎自身が抜けてしまった。
疲れていた筈なのに英太さんは身体を起こしたかと思うと後背位の体勢を取った。
「賢二郎、挿れて」
俺の腕の中の賢二郎はぶんぶんと首を必死に横に振っている。
無理、無理って本当に珍しい事に泣き言を漏らした。
「賢二郎、挿れてくれよ。俺、置いてきぼりなんて寂しいよ」
まあ割と俺、前半は置いてきぼりでしたけどね、今美味しい思いをしているので言いませんけど。
俺が誘導すると怯えながらも賢二郎はゆっくりと再び英太さんの中に入っていく。
あ、と英太さんが声を洩らす。賢二郎、動くよって後ろから優しく声を掛けた。
「俺にはそんな優しい言葉、掛けてくれなかった癖に」
拗ねた声が英太さんから飛んできた、後でご機嫌取らなきゃなあ。
賢二郎もちゃんと動いて、って言ったけれど聞こえているのか聞こえていないのか。
先程の英太さんみたいにだらしなく口が開いている。
焼き切れそうな理性を必死に繋ぎ止めて、何とか声を出さないでいようとする賢二郎。
それって余計にそそるって知ってる?
俺からは英太さんの背中しか見えないけれどきっと英太さんも同じ事を思っているよ。
ぱんぱん、と腰を打ち付ける度に賢二郎の身体から抵抗と呼べるものが抜けていく。
「いや…っ、もうい…やぁあああ…っ」
賢二郎の理性が崩れ落ちる。逃げるように英太さんの腰を掴んだ手に力を篭める。
痛そう、めっちゃ痛そう。めり込むように立てられた爪を見てそんな事を思う。
追い詰められる度に賢二郎がぎゅうぎゅうと締め付けてくる。
二度目の射精だからもうちょっと、余裕があると思ったんだけど、な。
ぐ、と奥歯を噛んで締め付けをやり過ごす。
賢二郎はもう顔をぐしゃぐしゃにして、プライドも理性も捨てて喘いでいる。
その声に混じって英太さんの声も聞こえてくる。最高だな、最高の誕生日だ。
射精感が再び近づいてくる、今度は耐えれそうにない。
ぎゅっと目を瞑れば瞼の裏が白くなる感じ。
ふたりの悲鳴混じりの嬌声を聞きながら俺もまた小さく声を漏らして賢二郎の中に射精する。

三人の中で一番体力がないのは賢二郎である。
英太さんでさえ、ぐったりとしているのだから賢二郎の疲労感はそれ以上だろう。
「俺、あと一回ずつくらいはしたいんだけど」
その言葉にわかりやすく蒼褪めている、色白で可愛い顔をしている賢二郎にそんな顔をされると罪悪感を感じる。
感じるけれどやっぱりしたい、誕生日だし。
英太さんは英太さんで枕に顔を伏せながらくぐもった声でもうちょっと待ってくれ、と返してきた。
もうちょっと、って事は英太さんは少し時間を空ければ大丈夫のようだ。
「賢二郎、俺と英太さんがするとこ見とく?」
気遣ってそう言うとそれはそれで疎外感を感じるのかわかりやすくムッとした顔をする。
でもきっと賢二郎は限界にきている筈だ、まだ二人には告げていないけれど……俺この後ふたりがヤるとこみたいし賢二郎には体力の回復を図ってもらわないと困るのだ。賢二郎が疎外感を感じずに且つ休める方法。あ。
「賢二郎、」
賢二郎の顔を見てにやり、と笑う。
俺が何をするのかまでは流石にわからなかったようだけど笑顔の種類は察してくれたようだ。
沈没している英太さんの身体を背後から抱え上げる。
「え、あ?太一、ちょっと待てって、あっ」
そのまま指を突っ込んでみればまだ中は柔らかい、今し方終わったばかりだものな。
後ろから抱きかかえるようにしてそのまま挿入する。
今から英太さんの乱れる姿を見れるかと思うとそれだけでばっちり勃っている。
突然挿入されて、覚悟も何も出来ていなかった英太さんは口をはくはくさせて必死に息を吸おうとしている。
まだ動いていないのにぎゅうぎゅうと締め付けてくる、本当良い身体してるね。
賢二郎はまだ俺が何をするつもりなのかわかっていないようだった、怪訝そうな顔で俺を見ている。
"仲間はずれは嫌なんだけど"
大丈夫だって、すぐに参加させてやるから。
「賢二郎、ベッドの下の引き出しにさ、ブジー入ってるから出してよ」
その言葉に賢二郎が反応するよりも腕の中に抱え込んだ英太さんの身体が強張る。
「やだ…っやめて、それ、本当やだ、お願い太一、本当ヤなの」
必死に俺から逃れようと身体を捩る。うーん、可哀想な感じになってるけど。
いつもの俺なら無理強いしない、土下座して頼み込む事はあったかもしれないけど。
「今日は太一のお願いなんでも聞くって言ったじゃないですか」
賢二郎が英太さんの前に座り込んで俺の代わりに言う。
誕生日プレゼントですよ、プレゼント。
うわー賢二郎良い笑顔してんなあ。手にはしっかりと俺が取るように頼んだブツを持っている。
やだ、やだって必死に首を振る英太さんの姿にちくりと胸が痛んだけれど。
賢二郎と視線を交わす、ニッとこれまた最高の笑顔を見せたかと思うと必死に閉じようとする英太さんの脚を開き、雑に扱いて勃起させたかと思うとたっぷりと潤滑剤をつけたそれを英太さんのペニスへと埋めていく。
「ひっ…いや、い…やぁあああ…っ」
物凄い力で英太さんが俺の腕を掴んでくる。
いつもは最中でも気を遣ってなるべく痕を残さないようにする人なのに。
「やめ…、けんじ…ろ、ああァあ゙あ゙っ!」
賢二郎が手元を動かすのを見て俺も動く。
嬌声というよりは最早悲鳴に近い、必死に快楽を身体から逃そうとしているのか小刻みに震えた爪先がぎゅっと丸くなっている。
「あ、あ…、やら、おねが、…っう…、ぬいて、ぬいて……ひうっ、あァああああ」
賢二郎、鬼か。必死に懇願する英太さんの言葉を遮るように前から前立腺を押したのが俺にも伝わってきた。
びくびく、と身体が震えている。
「あ、英太さんイッちゃいましたね。太一まだイッてないのに」
放心状態の英太さんには賢二郎の言葉も耳に入っていないようだ。
あ、あ、と意志の強そうな瞳が今はぼんやりと空を見つめている。
「気持ち良かった?英太さん、」
耳元で優しく囁く。俺の言葉にも反応はなかった。
「両側から刺激したらもっともっと気持ち良いだろうね?」
その言葉には反応した、嫌だあ、って駄々っ子みたいに首を振って暴れる。
暴れる英太さんの腰を強引に引きつける、ガクンと身体が跳ねた。
「ああァあ゙あ゙っ!」
絶叫。
同時にうねるように収縮する英太さんのナカ。
もう本人の意思とは関係なしにずっと身体は震えている、見開かれた目は完全に焦点が合っていない。
あ、意識飛んだかな。
ぺちぺち、と賢二郎が頰を叩いて起こしてる。
もうやら、って舌が回らない英太さんが涙を零して訴えている。
更に追い詰めるように下から突き上げると大して力の入っていない身体は跳ねるように動いた。
ぼろぼろと涙を零しながら必死に賢二郎の方へと手を伸ばしている。
「ひうっ……ぬいてぇ…っ、これ、ぬいてよお……っ、こわれる、こわれちゃうよお…っ」
賢二郎、顔やべえ事になってんぞ。
必死に自分に向かって懇願する英太さんの姿が余程お気に召したのかそれはもう至福の笑みを浮かべている。
あれー?今日って俺の誕生日だよね?賢二郎もなんか得してない?
「イキたいの?英太さん」
厭らしい笑みを浮かべて賢二郎が囁いている。
こくこく、と必死に頷いてイキたい、と懸命に賢二郎に訴えている。
賢二郎がゆっくりとゆっくりと、必要以上に時間をかけて英太さんのペニスから埋めたそれを抜いていく。
ちらり、と俺を見た。ニッと笑って俺に「太一、英太さんイキたいみたいだよ」と告げてくる。
ああ、そういうこと。
おう、と賢二郎に返事をして止めていた動きを再開させる。
俺が動いたのと同時に賢二郎があと少しで抜けそうだったそれを押し戻すのが見えた。
「……ッ、ああああ゛あ゛あ゛あ゛!!」
もう英太さんの顔は涙と涎でぐしゃぐしゃだ、一際大きな悲鳴を上げた後はひたすら泣いて懇願するだけだった。
ぬいて、いきたい、ごめんなさい、ゆるして。
呂律が完全に回っていない、賢二郎は涼しい顔で
「英太さんがイキたいっていうから」
などと白々しく、且つ鬼のような台詞を口にしてる、鬼か。ほんと鬼かお前。
……なんてがつがつと英太さんの結腸を抉るように腰を打ち付けている俺に言われたくないか。
達しすぎて完全に幼児返りしてしまった英太さんはぐずぐずと鼻を啜りながら可哀想な程に勃ちあがり充血した自身のそれに手を添えている。賢二郎がまだ抜かないように制止している、それを振り払うだけの力ももうないようだ。
「太一、イキそうになったら言って」
言われなくても。
英太さんの腰に添えた手に力を篭める、英太さんの身体が逃げないようにぐ、と押さえこんだ。
悲鳴を上げる英太さんの声が掠れている。
「イキそ、」
打ち付けるスピードを速くする。
快楽の波が押し寄せてくる、英太さんの中は本人の意思に反して逃すものかとぎゅうぎゅうに締め付けてくる。
ぎゅっと目を瞑る直前に賢二郎が今度こそ本当にブジーを抜くのが見えた。
もう声さえも出ないらしい、抱えた英太さんの身体がびくびくと大きく痙攣している。
「―――は、」
俺もまた精を吐き出して息を吐きだした、目を開けると賢二郎のお腹に、シーツに英太さんが吐き出したと思われる白濁が飛び散っていた。
手を離すと英太さんの身体はそのままどさりとベッドに崩れ落ちる。
完全に意識を失っているようだ、長い睫毛が涙で濡れている。
意識はない筈なのに閉じた目からまた一筋の涙が零れ落ちた。
「ヤりすぎた」
俺と賢二郎の声がまたしても重なった。


「俺、お前と英太さんがヤッてるとこも見たかったんだけど」
「それ目を覚ました英太さんに言えるか?」
「言えないな」
英太さんはまだ気絶中。もしかしたら朝まで起きないかもしれない。
目を覚ますまでこうしているのも何だか手持ち無沙汰な感じだし。
「は?」
賢二郎の身体を押し倒す。珍しく焦ったような顔の賢二郎、これは貴重なものを見た。
「いや、手持ち無沙汰だし」
「暇潰しで俺を押し倒すな」
「いや、賢二郎ともう一回やりたいし」
「ふざけんな絶倫野郎」
「そんな褒めんなよ」
「褒めてねえよ!!」
喚く賢二郎の首筋にキスを落とす、賢二郎は首がいっとう弱い。可愛く小さな悲鳴を上げて身体から力が抜けていく。
それでもこのまま押し倒される事は癪に触るのかぽかぽかと俺の身体を叩いている。可愛い。
英太さんはとんでもない色気で俺を誘ってくるけど賢二郎は普段とのギャップある可愛さで俺を誘ってくる。
言ったら誘ってねえよ!って否定されるだろうけど。
「賢二郎」
真面目な顔して名前を呼び、見つめる。
ぐ、と悔しそうに唇を噛んで見つめ返してくる。
「そういう顔、ずるい」
真剣な顔した俺に賢二郎が弱い事を俺は知っている。


賢二郎とセックスを終えた後、気を失った英太さんを賢二郎とふたりで担いで風呂場へと向かった。
意識がない人間というのは想像しているよりずっと重い、それが成人男性となれば尚更だ。
だから殆ど引き摺っていたような気もするけれど。
流石に男三人で入ると窮屈さを感じるけれど互いの精液でどろどろになった身体で眠りたくはないし、意識を失っている英太さんをそのままにして自分たちだけ身綺麗になるのも気が引ける。あんな事をした後だし。
賢二郎が壁に凭れて英太さんの身体を受け止めている。
コイツだって疲れているのに凄い体力だ、三人の中では一番華奢なつくりをしているのに。
素直に褒め言葉としてそう口にするとギロリと睨まれた。
「性欲バカの誰かさんと付き合っていれば体力もつくだろ」
「そんな褒めんなよ」
「褒めてねえよ」

油断すればずるずると落ちていきそうな英太さんの身体をふたりで支え合う。
仮に意識を失っているのが賢二郎であっても俺たちはこうするだろう。
一度ふたりともが意識を失ってしまった事があるんだけど。
あれはなかなかの重労働だった、だって二度も成人男性を運んで身綺麗にしたのだ、いざ自分の身体を洗おうとしたら疲労がどっと襲ってきてそのままお風呂で寝てしまった。そして起きたふたりに盛大に怒られた。
普段、どちらかといえば意見が合わないふたりなのに俺に対して怒る時だけは息ぴったりだった。
風邪引いたらどうするんだ、って。俺を心配する時には一致団結するふたりが愛おしい。

英太さんの身体にシャワーを充てたところで英太さんが目を覚ました。
「あ、起きました?」
と背後から声を掛ければまだぼうっとした目で辺りを見渡してる。
あ、風呂か。そう呟いたかと思うと先に賢二郎を洗ってやれば、と俺に言う。
どうして、と尋ねる前にひとつしかない風呂椅子に座り込んでしまった、相当お疲れみたいだ。
「じゃあ先に賢二郎、洗ってやるよ」
「いい、自分で洗える」
つれない。そう言うなよ、って腕を掴んで身体を反転させる。
そしてそのまま押さえつけるようにして賢二郎の尻に触れた、まだ何もしていないのに賢二郎の身体がびくりと震える。
中に指を入れ掻きだすとどろりとした液体が溢れ出てきた。
俺と、英太さんの精液。
「…んっ、」
小さく声を漏らす賢二郎。賢二郎も相当疲れているのか膝が、腕が震えている。
あんまり刺激すると崩れ落ちそうだな、と思っていると英太さんがのろのろと立ち上がった。
賢二郎の前に立ち、俺に捕まってていいよと優しく声を掛けている。
このイケメン彼氏力、凄い。
渋る賢二郎の手を誘導して自分の肩に乗せて、自身は支えるように利き手をそっと賢二郎の腰に回す。
空いた片方の手は賢二郎の髪の毛を撫でている。
良い子良い子をするように優しく何度も何度も撫でているのだ。
「……子ども扱いやめてもらえますか」
盛大に照れたのだろう、賢二郎がいつもに増して無愛想な声を出した。
俺たち結託してあんな酷い事したのに英太さんってば本当に優しい。
「かァいくないな、お前は。ほんとに」
そう言う英太さんの顔は慈愛に満ちている。
言葉とは裏腹に可愛くて仕方ないって感じの口調。
この可愛くない言葉が照れからきている事などもう付き合いが長い英太さんにはお見通しのようだ。
指を更に奥まで入れるとわかりやすく賢二郎の身体が跳ねる。ぎゅっと英太さんの肩にしがみ付く。
「太一!」
「だって掻きださないと」
うう、って恨めしそうな声を出して英太さんの胸に顔を埋めている。
苦笑しながらも賢二郎の頭を撫で続けている英太さん。英太さんも相当疲れが溜まっている筈なのに。
なかなか嫉妬する光景だな、これは。どっちの立場にもなりたいよ、俺は。

「英太さん、交代」
賢二郎を洗い終えると壁にもたれていた英太さんに声を掛ける。
ぎょっとした顔の英太さん、まさか自分だけ逃げようとでも?
流石にお疲れなのは俺もわかってるんでそこまで酷い事しませんよ。
「いや、自分で洗えるし、」
「何言ってんですか!太一に!洗ってもらってください!」
逃がすものか、と英太さんの腕を必死に掴んでいる賢二郎が可愛い。
恩を仇で返す白布賢二郎。そんなお前が俺は好きだよ。
「せっかくですから俺が洗いますよ」
がっちりと逃げないように腕を掴めば観念したのか壁に手をついて背中をこちらに見せる。
はあ、と疲れから零れた吐息が艶めかしい。
綺麗な背中。だけど最中に賢二郎が爪を立てていた箇所が見事に皮がめくれて出血している。
素直に謝罪を口にする事はないけれど心配そうな顔で何度もその場所に触れる賢二郎。
そんなに心配そうな顔をするなら素直に謝ってしまえば良いのにな。
賢二郎は手に直にボディソープをつけ、俺はスポンジにつけて泡を立てる。
手品みたいに手だけで上手に泡を作るのは賢二郎の得意技。
そうして出来た泡の塊を躊躇わずに下半身へと持っていく。
「最初にそこかよ!」
ぎゃんぎゃんと騒ぐ英太さんを無視して賢二郎は下半身を、俺は上半身を丁寧に洗っていく。
しゃがんだ賢二郎が太腿や脚の付け根を撫でるように洗っている。
泡越しでも刺激を拾ってしまうのか時折小刻みに英太さんの身体が震えて。
またそれを誤魔化すように殊更大きな声で抗議している。
指をゆっくりと埋めていくと小さく声を上げて身体に力が入った。
びちゃびちゃという音が聞こえる。
その音が羞恥心を煽るのかどんどんと英太さんの身体が朱に染まっていく。
「ちょ…っ、太一、そこまで指突っ込む必要が、んあっ」
「俺のちんこ、長いっすからね」
きっと奥のほうにまで入ったと思うんですよーと呑気に応えておく。
せめて賢二郎の手だけでも止めようと必死に脚を閉じようとしている。
無理、止めて、ほんとだめ。
壁のタイル地に必死にしがみついた英太さんが泣き言を漏らす。
ほんとだめ、ってイキそうってこと?あれだけ射精したのに?すげえな瀬見英太。
「あッ、」
身体がぶるりと震えたかと思えば白く濁ったそれが壁にべったりと飛んでいた。
刺激しておいて何だけどさ。
「元気ですね」
本日何度目だろうか、そう漏らした言葉はまたしても賢二郎と重なった。

「太一、俺たちが洗ってやるって言ってんだろ」
賢二郎、目が怖いです。もう仕返しする気満々じゃん。
ふたりを洗い終わり、自分の身体を洗おうとボディソープを取ろうと手を伸ばすとそれを奪い取った賢二郎が凶悪なツラして俺の身体を洗うと宣言する。
英太さんは相当疲れたのか再び椅子に座り込んで休憩中。
さっきから腐るほど溜息を吐いている、もう疲れた寝たい眠りたいと身体中から発している癖に、それでも賢二郎の提案には乗るつもりなのかぽかんと賢二郎の顔を眺めている間にさっと俺の手からスポンジを抜き取っていた。
英太さんはともかくとして賢二郎の顔が怖すぎるんだけど。
何、おれ今日バックバージン失うかもしれねえの?なかなか凄い誕生日だな。
まあ別に相手が賢二郎や英太さんなら構わねえって思ってるけどさ。
何でそこでふたりして赤面すんの。
思った事を口にすれば俺に仕返しする気満々だったふたりが顔を真っ赤にして俺から目を逸らす。
「……悔しい、格好良い」
ツンな筈の賢二郎が零した言葉が耳に聞こえてきてなんか、俺まで恥ずかしいよ。

仕返し、という程それは凶悪なものではなかった。
英太さんが面積の広い俺の背中を洗っている間、賢二郎はあろうことか口で俺の性器を洗ってくれていた。
なんて言い方ついしちゃったけどまあつまり要はフェラだね、誕生日特典は継続しているらしい。
賢二郎はあんまりフェラって好きじゃないんだ、だからこれは物凄く珍しい光景。
もう勃たねえだろって思っていたけれど賢二郎があまりにも嬉しい事をしてくれるから。
「元気だな」
背中を洗っていた筈の英太さんが背後から覗き込むようにして耳元で囁いた。
あんたに言われたくねえ、って返す前にかぷり、と耳たぶを齧られた。
そのまま英太さんは耳の中に舌を這わせてくる。耳って、結構ヤバいよね。
う、って小さく声を漏らした事にしゃがみ込んでいる賢二郎が嬉しそうに大きな瞳を細めた。
英太さんの泡のついた手が背中から乳首へと移動する。いや、本当やばいって。
油断すれば情けない声が漏れだしそうでぎゅっと唇を噛む。
ふたりの意図はわかってる、俺のそういう声が聴きたいんだろう。
英太さんが耳から首筋へと唇を移動させている。ぞくぞく、と肌が粟立つ感じ。でも不快じゃない。
ちょ、賢二郎!吸うな!お前がフェラ上手いのはわかったから刺激するな。
「う…、あ、」
思わず声が漏れた、畜生お前ら笑ってんじゃねー。
流石にもう出ねえと思うけどそれでも元気に反応はする俺の息子。
そりゃ好きな子に愛撫してもらったら興奮するデショ、俺の場合はそれが二人なんだから尚更。
「あー…気持ちいい…」
おっさんみたいな感想が漏れてしまった、英太さんがすぐ近くでくすくす笑ってる。
賢二郎が口を離して上目遣いで問いかけてくる。
「イかねえの?」
「流石にあんだけ出した後だとフェラでは無理かなー」
「何だ、せっかく今日は飲んでやろうと思ったのに」
「ちょっと時間かかるかもだけど頑張るから賢二郎続けてよ」
顎が疲れるからヤダ、と言った賢二郎はもう続ける気がなくなったのか手でおざなりに扱き始める。
ああ、惜しい事しちゃったな。
お前、絶対それイかせる気ねえだろ。流れ作業、みたいな感じで人のちんこ弄ってんじゃねえ。
英太さんもそろそろ止め時と判断したのか黙々と身体を洗う作業を再開させてしまうし。
「なんか寂しいんですけどー」
唇を尖らせていると肩から首筋にかけてを丁寧に洗っていた英太さんが手を止めた。
「太一、こっち向いて」
耳元でそう囁かれ素直にそちらに顔を向ければ。
べしゃり、と泡のついたスポンジが落ちる音。
泡のついた手で俺の頬を挟んで英太さんがキスを仕掛けてくる。
舌を絡めて何度も何度も吸い上げて。
息継ぎに失敗した俺の唇の端から涎が流れ落ちる、すげえ格好悪い。
「俺も」
立ち上がった賢二郎がそう言ったかと思うと英太さんから奪うように俺の顎を掴んで自分の方へと向ける。
視界の端に映った、英太さんの少し寂し気な物足りなさげな顔。
それが名残惜しくなかったかといえば嘘になるが、それを吹き飛ばす勢いで賢二郎は噛みつくように俺の唇に自分のそれを重ねてきた。
まるで俺の口内を食らうが如く激しいキスを落とす。
唇を離す頃にはすっかり息が上がってしまった、それを見てにんまりと厭らしい笑みを浮かべる賢二郎。
本当、こいつってやつは。
「英太さん、ごめんね」
相当に寂しい顔をしていたのだろう、賢二郎が珍しく心から申し訳なさそうな声を出して俺の肩越しに背後にいる英太さんにちゅっとキスを落とした。ん、と英太さんの応える声。
賢二郎は英太さんから俺を奪いたかったわけではなく単に自分が置いてけぼりになるのが嫌なんだ、こいつはそういうやつ。
疎外感を感じるのが嫌、俺も一緒に楽しむのは良いけれどふたりで楽しむのは嫌、そういうヤツ。
普段は冷静で理知的なのにこういうガキくさい一面も持っている。
対して英太さんは普段俺たちに見せる顔は甘くて世話焼きで。それなのに事、セックスになると一歩引く。
俺や賢二郎が誘導しなきゃ今のような光景を目にしても参加しようとはしないだろう、俺と賢二郎がキスしていたら黙って見守るだけ。それを俺も賢二郎も知っている。だから賢二郎のお詫びのキス、だ。

正反対のふたり、性格も顔も身長も体格も違う。共通項なんてそれこそバレーボールだけ。
でも俺はこの正反対のふたりが本当に大好きで、どっちかなんて絶対に選べなくて。
それは英太さんも賢二郎も同じで、誰が欠けても駄目なんだ。

事後の後始末を綺麗さっぱり流し終えた俺たち三人はそのまま無言でベッドに直行する。
疲れた、何だか物凄く疲れた。それは賢二郎も英太さんも同じだと思うけれど。
三人で金叩いて買ったキングサイズのベッド。それでも俺が規格外にでかいから最近は狭く感じてしまう、故に最近は俺が下で毛布に包まって寝る事が増えて来た。いつも通り毛布をひとつ、ベッドから降ろそうとすると二人からその手を掴まれた。
「今日は一緒に寝る日」
ノーと俺に言わせないきっぱりとした口調で英太さんが言う。
太一は真ん中ね、って賢二郎が指で示して寝る位置を決める。
素直に従ってベッドのど真ん中に寝転んだ、右には英太さん、左には賢二郎。
どっちももう眠そうだ、俺も眠い。ふああ、と欠伸が漏れる。
英太さんが照明のリモコンを手にする、明かりを落とす前にせーの、って英太さんが言ったかと思えば。
ちゅっと両頬に左右からキスが飛んできた、そのままパッと明かりが消える。
「誕生日おめでとう、太一」
ふたりの声が暗闇から聞こえてくる。俺は驚いて何も言えなかった。
え、えええ。
あれだけの事を散々しておいて今更そんな可愛い事。
やられた、顔が熱い。耳が熱い。
ありがとう、って上擦った声が出た、動揺しているのがありありと伝わったのか二人の笑う声が暗闇の中、響いている。
「おやすみ」
って笑いを噛み殺した声で英太さんが就寝の挨拶を口にする。
「おやすみなさい」
と賢二郎もくつくつと笑いながらそれに答えている。

ああ、本当俺の恋人はなんて可愛いんだろう。
ニヤける顔を制御する事ができない、ふたりでこうしようって決めたのかなって考えたらもうさ。
「ありがとう、賢二郎も英太さんも大好きだよ」
ふたりの誕生日には俺も頑張るよ、だからまあ期待して待っててね。

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つんでれボナペティ
太一、happy birthday♡
川西太一の恋人がセッターのふたり。深く考えるな、感じろ。
恋人ふたりが誕生日祝いをしてあげるお話です。身体で。つまりエロ。それしかない。やまなし・おちなし・いみなし。
三人とも大学生くらいなんじゃないでしょうか、その辺曖昧です。高校は卒業しています。

※川白、川瀬見、白瀬見白の表現がありますのでひとつでも地雷CPがある方は回避して下さい。
あとちょっとリバっぽい(太一が責められている)表現もあります。挿入はしてません。
以前から読んで下さってる方はお察しの事でしょうがR-18なのにぬるエロです。
ぬるエロだけど尿道プレイがあるので苦手な人注意です。
もはや何に注意を促しているのかよくわからくなってきましたが色々気を付けて下さい。
書いている人間が瀬見君を泣かせたいセミエイターなので瀬見くんが酷い目に合ってます
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2017年4月14日晚上11点03分
p2sbl (chica)
评论
DrUnk
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